FC2ブログ

*All archives* |  *Admin*

2014/10
≪09  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   11≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
天国の門
 1870年アメリカ東部の名門ハーバード大学の卒業式から始まる。卒業生にはジェームズ・アベリルと卒業生総代のビル・アーバインもいた。それから20年後、ジェームズはワイオミング州ジョンソン郡の保安官になっていた。そこは、先に生活を築いていたアングロサクソン人たちに遅れて、東欧やロシアからの移民たちとの間での確執が強まってきた。そんななかジェームズが久しぶりに、この町にやってきた。そして恋人のエラの元にやってきた。彼女は娼館ホッグ・ランチを経営していた。彼女の誕生日プレゼントにジェームズは馬と馬車をプレゼントした。そして、なじみの酒場に行くと主人のジョンから不穏な噂を聞いた。それは、家畜業者協会が人を集め虐殺する移民125名をリストアップしているというのだ。そこで、彼は家畜業者協会を訪ねる。そこでは、協会のリーダー・フランクが125名を殺すことを提案する。それは、彼らの所有する牛や馬を移民たちが盗むということが続いているのを阻止するためだという。そして、フランクは親族の国会議員を通して大統領からも許可を得ているというのだ。ただ一人、それは間違いだとつぶやくのがビルだった。彼はそうつぶやきながら、片手にウィスキーを持って部屋を出て行く。すると、旧友のジェームズと再会する。そこで、ジェームズは協会は間違っているから、虐殺計画を止めるようにと保安官として主張する。すると、フランクはジェームズに、もう協会を除名にしたのだから即刻出て行くように言う。そんななか、ジェームズと面識のあるネイトは協会に雇われ、これまでに移民を殺したことがある。こうした不穏な空気のなか、ジェームズは酔いつぶれてしまう。彼を介抱するネイト。その後、ノラの元に行く。ネイトもノラに惚れているだった。こうして、フランクは移民一人を殺すと50ドルの値をつけ傭兵を集める。一方ジェームズは移民たちの憩いの場であるローラー・スケート場「天国の門」に集まった移民たちに事態を説明する。すると、移民たちは125名の名前を教えてくれと言う。そこで、一人一人の名前を呼ぶと、ほとんど全ての者が該当した。そして女性では、エラの名前もあった。それは、娼館の支払いに盗んだ牛や馬をあてる者いて、ノラは馬や牛も受け取っていたからだ。そこで、ジェームズは二人でこの町を出ようと言う。しかし、彼女は町への愛着もあり、出ないと答える。すると、今度はネイトが彼女が心配で、自分の家に連れてきてプロポーズする。迷うノラ。そこで、一旦自宅に戻るノラを待っていたのは、殺し屋集団だった。彼らは、ノラを行きがけの駄賃とばかりレイプする。そこにジェームズが来て、彼らを一掃する。すると、ノラは再びネイトの元に行くが彼はフランクに反旗を翻したため、集中攻撃を受け、殺されてしまう。その現場を目撃したノラは町に急行した。すると、移民たちは座して死を待つよりも闘おうと、馬車を連ねて郊外に出かけていった。そして、ジェームズも加わり死闘が展開された。この最中ビルは死ぬがフランクだけは、密かに戦闘から抜け出て、州兵騎馬隊を連れて戻ってきた。フランクは知事から収束命令まで持ってきて鎮圧したのだった。累々と残された死体の山を後に、生き残ったジェームズはノラと再出発しようとする。すると家を出た途端、フランクに射殺されてしまう。ジェームズは反撃し、結局一人だけ取り残されてしまった。
 この作品の主題は移民たちの置かれた状況だった。そもそもアメリカはネイティブインディアンを最初の移民であるアングロサクソンたちが虐殺してしまう。すると、今度はその後に遅れて移民として渡ってきた東欧、ロシアの移民たちを疎外していくという構造が底辺にして描かれている。ただそうした、姿を印象に残る美しい風景と情景を延々と映し出していく。結局上映時間は優に3時間を超え219分ある。この移民のなかにはウクライナからもやって来ている。
 
