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人類資金
 日本軍が敗戦の直前隠匿した総量600トンにも及ぶ金塊がM資金という名でよばれ、いわば都市伝説化している。このM資金をねたに詐欺事件を繰り返しているのが真舟雄一だ。彼の父もこのM資金を調査していて事故死している。この日も相棒の酒田とともに、M資金をネタに詐欺を働こうとしていた。しかしそこに現れたのは、警視庁の北村刑事だった。彼らは真船を何度も逮捕しようとしたのだが、M資金がらみということもあって、被害届は出されず、真船は逮捕を逃れていた。そんな、真船の前に石と名乗る男が現れ、「財団」の人間が真船と会いたいと言うので、同行して欲しいというのだった。その財団は日本国際文化振興会と言い、前身は日本国際経済研究所と言う。なるほど、それは亡き父がM資金と関連のある財団とにらんでいて、真船自身も詐欺の際に使っていた名称だった。そして、石に連れて行かれた、古いビルは、怪しい感じがした。しかし、そこに防衛省の秘密組織に属する高遠美由紀と部下たちが現れ石と真船に襲いかかった。何とか逃げ出した石と真船。翌日、今度は真船は石に伴われとあるビルの一室に。そこには本庄という男がいて、真船にM資金を10兆円欺し取って欲しいという。そうすれば、報酬として50億円用意するという。そこに、Mと名乗る男も現れた。彼の話によれば、M資金は敗戦の折り日銀の金庫から移動する任務についた笹倉大尉が、戦後の復興にむけた資金として使ってきた。しかも元々金は太平洋戦争の際米軍がフィリッピンに集めたものを日本軍が接収しており、この資金の管理は米国も絡んでいた。しかし、戦後の経済状況が激変したなかで、M資金は投資会社の運営する投機マネーとして使われている。MはM資金本来の目的のために使うために10兆円を奪い取るというのだ。そして、計画は、現在M資金が投資会社に変貌させられ、笹倉の息子である暢彦によって運営されている財団の極東支部を狙うというもの。ここの代表鵠沼は先物取引で失敗し、財務操作を重ねて、損失隠しをしているとわかった。そこで、彼を欺し、10兆円を取ろうという計画だった。最初はうまくいくのだが、途中で真船の正体がばれてしまう。すると、そこにMが登場する。彼は笹倉暢彦の息子だった。そして、ふたたび鵠沼を欺し10兆円を手に入れる。さすがに、ここまでくると暢彦もアメリカも黙っていない。そして、石と真船も含めて舞台は国連本部にもおよぶ。
 昔からM資金については、さまざまな噂があった。それを、使っての作品なので、けっこう大きく風呂敷を広げられる。ただ、PDAという端末は少し古く、現在ではスマホに吸収されてしまっており、違和感があった。それと、市ヶ谷と呼ばれた秘密組織と関係のあったはずの高藤美由紀の存在も何か中途半端な感じがした。そんななかで、森山未來演ずる「イシ」が国連本部で演説する場面で、彼の英語の発音がよかった。この国の総理大臣や財務大臣に聞かせてやりたいほどだ。ついでに言えば、いきなり英語を話し出した佐藤浩市演ずる真船はアメリカ人からどうして英語ができるのかと聞かれて「留学してたんでね。駅前に」という台詞は笑った。それと、香取慎吾は存在感が薄い。しかも、観月ありさもミスキャストだと思った。
 

監督:阪本順治
出演:佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ、岸部一徳、オダギリジョー、仲代達矢

