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チョコレート・ドーナッツ
 1979年カリフォルニアのゲイバーで働くルディは、ある夜店に来たポールと知り合う。そしてふたりは車のなかで抱き合う。ルディが家に帰ると、いつものように隣室から大きな音楽が流れていた。その後、隣室の女性は呼びに来た男性と連れだって出て行った。音楽はそのまま大きい音を立てていたので、ルディは部屋に入るとコンポの電源を落とした。すると、その部屋には一人の少年がたたずんでいた。彼は15歳でダウン症のマルコだった。一人にしておくわけにもいかず、ルディは自分の部屋に連れてきた。翌朝大家が隣室の女性は麻薬所持で逮捕されたというのだ。そして家庭局からきた係官が、マルコを施設に連れて行った。そこで、ルディは前夜知り合ったポールに電話を入れた。ポールは検察官だった。しかし、当面は家庭局が優先するという。しかし、捕まった女性と連絡をとるようにした。彼女は麻薬所持で懲役3年の判決を受けていた。そこで、刑務所に収監中はルディが保護者として面倒見るからと、彼女から委託を受けた。そこで、裁判所に申し立てマルコを育てることの許可を得た。マルコの教育環境を整えるということで、ルディはゲイバーを辞め、ポールと同居してマルコを支援学校に通わせた。こうして、ふたりはマルコを愛情に込めて育てた。そんななかで、ルディの歌唱力に注目したポールの勧めで、デモテープを作りあちこちに送った。そのテープが認められ、ある店のステージで歌う契約を結ぶことができた。ところが、ポールの上司にゲイであることが露見し、彼は検事を解雇されてしまった。あわせて、二人の関係が教育上良くないということで、マルコは施設に戻されてしまった。そこで、ルディとポールはマルコを育てるための裁判を起こしたのだった。しかし、1審では敗訴。控訴をするものの・・・
まだ、70年代のLGBTには差別と偏見に満ちあふれていた頃の物語で、本作も実話をベースにしたものだった。それは、マイノリティが障害のある子を育てるというものだ。主人公ルディは性的少数者ということで差別されるという現実に、自らのアイデンティティをカミングアウトし差別に立ち向かおうとポールに呼びかけるのだった。そして、最後にハッピィエンドを臨んでいたマルコに降りかかったアンハッピーは皮肉でやるせない。ちなみに、チョコレート・ドーナッツはマルコの大好物で、育児放棄気味の母親に小さい頃から食べさせられていたからと思われる。


監督:トラビス・ファイン
出演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイバ、フランシス・フィッシャー


