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エル・トポ
 この作品は、「プロローグ」「創世記」「預言者たち」「詩篇」「黙示録」からなる。冒頭、1人のガンマン エル・トポが砂漠のなかを裸のまだ幼い息子と一緒に馬に乗って旅をする。すると、砂漠の中で皆殺しにされた村に遭遇する。皆むごい殺され方をしている。この殺戮を指示した張本人の大佐が住む村の修道院を訪れ、大佐の性器を撃ち抜いた。すると、大佐の愛人だった「マラ」という女は、エル・トポについてくる。そこで、彼は7歳になった息子を修道士に託し、マラと村を出て行く。マラはエル・トポに「この砂漠には最強のガンマンが4人居る、すべて殺して1番になって」と言う。最初の相手は心眼を使う盲目の行者だ。彼を卑劣な手を使って倒したエル・トポ。次は占い師の母親と暮らすガンマンだった。男の腕はすごかったが、エル・トポをすぐに撃ち殺さなかった。するとエル・トポは、男の母親を傷つけ、心配する男のスキをついて背後から男を撃ち殺し、母親も殺してしまった。3人目は、囲いの中で多くのウサギと一緒に暮らし、音楽を奏でている男だった。エル・トポが現れると、次々とウサギが死んでいく。たった1発だけで相手を仕留めると言う男と対峙するエル・トポ。撃たれはしたが、相手も同時に倒れた。だが、エル・トポは、胸に入れておいた銅器に弾がめり込み命拾いした。最後の男は、銃も持たない老人だった。銃の代わりに虫取り網を持ち、エル・トポの放った銃弾を網で打ち返してしまう。次はお前の心臓に打ち返すと言う男は、エル・トポに最強である事の無意味さを説き、無益な殺生をする事はないとエル・トポの銃を奪い、自らの命を絶った。戦いの中からは悟る事は出来なかったエル・トポは「銃」を捨てることにする。自ら銃を叩き壊したエル・トポに1人の女ガンマンがエル・トポに決闘を申し込む。しかし、戦う気のない女にエル・トポは銃弾を撃ち込まれる。マラからも撃たれたエル・トポ。そして女二人はどこかへ、行ってしまう。
 マラに撃たれ瀕死のエル・トポを助けたのは、フリークスの集団だった。十数年を経て目覚めたエル・トポは、座禅をす意識のない間ずっと神として崇められていた。フリークスたちは、「近親相姦」によって生まれてきたと信じていて、そのため洞窟内に閉じ込められてきた。目覚めたエル・トポは、洞窟にトンネルを掘り、フリークスたちを解放をしようと考えた。そこでエル・トポは、これまで自分の世話をしてくれたフリークスの女と2人で町へ向かう。町は荒んでいたが、フリーメーソンの目のような旗をもった宗教グループも跋扈していた。エル・トポたち2人は大道芸をして金を稼ぎ、トンネルを掘り進めた。ある日、2人は見せ物として無理矢理にSEXをさせられとされた。その結果 エル・トポは女と結婚することにする。そして教会へと向かうと、そこにいた牧師は、エル・トポの息子だった。恨みと怒りに燃え、銃を構える息子に事情説明したエル・トポ。息子もトンネルを掘り終わるまで父の命を奪わない事を約束する。そして女は、エル・トポの子供を身籠った。ようやく貫通するトンネル。洞窟の中からは、太陽と自由を求めたフリークスたちが次から次へと這い出てくる。
 スタンダード画面に繰り広げられる冒頭の死臭漂う村に、こうした事態を招いた張本人一味を退治する。これはありだが、女性が加わり、彼女に言われるままに、最強のガンマンと対決するくだりでは、勝負のためには卑怯な方策もばっかりで結果倒すのだが、そこで無常感に
さいなまれる。このあたりBGM にお経ぽい音楽が流れる。そして、瀕死の重傷から助けられて神のようにあがめられる。チャプターごとに「プロローグ」「創世記」「預言者たち」「詩篇」「黙示録」と題されているように、宗教を念頭においているのだろう。また、町でのフリーメーソンの目を旗印にしたインチキ宗教を暴露したり、何らかのメッセージがあるのだろうとおもった。ただ、あの時代だからこそ「障害者」をたくさん出演させ、あぶないコメントもできたのだろうが、現在では到底無理だろうし、あまり気分的にはいいものではない。カルト映画という所以は、そんなところなのだろうか。

