FC2ブログ

*All archives* |  *Admin*

2014/11
≪10  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30   12≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
あなたを抱きしめる日まで
 マーティン・シックススミスは元BBCの記者だったが労働党の報道官を務め政府顧問をしていた。ところが、違法行為への関与を疑わてで政府顧問を解雇されてしまう。政府の上層部でも彼が違法行為とは関係がないことは知りつつも辞任してもらうしかないという態度だった。マーティンは知り合いには、これからロシア史の本でも書くからと言い浪人生活を送っていた。ある日、マスコミ関係者のパーティに出席したマーティンに一人の女性が声をかけた。女性はジェーンと名乗りパーティのウェートレスをしている、彼女は、自分の母が50年間生き別れになった息子の行方を捜しているので、取材をしてもらえないかと言う。しかし、マーティンはゴシップや三面記事を書く気はないと言う。それでも、ゴシップ中心の新聞の編集長サリーから何か記事を書いてみないかと誘われる。そして、彼はジェーンの申し出に乗ることにする。彼女の母フィロミナも交え3人で会うことにする。そこで、彼女が語ったのは1951年アイルランドで育ったフィロミナは母を亡くし父子家庭で育っていた。18歳になった彼女がカーニバルでイケメンのジョンと知り合い関係を持った。当時のことで避妊の知識もなく、妊娠してしまった。怒った父はフィロミナをショーンロス修道院に預けてしまう。アイルランドはカトリックで堕胎はできず、シスターからは淫らな行為をしたから罰が当たるといわれ、出産の際にも逆子で苦しい時にも鎮痛剤も与えられず、これも罰だと言われる。出産後も、未成年者の保護という名目で修道院でのただ働きをさせられた。しかも、子どもに会えるのは一日1時間と決められていた。彼女の子はアンソニーという男の子で、同じ境遇のキャスリンの娘メアリーと仲が良かった。そうしたなか、キャスリンが血相を変えてフィロミナに娘のメアリーのところに誰か会いに来ていると言うのだ。そのことを確認しようと、優しいシスターに聞くが答えは無視され、換わりにアンソニーを内緒で写した写真を手渡してくれた。それからしばらくして、心配本当になり、メアリーと一緒にアンソニーまで車に乗せられて修道院を後にしたのだ。その後一度もアンソニーには会っていないと言う。フィロミナは修道院を出てから看護師となり、結婚してジェーンが生まれて今は母子で暮らしているのだった。話を聞いたマーティンはフィロミナとともにショーンロス修道院に行った。しかし表面上は慇懃で親切そうだが、そうした子どもの資料は燃えてしまってないという。マーティンが気になったのは居室棟にいた老シスターの姿だった。そして建物の周囲あった墓にはわずか14歳で母子ともに亡くなったというものまで放置されてあったことだった。帰りに寄ったバーの主人は養子の資料の焼失は故意だという。しかも、修道院から子どもを養子にするには1000ポンドもかかるため、ほとんどがアメリカ人に実質売られたというのだ。そんな一人にジェーン・ラッセルという高名な米女優もいたことも修道院に飾られた写真で判明した。