監督:マイケル・チミノ
出演:クリス・クリストファーソン、クリストファー・ウォーケン、ジョン・ハート、イザベル・ユペール、ジョゼフ・コットン、ミッキー・ローク

1981年米映画           上映時間:219分
スポンサーサイト
ダイバージェント
 現代から100年後のシカゴ。戦争で荒廃した地球に住む人々は、ファクションと呼ばれる5つの共同体に選別されている。それは「無欲」「平和」「高潔」「博学」「勇敢」という5つの派閥に別れて生活している。そのなかで「無欲」は私心のない、思いやり者の集団なので政治を担当する。あわせて無派閥の人を養う立場にある。そこで、他の派閥からは「堅物」と揶揄されている。「平和」の派閥は優しく、穏健な集団なので、他の派閥へ農作物の供給を担当しオレンジ色の服を着ている。「高潔」は正直者の集団なので、司法を担う。その服装は白黒の服を着用している。「博学」は知識が豊富で論理的思考をする。紺色の服を着ている。ただ、政権を担っている「無欲」集団に対して疑念を抱いている。「勇敢」は恐れ知らずの武闘派集団。主人公のベアトリスは「無欲」の父アンドリューと同じく「無欲」の母親ナタリー、兄ケイレブの一家で暮らしていた。そして、子どもたちの適性検査の日がやってきた。そして、検査官のトリは、検査の結果わかったのはベアトリスがどこの派閥にも属さない「異端者」という結果が現れた。すると、トリは気分が悪くなったということで、早く家に帰るように進める。それというのも、ベアトリスが「異端者」と言うことがわかれば、抹殺されということだった。翌日、「選択の儀式」がおこなわれる。そこで、若者たちはナイフで指を切り、血をしぼって火にくべる。すると、同一派閥であれば、それを受け入れるシグナルをおくる。まず、兄ケイレブは「博学」に分類される。両親はベアトリスも当然「博学」だと思い込んでいたが、意外なことに「勇敢」になった。すぐに、彼女は「勇敢」の一団とともに荒っぽい歓迎をうける。そして、彼女は勇気を見せる。そこで、インストラクターの「フォー」から名前を聞かれ「トリス」と応えた。この「勇敢」のリーダーマックスはメンバーたちに過酷な訓練を課す。この訓練で良い成績を収めなければ、「勇敢」から追放され、無派閥になってしまう。トリスはこうしたなかで、苦労しながら何とかクリアしていく。ある日トリスは兄のケレイブを訪ねる。すると、彼は「博学」集団が「無欲」集団の追い落としを画策しているという話を聞く。そうして、「博学」集団は「勇敢」集団に薬物を注射し、「博物」集団を支配下に置いて「無欲」から政治の主導権を奪おうと動く。トリスは、フォーとともにこうした動きに対して立ち向かう。そして、コントロールされた「勇敢」集団と対決する。その過程でトリスは両親を亡くしてしまう。
 戦争で荒廃して、こうした社会になったということだが、外敵の存在が見られないのになぜ「勇敢」が必要なのかわからない。しかも、他の派閥はそこから落とされたり、命がけの訓練などなさそうなのに、なぜ「勇敢」だけがこうしたシステムになるのか理解できない。しかも、ベアトリスの母ナタリーはかつて「勇敢」だったということがわかる。そうすると、派閥間の異動が結婚でできるのかという疑問もわき、そのあたりの説明が不十分なので、ちょっと戸惑ってしまった。ちなみに、ダイバージェントとは異端者という意味だそうだ。
 

監督:ニール・バーガー
出演:シャイリーン・ウッドリー、テオ・ジェームズ、アシュレイ・ジャッド、ジェイ・コートニー、アンセル・エルゴート、ゾーイ・クラヴィッツ、トニー・ゴールドウィン、マギーQ、ケイト・ウィンスレット

