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エンド・オブ・ホワイトハウス
 アメリカ大統領を警護するシークレット・サービスの責任者マイク・バニングは、キャンプ・デービットで一家とともにいた。ある夜、資金パーティのため、雪の降りしきるクリスマスイブに出かけた。しかし、橋にさしかかり、凍っていて一台がスリップし大統領の乗った車が欄干から宙づりになってしまった。マイクは部下たちに車の後ろを押さえさせ、大統領の乗った座席側のドアを開けすぐにシートベルトを切断し、大統領を社外に抱えて降ろした。大統領夫人は頭部に怪我をしていて脱出させる前に、車は下に落ちて夫人は亡くなった。不可抗力とは言え、夫人の死によってマイクは財務省に移動させられた。それから1年半後の米独立記念日の翌5日、韓国の首相一行がホワイトハウスを訪問した。会談が始まろうとしたとき、1機の輸送機がワシントンD.C.上空に飛来した。すぐに戦闘機が飛び立ち、進路を変更するように警告する。しかし、米戦闘機は輸送機から銃撃を受け撃墜されてしまった。その後ホワイトハウスも攻撃され、さらに地上でも周辺の塀が爆破され謎の武装集団が乱入する。あわせて大型自動車が突入し、中から機関銃が連射された。さらに、米大統領とシークレットサービス、韓国首相と警護団の一行は地下にあるバンカーに非難した。しかし、韓国首相の警護団が突然銃を抜き米大統領や米首脳陣、韓国首相らを縛りあげてしまった。わずか13分でホワイトハウスを制圧してしまった。そして、ペンタゴンに連絡をとる。大統領、副大統領らが監禁されたため、トランブル下院議長が大統領代理として指揮をとることになった。そして、大統領を人質にとった武装勢力は、日本海海域の第7艦隊と在韓米軍の撤退を要求した。一方、ホワイトハウスへの攻撃に対してすぐに現場に駆けつけたバニングはシークレットサービスとともに応戦するが、武装勢力の火力が上回り、バニングを除いて全て殺されてしまった。それで、かつての勤務地であったホワイトハウスで、大統領執務室にあった衛星電話からペンタゴンに連絡。さらに、武装勢力の一味を捕まえ彼らの正体を暴いた。こうして、彼らが北朝鮮の密命をうけた連中であるとともに、米大統領の息子コナーを捕まえようとしていることも判明。そこで、バニングはコナーを見つけ外に逃がすことに成功する。すると、北朝鮮のテロリストのカンは、米の核ミサイルを作動させるアクセスコードを統合参謀本部議長ホウニグ提督からコードを聞き出そうとナイフを喉に突きつける。見かねた大統領は、言えと命ずる。最初のコードが入力される。さらにマクミラン国防長官からも聞き出そうと殴る蹴るの暴力を振るう。こちらも、大統領が命じてコードが入力された。彼らは核ミサイルを発射しないで、米国の基地内で爆破させ核爆発によって米本土を壊滅させようとしているのだ。あわせて、韓国から米軍を撤退させることによって、北朝鮮軍が韓国を占領するというシナリオなのだ。そこにバニングが単身で立ち向かうのだった。
 この作品に類似した「ホワイトハウス・ダウン」という作品がある。どちらも、ホワイトハウスを木っ端微塵に大破壊する。ただ、こちらの作品は韓国からの米地上軍と第7艦隊の日本海からの撤収という要求がある。これに対して中国、ロシア、インドでは非常事態宣言が発動される。ところが、「日米同盟」の当事者としての日本の動きはまったく出てこない。また、韓国首相一行の警護団が突然テロリストになるのだが、いかにもそんな感じの長髪の男がいたりして、警護の連中が北朝鮮の回し者なんて、ありえないでしょう。しかも日本海を「東海」ではなく日本海と英語で言っていた。何かちぐはぐな感じがした。さらに、米国防長官や米軍の提督がすぐに口を割ってしまったり、頼りないことこの上ない。さらになかなか事態が好転しないなか、米国首脳は「韓国を失ってしまう」とつぶやく。アメリカのアジアへの目線は案外こんなものかと思って笑ってしまう。
とは言え、北朝鮮に韓国が占領されたら、日米で反撃をすることになろう。エンディングのような結果だとしても、米大統領以下の首脳を監禁暴行し、ホワイトハウスもめちゃくちゃにしたわけだから、北朝鮮への報復は必至なのだからもう少し何とかならなかったものかと思ってしまう。