 そこで、マーティンはフィロミナとともにアメリカに行く。すると、すぐに息子アンソニーの消息がわかった。彼は養子先の苗字ヘスからマイケル・ヘスと名乗りレーガン、ブッシュという大統領の主席法律顧問だったことがわかる。しかし、彼は9年前の1995年死亡していたこともわかった。それで、一緒の法律事務所だった同僚の女性を訪ねて写真を見せてもらう。すると彼女はマイケルはゲイだった言う。そこで、一旦はイギリスに戻ろうとするが、編集長サリーが残ってもう少し取材するように言う。そこで、一緒にアメリカに渡ったメアリーに会う。彼女は3人の子どもの母になっていた。兄弟として育ったマイケルの死について、養父とマイケルのパートナーのピートの間で大げんかになったというのだ。フィロミナは息子が母である自分と故郷のアイルランドをどう思っていたのかが気になっていたが、確かめる術がなくなり落ち込んでしまう。そこで、何度かアポをとるものの無視されたピートの家に押しかける。すると、驚愕の真実が語られる。
 実話を基にした作品なので、説得力があった。元エリートのジャーナリストと田舎育ちの普通の老女の珍道中。それでも彼女は信仰心はある。一方のマーティンは信仰心はないがジャーナリストとして公平に人間の行為を見つめる。やはり宗教によって人間の生活を規制するのは無理がある。それは、カトリックのキリスト教さらにはイスラム教もユダヤ教にしても根本のところの唯一神は言い方は違っても同じなのだ。どだい今から二千年前後にできた宗教なのだから、そんな大昔とはまったく我々をとりまく文明も違っているのだから、そこに縛られることの無意味さをつくずく感じた。
スポンサーサイト
超高速参勤交代
 1735 (享保20)年磐城国湯長谷藩では江戸からの参勤交代から、ようやく故郷に戻ってきた。藩主の内藤政醇以下藩士たちも故郷の懐かしさに浸っていた。しかし、藩の財政は4年前の飢饉によって、逼迫していた。それでも、藩主政醇は近隣の諸藩に米を援助していた。そこで、家老の相馬兼嗣が年貢を上げるように進言するが、政醇は首をたてに振らない。そんななか、江戸屋敷からの急使が到着する。それは江戸で老中・松平信祝が湯長谷藩の金山の届出に対し、虚偽の疑いがあり、今日から5日の内に再び参勤せよというものだった。しかし、通常でも8日間はかかり、しかも藩の金庫はいくら調達してもわずかしかない。このままでは、藩は取り潰しになってしまう。そこで、藩主政醇は行くという。藩で一番の切れ者相馬の計画では5日間を走り抜くことにする。しかも、これに参加するのは武芸に秀でた7人を選抜、重い真剣などは持たず、竹光を持って駆け抜ける。役人がいる宿場だけはm行列を、行列しつらえ、後は山道を通り、ショートカットするというものだった。その相談の最中、怪しい気配を感じた政醇は天井に槍を突き刺す。すると、そこには抜け忍の雲隠段蔵が潜んでいた。彼は、話を聞いていて、自分より幕府の隠密が潜んでいると教えてくれる。そして、金を出せば道案内をするという。そこで、彼を雇い、江戸に向かう。そもそも、この金山の話も金が出ていないものでためにする参勤交代であった。ようやく、最初の高萩宿に着き、雇った25人を2周させ何とかごまかした。8人は険しい山道を走り抜けるが足を怪我した政醇だけ一足先に牛久宿に向かう。そこで、政醇は木に縛られているお咲を部屋に呼ぶ。いきなり着物を脱ぎ出すお咲に、背中を揉むだけでいいという。しかも縛られていた手に薬まで塗ってやる。そんな政醇に心を惹かれるお咲。一方、残った7人を松平信祝の配下の忍びたちが襲う。はたして無事に参勤交代は到着できるのか。
 キャストがほとんどテレビの中堅で占められている。とにかく、史実も何も適当で驚かされる場面がけっこうあった。やはり、映画もガラパゴス化して国内だけでテレビやDVDでの商売に特化しているという風にしか見えない。それでも、コミック原作の恋愛ものや怪獣ものではこの先日本映画の未来はないと思う。