2014年米映画                 上映時間:139分
ワレサ 連帯の男
 1980年代ポーランドの労組「連帯」の初代委員長ワレサの住むアパートに、イタリアから有名な女性ジャーナリストのオリアナ・ファラチが取材に訪れる。そこで、ワレサの活動について聞いていく。彼は1970年12月のグダンスクのレーニン造船所で電気工として働き、最初の子が生まれようとしていた時、ストライキ実行委員会に入っていた。ちょうどその頃、物価高騰の中で労働者の抗議行動も起きた。これに対して、政府は武装鎮圧をおこなった。その場に居あわせたワレサは双方に冷静な対応を呼びかけたが、検挙されてしまう。そこで、公安からすぐに釈放されたいなら、これから定期的に「情報交換」という協力をおこなうという書類にサインさせられた。この事件を契機に10年間勤めていた造船所を解雇され、次々に職場を変えざるをえなかった。それというのも、行く先々には公安の刑事が訪ねてくるからだ。ある時、彼は民主化闘争をおこなっている組織のビラを目にする。そこで、その事務所に行き「君たちにの理念には賛同する。しかし、諸君はインテリで自分たちのような現場の労働者に理解できるような工夫がいる」と主張する。これから彼もこの組織の一員として活動することになる。そして何度かの拘束を繰り返すが、次第に皆の前で演説をしたりする。1980年、ワレサが働いていた造船所で一人の女性が解雇された。そこで、彼女の職場復帰と賃上げの要求を掲げてストライキがおこなわれ、ワレサは労働者の代表として工場や政府機関と交渉する。女性の解雇はすぐに撤回され、職場復帰が実現した。しかし、この造船所ストと連帯する立場から全国の交通や炭鉱などの労働組合もストに入っていた。そこで、ワレサは21項目の要求を掲げて闘う。こうして、ポーランド全人口3,800万人の内1,000万人が「連帯」に加盟して、ソ連の影響下での民主化と労働者の権利獲得のための運動が広がった。そして翌81年には政府が「戒厳令」を布告し、ワレサは軟禁されてしまう。そして、82年ソ連のブレジネフ書記長の死去で軟禁状態からようやく解放される。こうした闘いに対して、83年にはノーベル平和賞が贈られた。しかし、授賞式に出れば再び入国は許されないのではという懸念から、妻のダヌタが代理として出席する。しかし、帰国の際、公安警察から屈辱的な取扱いをうけるのだった。ワレサの家庭は6人の子どもがいて、ある時期からは朝から訪ねてくる人ひっきりなしで、しまいには妻は私にワレサを返してと叫ぶほどだ。
 インタビューに答えるというかたちで描かれるが、ワレサについて予備知識は必要だと思う。1985年ソ連のゴルバチョフによるペレストロイカもあり、1989年ポーランドでは自由選挙が実施され翌年ワレサが初代大統領に選出されているが、こうした場面は出てこない。現在ウクライナの情勢がロシアとヨーロッパとの綱引きの渦中にあって、大変な状況が続いている。しかし、1980年代ソ連の影響力はペレストロイカが始まってはいたものの現在のロシアの比ではない。そうしたなかで、よくやったと思う。単なる伝記映画ではないが、時代のおさらいをするにはいい作品だと思う。