監督:アレハンドロ・ホドロフスキー
出演:アレハンドロ・ホドロフスキー、ブロンティス・ホドロフスキー、マーラ・ロレンツィオ、ロバート・ジョン

1970年米・メキシコ  上映時間:123分
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白ゆき姫殺人事件
 国定公園・しぐれ谷で、めった刺しにされた焼死体が発見されたのは、日の出化粧品の社員三木典子だった。彼女は社内でも美人として知られていた。そんな事件に東京のマスコミは一斉に取材を開始した。そんな時、テレビでグルメ番組ディレクターをする赤星雄治のスマホに、大学時代の恋人だった狩野里沙子から電話が入った。彼女は日の出化粧品に入社し、しかも殺された三木典子のパートーナーという制度で、日頃から仕事を一緒にしていたというのだ。そこで、里沙子から聞いたことをツイッターでつぶやく。それによると、あやしいのは城野美姫という典子と同期の女性だという。赤星はこの事件の担当となり、日の出化粧品をはじめ美姫の実家などを取材する。ただ、肝心の美姫は、事件当夜東京行きの最終電車に間に合うように駅の階段を猛ダッシュしたのを見たという会社の同僚の証言があった。これを最後に、行方がわからないままになっていた。事件は、日の出化粧品が販売する石けん「白ゆき」にちなんでネット上では「白ゆき姫殺人事件」と呼ばれていた。一方、赤星の取材によるワイドショーも里沙子からの情報に影響され、美姫を「犯人」だという予断による番組となっていた。一方の美姫は、事件の日東京に出てきて芹沢ブラザーズのコンサートに行き、そこで起きた事故に関わっていたため、一人ホテルに引きこもっていたのだった。そして、両親がテレビの前で土下座する映像などを見た美姫は、自死を考える。そこで、自らの思いを少女の頃から綴ることにする。すると、テレビでは、容疑者が捕まったことが報じられた。ようやく、自らの無実が証明された美姫は久しぶりに実家に帰った。一方赤星は、予断で事件を報道してきたことにネットでも大批判が集中する。そして美姫の少女時代から苦悩と自らの思いが描かれる。
 何といっても、いったんテレビのワイドショーより、SNSでのつぶやきが一人歩きしていく様が描かれる。原作も湊かなえで最初は赤星の取材を元にしたものが書かれ、最後に美姫の手記による独白からなっている。この本の電子版にはタップによって資料にとぶという設定になっていて、こちらの評判もいいということらしい。この作品は、ネット上の炎上や報道被害を描いている。そういう意味では、今が舞台という作品。おどろおどろしいといった雰囲気の印象があったが、案外動機はたいした事なかった。