監督:本木克英
出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、寺脇康文、上地雄輔、知念侑李、柄本時生、六角精児、市川猿之助、石橋蓮司、陣内孝則、西村雅彦

2014年日本映画      上映時間:119分

続きを読む

インターステラー
 近未来、地球は環境変化で砂塵が舞い採れる穀物も限定的になっていた。そのため、食料確保にむけて農業以外の産業に従事する余裕もなくなり、多くの人々が農業に従事しまずは食料を確保するのに躍起となっていた。そんななか元NASAのテストパイロットだったクーパーは15歳の息子トムと10歳の娘マーフ、父親のドナルドの4人で暮らしていた。ある日、マーフが自分の部屋に幽霊がでると言う。その頃の教育は穀物生産が何よりの時代であるため、かつての事実もねじ曲げてしまっていた。マーフが持っていたかつての教科書が担任の教師から否定される。それは、アポロ計画がソ連を破産させるためのインチキだったというものだった。そうしたなか、砂嵐に襲われ、マーフの部屋の窓から大量の砂が入り込んでいた。しかし、それはなにかの法則で模様が作られたようにも見えた。クーパーはそれが、緯度と経度を表したものと見抜き、その場所に向かう。すると、車の中にはマーフが隠れていた。その場所に着くと、そこはNASAの秘密軍事施設であることがわかった。実は彼らは、国民からの非難が集中することを恐れて、密かに研究を進めていた。かつてNASAにいたクーパーも旧知のブランド教授を中心に進められた計画は、宇宙にある惑星で人類が生存可能なものを見極め、そこに移住するというプランAと人類の精子と卵子を受精させた胎芽状態のものを冷凍保存して生存可能な惑星で再生させるというプランBのどちらかを成功させ人類の種を守ろうというものだった。
こうした計画の成功にむけてブランド教授の娘アメリアも研究者の一人として従事していた。すでに、人類が生存可能と思われる惑星にはすで先行して人が行っていた。そこから送られてきた通信で生存可能と思われるのは3惑星だった。そこで、これらの惑星に行き状況を知らせるために、ロケットを発射するという。そこで、これまでは、科学者が行っているが、今回はパイロットとしての力量も必要ということで、クーパーに行って欲しいと、ブランド教授から依頼があった。行かないでと止めるマーフに誰かが行かなければならないからと、アメリアらと一緒にロケットに乗り込む。彼らは一旦土星に向かい、そこで発見されたワームホールを通ればワープ的な航行ができることがわかっていた。彼らはそこにむかい、ワームホールを抜け最初の目的地に向かう。ようやくその星に到着するが、その星での一時間は地球での7年分の相当すると言われ、その水の惑星に着水する。しかし、探していた発信器は壊れ、とてつもない津波の襲来をうけていた。やむなく次の惑星にむかう。
 基本、アインシュタインの相対性理論にあるように地球に残してきた子どもたちが成人し、トムは結婚して子どもができ、マーフも成人となりNASAの秘密基地で働いていた。そして数年が経ち宇宙空間と地球でそれぞれの苦闘が続いていた。
 まず、このまま現在の環境破壊を続けていくことにより、地球での生存が危なくなるという警告ともとれる。そこで、生存可能な惑星の探査に出かけるという設定は、それぞれの国で秘密裏におこなわざるを得ないのだろう。何しろ食うための食料生産が最重要課題なのだから。こうなると、日本などは自給できず破綻していくだろうか。
 ところで、マーフ役の子マッケンジー・フォイがいい演技をしていた。主演のマシュー・マコノヒーも今年「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー賞主演男優賞をとったばかりなのだが、ひょっとすると2年連続もありかと思った。
 ただ、砂嵐が吹きすさび、食器も逆さにせざるを得ないといったなかでも、ノートPCを駆動させている場面があったが、砂がキーボードに入り込めば使えなくなるのではないだろうか。
ともあれ、クリストファー・ノーラン監督があえてフィルムを使って撮影したことがニュースになるなんてと思った。

監督:クリストファー・ノーラン
出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ビル・アーウィン、エレン・バースティン、マット・デイモン、
マイケル・ケイン、マッケンジー・フォイ

