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チスル
 1948年戦後の朝鮮では、北には金日成率いる北朝鮮労働党が勢力を伸ばしていた。これとともに済州島では南朝鮮労働党とともに島民が蜂起した。これに対して、在朝鮮アメリカ陸軍司令部の支配下にあった軍政庁南朝鮮国防警備隊、韓国軍、韓国警察らが済州島に上陸し島民の鎮圧に着手した。そこで、ひとまず鎮圧をおこなった後「海岸線5kmより内陸にいる人間を暴徒と見なし、無条件で射殺せよ。」という命令がだされた。島民たち数軒の家族たちは、真冬に村から避難してクンノルケと呼ばれている洞窟に逃げ込む。一方、韓国軍の兵隊たちは、上官がやたらに威張りちらし、新兵を裸にして雪の上に立たせている。村人の一人は韓国軍から米国製のライフルを盗んで持っていた。食料といえば、わずかなチスル(ジャガイモ)ぐらいしかない。韓国軍の追跡に、一人の少女が捕まる。彼女は逃げている家族たちの娘だ。そして彼女は強姦されてしまう。そのどさくさに、新兵が脱走しようと二人で相談する。そして、逃げる際に、一人は撃たれながらも脱出するが、少女は流れ弾に当たり死んでしまう。それは、偵察に来ていた少女に思いを寄せる家族たちの一人が目撃する。さらに、村に単身残してきた老婆も韓国軍に刺殺され家を焼かれてしまう。こうして、追い詰められていった家族たちは、ついに洞窟に韓国軍がやって来た。わずかな抵抗を試みるが、皆殺されてしまう。
 モノクロの画面で残酷さを和らげようとしていることがわかる。実際の済州島4.3事件は、もっと残虐な行為が数年間続けられた。最終的には、数万人が虐殺された。しかし、この作品では、チャプターごとに「神・・・」というクレジットが出てくる。その意味の真意はあまりよくわからない。とは言え、この作品のオ・ミヨル監督は済州島出身であり、この事件に関わる内容は韓国はタブー視され、アメリカもこの事件については沈黙を守っている。そうしたなかで、この作品は問題提起の作品といっていいだろう。



監督:オ・ミヨル
出演:ヤン・ジョンウォン、イ・ギョンジュン、ソン・ミンチョル、ホン・サンピョ

2013年韓国映画   上映時間:109分

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地下水道
 第2次大戦末期1944年9月末、ドイツ軍も各地で追い詰められてきたなか、イギリスにあったポーランド亡命政権はポーランド本国での武装蜂起を指示した。しかし、火力では圧倒的にドイツ軍が優位であり、追い詰められたパルチザン軍は地下水道を経て郊外に脱出した。パルチザン軍のなかでザドラ中尉率いる中隊は、郊外で戦いを続けていた。しかし、空爆と戦車の攻撃で当初の隊員は半減していた。ここが最後の戦いになるのかという思いがあったが、司令部からは、再び地下水道を通りワルシャワ中央区に行き戦いを続けよという命令が出た。もう、かつての中隊というよりは、20数人の小隊規模になっていたが、何度も地下水道を通っているディジーという女性が道案内ができる唯一の人材だった。しかし、彼女と愛し合っていたコラブが直前の戦闘で負傷したため、彼の介抱をしながら地下水道に入るのだった。しかし、地下水道の中は暗く汚物が流れ、悪臭にまみれていた。しかも、反響音が大きく、ドイツ軍が毒ガスを撒いたという声が響き渡り右往左往する部隊。さらには、以前に入っていたパルチザン軍の死体や逃げ惑う市民もいて、次第に隊員たちはバラバラになってしまう。それでも、最初に地上に出た副隊長は出口で待っていたドイツ軍に捕まってしまう。ディジーとコラブも出口を見つけるが、上に登る体力が残っていないコラブのため、直接川に出る道を行く。しかし、川に出るがそこには鉄の格子があり、先には進めず、コラブは死んでしまう。後の隊員たちもちりぢりになり、滞留する有毒ガスにやられてしまう。ザトラと記録係の隊員だけは吊されていた手榴弾で一緒に来た士官を死なせたが、ついに地上に出ることができた。記録係は、やっと出られたのだから、さあ逃げようと言う。ところが、ザトラは、残りの連中はどこにいると記録係に聞く。すると彼は、皆動けなくなっていて誰もついてはこなかったと説明する。これに対して、ザトラは記録係が嘘をついたと怒りだし、彼を射殺してしまう。そして、一人になり、再び地下水道に戻るのだった。
 アンジェイ・ワイダの作品で、この後の「灰とダイヤモンド」に時代的に続く。また「カチンの森」も含めて、ポーランドの悲劇を実に端的に表している。そもそも、ロシア革命の後トロツキーの赤軍列車がロシア周辺を次々に革命を拡大していった。当然、ウクライナはあっという間に制圧され、キエフを経由してポーランドにもロシア赤軍が押し寄せてきたが、最後に勝利して赤軍を敗走させた。この後、第二次世界大戦の初動でドイツ軍によりポーランド軍は敗北する。しかし、ソ連もドイツ軍と反対方向から侵攻してきて、多くのポーランド軍人を収容所に送り込んだ。こうして、捕虜となったポーランド人たちが、カチンの森でソ連軍に虐殺されたのだった。しかも、ポーランドパルチザン軍への援助も意図的にせず、戦後の傀儡政権樹立むけての準備がなされた。その結果が「灰とダイヤモンド」で描かれた状態につながっていく。
 ちなみに、ワイダ監督の弟子を任ずる女流監督アニエスカ・ホランドの「ソハの地下水道」も、実話をベースにユダヤ人たちを地下水道で数年間匿うという作品もある。