監督:中村義洋
出演:井上真央、綾野剛、蓮佛美沙子、菜々緒、金子ノブアキ、貫地谷しほり

2014年日本映画           上映時間:126分
ルーシー
 台湾に留学中の女子学生ルーシーは、酒場で知り合った男リチャードに伴われ、リージェントホテルの前にいる。リチャードはルーシーにこのホテルにいるジャンに持っているアタシュケースを届けてくれてと頼む。ルーシーは中身は何かと聞くが、リチャードは50ドルやるからという。それじゃ自分でいけばと言うが、何かに怯えているような感じで、いきなりルーシーの手にアタシュケースに付いた手錠を彼女の手にかけてしまう。仕方なく、ホテルに入り、ジャン氏の部屋に連絡する。すると、エレベーターでやってきたのは黒服の男たちだった。ホテルの外から中の様子を伺っていたリチャードは射殺され、ルーシーはジャンの元に連れて行かれる。ジャンは韓国の麻薬王で、ルーシーにアタシュケースの番号を教え、開けるように言う。すると、中から出てきたのは、新種のドラッグが4袋出てきた。早速、麻薬の常用者が連れてこられて、その青い粉末を吸わせた。男は最初痙攣し意識を失ったようだったが、すぐに笑い出す。すると、ジャンは男を射殺してしまう。ルーシーは恐怖で震えていた。ルーシーは何でもするから助けてと懇願する。そして、殴られて意識を失う。気がつくと、腹部に血の付いた包帯が巻かれている。そして、ジャンの元に連れて行かれる。そこにはライミ-と呼ばれる男がいて、君たちの腹部にはCPH4という新種ドラッグを隠してある。これから、君たちの故国に帰還してもらい、そこで回収する。このことを口外すれば家族も含め命はないと脅された。そして、ルーシーと他の3人の男はそれぞれ帰国の準備のため、ジャンの配下の施設に移された。ルーシーが閉じ込められた部屋にやってきた男がルーシーを強姦しようとするが、彼女が抵抗すると腹を蹴られてしまう。すると、中の薬物の袋が破け彼女はそれを吸収してしまった。
 一方、アメリカで脳科学者サミュエル・ノーマン博士が大学で講義している。彼は人類の脳は10%しか機能していないが、それが増大し、40%の機能に達すれば、物事を巧みに操作出来るようになり、100%になればどうなるか想像もつかないと、講義していた。そして、台湾のルーシーだが目覚めると体内の薬物が溶け出し脳に変化をもたらしていた。そして、監視の男を誘惑しあっという間に怪力で叩きのめした。それから、銃を奪い他の監視者を瞬く間に撃ち殺し、病院へ向かう。そして、手術室に乱入し腹に埋め込まれた薬物を取り出すよう要求する。それがCPH4 というドラッグだと説明すると医師は、それは妊娠6週間の時に妊婦が胎児に与える栄養だという。それを大量に摂取するというのは危険だという。しかし、ルーシーは脳の機能が上がり、情報の即座吸収、テレキネシスといった事も向上している。そして、パリにいるノーマン博士のホテルに電話して、すぐに会いたいと言う。電話は彼女の力でテレビの電源が入りその画面から交渉する。そして、すぐにパリに向かうルーシー。そして、パリの警察にジャンに運び屋とされたあと3人の男の情報を知らせる。彼女の能力に圧倒された各国の警察は、直ちに彼らの確保に向かう。一方、ジャンも各国に配置した配下からの連絡を受け、パリに向かう。ルーシーの能力がどんどんアップし、残り3人の持っていたCPH4 も奪ったルーシーはそれを使いさらなるパワーアップをねらう。ノーマン博士はパリにいる脳科学者を招集し彼らとともに、ルーシーの脳が100%に近づく様子を見る。そこに、ジャンたちが、薬を奪いに重武装してやってくる。
 地球上の生物たちは、脳の力を出し切っていないということらしい。イルカで20%というのが上限だという。わずか10%しか使っていない人間が、脳について解明するというのは、難しいことだと思った。ところで、作品中、ルーシーは脳力がアップし、怪力になるのだが、筋力は関係ないのでないだろうか。そのあたりの整合性を描いて欲しかった。それともうひとつの疑問で、韓国の麻薬王がなぜ台湾にいるのか。しかも、ホテルにいて堂々人前で殺人をおこなうというあたりも、一工夫が必要ではないか。そして、ルーシーについては、永遠の命を獲得し、時空を超えて存在し続けるということなのか。