2014年米・英映画          上映時間:169分
天才スピヴェット
 アメリカモンタナ州、パイオニア山地の谷間にある牧場に住む5人家族。父のテカムセはカーボーイそのもの生き方をしている。母クレアは昆虫博士で研究に没頭している。子どもは長女のグレーシーと10歳で二卵性双生児の兄・天才科学者のT.Sスピヴェットと弟のレイトンだ。父は自分に似ている弟を一番愛していると思っているT.S。彼は小学校で提出したレポートに落第点をつけられた。しかし、同じ論文は科学雑誌に掲載されていた。あまりの天才ぶりに周囲はついていけてない。そんなT.Sが、大学の講義に潜り込み、教授が言っていた永久動力について、自分が後継者となると宣言し、教授を喜ばせていた。そんな話が本当になった。T.Sは論文をスミソニアン博物館に送っていた。一方、家ではレイトンが銃の暴発事故で亡くなっていた。父の落胆ぶりを見るに着け、自分はやはり愛されていないと思いこんでしまった。ある日、スミソニアン博物館のジブセン次長から電話が入る。母親はT.Sに電話を取り次ぐのも忘れ、昆虫に没頭している。ようやく電話に出たT.Sに彼の論文が優秀賞に選ばれたので、来週ワシントンでスピーチをして欲しいとの依頼だった。とっさに、来週は学校が始まると言うT.S。そして、論文は父が書いたと嘘を言い、彼は電話に出られないとか言ってごまかす。それでも、T.Sは単身ワシントンに行こうと決意する。そして、家の近くを毎日3本だけ通る貨物列車に無賃乗車する。途中、いろいろ危機もあるが、持ち出した母親の日記で愛情を確認する。そして列車の終着駅のシカゴで降り、トランクを隠しリュックだけ担いでワシントンを目指すが、すぐに警官に不審尋問をされる。そこを何とか逃げるが、肋骨を折ってしまう。通りかかった長距離トラックにヒッチハイクをさせてもらい、ワシントンに到着する。最初、スミソニアン博物館のジブセン次長はT.Sが論文を書いたとは信じてくれない。しかし、彼の話を聞くうちに理解する。さっそく、受賞パーティではT.Sは3つの話をする。最初は感謝、2番目は学術的なこと。しかし、参加している人々はほとんど博士号を持っているだろうからと多くは語らない。3番目は彼の弟レイトンの事故を通しての罪悪感が吐露される。ただ、T.Sはスミソニアン側に両親はいない等のでまかせを言っていた。そこでジブセン次長はこの天才少年を使い、マスコミにアッピールしようと取材を受けテレビにも出まくる。家で弟がテレビに出たのを大喜びしていたのは姉のグレーシーだけだった。両親はいきなり息子が家から消えて心配していた矢先、突然テレビに出たのでただもうびっくり。ようやく、テレビ番組に母親が出て、T.Sを連れて帰る。父もやって来て、しつこいテレビ司会者にがつん1発食らわせる。
 登場人物が皆変わり者。しかも、基本的に善人ばかり。色あいもきれいだし。3Dもファンタスティック。ややもすれば、3Dはアクション中心で暗い画面という印象があったが、これは出色。結局、家族の愛の物語ということだ。一応アメリカを舞台にしているものの、全編カナダロケで牧場もアルバータ州に作ったという。やはり、このフランス人監督ジャン=ピエール・ジュネはハリウッドが嫌いなのだろう。
 
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター、ジュディ・デイヴィス、カラム・キース・レニー、ニアム・ウィルソン

2014年仏、加映画    上映時間:105分
永遠の0
  冒頭、ある女性松乃の葬式からはじまる。一番悲しんでいたのは連れ合いの佐伯賢一郎だった。孫の慶子はフリーのジャーナリストをしていて本当の祖父が特攻で死んだことを知る。そして弟の司法浪人健太郎が祖父の死んだ26歳になっていることもあって、一緒に調査につき合わせる。すると、最初に訪ねた家では、祖父宮部久蔵は「海軍一臆病者だった」と言う。そして、太平洋戦争の真珠湾攻撃の場面へと変わる。宮部はこの真珠湾攻撃に参加していた。しかし、初戦の勝利も、この時に航空母艦が一隻もいなかったことが、心残りだった。すると、その予感通り翌年のミッドウェー海戦では、敵の爆撃機に日本の空母は大半が撃沈されてしまった。
そこで、空母がなくなった宮部たちはラバウル航空隊に配属された。そして真珠湾攻撃の後一時帰国した際、生まれたばかりの娘清子に会うことができた。それから娘のためにも生きて故国に帰るということから、操縦の腕はピカイチなのに積極的に闘うことはしなかった。こうしたなか、宮部の元部下井崎はガンのため余命が幾ばくもないが、宮部から「生きろ」と言われて今日があることを伝える。そして、現在暴力団の組長となっている景浦を訪ねる。彼は、戦争中宮部の闘い方に異議を唱え、模擬戦を仕掛けて敗れた記憶があった。しかし、宮部は戦争末期、筑波海軍航空隊で教官を勤めた後、鹿屋海軍航空隊で学徒出陣した若者に飛行術を教えたが、彼らは特攻で出陣していった。宮部は戦後のことを考え、生き抜けと教えられた武田にあった健太郎はこれまでの祖父への思いを改めた。そして、再度景浦の元を訪ねた。すると、景浦はようやく祖父の真実の姿を探し当てたということで、ある調査表を手渡す。そこには、衝撃の事実が書かれてあった。そして、あんなに娘のもとに帰りたがっていた宮部が最後は志願して特攻にいったことがわかる。そして、祖父の健太郎も学徒出陣で海軍航空隊にいたこともわかった。宮部がなぜ特攻に志願したのか、それはこれまで、自分の教え子を特攻に行かせたことへの罪悪感があったのか。本来宮部は、遅れて鹿屋海軍航空隊に配属された景浦のように、ベテランとして若い特攻隊員たちが米海軍の船団まで到達できるように護衛が主な任務であった。だから、景浦のように宮部も志願さえしなければ、戦争が終われば帰国できたのであった。それでも、特攻に行くことにした宮部が、自らの乗る零戦をあえて旧式の零戦に変えて欲しいと大石に頼む。すると大石機はエンジンの不調で、喜界島に不時着し、生還する。この後、特攻は事実上終了し、宮部たちは最後の特攻となったのだ。
 基本は戦術でも何でもない命と引換えに敵にダメージを与えるという特別攻撃というもの。この他に人間魚雷というものもあった。これらはいくら言葉を費やしても非人間的戦術以外の何者でもない。そして、何としても家族のもとに帰りたいという主人公の姿は肯定的に受け入れれば、帰ってくる努力をすればよかったのではないだろうか。あえて、美談にしてしまったのは、あんな戦争を起こし、あんな戦術を押しつけた連中を許してしまうということだ。それに、戦後すぐに帰ってきていれば、妻子にあんな苦労をさせることもなかったはずだ。
 やはり、原作者の百田の言動からの巧妙な戦争賛辞が込められているように思えてならなかった。
 ただ、映画の空母や零戦などの臨場感は、オールウェーズで実証された再現力は、さすがだと思った。