監督:アントワン・フークア
出演:ジェラルド・バトラー モーガン・フリーマン アーロン・エッカート アンジェラ・バセット ロバート・フォースター


2013年米映画      上映時間:120分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ヒステリア
 1890年のロンドンが舞台、若き医師モーティマーは最新の細菌学などを研究したが、勤める病院は長年の万能薬に依存していた。そんな状況を変えようと主張するが、すぐに解雇されてしまう。そこで、親の代から面倒をみてもらっている、上流階級の大富豪エドモントのところに居候することになった。彼は趣味で扇風機のような鳥の羽を回す機械を作っていた。それでもあちこちの病院を回り、就職活動を続けていた。すると、ある婦人科の医院で待合室が一杯のところに出くわした。就職したいと言うと即決で明日から来てくれという。しかも、住み込みだ。さっそく、ロバート医師の助手として働くことになる。ここに通ってくる女性たちは「ヒステリー」の治療に通ってくるのだ。当時「ヒステリー」は、怒りっぽく「異常性欲」「不感症」「うつ病」「心配性」といった症状があり、主に上流階級の女性に多くみられた。そもそも「ヒステリー」の原因は子宮にあると考えられていた。そこでロバート医師は手に2種類のオイルをたらし、患者の女性たちに性的マッサージ「治療」をおこなっていた。モーティマー医師もすぐにコツをのみ込みたちまち大評判となった。これに気を良くしたロバートは娘のエミリーと結婚してこ医院を継いでくれというのだった。ところで、このエミリーの姉マギーは活発で女性の参政権や大学の入学を認めるような社会運動をおこない、福祉活動として託児所や共同洗濯所を運営していた。もともと生真面目なモーティマーは「患者」たちへの「治療」を一生懸命おこない、右手を腱鞘炎で痛めてしまった。そこでやむなく、左手でマッサージをおこなうと、患者たちは不満をもらし、ロバートから解雇されてしまった。やむなく、エドモンドの元に行くが、彼の扇風機のようなものを回していて、これを改良してバイブレーターを作ればと思い立った。そして、1号機が完成し、ロバート医師の家政婦を実験台にするが、これが大成功。この機械をもってロバートの元に復帰し、かつてより盛況になった。一方、マギーの活動は苦るしいが母の形見のイヤリングを担保に金を借りることになった。そして、モーティマーとエミリーの婚約パーティの会場にマギーの福祉施設で働く女性が駆け込んできた。それはロバートが手を回したもので、駆け込んだ女性を逮捕させようと、警官が駆けつける。その警官を思いあまって殴り倒し、逆に逮捕されたマギー。ロバートも刑務所にいくなら、マギーを「ヒステリー」と診断し精神病院に入れた方がましと判断し、モーティマーに証言してくれと依頼する。裁判では、女性参政権要求のビラ配布等のこれまでの活動から検察側は「ヒステリー」によるものと判断し精神病院に入院させ「子宮」の除去手術をおこなうよう求めた。そしてモーティマーの証言が求められた。彼は、「ヒステリー」が決して病気ではなく「女性が社会的に抑圧され」「家庭に閉じ込められている」ということで精神的に追い詰められた結果ということを証言する。傍聴席からは同調の拍手が鳴り止まなかった。そこで、裁判長は結論として、刑務所に30日間の拘留という判決を出すのだった。
 19世紀末のイギリスの実話をもとにした作品だそうだ。当時は階級社会がきっちりとしていて、あわせて女性蔑視が常識だった。いっぽう、男性は「売春婦」もいて適当に性的欲求を満たしていた。そんななかで、女性が家事から解放され、教育や参政権をもって社会的に進出すべきという先駆的な女性と、性的快感を得るべく婦人科医のもとに通うセレブ女性を対照させている。ちなみに、この作品の監督は女性だそうだ。性を語り口としていて、多少とっつきは悪いかもしれないが、なかなかおもしろかった。

監督:ターニャ・ウェクスラー
出演:ヒュー・ダンシー、マギー・ギレンホール、ジョナサン・プライス、ルパート・エバレット、アシュリー・ジェンセン、シェリダン・スミス

