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2014/05
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遙かなる勝利へ
 「戦火のナージャ」につづいて、コトフは懲罰部隊の隊員として、ドイツ軍の巨大トーチカの下に陣取る塹壕の中にいた。しかし、目の前のコンクリートで固められた要塞はびくともしない。ソ連軍の司令官は酔っ払って、口論となり、その腹いせに懲罰部隊の指揮官に今から1時間後、突撃し要塞攻略にあたれと命ずる。しかも、後ろには督戦隊を配備し、退却したり降伏しようとする兵士を後方から攻撃するというのだ。びびる懲罰部隊の兵士に、コトフは突撃すれば生き残れる可能性はあると説得する。督戦隊に退路を断たれている以上、前に進む以外に方法はなく、万が一の退却命令にかけるしか生きる道はないというのだ。そうしたなか、クレムリンから派遣されたドミートリがコトフを探して、この戦場に現れたのだ。突撃前の部隊の中からコトフを見つけ、何か話そうとするが、コトフはあいつとは口も聞きたくないと、思っており、いきなりコトフは「突撃」と口走って前進する。すると、皆それにつづいて突撃を開始する。ドミートリも行きがかり上、コトフを追っていくが、ドイツ軍からの砲弾にびっくりして、退却しようとする。すると、督戦隊からの機関銃が撃たれる。「俺はソ連軍の大佐だ」と言うが、効果はない。見かねた、コトフが砲弾と砲弾の間を数えて、その間に移動して身を隠すという方法で助けてくれる。その後、二人は軍用車両に乗り、川の側で一服する。そして、ドミートリがコトフを陥れた後、コトフの妻マルーシャと関係を持ちつつも庇護してきたことを明かす。そして、コトフに銃を渡し、自分を殺すように仕向ける。しかし、コトフは十分に地獄を見てきた経験から、彼を殺すことはなかった。すると、ドミートリはスターリンから預かってきた、中将の肩将を渡すのだった。そして、コトフはついに久しぶりにスターリンに呼ばれて執務室に行く。彼は、一方的に語るのは、1万5千人の民間人とともに懲罰部隊を率いて要塞攻略を実行するようにと、いうものだった。それは、すなわち一旦はもとの役職に戻すが、生きて二度とは戻ることはできない片道切符だということだった。
 ところで、ナージャは看護部隊の中尉として従軍していた。負傷兵たちを移動するための車両の調達をおこなっていた。その際、反抗的で身勝手な男に腹を立てたナージャは、いきなり彼の足先を拳銃で打ち抜く。そして、妊婦を助けて車に乗せるが、ドイツ軍の空襲が始まった。ただ、妊婦とナージャたちが乗った車両だけが生き残り、後は全車両が全滅してしまった。
 中将となったコトフとドミートリは、マルーシャの実家を突然訪ねた。マルーシャをはじめ彼女の両親ら、彼女の親族たちはコトフはすでに死んだものと思い込んでいた。皆、彼らの訪問に驚く。とりわけマルーシャ自身も、かつての恋人と夫の二人が揃ってやって来たのだから、無理もない。さらに、マルーシャ自身も地元の男と再婚して赤ん坊までいる。それでも、コトフはマルーシャと久しぶりに愛をかわす。その後、寝込んでしまった隙に、マルーシャたち一家は、汽車でどこかへ旅立とうとする。気がついたコトフは馬で駅に向かうが、結局彼らを見送ることになる。
 そして、要塞への突撃。彼らは町から連行されただけの一般人で、軍隊の訓練もないまま、突撃といって混紡しかもたされず、要塞まで行進する。その先頭には中将の制服をきて混紡を持ったコトフが立っていた。その様子を遠くから見ていたナージャが父に気がつき、彼に向かって走り出す。しかし後ろからは「そこは地雷原だから、戻っておいで」という声。
 ようやく、この3部作の最終章が終わった。結局、主題は娘ナージャへの限りない愛だ。それと、コトフ、ドミートリとマルーシャの愛憎だ。ただ、ドミートリは1作目の「太陽に灼かれて」では自死したようだった。しかも、1作目では、マルーシャの愛を手にするためコトフの「策略」で西欧のスパイとして追放された後復活している。ただ、最終章でも、再び西欧のスパイとされ、拘束されている。一方「戦火のナージャ」の冒頭では、スターリンへの強烈な皮肉を込めたシーンがあった。1作目の「太陽に灼かれて」ではドミートリに陥れられたコトフが、スターリンの権力を背景にぼこぼこに殴られ、人民の敵とされるシーンがあり、いずれもスターリンへの疑義が込められていた。しかし、本作ではスターリン本人が出てきて、理不尽で一方的な命令を下すという場面で、これまたスターリンへの嫌悪が描かれている。実際、映画「スターリングラード」で描かれたように、ヴォルゴグラード(スターリングラード)攻略戦では、フルシチョフにスターリンからの命令で、この地の奪還に実におびただしい戦死者が出ている。こうした実話も踏襲して、この作品が作られているように思えた。


監督:ニキータ・ミハルコフ
出演:ニキータ・ミハルコフ、オレグ・メンシコフ、ナージャ・ミハルコワ、ヴィクトリア・トルストガノワ、マクシム・スハノフ

2011年ロシア映画     上映時間:150分

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