監督: 山崎貴
出演: 岡田准一、三浦春馬、井上真央、吹石一恵、風吹ジュン、夏八木勲、橋爪功、濱田岳、山本學、田中泯、新井浩文、染谷翔太、平幹二朗

2013年日本映画       上映時間:144分

続きを読む

東京難民
 大学生の時枝修はありふれた学生生活を送っていた。ある日、内容証明郵便が届くが、そのまま大学に行く。すると、教室に入る時のカードで入室を拒否された。さっそく学生課に行くと、前期の授業料が未納になっており、今期もすでに期限を迎えているので、除籍処分になってしまうと告げられた。そして、マンションに帰ると管理会社の担当者が訪ねてきた。彼はこのマンションは家具や電化製品は備え付けになっており、家賃が滞納になれば出て行ってもらうということで、書留で送付ずみだと主張する。さらに後2日だけ待つというのだった。そこで、なけなしの金で郷里の北九州の実家に戻ってみる。すると、家の周りには立ち入り禁止のテープが巡らされている。仕方なく窓から家に入るが当然無人だった。父は設計事務所を経営していたが、母が亡くなってからはフィリピンパブに入り浸り、そこの女性を家に入れるようになったため、父とのコミニュケーションをとらなくなった。修は父のそうした放蕩によってこうした結果を招いたのではという思いを強めた。そうは言っても、探すあてもなく再び東京に戻るが、すでにマンションの鍵は変えられて入ることもできない。管理会社は家賃を払えば荷物は渡すというのだ。それで、修はネットカフェで寝て、即日払いの仕事を探す。すると、ティシュ配りの仕事があり、それで食いつなぐ。こうしてネットで仕事を探し、治験の仕事を見つけた。そこで、しばらくぶりにベットで寝て、ちゃんとした食事にもありつけた。けっこういい実入りになるが、瑠衣という女性出会いホストクラブに連れて行かれる。そこで、有り金全てを巻き上げられてしまう。行き場のない修はホストクラブ・トワイライトの総支配人篤志に頼み込み、働かせてもらうことになった。そこで知り合った看護師の茜を、篤志はもっと貢がせ最終的にはソープに売れという。何とかそうした誘いに抗してきたが、ある時先輩の順矢と逃げだし地方の建設現場で働くことになった。しかし、ここも見つかりさんざん殴られ、川べりに捨てられた。彼を助けてくれたのは、ホームレスの鈴本らに助けられる。
 この作品は原作もあるが、映画的にハイライト的にネットカフェ、ティシュ配り、建設現場も交えながらホストクラブに脚光をあてている。この方が興味を惹くということなのだろうか。それにしても、現代社会は何も大学生に限らずセーフティネットの網があまりに大きすぎるのか、ほとんど引っかからず、すぐに底に落ちていくというあたりを、おおざっぱに描いている。原作ではもう少し、多くの場面で人との交流も描かれているのだが、映画ではホストまでが早すぎると思った。それでも、ここまで格差社会について語られているのに、こんな社会に対して立ち向かおうという動きの少なさに、どうなっているのだと逆に思ってしまう。
 