監督:リュック・ベッソン
出演:スカーレット・ヨハンソン、モーガン・フリーマン、チェ・ミンシク、アムール・ワケド、ジュリアン・リンド=タット


2014年仏映画                       上映時間:89分
17歳
 冒頭、避暑地の海岸で寝そべる少女を双眼鏡で覗く。やがて、少女イザベルはビキニのブラをはずす。それを見ていたのは、弟ヴィクトルだった。彼は両親が呼んでいるとイザベルを家に帰るように告げる。イザベル一家は医師の母シルヴィと義父パトリックとともに夏のバカンスにやって来ていたのだった。イザベルはそこで知り合ったドイツ人の青年フェリックスと17歳になってすぐに初体験をする。しかし、彼女は無表情でもう一人の自分自身から見られている感情に襲われる。パリに帰って、名門アンリ4世高校の新学期に通う。しかし、イザベルはSNSと携帯電話を使って、売春をおこなう。それは、金に困ってのことではなく、何となく心に開いた隙を埋めるような感じだった。行為の途中でも感じているわけでもなく、淡々と事を済ませていた。彼女は、ホテルにはフォーマルなスーツで行き、年齢も20歳とごまかしていた。そんなある日、久しぶりに家族揃って、芝居見物に行った。すると、そこには彼女を何度か呼んだことのあるジョルジュという初老の男が若い女性と来ていた。それからすぐに、イザベルはジョルジュから呼ばれいつも利用するホテルに行った。そして、芝居の時に一緒にいたのは彼の娘だということだった。そして、ジョルジュは行為に最中に亡くなってしまう。あわてたイザベルは転んで額を切ってしまい、そのまま誰にも連絡を取らず帰宅してしまった。それでも、警察が動き、イザベルの存在を監視カメラでつかみ、まずシルヴィに話をし、イザベル本人からも事情を聞く。イザベルは17歳ということで、法的な責めは負わないということで、事情を聞かれるが、なかなか要領がえない。結局、精神科医に通うことにする。高校生生活に戻ったイザベルの親友から初体験が失敗したと相談を受ける。そこで、彼女を力づけるために一緒にパーティに行く。そこで、クラスの男友達から誘われ、ベットをともにするがすぐに、イザベルの方から別れを告げる。再び、心にぽっかり空いた空間を埋めるため、再びSNSに連絡する。すると、そこに現れたのは、アリスという初老の女性だった。彼女は死んだジョルジュの妻だった。アリスが予約しておいたいつも使っていた部屋に二人で入り、話をする。
 初体験の時に自らを客観視しているようなショットがあり、以降売春にのめり込んでいくのだが、映画は季節で分けられ、それぞれに異なった音楽も流れ、イザベルの思いが表現されていく。彼女は男たちの欲望を受け入れる存在で、自らは快楽も感じていない様子だった。そうしたなか、ジョルジュはレアと名乗るイザベルと会うためにバイアグラを服用していて、最後の日もイザベルに騎乗位をさせて死んでいった。そうした場面は男としては、一面哀れに思えるが。シャーロット・ランプリング演じるアリスは「SEXの最中に死ぬのは男の本望ね」と言わせている。どちらが、本当かわからないが、やはり死後は困るのではないか。そんなことも思いながら観た。