監督:アンジェイ・ワイダ
出演:ロベルト・ヴィェンツキェヴィチアグニェシュカ・グロホフスカ、マリア・ロザリア・オマジオ、ミロスワフ・バカ

2013年ポーランド映画          上映時間:124分
バトル・オブ・ワルシャワ -大機動作戦-
 1918年第1次世界大戦の直後ロシアではレーニン率いるボルシェビキによる革命でソビエト政府が発足する。そして、トロツキーは赤軍装甲列車で「無敵の赤軍はブルジョワ的な政府を廃止する。そして、ポーランドのプロレタリアートを支援し世界革命に発展させることが必要である」という電報をレーニンに送る。一方ポーランドは長くロシアの支配にあったが、革命の一瞬の隙を狙いロシアの手から逃れかつての領土だったウクライナに侵攻する。トロツキーからの電報にスターリンは「ポーランドはヨーロッパとロシア革命を分断している障壁です。」と主張。そこでレーニンは「同志諸君! 手始めにポーランド、次にドイツ、イギリス…そして世界革命に勝利しよう 」演説する。ポーランドでは、赤軍に対抗しようとウクライナのキエフを占領するため進軍する。そこで、ワルシャワで一番人気のある歌手オーラと結婚する。そして、必ず生きて帰ると誓って戦場に赴く。ところが、戦地で些細なことから上官に反抗して暴力を振るったことで銃殺刑を宣告された。しかし、処刑の日赤軍が進軍してきた。そして、瞬く間に制圧されてしまった。ヤンは上官に反抗したということと語学力を評価され、赤軍士官の通訳と宣伝に協力させられるということで生かされるが、大半の将校は処刑されてしまった。ワルシャワでは、オーラにヤンは上官に反抗して処刑されたという話を口実に憲兵士官に言い寄られた。しかし、仲間に助けられて憲兵士官は酔わされ路上に放置された。そこで、彼は兵に降格され前線に送られる。オーラもヤンのことが心配で、従軍看護婦として前線にいく。圧倒的に赤軍が優位に攻めてくるのだが、ここでポーランド軍も国民総動員で通信の専門家の若者の活躍で情報の攪乱をおこなう。そして、ポーランドのピウスキ将軍の騎兵部隊によるヴィスワ川での捨て身の作戦により、形勢逆転の勝利を収めた。この闘いで負傷したヤンは、看護師のオーラと再会することができた。
 最初の場面でレーニンやトロツキー、スターリンなどのそっくりさんが登場する。そして、赤軍列車に乗ったトロツキーの姿を見て「ドクトル・ジバゴ」を思い出した。それと赤軍=ボルシェビキ軍の描かれかたが粗野で暴力的だったが、存外そんなものかと思った。とにかく、国内ではコサック兵の白軍との内戦もあり、とにかく革命を拡大するという、インターナショナルの歌声でヨーロッパへの進軍があるわけだから、ある程度は仕方ないと、レーニンも思っていたのだろう。しかし、個別の指導者の資質は女性蔑視も甚だしいとも感じた。最後に邦題の大機動作戦は違和感があった。
 
 
監督:イェジー・ホフマン
出演:ダニエル・オルブリフスキー、ボリス・シィッチ、ナターシャ・ウルバンスカ、エヴァ・ヴィスニェウスカ、ピョートル・グロヴァツキ、ボグスワフ・リンダ

2011年ポーランド映画    上映時間:115分
ハミングバード
 かつて、アフガニスタンへ赴任した英軍のジョセフ・スミス軍曹は、戦闘のさい乗っていた装甲車が被弾し彼だけを残して戦死してしまった。怒りを抑えきれず、現地住民の親子が手引きしたとの思いから、父親を吊るして、息子も殺してしまった。帰還後、軍法会議にかけられるがその途中で脱走してしまう。以来、ロンドンのスラムでホームレスとして生きていた。ある夜地回りがホームレスをいたぶりにきた。たまたまジョセフが一緒にいた少女イザベルを逃がすが、残ったジョセフはボコボコにされる。かろうじてその場を逃げて、たまたま住人が、アメリカに夏の期間だけ行っているという部屋に潜り込むことができた。そこで、彼は酒を断ち健康的な生活を始める。すると、かつて軍隊で鍛えた戦闘能力もよみがえってきた。そして、中華料理店でバイトをはじめた。その帰り、ホームレスに炊き出しをしているシスター・クリスティーナからイザベルが死体で見つかったとの報告を受ける。ジョセフは店で騒がしい客をあっという間に退治してしまう。その腕を見込まれ、中国人マフィアのボスに雇われる。ジョセフは期待通りの仕事をこなし大金を手にする。
そんなある日金を持って、長年会っていない妻の部屋に行く。彼女は、家賃を払うのも苦労していた。そして、傍らには幼い娘もいた。
金だけを渡し、その場から返るジョセフ。まだ金はあるので、ホームレスたちにごちそうしたり、献身的に働くクリスティーナにも金をくれる。しかし、きまじめなクリスティーナは上司に相談するが、あなたのために使ってもいいと言われ、長年夢だった、有名なバレー公演の特別席を買う。一方、ジョセフは、イザベル殺しの犯人を捜す。彼女が売春組織に売られてたことから、中国人マフィアの線から聞き出し、証券マンのサディストが犯人だということを突き止める。一方、ジョセフはクリスティーナに惹かれていく。そんな思いを受け止め、彼女がなぜシスターになったのかを話し、彼女もジョセフに惹かれていくことを自覚し、単身アフリカへの異動を希望する。そして、とうとうイザベル殺しの犯人を見つけたジョセフは最後の夏の日行動をおこす。
 主人公が最初に見る虫が、ハミング・バードなのだが実際には無人偵察機のことであって、絶えず見張られているという感覚に悩まされていた。そこでアルコール依存症になっていた。そんな自堕落な生活では、地回りに絡まれてもろくに反撃もできないが、規則正しい生活をして強靱な戦闘能力を再生するあたりは、おもしろかった。たまたま、逃げ込んだ家主の服やクレジットカードなど使って社会に溶け込んでいく様がちょっと違和感があった。それと、シスターはキリスト教を捨て逃げてしまうという選択はできないものなのだろうかと、ふと思った
 
