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ブリッジ・オブ・スパイ
 1957年米ソ冷戦の最中、両国は互いにスパイ活動を活発化させていた。アメリカで活動していたソ連の諜報員アベルは、ブルックリンでCIAに自宅で逮捕された。しかし、逮捕直前に証拠品をうまく処分していた。その後の取り調べでも、彼は自白はしなかった。そして、彼の裁判が始まることになる。彼の弁護士としてドノヴァンが指名された。彼は現在では、保険関係の仕事を中心に弁護活動を行っていた。世間では、明日にもソ連から核攻撃があるのでは、という不安が渦巻いていた。そんな中で、あえてドノヴァンは弁護を引き受ける。それは、ソ連に対して、アメリカは公正な裁判をおこなう事を知らしめることが重要だと考えたからだった。そして、周辺ではソ連のスパイは死刑にするべきだという声が強かった。しかし、ドノヴァンは公平に弁護し、あえて死刑にすべきではないと訴えた。結果、アベルの死刑は回避された。ところが、彼を弁護したということで、ドノヴァンの家を銃撃する者まで現れた。結果、パワーズは懲役30年の刑で服役することになった。
こうした一方、アメリカはペシャワールの航空基地からソ連にU-2偵察機を飛ばそうとしていた。その際、パイロットたちには最新式の高性能カメラで目的地の撮影をおこなうよう命令。ただし、敵に発見された場合、機体は爆破し、パイロットも自決用の薬を飲むようにという厳命が出されていた。その最初の任務についたパワーズはソ連の上空に入り目的地にむかっていた過程で高射砲の攻撃を受けた。自爆装置に手をかける前に、U-2機は撃墜され、パワーズもパラシュートで脱出するのが精一杯だった。そして、地上でソ連軍に逮捕されてしまった。パワーズは連日ソ連のKGBに厳しく尋問されていた。
 一方、東ドイツの中にあるベルリンは東西の緊張のなか、西側をすべて壁で囲むという行動にでた。当日、米の学生プライアーは東ベルリンにいる彼女に会うために中に入った。しかし彼が、彼女とともに西ベルリンに行こうとすると、すでに壁は完成していてプライアーは東ドイツ軍に逮捕されてしまった。こうした事態があったなかで、獄中のアベルに東ドイツから彼の妻を名乗る手紙が届く。それは、パワーズとアベルの交換を示唆していた。CIAはアメリカが東ドイツを正式に国家として承認しておらず、そうしたなかで米がこの交換に表向き関与できないということで、再びドノヴァンに交渉役を打診してきた。こうして秘密裏に西ベルリンにむかった。まだ、戦災の被害も残る東ベルリンでの交渉は、とにかく厳しいものだった。そんな中、ドノヴァンはアベルとパワーズとの交換に東ドイツも巻き込んでパワーズもこの交換に加えるよう要求するのだが。
 この後に起こるキューバ危機も含め、まさに東西冷戦のまっただ中の話。東ベルリンに残る戦災で倒壊したビルが、そこかしこに点在し、世情も安定していない様子が、うまく活写されていた。多民族国家アメリカで、アメリカ人と定義するのは米憲法だといい、対立するソ連のスパイを法で裁くというあたりは共感できた。先の「黄金のアデーレ」でも法が機能していたと思った。いっぽう、日本では選挙制度についても一票の格差について、憲法違反という判断をしながら、選挙無効まで踏み出せない。さらに他の事件においても、99.99パーセントの有罪率の根本は、この国の司法の有り様を示しており、情けなく思ってしまう。ともあれ、スピルバーグならではと思ってしまった。


監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス、
スコット・シェパード、エイミー・ライアンン、
セバスチャン・コッホ


2015年米映画             上映時間:142分
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大統領と小さな孫
 とある国、そこは軍事独裁政権による支配が行われている。独裁者は大統領で家族と宮殿で暮らしている。ある夜、大統領は孫と町の灯りを見ていた。孫に自らの権力の有り様を示そうと、町中の電気を止めさせる。そして、孫にも同じようにやらせる。消すことはできたが、つけることはできない。すると、町中のそこかしこで銃撃音と爆破の炎が点在するのがわかった。クーデターが起きたのだ。事態を重く見た大統領は妻と二人の娘たちを空港に連れて行く。孫も一緒に飛行機に乗せようとするが、孫は宮殿で一緒に育った幼なじみのマリアと別れるのは嫌だと言って、大統領とともに現地に残ることにした。しかし、宮殿への帰途町中は反対派のデモに制圧されていた。やむなく、空港に戻るが、それまで大統領に仕えていた軍楽隊までも大統領に銃を向けるのだった。そこで、再び車を出すが、またしても武装デモ隊に取り囲まれ、ボディガードまで殺され、大統領は孫と逃げるのだった。最初に床屋の家に入り込み、銃で脅して衣類を奪い、孫とともに着ていた軍服を処分する。そこで、奪った鬘を付け、これまた盗んだギターで孫を踊らせ、旅芸人を装って逃亡に旅にでる。そこで、大統領の見た光景は自分たちの贅沢な生活を支えるために、国民からの収奪をし尽くし、貧しく疲弊した国民たちの姿だった。しかも、クーデターで暴徒化した軍人たちは蛮行に走っていた。大統領に対しては高額な懸賞金が懸けられ、国中で捜索がおこなわれていた。一方、幼い孫は用足しの始末もした経験もなく、逃亡生活に戸惑っていた。大統領の方は、一度だけ電話で国外の配下と連絡を取り海に迎えの船を手配していた。この逃亡中、政治犯だった数人の男たちと行動を共にすることになった。彼らは、大統領の支配に反対し様々な抗議行動に従事し、拷問によって足を砕かれ歩くこともままならぬ状態だった。その内の一人は大統領の息子夫婦、つまり孫の両親をテロで殺害した実行犯の一員だった。大統領は息子の仇と声を上げそうになるが、それをかみ殺し、歩けぬ彼を負ぶって移動する。しかしとうとう大統領と孫は住民に捕まってしまう。銃殺にされそうになるが、懸賞金を皆で分けようとか、残酷な方法で大統領と孫を苦しめようという声が次々に聞こえる。すると、元政治犯だった男が、こんな形で報復して何になる。こんなことを繰り返せば、憎しみの連鎖は増大し永遠に続くことになると説くのだった。
 アラブの春の後カダフィーの最後を彷彿とさせるような場面があり、その後のアイエスの台頭なども含め、胸を打たれた。昨年末パリでのテロ事件の際、家族を亡くした新聞記者がテロリストを赦すという文章をSNSにアップした。
彼の思いこそ、この映画で訴えたかたを表現していると思った。


監督:モフセン・マフマルバフ
出演:ミシャ・ゴミアシュビリ、ダチ・オルウェラシュビリ、ラ・スキタシュビリ、グジャ・ブルデュリ、ズラ・ベガリシュビリ


2014年 ジョージア・フランス・イギリス・ドイツ映画                  上映時間:119分
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