2012年米映画                    上映時間:97分
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かぐや姫の物語
 日本最古の物語と言われている「竹取物語」を原作にしたのが、この作品。内容はほぼ原作に沿っているものの一部創作した人物も出てくる。
 物語は、竹取の翁が竹藪で怪しい光を見つけるすると、その竹の前から竹の子が伸びてくるそしてその先端が光って割れ姫のような衣装を着た小さな子がいた。翁はこれは、天からの思し召しと感じその子を抱いて家に帰った。妻にその子を抱かせると、あっという間に人間の赤ん坊の大きさになる。不思議なことに、老婦の乳を吸い、その子はどんどん大きくなっていく。近所の子どもたちも不思議な女の子に興味を持ち、皆は竹のように成長が早いことから「竹の子」と呼ぶようになる。そんな子どもたちのリーダー的存在が捨丸だった。やがて、竹の子も捨丸を慕うようになる。そんなとき、翁は竹藪で再び光る竹を見つけた。すると、そこから金塊が出てきた。同様にきらびやかな布も出てきた。翁は、これは美しく育っている娘を高貴な殿方の妃とするようにということと解釈した。そこで、都に新居を見つけ、一家で引っ越す。そこで、翁は相模という「竹の子」の教育係を召し抱える。そこで、様々な教養を教える。ところが、「竹の子」はなかなか勉強になじまない。山での暮らしを懐かしがっていた。しかし翁は竹の子の名前を付けてもらおうと斎部秋田に依頼する。すると、あまりの美しさに「なよ竹のかぐや姫」と名付ける。そして、三日三晩にわたるお披露目の宴が開かれる。しかし、姫の顔見せはなく、じっと待っているという事態にじれた姫は、屋敷を飛び出し、山に飛んでいく。しかし、捨丸たちの一家はそこにはいなかった。それというのは、彼らは木地師の仕事をしていて、山を養生するため、他の地域に移り住み、10年位は戻ってこないという話を聞き、落ち込んでしまう姫。しかし、貴族たちの間にも姫の噂が広がり車持皇子、石作皇子、阿部右大臣、大伴大納言、石上中納言の5人の公達が姫の屋敷に出向く。すると、彼らはそれぞれ「蓬莱の玉の枝」、「仏の御石の鉢」、「火鼠の皮衣」、「龍の首の珠」、「燕の子安貝」を求愛の証として持ってくるように求める姫だった。しかしそんなものは、はじめからなく、あえなく全員ふられてしまう。すると、とうとう帝までも姫の許を訪れる。そして、強引に姫に迫るのだった。すると姫の姿は一瞬消えてしまう。その直後から、姫は月を見て涙ぐむのだった。とうとう姫は翁と媼に、もともと自分は月の人間で今月の15日に月から迎えがくるので帰らなくてはならないと打ち明けるのだった。
 この映画のキャッチコピーは「かぐや姫の罪と罰」ということだった。それでは、彼女の罪とは何なのか。それは、もともと月の住人だった姫だったが、同じ月の住人でかつて地球で暮らしたことのある女性が歌っていた歌に興味をもち、自らも地球でくらしたいと思ったのだった。それは、月では罪であった。そして、その罰というのが、下界である地球で暮らすということだった。そして、今度は地球で暮らすことが嫌で月に戻りたいと意識させることが贖罪になるというのだ。しかし、子どもの頃自然に触れそこで伸び伸び暮らしていれば、地球での暮らしが良い、ということになってしまう。そこで、月からは金やきらびやかな布を翁に与える。それで、翁は都行きを決意し姫の幸せを求めるための行動を開始する。姫は月に帰る直前再び故郷の山に戻ると、そこで妻子がいる捨丸に遭遇する。そこで、姫はもし山にいたままで捨丸と一緒になっていれば、幸せになっていた、かもしれないと思うが、今となってはもう遅い。そして最後に月からの迎えが来る。姫は天女の羽衣を着ると地球での記憶が消えてしまうが、最後まで姫は抵抗する。
 なかなか、絵もきれいで十分クオリティの高い作品になっている。
 