2013年日本映画     上映時間:140分
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遙かなる勝利へ
 「戦火のナージャ」につづいて、コトフは懲罰部隊の隊員として、ドイツ軍の巨大トーチカの下に陣取る塹壕の中にいた。しかし、目の前のコンクリートで固められた要塞はびくともしない。ソ連軍の司令官は酔っ払って、口論となり、その腹いせに懲罰部隊の指揮官に今から1時間後、突撃し要塞攻略にあたれと命ずる。しかも、後ろには督戦隊を配備し、退却したり降伏しようとする兵士を後方から攻撃するというのだ。びびる懲罰部隊の兵士に、コトフは突撃すれば生き残れる可能性はあると説得する。督戦隊に退路を断たれている以上、前に進む以外に方法はなく、万が一の退却命令にかけるしか生きる道はないというのだ。そうしたなか、クレムリンから派遣されたドミートリがコトフを探して、この戦場に現れたのだ。突撃前の部隊の中からコトフを見つけ、何か話そうとするが、コトフはあいつとは口も聞きたくないと、思っており、いきなりコトフは「突撃」と口走って前進する。すると、皆それにつづいて突撃を開始する。ドミートリも行きがかり上、コトフを追っていくが、ドイツ軍からの砲弾にびっくりして、退却しようとする。すると、督戦隊からの機関銃が撃たれる。「俺はソ連軍の大佐だ」と言うが、効果はない。見かねた、コトフが砲弾と砲弾の間を数えて、その間に移動して身を隠すという方法で助けてくれる。その後、二人は軍用車両に乗り、川の側で一服する。そして、ドミートリがコトフを陥れた後、コトフの妻マルーシャと関係を持ちつつも庇護してきたことを明かす。そして、コトフに銃を渡し、自分を殺すように仕向ける。しかし、コトフは十分に地獄を見てきた経験から、彼を殺すことはなかった。すると、ドミートリはスターリンから預かってきた、中将の肩将を渡すのだった。そして、コトフはついに久しぶりにスターリンに呼ばれて執務室に行く。彼は、一方的に語るのは、1万5千人の民間人とともに懲罰部隊を率いて要塞攻略を実行するようにと、いうものだった。それは、すなわち一旦はもとの役職に戻すが、生きて二度とは戻ることはできない片道切符だということだった。
 ところで、ナージャは看護部隊の中尉として従軍していた。負傷兵たちを移動するための車両の調達をおこなっていた。その際、反抗的で身勝手な男に腹を立てたナージャは、いきなり彼の足先を拳銃で打ち抜く。そして、妊婦を助けて車に乗せるが、ドイツ軍の空襲が始まった。ただ、妊婦とナージャたちが乗った車両だけが生き残り、後は全車両が全滅してしまった。
 中将となったコトフとドミートリは、マルーシャの実家を突然訪ねた。マルーシャをはじめ彼女の両親ら、彼女の親族たちはコトフはすでに死んだものと思い込んでいた。皆、彼らの訪問に驚く。とりわけマルーシャ自身も、かつての恋人と夫の二人が揃ってやって来たのだから、無理もない。さらに、マルーシャ自身も地元の男と再婚して赤ん坊までいる。それでも、コトフはマルーシャと久しぶりに愛をかわす。その後、寝込んでしまった隙に、マルーシャたち一家は、汽車でどこかへ旅立とうとする。気がついたコトフは馬で駅に向かうが、結局彼らを見送ることになる。
 そして、要塞への突撃。彼らは町から連行されただけの一般人で、軍隊の訓練もないまま、突撃といって混紡しかもたされず、要塞まで行進する。その先頭には中将の制服をきて混紡を持ったコトフが立っていた。その様子を遠くから見ていたナージャが父に気がつき、彼に向かって走り出す。しかし後ろからは「そこは地雷原だから、戻っておいで」という声。
 ようやく、この3部作の最終章が終わった。結局、主題は娘ナージャへの限りない愛だ。それと、コトフ、ドミートリとマルーシャの愛憎だ。ただ、ドミートリは1作目の「太陽に灼かれて」では自死したようだった。しかも、1作目では、マルーシャの愛を手にするためコトフの「策略」で西欧のスパイとして追放された後復活している。ただ、最終章でも、再び西欧のスパイとされ、拘束されている。一方「戦火のナージャ」の冒頭では、スターリンへの強烈な皮肉を込めたシーンがあった。1作目の「太陽に灼かれて」ではドミートリに陥れられたコトフが、スターリンの権力を背景にぼこぼこに殴られ、人民の敵とされるシーンがあり、いずれもスターリンへの疑義が込められていた。しかし、本作ではスターリン本人が出てきて、理不尽で一方的な命令を下すという場面で、これまたスターリンへの嫌悪が描かれている。実際、映画「スターリングラード」で描かれたように、ヴォルゴグラード(スターリングラード)攻略戦では、フルシチョフにスターリンからの命令で、この地の奪還に実におびただしい戦死者が出ている。こうした実話も踏襲して、この作品が作られているように思えた。