2011年英、仏、独映画   上映時間:100分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

わが青春のマリアンヌ
 山あいの湖畔にあるイリゲンシュタットの館は寄宿学校として、主に孤児たちが共同生活をおこなっていた。年長のマンフレートは静かに生活を送っていた。一方、アレクシスは不良団として掟をつくり、秘密基地にたむろしていた。そこに一人の少年ヴァンサンがやって来た。彼はアルゼンチンで暮らしていて、馬を駆って走り回っていたが、家族の事情でここにやって来たのだった。ヴァンサンはアレクシスに無理やり仲間に入れられ、午後の休み時間にボートで対岸にある古い館に行った。ヴァンサンだけは、ボートのところに残ったが、後の少年たちは幽霊が出るという噂を確かめようと、館の地下に侵入していった。ヴァンサンは一人だけ残っていたものの、館の方に足を踏み入れた。すると、大きな犬を連れた執事が見回りをおこなっていた。すると、少年たちが犬に見つかり慌ててボートに飛び乗り帰っていった。ヴァンサンだけが取り残されたが、館の中に入り噂通り男爵の館だということを彼の肖像画で確認した。そこに、マリアンヌと名のる乙女と遭遇した。ヴァンサンは一目で彼女に魅せられてしまった。折から、雨が降り始め、嵐になってきた。ヴァンサンは執事に舟で送られて、寄宿館に帰ってきた。それからというものマリアンヌの面影が消えないヴァンサン。そんななか、イリゲンシュタットの園長の親戚の娘リーゼがヴァンサンに思いを寄せていた。彼女はヴァンサンに近づこうとするが、相手にされない。村祭りの日、ヴァンサンは年少の子を連れて祭りに行った。すると、そこにマリアンヌの乗った車を見つける。しかし、ヴァンサンが側に行こうとすると、車は発車してしまう。そんななか、アルゼンチンでヴァンサン一家と親しかった大尉が母の代理でイリゲンシュタットの館にやって来た。彼はヴァンサンの母と結婚し、アルゼンチンの家屋敷を全て売り払うというのだ。そんな折り、マリアンヌの手紙を預かった少年が対岸からやって来た。しかし、それは不良マンフレート団のアレクシスに見つかり、勝手に開封され破り捨てられた。しかし、不良団の一人がマリアンヌから助けを求める手紙が来たことを知ったヴァンサンは思いあまって、湖に飛び込み泳いで対岸に行こうとする。しかし、途中で力尽きてしまう。すぐに救助されるが、翌日今度は歩いて対岸に行った。そこで、マリアンヌと再会するが、男爵から結婚を明日あげるよう準備が進められていた。ヴァンサンはマリアンヌと二人で一緒にこの家を出ようという。マリアンヌもそうしようと言うが、そこに男爵が現れる。彼はマリアンヌとは違う話をする。そして、ヴァンサンに出て行けと言い、大男の執事にヴァンサンを力尽くで追い出すのだった。そこで、気を失っていたヴァンサンをマンフレートが助け、再び男爵の館に向かうと、そこはもぬけの殻で誰もいない。ただ、マリアンヌの肖像画だけ残っていた。
 父親を亡くした主人公は母の面影をマリアンヌのなかにみて、男爵と大尉をダブらせ自分こそが愛する者を庇護するのだという意識を漂わせる。そして、動物たちからも先天的に慕われるという、美青年という設定なのだが、あまりそうしたオーラのない、美男子でもないただの青年という印象を受けた。また、ジ・アルフィーの「メリーアン」の歌詞がこの映画を、ただなぞったものだったり、松本零士の「銀河鉄道999」のメーテルのモデルがこのマリアンヌだといわれている。でも、このマリアンヌ、確かに美人なのだがもうひとつ魅力に欠けており、これでかという思いがよぎった。深読みすることはできるのだが、最初の印象が傑作というイメージからは遠くて、期待はずれ感が大きかった。


監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
出演:マリアンヌ・ホルト、イザベル・ピア、ピエール・ヴァネック、ジル・ヴィダル、ジャン・ガラン、ホルスト・ブッフホルツ