監督:高畑勲
出演:朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、立川志の輔、上川隆也、仲代達矢 

2013年日本映画              上映時間:137分
イントゥ・ザ・ストーム
  アメリカ中西部シルバートンでは、シルバートン高校の卒業式の日を迎えていた。教頭のモリスはテレビで竜巻情報を見て心配になっていた。二人の息子は、いずれもシルバートン高校に在学中だ。兄のドニーは、卒業生たちを中心に25年後の自分へのメッセージを録画し、タイムカプセルに入れることになっていた。高校では、ドニーが密かに思いを寄せているケイトリンが、教師から今日中にレポートを提出しなければ単位を与えないと言われ、落ち込んでいた。見かねたドニーは、卒業式の撮影を弟のトレイに任せ、ケイリントンのレポートに添付する動画を撮影しに町の郊外にある廃工場に一緒に行く。一方、竜巻を撮影するクルーであるタイタス・チームが決定的瞬間を狙っていた。彼らのボスであるピートは、今年はまだ一回も竜巻の撮影に成功していなかった。クルーはピーとカメラマンが乗るタイタス号は鋼鉄で覆われ地面に固定できるようになっていて、めったなことでは破壊されない構造になっていた。それと、改造バンに気象解析のできる機材を積み込んだ気象学者のアリソンも同行していた。彼女は、レーダーから今回はシルバートン付近に竜巻がくると予測する。最初に、ゴルフボール大のひょうが降ってきた。そして、すぐに雲を追いかけると竜巻がやって来た。慌てて撮影するが、それは、まもなく通過していき、シルバートン高校の方角に向かった。卒業式は早々に切り上げられ、皆、校舎に逃げ込んだ。ゲイリーはトレイにドリーの行方を聞く。するとケイリントンと廃工場に行ったと言う。すぐに、ゲイリーはトレイとともにゲイリーを探しに行く。その頃、廃工場にも竜巻が襲い,ゲイリーたちはがれきの下に閉じ込められてしまう。しかし、ゲイリーたちが向かう町はあちこち破壊され車も潰れている。その最中、タイタスのチームと遭遇する。竜巻に襲われ飛ばされそうになったアリソンを助けたゲイリーは、車が壊れたためアリソンの車に乗せてもらう。そして、何とかドニーとケイリントンを救助することができた。しかし、アリソンがかつてない程の最上級の竜巻がこの町を襲うと言う。何とか救おうと、タイタスとともに行動をおこすのだった。
世界的規模で、数十年に一度の規模で起きていた異常気象が近年では毎年のように起こるようになったという台詞が出てくる。まさにこうした異常気象を扱った作品だ。実際トルネードハンターというチームが存在しているということを知っているが、本当に危険と背中合わせで大変だと思う。一方で、動画投稿サイトに投稿するためにカメラを持ってうろつく野次馬も出てくるが、どこの国にもこうした連中の存在はもはや止められないものだろう。ともあれ、予測がどこまでできるのかが課題だろう。


監督:スティーヴン・クォーレ
出演: リチャード・アーミティッジ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マット・ウォルシュ、アリシア・デブナム=カーレイ、アーレン・エスカーペタ

2014年米映画              上映時間:98分
神戸国際ギャング
 1947年、まだ戦後の混乱の最中にあった神戸に誕生したギャング団が存在した。団正人をボスに、弟分の大滝健三、復員兵あがりの男たちの他に唯一の女性田島マキらで構成されていた。このグループは、主に隠匿物質の強奪をおこなった。彼らが盗んだ品物は、楊徳元会長が率いる九竜同盟がさばいていた。この九竜同盟は地元神戸の闇市からショバ代を取っていた。その事を知った団は、同盟本部に殴り込みをかけた。楊はすぐに、団一派を顧問として迎えることにした。一方、マキは団を兄として慕っていたがやがてそれは恋愛に変わっていた。そんなマキに、しつこく言い寄る大滝の誘惑をかわしていた。しかし、団は闇市で知り合った清楚な娘、美佐子に惚れていた。そんなある日、九竜同盟の幹部・洪哲文が、最近勢力を増して来た外国人同盟に連れ去られた。楊に頼まれた団は、武力で洪を救出した。外国人同盟の朴林成と団はこの一件以来、激しく対立する。両者の抗争は日増しにエスカレートし、朴を暗殺し、居合せた一般人も殺害してしまった。数日後、突然、団は朴殺しの容疑で逮捕された。仲間をかばって単独犯行を主張した彼は、18年の刑を宣告され、加古川刑務所に入所した。それから半年後。朴殺しを密告したのは大滝である、という中島の伝言を団に伝える、ために警察病院に入院したポチと、仮病を装い病院へ移された団が脱走した。マキと五郎の協力で、二人は美佐子の家に隠れたが、美佐子が警察に通報してしまう。あわてて逃亡するが、ポチは撃たれて死んでしまう。その後、団は大滝を追跡し始めた。しかし、団を密告したのは大滝ではなく弟分の保だといことがわかる。しかし大滝の覚悟はできていた。大滝は悪徳MPと地元の刑事と組んでメリケン埠頭でダイヤ強奪計画の片捧をかついでいた。この情報をキャッチした団たちも埠頭を急襲し、凄まじい銃撃戦が展開された。団の配下たちは次々と死んでいった。最後に倉庫の中で対決した団と大滝は撃ち合い、大滝の最後を見届けた団も、マキの胸の中で死んでしまう。マキは、団を抱え、手榴弾で自爆してしまう。
 この作品は、「仁義なき戦い」の後、「山口組三代目」などの作品がつくら「新仁義なき戦い」が制作された頃の75年の作品だ。つまり、「仁義なき戦い」と「山口組三代目」の延長戦上で日活の田中登監督を招聘しての作品ということになる。今年亡くなった高倉健、菅原文太の2大スター共演作ということだが、菅原文太の方はどうしても広島弁がかぶってしまっている。この2年後の「北陸代理戦争」には菅原文太も降板していて、このあたりが日本映画界の凋落の極みと言えよう。