監督:ニキータ・ミハルコフ
出演:ニキータ・ミハルコフ、オレグ・メンシコフ、ナージャ・ミハルコワ、ヴィクトリア・トルストガノワ、マクシム・スハノフ

2011年ロシア映画     上映時間:150分

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プリズナーズ
 ボストンの小さな町、感謝祭を祝うため、ケラー一家の4人が近所のフランクリンの家を訪ねる。大人たちは料理を始めるが、幼いアナとジョイは飽きてくる。そこで、散歩に行きたいと言うと、親たちは、それぞれの兄や姉と一緒に行くように言う。そこで、4人は家の周りを歩き出す。すると、アナは見たことのないキャンピングカーを見つけ、はしごに登ろうとする。すると兄のラルフが注意して、4人は家に戻る。感謝祭の食事もすみ、それぞれくつろいでいると、アナが父ケリーに自宅に行って、なくした赤いホィッスルを探しにいきたいと言う。今度も、兄や姉について行ってもらうように言う。しばらくして。ケリーはアナが戻ってこないと心配になる。家を探すと、ラルフたちがいた。アナのことを聞くと知らないという。急いで、ケリーは自宅に戻るが、誰もいない。一緒に行ったラルフが「あのキャンピングカーに違いない」と言う。アナとジョイは行方不明になった。すぐに、警察に通報。一人で中国料理を食べていた敏腕刑事ロキに、一報が入った。現場に行くとキャンピングカーが停まっていた。運転手も乗っているので、駆けつけた警官とともに、包囲して、車から降りるように指示するが、いきなり車は急発進して木にぶつかる。そして、乗っていたアレックスという男を逮捕した。ところが、彼はIQが小学生並と一緒に暮らしている叔母のホリーが言う。しかも、乗っていたキャンピングからも物的証拠は発見されなかった。しかし、ケラーはアレックスは娘たちの誘拐に関わっているという思いから、彼に聞き出すようにロキに言う。しかし、拘留期限は3日しかないので、証拠もないまま拘留を伸ばせないという。そして、釈放という日抗議に来たケラーはアレックスの胸ぐらをつかんで倒れ込んだ。そのときアレックスが言った言葉でケラーは確信する。その後、アレックスを誘拐し、今は廃屋になった亡き父の家に連れ込み、拷問する。そこに、フランクリンも連れてきて、ジヨイの行方も聞く。ケラーの妻グレイスはアナが失踪後、ほとんど寝たきりの状態だ。一方のナンシーはフランクリンの行動を詮索しケラーの父の家に来るが、あまりの凄惨さに眼を背ける。しかし、それでもケラーを止めることなく、彼だけに拷問を続けさせる。
 一方ロキは二人の無事を祈って開かれたキャンドル集会に現れた挙動不審の男を追いかける。男はロキの追跡をかわし逃げてしまった。似顔絵からテイラーという男だとわかる。さらに、ロキは近くに住む「児童性愛者」についても調べる。すると、ある高齢の神父を訪ねると、酔って寝ている。それで、中に入り、地下からミイラ化した死体を発見した。神父の証言によると男は16人もの子どもを殺したという告解をしたというので、彼を椅子に縛りいろいろ聞きだそうとして殺したという。
 テイラーを逮捕し、彼の家から血のついた衣類も見つかった。そこには、アナとジョイの衣類も含まれていた。しかも、そのケースには大量の蛇も入っていた。そして、警察でテイラーは彼女たちの行方を聞かれたものの、迷路を解くとその場所に行けるといい、迷路の絵を描き
取り調べにあたったロキの拳銃を奪って自死してしまった。しかし、その後ジョイだけが、逃げて保護された。ケラーはこのジョイの一言から、アナの居場所がわかる。
 大変長尺で、入り組んだ作品になっている。しかも、宗教の絡みもある。登場人物の名前にもそれぞれ意味が含まれているようだ。さらに刑事ロキのしているのはフリーメーソン指輪らしい。さらに、蛇とか迷路のペンダントにも大きな意味があった。これらの背景にはキリスト教こそが信仰の中心というメッセージが込められている。しかも、このキリスト教をかつては熱心に信仰していたにもかかわらず、ある事を起因に悪魔と化していくという内容になっている。
 