監督:アンジェイ・ワイダ
出演:タデウシュ・ヤンチャル、テレサ・イジェフスカ、ィンチスワフ・グリンスキー、エミール・カレヴィッチ、ヴラデク・シェイバル

1956年ポーランド映画           上映時間:95分
レイルウェイ 運命の旅路
 1983年スコットランドの列車で、当初乗る予定ではなかったものの、ローマクスはコンパートメントで偶然パトリシアという女性と乗り合わせる。そこで交わした会話から、二人はすっかり意気投合する。それから、何度か会ううちにたちまち結婚することになった。結婚式にはローマクスの軍隊時代の戦友たちが列席した。結婚した後、パトリシアは夫が殻に閉じこもる日々に直面し、戸惑ってしまう。夫に聞くが、彼は何も答えはしない。ある日意を決して、ローマクスが月に一回集まっていた旧軍人の会を訪ねる。そこで、世話役で皆から「アンクル」と呼ばれているフィンレイにローマクスの軍隊時代のことを聞く。最初は、なかなか話したがらなかったが、とうとう重い口を開いた。それは、1942年日本軍が、シンガポールを陥落し、英国軍は降伏する。すると、日本軍はローマクスら英国軍将校らを捕虜とした。そして、英国人捕虜をビルマとタイを結ぶ「泰緬鉄道」の建設に使役する。ローマクスとフィンレイたちは通信機関にいたことから、機械整備の仕事につく。その他の捕虜たちは過酷な肉体労働に従事させられていた。一方ローマクスは、隠し持っていた真空管を使ってラジオを作った。このラジオ放送を密かに聞くことによって、ヒトラーの敗退や日本への空襲等の情報を聞いていた。そんなある日、ラジオが発見され、ローマクスたちが責められ、首謀者として彼が名乗り出た。すると、憲兵がやって来て、取り調べを受けることになった。その際の通訳としてやって来たのが永瀬隆という将校だった。執拗な拷問が繰り返され、ローマクスたちの作ったラジオは通信機として使われたのではないかと疑われた。この時の拷問がローマクスの心を深く傷つけてしまったのだ。やがて、日本の敗戦を迎え、日本軍は裁判に回された。しかし、永瀬はただの通訳と偽り、刑を免れたのだった。
 そして、フィンレイがローマクスの家を訪ねてきて、夫婦に永瀬がまだ生きていて、ミャンマーでガイドとしていることを知らせる。フィンレイはローマクスの心の傷を癒やすためにも永瀬との対面をするようアドバイスし、自らは命を絶ってしまった。そこで、ようやく現地に行き、永瀬と対決するローマクス。永瀬も観念している。一瞬彼を殺そうとするが、思いとどまったローマクス。そして、帰国するが、彼のもとに永瀬からの謝罪と贖罪の手紙が届く。そこで、今度はローマクスは妻とともに再び永瀬のもとを訪れて和解する。
 かつて「戦場にかける橋」でも取り上げられた「泰緬鉄道」(英国側からは「死の鉄道」と呼ばれている)建設に関わる実話の原作がもとになっている。英国人捕虜については大島渚の「戦場のメリークリスマス」でも取り上げられている。本作では、永瀬役に真田広之が演じていて、なかなか好演している。コリン・ファース、ニコール・キッドマンともに見事に演じている。時折り、遠景を取り入れたカメラワークも好感が持てた。やはり、戦争の傷跡は双方ともにダメージを与えてしまうことを改めて痛感させられた。ところで、アンジェリーナ・ジョリー監督の「アンブロークン」がまだ公開されていないが、ネトウヨ中心に日本兵が米兵を虐待したということで、攻撃し日本公開が危ぶまれている。ところで、この作品もノンフィクションが原作で虐待されたルイス・ザンペリーニは著名な米陸上選手だったこともあり、長野五輪の際、聖火ランナーとして来日して加害者を赦している。ところが、彼を虐待していた渡邊軍曹は、戦後連合軍から戦犯として指名手配されたが、7年間逃げ回りついに逮捕されることはなく、ザンペリーニ氏が来日した時も会うこともなく、ついに謝罪はしなかったという。