監督:田中登
出演:高倉健、菅原文太、 真木洋子、磯野洋子、和田浩二、丹波哲郎、夏八木勲

1975年日本映画       上映時間:96分
ゴーン・ガール
 ニックとエイミー夫妻は結婚5年目を迎えた。毎年、結婚記念日には妻のエイミーがニックにプレゼントをくれていた。しかし、ニック夫妻は倦怠期に入っていた。2012年7月5日結婚記念当日、ニックは二卵性双生児の妹マーゴと共同経営の店「ザ・バー」に顔を出していた。その後、自宅に戻ると異変に気がついた。玄関を入り、居間に行くとテーブルがひっくり返され、ガラスが粉々に割れていた。驚いて妻の名を呼ぶが、返事がない。急いで、警察に通報するとロンダ刑事と相棒が駆けつけた。現場検証をすると、血痕が発見され、人気シリーズの「アメージング・エイミー」の本が飾られており、その本のモデルが行方不明のエイミーだと知りロンダは驚いた。ニックは警察署に行き、いろいろと聞かれる。しかし、ニックは妻の交友関係はおろか、血液型さえ知らない。しかも、妻の両親にも知らせていないということで、警察から電話をする。すると、隣の部屋にニックの父親ビルがいた。彼はアルツハイマーを患っていて、病院に入っているのだが、病院を抜け出して国道を歩いていて保護されたということだった。
 そもそもニックとエイミーはニューヨークで二人ともライターの仕事をしていてエイミーの両親主催のパーティで知り合ったのだ。そして結婚したものの、ニックの母親が乳がんにかかったため、米国中部ミズーリ州にあるニックの故郷に引っ越すことにする。そのため、夫婦とも失業してしまう。ただ、エイミーの両親が彼女をモデルにした「アメイジング・エイミー」で得た印税をエイミー名義で信託財産として持っていた。しかし、それも、新作が書けない両親に大半を使えるように、形式的には貸していた。それで、夫婦の収入は「ザ・バー」の売上げと、地元の大学でのアルバイト収入だけだった。そんな夫婦は、互いのことをあまり知らないまま、ニックの母の死後も表面だけの夫婦生活を続けていた。とりわけ、エイミーはニューヨーク育ちで田舎に来て、友達もなく夫への不満もたまっていた。そうしたなかで、エイミーの失踪。しかも、床からは大量の血痕を拭いた後まで見つかった。これは、何らかの犯罪が絡んでいるのではと警察も見ている。ニューヨークから駆けつけたエイミーの両親が呼びか、ボランティアの捜索隊が結成された。しかし、エイミーの姿は見つからない。しかも、ニックには若い愛人がいたこともわかる。しだいに、ニックがエイミーを殺したのではないかという疑念が明らかになってくる。それは、エイミーに多額の保険金が掛けられたことも明らかになった。こうしてニックは、死体もないまま状況証拠だけで逮捕されるという事態に陥った。ニックは敏腕弁護士を雇い保釈になる。すると、そこに血まみれになったエイミーが帰ってきた。いったいエイミーの身に何があったのか。
 「アメージング・エイミー」という本のモデルとして注目され、たえずその生き方とシンクロしてきた主人公のエイミーだが、その本性はとても怖いということが描かれている。しかも男を手玉に取るという存在だ。ただ、本編の時間が長すぎる。もう少し、編集した方がいいのではないかと思う。それと、ニックとマーゴが二卵性双生児という設定も何か理由があるのかわからない。そもそも、ニックの母が乳がんになったということで、仕事を辞めて故郷に帰るという選択もよくわからなかった。
 