監督:フランソワ・オゾン
出演:マリーヌ・バクト、ジェラルディン・ペラス、フレデリック・ピエロ、ファンタン・ラバ、ヨハン・レイセン、シャーロット・ランプリング

2013年仏映画                  上映時間:94分
ローン・サバイバー
 アメリカ海軍特殊部隊「ネイビーシールズ」に入隊するには過酷な訓練で有名だ。その難関を越えて入ったチームがアフガニスタンのバグラム空軍基地に配置されていた。2005年6月「レッド・ウィング作戦」が発動された。それは、タリバンのリーダーの一人アフマド・シャーの殺害作戦だった。これまで、アフマド率いるタリバンに数多くの米兵が殺害されてきたことへの報復の意味あった。アフマドはビンラディンの側近でもありアフガニスタンの北東部山岳地帯に潜んでいるという情報が入ったからだ。そこで、マーフィ大尉、マーカス、アクセルソン、パットンの4人が極秘先行偵察任務に赴くことになった。この目的はアフマドたち居所の監視と調査が目的であった。こうして4人はアフガンの山地に暗闇の中降下した。目的の地点に行くが、そこは基地との無線が通じない。仕方なく、場所を移動して遙か下の村の様子を伺うと、確かにそこには目的のアフマドを確認することができた。そこで、再び基地に連絡するが、まだ連絡が取れない。そこで、場所を移動して休息をとることにした。すると、山羊の鳴き声が迫ってきて、シールズの一人の足が踏まれ、慌てて銃を構える。そこには3人の山羊飼いがいた。一旦、山羊飼いたちを木に縛るが、そこからどうするかの決断が迫られた。基地には連絡が取れず、4人の判断に委ねられる。一つ目は、3人を殺害する。二つ目は3人をこのまま木に縛ったままで放置する。三つ目は3人を解放する。この三つの決断を迫られるが、二人は殺そうと言う。しかし、マーカスは民間人を殺せば国際法的にも反するし、世界中から避難をあびることになる。このまま放置しても、夜間の寒さは零下になり凍死する可能性が大きく、結果は同じだと主張する。最終的には一番の上官であるマーフィ大尉の判断に任された。結果、大尉は3人の解放という決断をする。そして、4人は直ちに無線が通じる場所をめざし、救援を求めるために移動を開始する。ところが、解放された羊飼いの一人は日頃から山岳地帯に暮らしているため、崖を飛ぶように下っていった。一方4人は、手探りでの移動で思ったより時間がかかる。すると、しばらくすると、タリバン軍が向こうにいるのが見えた。慌てて、対峙するが、圧倒的に数ではタリバン軍が優位でしかもロケットランチャーまで装備している。最初こそ、シールズ側も応戦したものの、次第に負傷者が出た。そこで、マーフィ大尉が命がけで衛星電話を使い自らの場所を知らせた。これに即応したへりが来るが、タリバンに囲まれていたため、場所を知らせられなかった。次に基地からは、残りのシールズたちが護衛のへり無しにやって来たが、逆にタリバン軍のロケットランチャーの餌食になってしまった。そして4人のシールズのうちマーフィだけが行き残り山を降りたところで池を見つけ、そこで水飲んで気を失ってしまった。
 最終的にはマーフィは行き残るだが、山羊飼いと遭遇した時の決断がこの映画の肝だと思う。ただ最後のエンドロールを見ると、実際に亡くなった人々の写真や年齢が出ていたが、けっこう若い人たちが多いことに気がついた。そうしたなかで、タリバン掃討作戦ということで、このレッド・ウィング作戦もけっこう無謀な作戦だと思ったし、あわてて救援に行く際も護衛へりがないなかでも強行していくといった、ちぐはぐさも見られた。それでも、最後にはアフガン現地の人々との交流も描かれていたが、そういうこともあるんだと思った。