監督:ジョナサン・テプリツキー
出演:コリン・ファース、ニコール・キッドマン、真田広之、ジェレミー・アーヴァイン、ステラン・スカルスガルド、サム・リード、石田淡朗


2013年英・豪映画         上映時間:116分
イミテーション・ゲーム  エニグマと天才数学者の秘密
 1939年第2次世界大戦でドイツとの戦争に突入したイギリスは、空爆や船舶の撃沈といった被害に遭っていた。そこで、ケンブリッジ大学特別研究員で、27歳の天才数学者アラン・チューリングを英国海軍のデニストン中佐が招へいした。彼は6人の精鋭でドイツが使う暗号機エニグマの解読チームを結成した。さらに、MI6のスチュアート・ミンギスはチーム一丸となり一日も早く成果を出すように求める。しかし、チューリングは一人で仕事をしていた。エニグマによって暗号化されたドイツのAM放送による指令書が毎日チームに届けられた。しかし、エニグマは午前零時に組み合わせが変わるため、毎日が勝負の連続だった。これに対して、チューリングは機械に対しては機械で対抗するしかないと、巨大な機械を組み立てはじめる。しかし、これには多額の予算がかかる。デニストンは、そんな金はないという。すると、チューリングはは当時のチャーチル首相に手紙を書く。すると、彼の申し入れは認められ、新たにチューリングをチームリーダーに指名された。すると、これまでのチームメートだった2人を解雇する。そして後任のメンバーを募集する。すると、ジョーン・クラークという女性ともう一人の男性が採用される。しかしクラークの両親から、男性ばかりの職場は反対され、通信傍受担当の女性たちと同じ職場で働くことになった。彼女はチューリングがたのチームメートとの仲がうまくいっていない事をしり、うまく取りなす。それでも、チューリングは機械をクリストファーと名付けて、完成はするものの解読には至らなかった。そこでデニストンは、装置の破棄とチューリングの解雇を命じるが、解読チームはちは辞職をちらつかせてこれを阻止する。さらにチームの一人ケアンクロスがソ連のスパイであることを知る。しかし、彼はチューリングが同性愛者であることを暴露すると逆に脅すのだった。一方、MI6のミンギスがクラークの部屋を物色しおり、彼女がスパイではと疑われたと思い込み、チューリングはケアンクロスの事を告げた。しかし、ミンギスはすでに知っていて、出してもいい情報だけをソ連に送らせていたのだった。こうしたなか、同性愛者であるチューリングだが、クラークが実家に戻るのを止めさせるため、彼女と婚約する。チューリングはクラークの同僚の通信傍受担当の女性の一言からエニグマのキーワードを突き止めた。こうして暗号の解読に成功するが、チューリングはMI6のミンギスと相談して、一旦暗号を解読してその選択をしてから、味方に情報を流すという方法をとった。こうして、戦争を2年早く終熄させたのだった。しかし、戦後1952年チューリングはマンチェスター大学で教鞭をとりながら初期のコンピュータ の研究をおこなっていた。そこで、同性愛者ということが発覚した。当時英国では同性愛は犯罪だった。
 チューリングの業績は同性愛ということで半世紀ものあいだ秘密にされていた。しかし、同性愛を犯罪とする法律を廃止したこともあり、2013年にエリザベス2世女王の名をもってチューリングは正式に恩赦となった。しかし、何万人もの同性愛者が犯罪者として処罰されたという歴史もあったのだ。さらにチューリングが果たしたコンピューターの研究の業績が評価されている。現在は単に同性愛ということではなくLGBTとして幅広く理解されている。それはさておき、チューリングを演じたカンバーバッチは、正にはまり役だ。時代は違うが、ホーキング博士とチューリング博士という二人の天才を描いた作品はともに見応えがあった
 