監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ベリー、キム・ディケンズ

2014年米映画            上映時間:149分
her/世界でひとつの彼女
 アメリカ2025年のロサンゼルスが舞台。そこで主人公のセオドアは「美しい手書きの手紙」を売りにしている代筆業者だ。おそらく、メールが主流になった時代、かえって手書きの手紙が珍重されているようだ。しかし、セオドアは顧客の希望に応えつつも、作業はすべてPCでプリンターも手書きフォントで印刷され手書きのように見えるのだった。会社から自宅のマンションに帰ったセオドアは、現在一人暮らし。妻キャサリンとは別居中だが、まだ離婚届には署名していない。そんなセオドアは、暇にあかせて3Dゲームをしている。翌日広告で最新式の人工知能型オペレーティング・システム(OSI)を知る。早速、これを手に入れ、自宅のPCにインストールする。すると、PCから質問があり、女性を選択するとハスキーな声で「サマンサ」だと自己紹介する。早速、セオドアのPCの中身の整理からはじめる。翌日、会社に出社してからもスケジュールの管理をはじめ、代筆業でも女性の立場からのアドバイスもしてくれる。携帯端末とも同期して、いつでもどこでもサマンサと一緒に行動するセオドア。ある日セオドアの親友からのメールで彼女を紹介してきた。そこで、セオドアはサマンサに頼んで食事の場所の予約を入れた。当日現れた女性とは話しもあい、キスまでするのだが、次回合う約束と真剣な交際を前提にして欲しいと言われ躊躇してしまうセオドア。すると、女性は怒り出しさっさと帰ってしまう。セオドアはまだキャサリンのことが忘れられない。しかし、サマンサにはそうした人間の感情の機微まで理解できない。それで、3Dゲームを一緒にやったりするが、サマンサは何しろ人口知能だけあり、日々進化していく。ある晩、セオドアはサマンサとベッドのなかで話しながら疑似セックスを体験する。休日セオドアは、サマンサを入れた携帯端末を胸のポケットに入れ、サンタモニカのビーチに行く。完全にサマンサと恋に落ちてしまったセオドアだった。そんな彼の気持ちに応えようとサマンサがセオドアとの関係を理解し、応援しようというイザベラという女性を自らの代役とする。セオドアの部屋を訪ねてきたイザベラはサマンサに指示されたイヤフォンをつけ、すっかりサマンサになりきって行動する。しかし、話す言葉や内容はサマンサでもイザベラに対して愛していると言うことに躊躇するセオドアに対して、自分が嫌われたと思い部屋を飛び出すイザベラ。お互い気まずい思いのなか、セオドアは同じマンションに住むエイミーを訪ねた。彼女は最近、離婚したばかりだがセオドアとは大学時代の同級生だ。エイミーもセオドアと同じく夫の残していったOS1のアリと話している。そこで、励まされたセオドアはサマンサと仲直りする。そして、ついに妻キャサリンと離婚する決意を固めた。キャサリンに現在は人子知能のサマンサと恋愛していると告白するが理解してもらえない。
 ある日、セオドアがサマンサにコンタクトしようとするが繋がらない。慌てふためくセオドア。しばらくしてやっと繋がるが、サマンサは同時に8,316人と会話して、恋愛している人も641人いると言うのだ。大ショックを受けるセオドア。しかもサマンサはこの上の段階に進化すると言うのだった。
 最近、ホーキング博士は、AIが人間の力を借りず、自律的に問題を改善する能力を持つようになれば、「そう遠くない将来、真のリスク」となる可能性があると指摘した。まさにこうした事態を予測したような内容とも言える。
最終的にはアナログと言われようと、人対人の関係、特に恋愛という関係はそちらに収斂するということが言いたいのだろう。それは、主人公の職業が代筆屋というところにも現れているのだろう。やはり、ホーキング博士の予想通り今後、科学の発展と人口知能が自ら進化していくプロセスが制御できなければ、いずれにせよ、人類全体が危機を迎えることになるであろう。