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、ヴィオラ・デイヴィス、マリア・ベロ、テレンス・ハワード、メリッサ・レオ、ポール・ダノ

2013年米映画       上映時間:153分
ブルージャスミン
  ニューヨークからサンフランシスコに向かうジャスミンはたまたま隣り合わせた女性に、これまでの人生を一方的にまくし立てていた。サンフランシスコに着いて、ジャスミンが向かったのは、妹ジンジャーのアパート。ジャスミンはそれまで、超セレブの生活をしていたのが、無一文になり妹を頼ってきたのだ。しかし、持ち物は未だにグッチやヴィトンのブランド品を持ち、しかも飛行機もファーストクラスを使ったというのだ。そんな姉にあきれるジンジャー。元々この二人は、実の兄弟ではなく、たまたま里親が一緒だったという関係だ。里親はジャスミンばっかり可愛がったので、ジンジャーは家を出たというのだ。ジャスミンはボストン大学に入って勉強していた時、ハルという実業家と出会い、大学を中退して彼と結婚したのだった。最初に、彼と出会った時に流れていたのが「ブルームーン」という曲だった。その後、ハルの事業は順調に大きくなり、二人は世界中を旅したり、豪邸に別荘をもちパーティ三昧の生活を続けていた。そんな折り、一度ジンジャーは夫オーギーとニューヨークを尋ねてきた。しかしジャスミンもハルも彼らをあまり歓迎しなかった。一応豪華ホテルに滞在させたり、リムジンの運転手付きの観光コースを手配したが、内心は田舎者と見下げていた。ところが、オーギーが宝くじで2千万ドルを当てたというと、ハルとジャスミンの態度は一変した。この2千万ドルを投資するように進める。オーギーはこの金で建設業を始めようと考えていたものの、妻ジンジャーの勧めもあって全額出資してしまった。
ところが、ハルはおいしい投資話で資金を集め、結局うまくまわせす詐欺罪で逮捕された。しかも、財産はすべて没収されてしまったのだった。ハルはその後、獄中で自死してしまった。サンフランシスコに戻ったジャスミンは、これまでの生活を忘れたくないので、インテリアデザィナーの資格をとろうとする。しかし、学校に行くのではなく、ネットで資格をとろうとする。しかし、パソコンが苦手なためまずはパソコン教室に通う。そして、歯科医の受付の仕事に就くことになった。ところが、あまりうまくいかない。見かねたパソコン教室の仲間から、パーティに誘われる。妹のジンジャーを無理やり引っ張り出し、出席する。妹のジンジャーはアルという男と知り合い、意気投合しすぐにベッドイン。一方のジャスミンも国務省勤務の外交官ドワイトと知り合う。彼は、妻を亡くしたばかりで、将来は地元サンフランシスコから下院議員に出馬しようとしている人物だった。そこでジャスミンは夫は外科医だったが、亡くなったという作り話をする。子どももいないという。子どもについては、ハルが前妻との間にダニーというハーバード大学に通っていた息子とかつて同居していたことがあった。そこから、とんとん拍子にこの2組のカップルの関係は深まった。そして、同時に二組とも破局を迎える。
 ジャスミンという名も、本名がジャネットからとったものという。贅沢三昧の生活を続けられれば、夫がやっている仕事の内容や私生活で浮気をやり放題ということまで、無関心だったジャスミン。しかし、彼女はハルと「ブルームーン」が流れていた時に出会って恋に落ちて大学を中退して結婚したという。もちろんその時には、前妻がいて息子もいたのだだし、ハルの行動パターンはむしろ、自らの体験からわかっていそうなもの。それに気づかなかったのか、いや気づこうとしなかったのか、わからないが虚栄と贅沢な暮らしのなかで、差別的な目でしか妹たちをみていたことの報いで、精神を病み
孤独の中で、かつての日々だけを思ってしまう妄想に取り込まれていって、しまうのだろう。