監督:佐々部清
出演:中村蒼、大塚千弘、青柳翔、山本美月、中尾明慶、吹越満、井上順

2014年日本映画            上映時間:130分
ウルフオブ・ウォールストリート
   1980年代中頃、ジョーダンは22歳でウォール街の証券会社で働き始めた。直属の上司であるマークは初日にジョーダンをランチに誘い、酒を飲みかつドラッグまでやるところを見せる。しかも仕事に入ると部下を叱咤し電話を話さず相手に強引に株を買わせるようにさせていた。そんななかで慣らされたジョーダンはようやく米国証券営業資格をとり正式に株式ブローカーとしてデビューしたその日、1987年10月19日の月曜日は後にブラック・マンデーと呼ばれる株価の大暴落が起こった日だった。会社はつぶれてしまい、妻のテレサには何でもするから心配するなと言う。するとロングアイランドの投資家センターの求人広告を新聞で見つけた。さっそく行くと、そこはペニー株という1ドルに満たない小口の株を扱う会社だった。とにかく、その会社に入ると、ジョーダンはこれまでの経験を生かしたちまち大量の株の販売に成功する。こうして数ヶ月で多くの金を稼ぐことになった。ある日、レストランでジョーダンの車を見て一人の男がやって来て、先月いくら稼いだのかと聞いた。ジョーダンは720万円だと答えると、明細を見せてくれと言う。それを見た男ドニ-は君の部下にして欲しいと懇願する。そこで、ジョーダンはドニ-の他に数名を雇い新たに会社を設立した。スタッフはそんなに優秀な人材ではなかったが、ジョーダンの書いた手引き書通りに電話をかけまくり強引に株を売りまくった。こうしてジョーダンは、26歳で証券会社ストラットン・オークモント社を設立した。ジョーダンは投資家たちに多くの株を買わせ、その都度会社をあげて売春婦たちをよびどんちゃん騒ぎをするのだった。すると、経済誌フォーブス誌に取り上げられ、さんざんこき下ろされジョーダンは「ウルフ・オブ・ウォールストリート」とあだ名をつけられた。すると、逆にたくさんの若者が一攫千金を狙い雇って欲しいと押し寄せた。こうして、10億ドル(千億円)も動かすようになったストラットン・オークモント社では、相変わらすの社内でのドラッグや所かまずのSEXに、社内風紀の番人としてジョーダンの父マックスを雇うことにした。しかしジョーダン自身が売春婦と呼びコカインを常用しさらに鎮静催眠薬クエールードも服用していた。そんな折り、あるパーティでナオミという女性と出会いすっかり、気に入ってしまう。そして妻テレサと離婚してナオミと再婚する。この結婚式でも大乱ちきパーティを繰り広げた。こうした彼の行動は次第にFBIにも目をつけられた。ジョーダンはインサイダー取引や様々な方法で儲けた金をスイスの銀行に持ち出すために様々な方法を駆使した。こうして、ジョーダンはFBIの追及をかわすために一旦は司法取引を受け入れるが、土壇場でこれを破りついに逮捕されてしまう。
実話をもとにした作品だが、ブラックマンデー以降の懲りない面々をモデルにした作品。こうした前例があっても、アメリカではサブプライムローン問題によるリーマンショック、株価大暴落が起きた。誰でも楽して儲けたいという思いにつけ込んだセールストークという詐欺商売もどきにまんまと乗せられた結果なのだが、濡れ手に粟の金を手にした人間たちは売春婦、ドラッグを常用するというなかで、生きながらえているものだと、逆に感心してしまう。それでも、こうした、金による支配ということのなかで、1パーセントの人間による富の集中をもたらしていくという現象のはしりを描いた作品。それでも、デカプリオはなかなかの好演をしている。


監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー、マシュー・マコノヒー、カイル・チャンドラー、ロブ・ライナー
2013年米映画     上映時間:165分
プロフィール

skdfg

Author:skdfg
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
ブログ内検索
Amazon

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
10 | 2014/11 | 12
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。