監督:モルテン・ティルドゥム
出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、マシュー・グッド、ロリー・キニア、チャールズ・ダンス、マーク・ストロング

2014年英・米映画        上映時間:115分
博士と彼女のセオリー
 オックスフォード大・大学院のスティーヴン・ホーキングは将来の研究課題を何にするのか決めかねていた。ボート部に所属しコックスを務めるなどして、課題の提出にぎりぎり間に合わせて提出したレポートが評価された。その頃ホーキングは知り合ったジェーンと相思相愛になった。ところが、学内で突然転倒したホーキングは病院でALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断され余命2年の宣告を受けた。すっかり落ち込んだホーキングを必死で励ますジェーン。そして、彼を支えるため結婚する。それから、2年が経過し二人にはロバートという男の子が生まれ、あわせて「時空の特異点」に関する論文によって博士号を取得する。その後、ルーシーという女の子が生まれ、すっかり車椅子の生活になっていた。子どもたちの面倒も見なくてはならないジェーン。そんな時、ホーキングは、あることで閃き「ブラックホールの消滅」を提唱し、ホーキング放射の理論を発表した。これによりホーキングは、科学雑誌ネイチャーの表紙にもなり、 ケンブリッジ大学で教授となった。二人の子育てと夫の介護に疲れたジェーンを見かねた母親は、聖歌隊に行くことを進めた。そこで、音楽の指導をしていたジョナサンとのつきあいがはじまった。ジョナサンは妻を病気で亡くしていた。そんな彼がホーキング夫妻の家に頻繁に出入りし、ロバートにピアノを教えたり、一家とともに海に遊びにいったりした。そんな折り、ホーキング夫妻に3人目の子どもティモシーが生まれた。周囲はジェーンとジョナサンとの間の子どもだという心ない噂が飛び交った。そこで、ジョナサンはこれ以上夫妻に迷惑をかけられないという思いから、ホーキング家への出入りを止めることにした。しかし、ホーキングのお気に入りのオペラの公演をフランスに聞きに行くことになった。ホーキングは教え子たちに連れて行ってもらうことになり、留守をホーキング自身がジョナサンに頼むのだった。ところが、フランスでホーキングは再び倒れた。意識不明のホーキングに対して、医者は彼の人工呼吸器をとるのも決断だとジェーンに言う。しかし、ジェーンは喉を切開し声を失っても、命を長らえさせるという判断をする。すると、今度は声を失ったホーキングは再び落ち込んでしまう。そんな彼の介護を担当する看護師のエレインからコミニュケーションの訓練を受ける。そして、人工的に発語できる機械によって、ホーキングは再び話し、そして書くこともできるようになり、執筆活動と教鞭も取ることができるようになった。しかし、日常的に一緒にいることが多いエレインに信頼をを置くようになったホーキング。そこで超献身的に支えてくれた妻ジェーンと別居し、後に離婚してしまう。
 実際のホーキング博士をテレビで見ている側として、エディ・レッドメインの演技は似ているとしか言いようがない。これでアカデミー賞はさもありなんと思ってしまう。ホーキングとジェーンが結婚する時、余命2年と宣告され、周囲から反対されながら結婚して、子どももできすぐに2年が経過してしまう。宣告から50年を経ても、生きているホ-キング博士。ただ看護師だった2番目の妻エレインとも2011年に離婚しているというのだ。ところで、ホーキング博士の言っていることで、興味をひいたのはAIを今のまま、人間の制御を掛けておかなければ。やがて人間を超えた存在となるということだ。さらに、映画のなかで、最初の結婚ではジェーンの宗教観とホーキングの無神論との関係も描かれていた。
 