監督:ウディ・アレン
出演:ケイト・ブランシェット、ピーター・サースガード、ボビー・カナヴェイル、マイケル・スタールバーグ、マックス・カセーラ

2013年米映画     上映時間:98分
トールマン
 アメリカのワシントン州にある小さな町コールド・ロックはかつて炭鉱があったが、現在は廃坑となっていて、寂れている。町の人々は貧しく仕事もないなか、アルコール依存症になっている。この町のめぼしい施設は、レストランと診療所ぐらいだ。しかも、この町では次々に子ども達が誘拐されて、行方不明になっている。町の人々は、この誘拐犯のことを「トールマン」と呼んで恐れている。診療所に住んでいるジュリアは看護師で郊外の大きな家に住んでいる。ジュリアの夫は、この町で医師をしていたが亡くなっている。それでも、町の人からの信頼は現在も少なからずある。ある日ジュリアはレストランでコーヒーを飲んでいると店の外に町中を放浪している女性の姿を見かけ、彼女にコーヒーを勧める。しかし、彼女は無言で立ち去ってしまった。ジュリアは店で、もうそろそろ「トールマン」が出る頃だという声を聞く。そこで、ジュリアは,家に戻り息子のデヴィッドと住み込みのベビーシッターのもとに戻る。夕飯を食べて寝ていると、階下の物音で下に降りてみると、ベビーシッターが縛られていて、息子の姿は見えない。外に出てみると、車が出て行こうとしていた。急いで、後を追うジュリア、追いかけられたバンも急ハンドルで横転してしまう。何とかバンの中に入り、子どもを連れ戻そうとするジュリア。しかし、そこで大けがをして、結局子どもは連れ去られてしまった。失意のなか、レストランに行ったジュリアは、これまでと違った町の人々の顔を見ることになる。そして、ここからストーリーは逆転する。連れ去られたデヴィッドは、町を徘徊していた女性の子どもだとわかる。つまり、ジュリアこそが、町の子どもたちを誘拐していたのではないかと逮捕された。しかし、ジュリアの家の地下からは使われていない、廃坑の穴がいっぱいある。警察はその廃坑を中心に調べるが、死体も出てこない。そして、ジュリアが逮捕されてからも、この町から、失語症の少女が姿を消した。しかも、この少女は、映画の最後で、きれいに着飾って出てくる。しかも、彼女は同じ町出身の子どもの姿も見るのだった。
 この映画は、当初FBIが出てきて、廃坑を探す場面から始まる。しかも、「トールマン」といった怪しい人物による、連続誘拐事件といった様相で始まる。しかし、中盤で看護師ジュリアの正体の一環が描かれたあたりから様子が一変する。しかも、最後はまったく違った展開で終わる。それにしても、いくら金あるということであっても、ここまでやるということは行き過ぎという風にどうしても思ってしまう。
 