監督:スティーブン・ナイト
出演:ジェイソン・ステイサム、アガタ・ブゼク、ビッキー・マクルア、ベネディクト・ウォン、ジャー・ライアン、デビッド・ブラッドリー


2013年英映画       上映時間:100分
ジャージーボーイズ
 1951年の米国ニュージャージー州ベルヴィルのイタリア系マフィアが牛耳る町。そこに住むトミーは友達のフランキーの両親が営む理髪店に行く。すると、そこには客のデカルロが髭を剃ってもらっていた。デカルロは地元マフィアのボスだった。その夜、フランキーはトミーに誘われて彼の家に行く。すると、トミーの弟ニックと金庫を盗みに行くから見張りをしてくれと言われる。そして、3人は金庫を車に積むが重くてそのまま逃げてしまった。トミー兄弟はもう一人とクラブで演奏していた。そこに、フランキーが行き舞台に飛び入りする。すると、彼のファルセット「裏声」素晴らしいと観客をうならせる。そこで、見ていた赤毛のアンジェラを誘ってデートに行こうとするが、外に出た途端警察に捕まってしまう。幸い、未遂ということでトミーだけが6ヶ月の実刑となる。後に残ったフランキーはニックから音楽のレッスンを受けていた。その場所が夜の教会だったため、彼はトミーと交代で収監されてしまった。ようやくニックが釈放されて、クラブでの活動を再開しフランキーも加わることになった。店で歌っていると、客の女性メアリーに目を奪われたフランキーはさっそく彼女を誘い、つきあうようになる。やがて二人は結婚する。1958年トミーは友人のジョー・ペシから曲を書けるボブを紹介された。ボビーもフランキーの声を気に入ってメンバーを組むことになった。そして彼らはデモテープをレコード会社に送るが、なかなか反応がない。そこで、皆でニューヨークに行く。偶然彼らは知り合いのプロデューサーのボブ・クルーと会い、契約をしてくれた。しかし、中身はバックコーラスだった。ある日、ボーリング場での舞台にたつことになったが、そこのオーナーは、悪だったトミーのことを覚えていて追い出されてしまった。4人はボーリング場の店名が“フォー・シーズンズ”であり、彼らもその名前を頂戴することにした。こうしてグループ名もできたので、レコードを出したいと再度ボブ・クルーと交渉する。すると、彼は金が必要だという。やむなく、トミーはマフィアがらみの金を借りる。そして、レコードにする曲を急遽作曲のボブが電話口で口ずさんだ
「シェリー」がレコーディングされ、全米で大ヒットする。それから「恋はヤセがまん」、「恋のハリキリボーイ」と次々と大ヒットを出していった。4人は全米のツアーで忙しい。ただフランキーにはすでに3人の子どもがいた。ただ独身のトミーは行く先々で女性と派手に遊んでいた。フランキーの妻メアリーは夫が留守がちなので酒に溺れていった。一方、彼らが「エド・サリバン」ショーに出演したとき。そこにノームというマフィアがらみの高利貸しがやって来た。それは、当初トミーが金を借りた男だった。たまった金はその時点で5,000万円を超えていた。それで、仲間の中には亀裂が走った。そんな折り、フランキーは妻とは別居状態だったので、美人の雑誌記者ロレインといい仲になる。その後、さらにトミーが金を横領していたことが発覚した。その額はそうがくで2億円のの金額になった。そこで。知り合いのマフィアのデカルロの仲介で、話し合いがもたれた。すると長年のトミーのやり方に我慢ができなかったとニックがザ・フォー・シーズンズを脱退すると言い出す。トミーには返済能力もないことから、このまま放置すればマフィアに消されてしまうかもしれない。そこで、フランキーが全額返済することを約束する。ただボブも作曲に専念することになり、一人フランキーだけがツアーを続けるのだった。ちなみに、トミーはラスベガスでマフィアの監視下に置かれることになった。その後、フランキーは娘の死という悲しみに遭遇し、そこから再起し「君の瞳に恋してる」という久しぶりの大ヒットをとばす。
 往年のヒット曲「シェリー」の誕生秘話が見事に描かれていた。さすが、クリント・イーストウッドだと思った。特に、メンバーのそれぞれが独白する場面がよかった。しかも、ほとんど無名の俳優ばかりが起用され、マフィア役のクリストファー・ウォーケンぐらいしか有名な俳優は出ていない。それでも、歌唱場面もすばらしくうまいと感じた。最後に、ジョー・ペシとトミーたちの関係も明かされて、なるほどと思った。どうりで、ジョー・ペシが「グッド・フェローズ」での演技は、うまいはずだということだ
 