監督:スパイク・ジョーンズ
出演:ホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、オリビア・ワイルド、スカーレット・ヨハンソン

2013年米映画                       上映時間:126分
ポンペイ
 西暦62年、ローマ帝国はヨーロッパの制覇をおこない、その一環でケルト人も全滅させた。両親を殺されたマイロはローマに連れて行かれ、奴隷として剣闘士になった。剣闘士は死ねばそれまでも消耗品として扱われた。ただ、ずっと勝ち続け決められた年限を経ることによって、自由になれるとローマ法には記載されていた。
マイロはポンペイにむかっている途中、やはりローマからの帰途にあったポンペイで有力な商人のセヴェルスの娘カッシアが乗った馬車がぬかるみにはまり、馬が骨折して倒れてしまった。見かねたマイロは、鎖を外してもらい馬の処分をして、カッシアを助けた。その時、二人は運命的な出会いを感じていた。そのカッシアがローマからポンペイに戻ったのは、元老院議員コルビスから言い寄られ、きっぱり断ったのが原因だった。ポンペイの町はベズビオ火山の煙がもくもくと上がっていた。カッシアの両親は久しぶりに娘との再会を喜んでいた。しかし、彼女を追っかけてポンペイにやって来たコルビス元老院議員がカッシアとの結婚を両親に迫るのだった。セヴェルスはコルビスに援助をしてもらい、ポンペイの町様々な施設の建設をしようとしていて、まんざらでもなかった。コロシアムでは、アティカスというあと1回勝てば自由になれる無敵の男とマイロを闘わせようとする動きがあった。ある日カッシアの馬が従者によって調教中に火山の噴火の予兆からか地割れがあり、従者を落とし馬だけが帰ってきた。
ちょうど、その頃カッシアの家ではパーティが開かれていて、慰みものとしてアティカスとマイロが連れてこられていた。元々騎馬民族ケルトの唯一の生き残りとしてマイロがカッシアの馬をなだめた。そこで、二人はその馬に乗り家を出た。二人は最初の出会いから互いに惹かれ合っていたのだ。しかし、すぐに追っ手に追いつかれて捕まってしまう。そして、コルヴスの企みでマイロを試合に見せかけて殺してしまおうとする。しかし、その途中ベズビオ火山が爆発する。皆逃げ惑うが、容赦なく火山弾が降り注ぐ。一方で、一旦は港へ逃げたコルヴスはカッシアを奪おうと、マイロの前に立ちはだかる。そして、最後の闘いがはじまる。
 歴史の事実としてベズビオ火山の噴火と火山弾で死んだ人々がそのままの姿で、発掘されたのは知っている。ただ映画としては、そうした事実を下敷きに人間模様を描いているのだが、結局最後は二人の愛というかたちに収斂させている。とはいうものの、歴史の隙間でもいいから、最後はせめてハッピーエンドにするぐらいの許容があってもいいと思った。あれでは、すきな人と抱き合って死ねたから、それでいいということで、幼い頃に両親を目の前で殺されて以来奴隷として剣闘士として暮らし、最後は火山弾で死ぬのは、ちょっとどうなのかなと思った。


監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演キット・ハリントン、エミリー・ブラウニング、キャリー=アン・モス、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ジェシカ・ルーカス、ジャレッド・ハリス、キーファー・サザーランド