監督:パスカル・ロジェ
出演:ジェシカ・ビール、ジョデル・フェルランド、スティーヴン・マクハティ、ウィリアム・B・デイヴィス、ジェイコブ・デイヴィーズ

2012年米、仏、加映画          上映時間:106分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

Z
 地中海に面したとある国(実際はギリシアをモデルにしている)が舞台。1960年代で王政下にあった。政府は右派勢力に牛耳られ、反政府活動が活発になっていた。そんな折り、地方の大きな町で講演会が予定されていた。その講演は有名な国会議員で、反政府運動の象徴で通称「Z」だった。しかし、講演当日Zが空港に到着したが、講演会場の使用を認めないと一方的に通告された。スタッフたちはあちこち探すが、どこも貸してくれない。仕方なくZの泊まるホテルの前にある労働会館しか使えない。しかし、ここはわずか200人程しか収容できない。それでも、外に向けてスピーカーをいくつか設置し、外の聴衆にも聞こえるようにした。この背景には、憲兵隊長や地元の警察署長らが裏で糸を引いていたのだ。それと、地元の主催者に匿名で、Zの暗殺計画があるという電話が入った。しかし、Zは会場からあふれた支持者と右派の反対勢力が対峙し、警官隊も出動しているがただ静観するというなか、威厳をもって歩き出し、労働会館に入ろうとする。すると右派勢力の若者が背後から近づき棍棒でZの頭を殴りつける。一瞬、倒れ込むが再び歩き出し、控え室で休んで講演を始めた。すると、もう一人の議員も襲われ倒れこみ、救急車で搬送されるが、後から追いかけてきた車に止められ、救急車から引きずり下ろされ、再び暴行される。しかし、誰かが「人違いだ」と叫ぶと、その場を離れていった。そして、Zの講演が終わり、双方が対峙するなか、ホテルに帰ろうとするZ。すると、そこに軽トラックが疾走してきて背後からZの頭部に渾身の力で棍棒を振り下ろした。その場に倒れ込むZ。近くにいた車に乗せられ、病院に向かったがなかなかつかない。当日は、ボリショィバレエ団の公演もあり、検事をはじめ町の有力者は皆そちらに行っていた。検察への連絡が遅れ警察と憲兵隊主導で捜査をおこない、Zは自動車事故によるものと発表した。しかし、Zは命の危険もあり、妻エレーヌも呼び寄せられた。しかし、緊急手術をしても彼は戻らぬ人となった。医師団から解剖の結果が示され、頭部を棍棒で殴られたものと発表された。警察と憲兵隊は自動車事故で倒れた時縁石に頭部を強打したものという発表との違いから、予審判事が独自に調査を開始した。そして、最初に軽トラックを運転していたヤゴが逮捕された。その新聞に載った写真を見て、ニス職人のニックが証言をしようとするが、彼も棍棒で殴られた。しかし、彼はZ暗殺の話が警察署長からの指示であったことを証言する。さらに、新聞記者の協力もあって、予審判事は警察署長と憲兵隊長らが主導し右派政党の党員を使っての暗殺事件であること見抜き、彼らを逮捕起訴した。
 しかし、その後予審判事の急死をはじめ関係者たちが次々に死んでいき、事件そのものがうやむやにされた。
 現実のギリシャでは、1967年、右派と軍部がクーデターを起こし、政権を握ってが1974年のキプロス紛争での挫折で王制を廃止し、共和制へと移行した。この、軍事政権のできる直前1963年に起きたグリゴリス・ランブラキス暗殺事件をモデルにしている。ただ、50年後のギリシャは財政破綻がちらつく現状にあり、あれは何だったのかと思ってしまう。
 一方で日本の状況を考えれば、この作品でも格差の広がりの中、字も満足に読めない人々が生活のため右派勢力から仕事をもらうためだったりして、右派に飲み込まれていった様子が描かれている。そうしたなか、虚偽の洗脳で暴力的になっていく。そうした流れは、けっこう早いのではないか。そんな感想をもってしまった