 
監督:クリント・イーストウッド
出演:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーガン、ヴィンセント・ピアッツァ、マイケル・ラマンダ、クリストファー・ウォーケン

2014年米映画    上映時間:134分

続きを読む

鉄くず拾いの物語
ボスニア=ヘルツェゴヴィナの冬。山間の小さな村に住むナジフは妻のセナダと二人の娘とともに貧しいながらも、穏やかに暮らしていた。ナジフは暖房用に木を切りまきにしたり、廃車を解体して鉄くずにして売っていた。そんなある日、突然妻のセナダが、「お腹が痛い」と言う。一晩様子をみるが、出血もあったので町の病院に行った。すると、セナダは流産をしているというのだ。すぐに産婦人科医に診察をしてもらい手術してもらうようにと紹介状をもらった。すぐに、一家は産婦人科を訪ねた。すると、担当医は手術をするには、900マルク(500ユーロ)が必要だという。ナジフはそんなお金はないと言うと、手術はできないと返されてしまった。その夜、セナダは再び腹痛に苦しめられた。見かねたナジフはまた病院に連れて行くが、金が用意できなければ手術はできないという病院長の判断で再び戻らざるをえなかった。困ったナジフは自分たちロマの立場で、国の組織「子供の地」相談に行った。そこで、あちこち掛け合ってくれるが、あまりらちが明かない。それでも、代表の女性が病院に一緒に行き国の福祉担当と話をつけるから一緒に病院に行こうと言うが、セナダはまたいやな思いをするのではないかと思い、行かない言い張る。途方にくれたナジフは親戚に頼み込み、義妹が保険証を持っていることを知り、頼み込む。何とか貸して貰い、今度は別の病院に行き、無事手術をして貰った。しかし医者はなぜこんなになるまで放っておいたのかという。そして、手術は成功したが、高額な薬を飲まなければならないと言うのだ。一家で帰宅すると、家の電気がつかない。電気代の未納で電気を切られてしまったのだ。そこで、ナジフは自分の車を解体し、薬代と電気代にあてようと解体をはじめる。
 この話は、実際に起きた実話を、その当事者一家が演じているという。彼らはロマとして、ヨーロッパ最大のマイノリティでヨーロッパ中を移動するノマドと同じ地域に定住するグループに大別される。この映画ロマたちは定住している。しかし、貧しい生活を余儀なくされ保険証や選挙権も持っていない人たちが多くいるという。しかし、ボツニア・ヘルツェゴヴィナ紛争にも参加を余儀なくされ、多くの人たちが殺されたという。ほとんど日雇いのような仕事しかないという背景にはロマというマイノリィティへの差別が存在していることは想像に難くない。それと、格差社会がこの日本でも進行し、子どもの貧困率が年々高くなっている現状にある。こうしたなかで、国民皆保険というなかでも、実際には持っていない人が存在している日本の現状にも怖いものを感じる。


