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最初の人間
 1957年夏、小説家コルムリはアルジェリアの大学で講演するため、久しぶりに故郷を訪れた。当時のアルジェリアはフランスからの独立運動に沸き立っていた。コルムリは現在、老いた母をアルジェリアに残し、妻と子供とフランスで暮らしていた。大学での講演はアラブ人とフランス人が共存するよう訴え、会場は騒然となった。かつてフランスから移住してきたコルムリの父は、第1次世界大戦で戦死している。残されたコルムリは、母と祖母と叔父とともに貧しい生活を送っていた。久しぶりに母と会ったコルムリは少年時代を追想する。母は病院で洗濯などの仕事をしていた。貧しい生活のなか文字の読み書きをできるのは、コルムリだけだった。彼は成績もよく、担任の教師ベルナールが奨学金の手続きをとってくれ、進学できるようになった。それまでは、厳格な祖母によって教育などいらないということで、叔父の働く工場で働くように言われ、しばらく働いたこともあった。一方、学校ではアラブ人の生徒も一緒にいた。その中の一人とケンカをしたこともあった。講演の後、しばらくぶりに彼を訪ねると息子がテロリストとして容疑で警察に捕まっているが、不当逮捕で無実だと訴えるのだった。そこで、コルムリは政府機関に話をするが、結局聞き入れてもらえなかった。一方、コルムリは母とともに、父がかつて働いていた農場に行った。そこでコルムリが生まれた日のことなどの話をし、自らの祖国への思いに改めて思いをはせる。そして、かつて母からできる者からここを出るようにと言われたことも思い出す。そして、混沌とするアルジェリアの状況下、幼なじみのアラブ人の息子が絞首刑になった日、コルムリはラジオ放送で「私は正義を信じる。アラブ人よ、私が君たちを守ろう。母を敵としない限りは。もし母を傷つけたら私は君たちの敵だ」と語りかけた。
 アルジェリアで支配層としているフランス人であっても、貧しい労働者の子として苦労を重ねてきたカミユの自伝小説を映画化した作品。老いた母だけが暮らしているアルジェリアに戻ってみると、故郷は独立運動が激化し、日常的に爆弾テロが起きている。そうした中で、カミユことコルムリは自らが「異邦人」と感じていく。こうしたなかでアラブ人との融合を呼びかけるのだが、いかにノーベル賞作家とは言え政治的な動きは動いていく。それでも、幼い時と変わらないのは地中海に降り注ぐまばゆい太陽だけだ


監督:ジャンニ・アメリオ
出演:ジャック・ガンブランジャック、カトリーヌ・ソラ、ドゥニ・ポダリデス、ジャン=フランソワ・ステブナン、マヤ・サンサ

2011年仏、伊、アルジェリア映画          上映時間:105分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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