監督:ピーター・バーグ
出演:マーク・ウォールバーグ、テイラー・キッチュ、エミール・ハーシュ、ベン・フォスター、エリック・バナ

2014年米映画              上映時間:121分
監視者たち
 冒頭、一人の若い女性が中年の男を尾行する。男は、携帯電話で話ながらハンバーガーショップに入る。すかさず、女性も店に入る。すると、男が立ち上がるので、後を追おうとする。すると、男は女に知り合いの妹ではないかと親しげに話しかける。それから、口調が改まり、最初に乗った地下鉄での様子が聞かれる。彼女は、記憶にとどめる際の癖が指で何かを叩く癖があるのだが、それを再現し次々に答えていく。実は彼女は韓国警察の監視班のメンバーに加わる最終実地試験を受けていたのだ。結果は合格だったが、その最中に近くのビルで爆発が起こり、続いて銀行が襲われるという事件が起きてしまった。銀行の被害は貸金庫から債権が大量になくなったのと、現金が奪われたというものだった。監視班に配属された若い女性ユンジュは班内で「子豚」の名で呼ばれることになった。そこで、監視班はこの銀行襲撃事件に関わる、ソウル市内の監視カメラの解析から始めた。すると、警察の追跡を大型トラックで妨害した男の姿が確認できた。男は太っている体型から「カバ」と命名され、追及すると事件直前にコンビニで水を買っていたことがわかった。しかも、支払いは交通カードであったためその日の足取りもつかめた。そして、出没しそうな地点を監視班の投入が決められた。ユンジュは監視班のファン班長とともにバンの中で動物の名で呼ばれる他の班員の動向を見守った。そして、ユンジュのひらめきで、容疑者の住所を確認することができた。そこで、部屋の周辺に数台の監視カメラを設置し、ゴミの解析などが行われた。一方、犯罪グループはジェームスが率いていてほんの1秒の誤差も許さない鉄壁の仕事を指示していた。そして彼もまた、靴の修理を営んでいる風の男がボスとして仕事の指示をしていた。次の仕事も監視班の目を欺くようにやってしまった。ただ、その様子をいつものようにビルの屋上で見ていたジェームスはふと向かいのビルに望遠鏡を見ている男を発見する。そして、その部屋を突き止めて、殺害してしまう。現場を見に来た監視班のファンは、今度の襲撃先を見下ろせるビルから、この部屋を認識したのではということに気がついた。ただ、殺された男は付近のマンションの女性たちを盗撮していただけだった。そして、ジェームスは、もう仕事はこれっきりだとボスに言うが、もう一件やるように強要してくる。それでも、断ると殺されそうになる。そこで、しかたなく最後の仕事をすることにする。しかし、監視班も一味をかなり追い詰めていて、今度の襲撃を事前に察知していた。他のメンバーは把握していたので、ジェームスだけを探し出そうとしていた。そして、ユンジュはついにジェームスを見つけて、監視班のメンバーに知らせる。逃げ足の速いジェームスを確保するために同僚が、ジェームスに声をかけるが、逆に殺されてしまう。ユンジュは、ファン班長とともにジェームスを追い、最後の対決へと向かう。
 この作品は香港映画「天使の眼、野獣の街」のリメイク作品だ。それは最後の場面で香港版に出演していたサイモン・ヤムがカメオ出演していることでもわかる。香港版は見ていないがこの韓国版は充分に楽しめる。ただ、細かいことを言うならば、最初の銀行を襲う目的は債権証書だった。背景には、多額の債権が盗まれても被害届けすら出ささないという悪党がいるということを強調したかったのだろう。こうした皮肉が込められているとは思うのだが、いまいち伝わっていなかったと思う。靴屋のボスが「誰でも泥棒だよ」と日本語で言ったように思うのだが、あのあたりも気になった。何はともあれ、けっこうおもしろいのに、限定上映しかやっていない現状は何とかならないものか。