監督:コスタ=ガヴラス
出演:イヴ・モンタン、ジャン・ルイ・トランティニャン、イレーネ・パパス、ジャック・ペラン


1969年仏、アルジェリア映画 上映時間:127分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

8月の家族たち
 米国オクラハマ州、ベバリーは有名な詩人で教職にもあったが現在はリタイアして、好きな酒を飲みながら読書の生活をしている。彼は折しも家政婦の面接をしている。応募したのは、地元のネイティブアメリカンのジョナだった。するとそこに妻のバイオレットが2階から降りてきた。彼女は、口腔癌で化学療法をおこなっている。そのため、髪の毛が薄くなって、短い。
元来、気が強く率直で毒舌家でもあり、遠慮もない。ジョナにいきなり「どの部族のインディアンなの」と聞く。しかし、まずいと思ったのか薬を一杯飲んだせいだと謝る。
 そして、オープニングクレジットが始まる。その後、いきなりベバリーが失踪したというのだ。最初に駆けつけたのは近所に住んでいる三女のアイビーだ。バイオレットはさっそく、化粧気もないからいつまでも独身なのよ。娘を牽制する。アイビーは長女でコロラド州に住んでいるバーバラにも連絡したという。次女のカレンにも同様に連絡したというのだ。すると、バイオレットの妹夫婦も到着した。バーバラの妹はマティと夫のチャールズだ。続いてバーバラも別居中の夫ビルと一人娘で14歳になるジーンもやって来た。母バイオレットはバーバラに「私が癌になっても来なかったに」と嫌みを言う。しかし、間もなくして、父ベバリーの遺体が湖で見つかる。おそらく自死だといわれている。さっそく、葬儀の準備がおこなわれ、次女カレンも婚約者のスティーブとともに駆けつけた。そして、葬儀がおこなわれた。その後、親族だけの食事会がおこなわれ代表としてチャールズがベバリーを偲んで挨拶をおこなった。やがて酒がすすみ、皆が抱えている問題をさらけ出しあしざまに批判する。中でも、葬儀に参列できなかったチャールズ夫妻息子リトル・チャールズ。彼はフリーターのような生活なので、肩身の狭い思いをしている。エスカレートする母バイオレットの言葉に激怒したバーバラは、母が薬の依存症になっているせいだと考えた。そこで、家中の隠し場所を探し、精神安定剤、鎮痛剤、鎮痛剤、抗不安薬等を見つけ出し、全てトイレに流してしまった。翌日病院に行き、医師に薬の処方に抗議した。その夜、三姉妹は久しぶりに兄弟で話をした。すると、アイビーがリトル・チャールズとニューヨークに行くというのだ。翌日リトル・チャールズがアイビーに作曲した歌を歌っていた。すると、母親のマティが悪し様に言う。すると夫のチャールズが怒り、二度と息子のことを悪く言うと離婚だと言い放つ。また次女カレンの婚約者スティーブもバーバラの娘ジーンにマリファナを勧め、わいせつな行為に及ぼうとしたところを見つかる。それで、カレンとスティーブはそそくさと家から去って行った。チャールズ一家も家を去り、アイビーも家を去って行く。結局バーバラだけが残ってしまった。
 冒頭、メリル・ストリープの短い髪での出演場面には度肝を抜かされた。さらにメリル・ストリープを向こうに回し、一歩も引けをとらぬジュリア・ロバーツの気の強さを前面に出した演技がよかった。さらに気の弱い青年を演じたベネディクト・カンバーバッチ、さらにユアン・マクレガーやクリス・クーパーらが脇を固め、見応えのある作品になっている。もともと舞台作品を映画化したため、台詞が多いが、映画ならではシーンもよかった。葬儀を終えて帰途の車の中、メリル・ストリープが気分が悪くなったと車から降りて草原を歩き出す。それを、ジュリア・ロバーツ追いかけて、草原に一緒に寝っ転がる場面は悲しく、印象的だった。全体として、女性たちの織りなすドラマで、衝撃的な事実も出てくるが、当事者たちは以外にも全て承知しているあたりも、なるほどと思った。
 