 
監督:ジェームズ・マーシュ
出演:エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、エミリー・ワトソン、サイモン・マクバーニー、デヴィッド・シューリス、ハリー・ロイド、チャーリー・コックス

2015年英映画             上映時間:123分
プロミスト・ランド
 シェールガスの開発を進めるグローバル社に勤めるスティーヴは、営業成績もよくペンシルヴェニアに年上の女性社員スーとともに派遣される。この町は農業と酪農だけの寂れていた。そんな中に、スティーブが乗り込んだのだ。元々彼はテキサス出身なので、補助金でかろうじて生きている地方の状況はよく知っていた。さっそく二人は、住民たちとの交渉をはじめる。最初はどんどん契約が取れるので、スティーブは楽勝だとスーと話していた。ところが、地元の説明会が開催されると、そこに現れたのは、地元の高校の教師をしているが、元々はマサチューセッツ工科大卒業でボーイング社に勤務していたという経歴の持ち主のフランクが出席していた。彼は、シェールガスの採掘方法について聞き、従来の水圧破砕法ならば、環境破壊になると訴える。そこで、3週間後に住民投票で決める事になる。そんな中、スティーヴは町の酒場でアリスという女教師と親しくなる。彼女は両親から残された広大な農地を持っていて、その地下にもガスが埋蔵されている。町の住民の関心はガス開発に集中していた。この先、農業の展望が見いだせない中。一攫千金を夢見てグローバル社との契約に未来をみている、多くの住民の前にダスティンという環境保護NPOの若い男が現れる。彼は、水圧破砕法によって、故郷の町が汚染された訴えるのだった。アリスの勤める小学校にも行き、模型を使って水圧破砕法について説明し。地下の岩盤に化学物質を混ぜた高圧の水を噴射し、穴を開けてガスを取り出すというものだった。そのため、地下水が汚染され牛豚といった動物をはじめ人間にも影響するというものだった。こうしたなかで、次第に対立が起きていく。住民投票を前に、グローバル社からスティーヴのところに大きな郵便物が届いた。それを見たスティーブが喜び、勝利を確信した。しして、投票日町を出ようとしたダスティンと顔を合わせた。すると、思いもよらなかった結末を迎えることになる。
原発にしてもシェールガスにしても明らかに環境に悪いことがわかっていても、金に転ぶ人々がいるのは、資本主義社会においてはどこの世界でも共通だ。しかも、直接的な買収は言うに及ば。す一ひねり加えた絡めても日本でも原発の立地現場ではよくある。ただ一回環境破壊をすれば、原状復帰をするには途方もない期間が必要になる。そうした、ことを考えさせられた作品だ。