監督:チョ・ウィソク、キム・ビョンソ
出演:ソル・ギョング、チョン・ウソン、ハン・ヒョジュ、ジュノ

2013年韓国映画              上映時間:118分
NO  ノー
 1973年クーデターによって政権を奪取し、軍事独裁を維持してきたピノチエト大統領は世界的にも批判を受けていた。政権奪取当時の虐殺に始まり、多くの行方不明者もいた。そうしたなかで、形式的に国民投票で現在の政治体制の賛否を聞くことにした。そんななかで 、フリーの広告マンとして活躍しているレネを一人の男が訪ねてくる。彼はウルティアという共産党の幹部で、彼とは昔からの知り合いだった。彼は、今度の国民投票の反対派で、現政権から投票日までの27日間、一日15分だけのテレビ放送ができるというなかで、レネにプロデュースして欲しいと依頼にきたのだ。その日、レネは別れた妻が警察に拘留されていることを知り、様子を見に行った。そして、乱暴に殴られるのを見て反対派に加わることにした。それまではピノチェト独裁政権が対外的に、民主的な制度も取り入れているとのアピールをするだけの形式的なものと思っていたからだ。さっそく「NO」派のPRのビデオを見たレネは、これではだめだとダメ出しをする。そして、レネは斬新な映像を次々に作り出していく。一方、「YES」派の陣営の会議では、「NO」派の放送時間がそもそも深夜に15分ということもあり、負けるはずがないという思いが蔓延していた。ところが、「NO」派の放送が評判になり、「NO」派の支持層が増えてたことが話題になった。すると、レネの上司で「YES」派陣営についたグスマンから脅される。すると、脅迫電話も入り、レネは息子のシモンを別れた妻に預けた。しかし、投票日を間近に控え「NO」派陣営が集会を開催亜するが、政権側は機動隊を動員して弾圧を加える。こうして、投票日を迎え、予想を覆し、「NO」派が勝利する。ピノチェトは当初、抵抗しようとしたが軍隊内部でも見放され退陣に追い込まれることになった。
 軍事独裁政権を倒すのに、こうしたCM手法によって勝ったということを初めて知った。当初のクーデターを描いた「サンチャゴに雨が降る」という作品を見たことがある。ただ軍事独裁政権に対抗するために「NO」派の政治勢力がすべて結集した。これを見るにつけ、日本でも現政権に対抗するために結集すべきだと思う。ただし、現在の日本は野党であっても本籍自民党だと思われる政治家はたくさんいて、そこを整理してから野党共闘が実現してもらいたいものだ。

監督:パブロ・ラライン
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、アルフレド・カストロ、アントニア・セヘルス、ルイス・ニェッコ、マルシアル・タグレ、ネストル・カンティジャーナ

2012年チリ、米、メキシコ映画                        上映時間」:118分
ケープタウン
 南アフリカの首都ケープタウンで、少女の撲殺死体が公園で発見された。捜査にあたるのは、強行犯撲滅課のアリ警部率いるチーム。
 捜査の結果殺されていたのは、ラグビーチームのオーナーの娘ニコールだった。彼女の遺体を解剖すると身体から新種の麻薬が検出された。一方、ケープタウンの町では小さな子どもが行方不明になる事件も多発していた。このケープタウンの町は、まだまだ格差があった。しかも、アリは小さい頃アパルトヘイトの渦中で暴動事件に巻き込まれ、警察が放った犬に下腹部を噛まれ男性機能を失っていた。部下のブライアンは妻と別れ自堕落な生活をしているが、警官としては有能だった。しかし、アルコール依存症になっていた。アリのチームは、ニコールの携帯電話の発信が海岸であることがわかり、海岸に行った。すると、アリは耳をナイフで刺されもう一人の部下はその場で殺されてしまう。ようやくブライアンが駆けつけ、アリを救出する。その結果浜辺から逃げたのは、麻薬の売人スタンだということがわかった。彼らが残していった中にニコールが服用していた麻薬があった。さらに、スラムを中心に行方不明になった子どもたちも、同様の麻薬を所持していたことも分かってきた。新しくアリのチームに入ったジャネットがアリたちが襲われた海岸の近くにある家が見つかった。その家を調べていくと、オパーマンというアパルトヘイトの時代、黒人を抹殺するための科学兵器を研究していた科学者の名前があがった。そして製薬会社、警備会社などが明らかになってきた。そして事件の全容が明らかになった時、アリはある決心をしてある場所に向かう。
 アパルトヘイト時代から何とか和解と寛容を旨として生きていこうとするアリの姿と、形式的な委員会で悔い改めるという誓約をするだけで許されて公的職務にも就けるというあたりの対比が鋭いとおもった。ただ、原作がかなり分厚いものだというが、映画の後半部分がそれを十分こなせていなくて、単なるアクションだけに集約されたような気がする。
 
 
 
監督:ジェローム・サル
出演:オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカー、コンラッド・ケンプ、ジョエル・カエンベ

2013年仏映画                   上映時間:107分
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