 
監督:ジョン・ウェルズ
出演:メリル・ストリープ、ジュリア・ロバーツ、ユアン・マクレガー、マーゴ・マーティンデイル、ベネディクト・カンバーバッチ、クリス・クーパー

2013年米映画       上映時間:121分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

アメージング・スパイダーマン2
 冒頭、ピーターの父リチャードがオズコープ社の研究者として、「特別な蜘蛛」の研究に関わっていたことが描かれる。そして、彼はその研究していた蜘蛛を処分し、自らの思いを息子に語りかけるメッセージを吹き込む。そして、息子ピーターを兄夫婦に託し、夫婦でオズコープ社からの追っ手から逃れるために小型ジェットで乗る。しかし、そこにも追っ手がいて、機内で格闘になるが妻メリーは撃たれて死亡、最後の力を振り絞って、ピーターへの伝言をある場所にアップロードところで、飛行機は墜落してしまう。そんな過去のエピソードが描かれる。 現在のピーターは高校生活の最後の年を迎えているが、スパイダーマンとしてもニューヨークの平和を守っている。ピーターの高校卒業式の当日、アレクセイという男が放射性物質を盗み、町中をトラックで逃亡中だ。それを発見したスパイダーマンは、早速そのトラックを止めようと動き始めた。その間、オズコープ社の従業員で電気技師のマックスが、アレクセイのトラックにはねられそうになるが、スパイダーマンに助けられる。マックスは熱烈なスパイダーマンの信奉者で、彼は大喜びだ。何とかアレクセイを捕まえ、卒業式に間に合ったピーター。卒業生総代のグウェンと皆の前で堂々とキスをする。しかし、二人はしばらく距離を置くことにする。久しぶりに会った二人の前にあらわれたのが、マックスの変わり果てた姿だった。彼は電気を操るエレクトロに変身していた。何とか彼を取り押さえるスパイダーマン。ところで、オズコープ社の社長ノーマンが死に、急遽呼び戻された一人息子のハリーに自分と同じ病気がいずれ発症するだろうと言い残す。そして、社長に就任したハリーに幼なじみのピーターがお悔やみに出かけた。そうしたなか、ハリーは病気の発症の兆候があり、ピーターを通してスパイダーマンの血液を欲しがるが、ピーターに断られ、オズコープ社に残っていた「特別な蜘蛛」の血を輸血する。すると、彼はグリーン・コブリンに変身する。しかし、いったんはオズコープ社から追われたハリーは、拘束されていたエレクトロを連れ出す。この騒動で、同じく拘束されていたアレクセイもオズコープ社製の機械スーツを纏って、ライノに変身して大暴れする。そして、スパイダーマンはエレクトロと対決する。その背後で糸を引くグリーン・コブリン。全力で闘うスパイダーマン。手を貸そうとするグウェンを蜘蛛の糸で縛り付けるが、闘いの現場に現れ、スパイダーマンを手助けする。そして、衝撃のラストが。
 この作品にも中国マネーが入っているのか、グウェンの卒業祝いのレストランが中華料理店だ。それと、倒れるバスからスパイダーマンに守って貰う中国人らしき親子と目立っていた。作品そのものは、3D効果をねらっているのは明らかだ。ただ、所詮はアメコミ原作なので、全シリーズで出てきたグリーン・コブリンなど同じキャラがまた出てくるのは致し方ないのか。とは言え、前作のメリー・ジェーンより今回のヒロインであるグウェンの方が気に入っていたのに、あんなことになるとは。ここだけは、びっくりした。
 
監督:マーク・ウェブ
出演:アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン、ジェイミー・フォックス、デイン・デハーン、コルム・フィオール、ポール・ジアマッティ、サリー・フィールド

2014年米映画       上映時間:143分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

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