監督:ガス・ヴァン・サント
出演:マット・デイモン、ジョン・クラシンスキー、フランシス・マクドーマンド、ローズマリー・デウィット、ハル・ホルブルック

2012年米映画                              上映時間:106分
舞妓はレディ
 京都の歴史ある花街下八軒にある老舗お茶屋万寿楽には舞妓は百春しかいない。彼女ももう30歳になろうとしていた。そんな万寿楽に一人の少女が訪ねてきた。その少女春子は、百春のブログを見てやって来たという。しかし、春子は鹿児島弁と津軽弁を話し、京言葉とはかけ離れていた。たまたまその場に居合わせた言語学者の京野は春子の話す言葉に興味を示す。そしてそこにいた老舗呉服屋の社長・北野に春子を舞妓にできるかという賭けをする。こうして、春子の舞妓への挑戦が始まった。基本は万寿楽の仕込みという見習いとなり、舞妓の百春と、芸妓の豆春、里春の身の回りの世話をする。さらに、言葉のトレーニングは京野があたり、踊りや三味線などの音曲はそれぞれの師匠から厳しい稽古がつけられた。しかし、師匠たちからは「ちゃう、ちゃう」と言われ続ける。そして、京野弟子の大学院生秋平から「君には舞妓は似合わない」と言われそのショックから失語症になってしまう。そんな春子に万寿楽の女将・千春はやさしい言葉をかけ、自らの半生について語る。すると、春子には思いもかけなかった事がわかる。そして、京野から鹿児島弁で説得されようやく言葉が出るようになる。そして、厳しい試練に耐え、ついに舞妓デビューを果たすことになる。そこで、春子が舞妓をめざした理由が明らかになる。
 春子が舞妓になりたいと、万寿楽を訪ねた時いきなり歌い出すというミュージカル作品だということがわかる。しかも、かつて「Shall we ダンス」の草刈民代、渡辺えりや竹中直人などが出演している。さらに、富司純子が出ていることもあり、緋牡丹博徒のパロディも挿入されたり、面白さ満載だ。ただせっかくのミュージカルなのだから、もっと大勢の人を出して賑やかに歌って欲しかった。ともあれ、春子の舞妓志望の理由が、千春や彼女の周辺にはわかっていたあたりは泣かせる。やはり周防監督の「ファンシイダンス」「シコふんじゃった。」に連なる作品として本作があり、やはりおもしろい。
 

監督:周防正行
出演:上白石萌音、長谷川博己、富司純子、田畑智子、草刈民代、渡辺えり、竹中直人、高嶋政宏、濱田岳、中村久美、岩本多代、高橋長英、草村礼子、岸部一徳、小日向文世、妻夫木聡

2014年日本映画              上映時間:135分
記憶探偵と鍵のかかった少女
 記憶探偵のジョンは、他人の記憶に潜入するという能力で犯罪の真相に迫ることができた。しかし、ジョンの妻が自死して、落ち込み、現場から遠ざかっていた。ただ、経済的に追い込まれたため、再び現場復帰をするため、上司のセバスチャンの元に顔を出す。すると、ちょうど現場復帰のウォーミングアップに最適という仕事を紹介される。それは、アナという16歳の少女が食事をとらないが、その原因を取り除き食事をさせるようにして欲しいというものだった。さっそく、ジョンはアナの家に行く。そこは郊外の大邸宅だった。そこにはアナの母ミシェルと継父のロバートとともにたくさんの使用人がいた。さっそく、ジョンはアナと話をする。すると、彼女は小さい頃の記憶を見せる。それはアナの実父が彼女が生まれる前に亡くなっていて、ロバートがグリーン家の財産を受け継ぐ母ミシェルの財産目当てで結婚したという記憶を見せる。アナは幼少の頃から変わった子だった。そんなアナがロバートと使用人の女性が浮気をし、それをアナに見られたためお仕置きをする。さらにアナはIQもずば抜けて高いのだが、寄宿舎のある学校に入るが、そこで問題を起こしたため、家に連れ戻され、専属の看護師と24時間監視カメラによって専属の男に見張られていた。ミシェルはアルコール依存症なのだが、アナの記憶に入っていくと、ミシェルが幼いアナをペーパーナイフで、手の平を切ったという場面に遭遇する。さらに、アナが学校に行っていた頃いじめに遭い、いじめた生徒たちを毒殺しようとしたという場面も見てしまう。そこで、ジョンはことの真相を調べることにする。一方ロバートはアナは専門医療施設で治療を受けさせるべきだと主張する。しかし、ジョンはしばらく猶予をもらい、彼女の記憶に入っていくのだった。
 記憶の中に入り込むという設定自体疑問符がつくが、しかし人の記憶そのものが、都合良く変えられる。しかも、アナは頭もよくニンフ的要素ももっている。結局ジョンは翻弄され、いいように利用されてしまう。ただ、ジョンの妻の死が水への恐怖ということで描かれているのだったら、あそこはいらないのではと感じた。
 
 


監督:ホルヘ・ドラド
出演:タイッサ・ファーミガ、マーク・ストロング、ブライアン・コックス、ノア・テイラー

2014年米、スペイン映画   上映時間:99分
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