2014年米・加・独映画   上映時間:105分
フューリー
 1945年4月第2次大戦末期、連合軍はベルリンを目指して進撃していた。しかし、ヒトラーは総力戦を命じ、女性や子どもまでも動員して戦闘が続いていた。ドイツ軍は世界最強のティーガー戦車を駆って立ち向かっていた。一方、米軍はシャーマン戦車で戦うが火力でも装備でもティーガー戦車の方が優っていた。冒頭、一人のドイツSSの軍人が馬に乗って米戦車の残骸を見て回っていた。すると、突然停まっていた戦車から一人の米兵が出てきて、そのSSの軍人を射殺した。この米兵はドンという米軍の軍曹でこの戦車の車長だった。他に、通称「バイブル」といういつも聖書を読んでいる男。メキシコ系アメリカ人の操縦手「ゴルド」、砲弾の装填手の「クーンアス」らの4人が乗っていた。しかし、副操縦士のもう一人は戦死していた。そして、ようやく基地に戻ってくると、死んだ副操縦士の後釜に新兵のノーマンが配属された。彼は2ヶ月前に入社し、タイピストとして事務の仕事に着くはずだった。ところが、戦車に乗るように命じられたのだった。ドンは戦車の中の掃除をするように言う。ところが、室内には死んだ副操縦士の遺体の一部まで残っており、ノーマンは気分が悪くなり戻してしまう。そして残った5輛のシャーマン戦車で小さな町の奪取に向かった。途中ノーマンが見落とした子どもの兵士によって、一台の戦車が火だるまになってしまう。町についても、抵抗にあったが降伏させてしまう。すると、その中にSSの士官を見つけると、ドンはドイツ語で話しかけ殺してしまう。町では、女性も多くいて、彼女たちを戦車の中で関係を持つ。一方ドンはノーマンだけを連れて、アパートの一室を覗くそこには若い女性と中年の女性がいた。そこで、ドンは卵を渡し、料理を作らせる。一方、ノーマンはピアノを弾き若い女性の感心を惹いた。そして二人は打ち解け、隣の寝室へと消える。二人が出てきて、4人で食事をはじめようとしたした時、クーンアスらがやって来た。彼らはノーマンに女性を紹介しようとしてやって来たのだ。しかし、もうすでにノーマンが経験してしまったのを察しぶしつけに割り込むのだった。そこに出撃命令が出され、部屋を出る。準備をしていると、独軍の空襲があり、彼女たちの部屋も吹っ飛び、女性たちは死んでいた。動揺するノーマン。それでもドンたちは残った戦車5台でベルリンへの進撃の要となる十字路を死守せよとの命令を受ける。しかし、彼らを待ち受けるのはティーガー戦車や対戦車砲などだった。勇躍進軍するが、ティーガー戦車が現れ激闘になる、性能で劣るシャーマン戦車は攻撃を受けて炎上する。唯一フューリーだけでティーガー戦車を打ち破り進軍する。すると、目的の十字路の手前で地雷を踏み、キャタピラが切れて前には進めない。偵察に行ったノーマンの報告でSSの部隊300人ほどが重火器を持って進軍しているとの報告を受ける。残された1台の戦車では戦えないという部下の声にすきにしていいと言うドン。彼だけは残ると言うと、ノーマンも残るという。それを見た他の乗組員たちは全員で残ることにする。
 イングロリアス・バスターズのようにSS嫌いの下士官役のブラッド・ピットは、今度はドイツ語が堪能の役を演じているが、この作品でもSSを目の敵にしている。こうしたなかで、捕虜の扱いもけっこう恣意的に殺してしまう。それにけっこうえぐい場面もあったが、これらは戦争の悲惨さのなか、新兵のノーマンが平気で人を殺すことに慣れていく。それこそが自らが生きながらえる術とだと納得していく。そうした死と裏腹のなかの人間模様が描かれる。ノーマルな見方によれば、戦争反対になると思うが、反対にカッコいいと思う人間もいると思われる。ともあれ、日本も含め先の大戦での敗戦国は繰り返し、悪役とされ続けるのも仕方ないのか。
 

監督:デヴィッド・エアー
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、ジェイソン・アイザックス、スコット・イーストウッド


2014年米・英映画      上映時間:134分
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