監督:ダニス・タノヴィッチ
出演:セナダ・アリマノビッチ、ナジフ・ムジチ

2013年ボスニア・ヘルツェゴビナ、フランス、スロベニア映画         上映時間:74分
さようならアドルフ
 ドイツが敗戦した1945年春、ナチスのSS将校は妻と子どもたちで住んでいた家の後片付けに追われていた。親たちは、「遺伝性疾患断種法」などと書かれた書類を庭先に持ち出し、焼いていた。そして、一家は郊外の家にひとまず入った。その後父は、母と抱き合うが、「意気地無し」とののしられる。おそらく、自決を決断しなかったことへの返答だったのろう。そして、母は単身夜出かけて行った。翌朝帰宅すると、前夜に性的暴行を受けたのか、内ももが血だらけだった。母は着替え、占領軍に出頭することにした。その際、長女のローレだけには、両親は先にハンブルクの祖母の家に行っていると下の兄弟に伝えるように言い残した。最初は近所の人も、食料を分けてくれたが、いまだにヒトラーユーゲント気質の幼い兄弟には冷たい。そこで、母が残してくれた貴金属などを持って、900キロ離れた祖母の家を目指すことにする。一行は長女のローレ、次女のリーゼル、双子の弟ユルゲンとギュンター、さらに一番下の乳飲み子ペーターの5人での旅立ちだ。そうはいっても、ローレはまだ14歳。最初に多くの人が集まっていたキャンプ地で、ローレはナチスのホロコーストを報じる新聞の張り紙に衝撃を受けた。それで、父の写真と新聞の写真を地中に埋めるのだった。そのキャンプ場にいた青年トーマスがローレたちの後に着いてきた。途中、米軍の一団と遭遇し身分証も提示を求められた。ローレたち兄弟は持っていない。すると、トーマスが身分証を見せ、自分の兄弟だと紹介した。それで、米軍の車に乗せてもらうことができた。その際、ローレはトーマスが持っていた身分証がユダヤ人のものだと知り動揺した。しかし、この先の長旅に不安な思いがあり、一緒に旅をすることにする。他の兄弟たちはトーマスに、徐々に心を許していった。揺れ動くローレの思いは、トーマスと二人だけになった廃墟で、トーマスに自らの下半身にトーマスの手を誘う。しかし、トーマスはそれには応えなかった。その後、大きな川縁りにでたが、橋は戦禍で爆破されていた。そこにいた漁師に舟を出してくれないかと頼むローレ、しかし持っていたものはガラクタしか残っていなかった。そこで、ワンピースのボタンをはずローレ。抱きついた漁師が「死人の臭いがする」と言うが、後ろからトーマスに殴り殺されてしまった。そして、動揺しながら対岸に着く。するとそこはソ連占領区だった。皆に動くなと言い残し、食料調達に出かけたトーマス。数時間後、人影に見えたので、「トーマス」と呼びかけて走り出したギュンターだったが逆に射殺されてしまう。戻ったトーマスは動くなと言ったはずだと、皆を叱責する。その後、何とか列車に乗り込んだ一行だったが、またも身分証の提示を求められた。すると、トーマスが身分証がないと言いだし、姿を消してしまう。それは、ギュンターの死をトーマスのせいだと思っていたユルゲンの仕業だった。ローレたちがトーマスの持っていた身分証を見ると、実は他人のものだとわかる。そして、一行はようやく祖母の家に着いた。祖母は喜び、暖かく迎えた。しかし、祖母はローレの両親のことを恥じることはないと言い放つのだった。
 「白いリボン」では、ユーゲントになるのではという子どもたちが描かれていた。一方、この作品では、ユーゲントとして最終勝利を信じ敗戦後まで「ハイル・ヒットラー」を唱えていた。そして、助けてもらったトーマスがユダヤ人という思いです素直になれない。でも、彼が本当にユダヤ人かどうかは、わからないままだ。一方、祖母は戦争を経ても価値観が変わらず、しつけが厳格だった。それに対して、ローレは生きるためには危ないことも経験し、今更そんな価値観に従えないという思いがあったのだろう。揺れ動く少女の思いが見事に描かれていた。それでも、乳飲み子の食事は、いったいどうしたのだろうか。最初はもらい乳などする場面があったが、後どうしたものかという、疑問は残った
 

監督:ケイト・ショートランド
出演:サスキア・ローゼンダール、カイ・マリーナ、ネレ・トゥレープス、ウルシーナ・ラルディ、ハンス・ヨッヘン・ヴァーグナー

2012年独、英、オーストリア映画                上映時間:109分
プロフィール

skdfg

Author:skdfg
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
ブログ内検索
Amazon

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
09 | 2014/10 | 11
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。