1956年仏独映画     上映時間:106分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

舟を編む
 1995年玄武書房では中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進めていた。ところがベテラン編集者の荒木は定年を迎える。辞典の監修をする国語学者の松本は、荒木がいなくなれば辞典は刊行は無理だと言う。そこで、荒木は自分の後継者となる人物探すことになる。もう一人の若い編集者の西岡も協力するが、なかなか見当たらない。西岡の恋人で同じ玄武書房の三好が紹介してくれたのが馬締光也だ。三好と同じ営業なのだがコミニュケーションがうまくとれず、厄介者扱いされていた。しかし彼は大学院で言語学を専攻していた。さっそく、荒木と西岡で会いにいく。そして彼を辞書編集部に迎え入れることになった。「大渡海」は見出し語だけで25万語あり新しい概念や言葉も取り入れる予定になっていた。完成までには10年は軽く超えることになるという。そんななか馬締はすっかり辞書作りにのめり込んでいく。彼は学生時代から住んでいる早雲荘という下宿に住んでいるが、もう古く誰も借りてはなく1階は馬締の蔵書で埋まっていた。2階には大家のタケさんが猫のトラとともに暮らしていた。そんな辞書作りの日々のなか、ある日馬締は早雲荘にやってきたタケの孫娘香具矢と会った。彼女は板前修行中で、タケの世話もあり同居することになった。すると、馬締は香具矢に一目惚れしてしまい、仕事も手につかない。思いあまってラブレターを書くが筆で、しかも難しすぎて、結局は口で言って欲しいと言われ告白し、やがて結ばれる。それでも、辞典作りは遅々として進まない。会社の方でも辞典作りは金喰い虫と揶揄され、作成が危ぶまれるが、責任者になっていた西岡が上司の村越局長と交渉し何とか継続することができた。それから、13年が経過し馬締は主任として大渡海の責任編集者となった。一方、松本の健康状態が思わしくなく、嘱託として復帰した荒木とともに松本の生きているうちに完成させようと作業を急ぐのだった。そんなある日、追い込みにかかり大量のアルバイトとともに4校中にそれまで見落としていた「血潮」という語が抜け落ちていたことが判明。もう一度何万語もの見直し作業を徹夜で開始する。そうしたこともあり、松本の存命中の刊行は間に合わなかったものの、ついに完成を迎えた。
 現在、食品の偽装、偽表示等が問題になっている。しかし、この辞書作りはこつこつと用例採集からはじまり、間違いのないよう気の遠くなるような地道な作業が延々と続く。この世界では模倣や間違いは許されないという。それに応えるための作業が丹念に描かれている。一方、辞書作りでこれからは電子版だということが言われるが、基本はやはり紙ベースの重く、どっしりとしたものはなくてはならないと思う。自分自身、パソコンを使っている時には、ATOK版の広辞苑を使っているのだけど。


監督:石井裕也
出演:松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、小林薫、伊佐山ひろ子、八千草薫、加藤剛

2013年日本映画     上映時間:133分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

清洲会議
  天正10年(1582年)本能寺の変で織田信長が明智光秀の謀反によって殺される。毛利攻めの総大将だった羽柴秀吉はすぐに京に戻り、明智を撃った。しかし、織田家の跡目を誰にするかということを決めるため、家臣一同が清洲城に召集された。織田家の4人の宿老は柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽長秀、滝川一益なのだが、滝川は戦の最中で、会議の招集日には到着していなかった。柴田は清洲城に着くや否やお市のところに挨拶にいった。柴田はお市にぞっこんだが、丹羽からは会議が終わるまでは、遠慮するように忠告された。会議初日、柴田は信長の三男信孝を跡目候補に挙げた。一方羽柴は信長の次男信雄を推挙する。しかし、滝川の到着が未定なので、滝川に変わる家老を急遽選出し、その上で宿老4人で跡目を決することにした。そこで、宿老として池田恒興が選出され、4人で決めることになった。しかし秀吉の推す信雄はあきらかに能力がなくもてあまし気味だった。秀吉は妻の寧を呼び寄せ、連日城の関係者や家臣団を連日宴会に招いてどんちゃん騒ぎを繰り広げていた。そして、秀吉は池田に領地をちらつかせたりしながら、自らの陣営に取り込もうとする。そして、秀吉はある賭に出るのだった。それは、丹羽おも巻き込む妙案だった。それは、信長を救おうと参陣し戦死した長男信忠の子で幼い三法師を擁立することだった。しかも信忠の妻松姫は武田信玄の娘でもあった。しかも、信忠はすでに信長から家督を継いでいたので、三法師が跡目を継ぐのは問題ないということになる。こうして、秀吉と軍師黒田官兵衛によって先の展望を切り開く一歩がつくられるのだった。
 女性の姫たちが公家風の化粧をしているが、男性陣も耳を大きくしたり、鼻を大きくしたりして、ちょっと見わからないようなメークが特徴的だ。寧役の中谷美紀もコミカルな役を好演している。さらに尾張弁を話すのが秀吉と寧だけだが、元はといえば織田家の家臣団なのだから全員が尾張弁を話させた方がよかったと思う。三谷喜劇は現代劇であざとく引いてしまう場面が多々あったが、時代劇ではけっこう幅があり、よかった。


監督: 三谷幸喜
出演:大泉洋、役所広司、小日向文世、佐藤浩市、篠井英介、伊勢谷友介、妻夫木聡、坂東巳之助、鈴木京香、中谷美紀、浅野忠信、寺島進、でんでん、松山ケンイチ、剛力彩芽、浅野和之

2013年日本映画                                   上映時間:138分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

マッキー
 貧しいジャニは、真向かいに住んでいるビンドゥに恋しているが、冷たくあしらわれていた。彼女はNPOで恵まれない子どもたちの福祉のための活動をしながら、マイクロ・アーティストとして細かな装飾品を作っていた。そんな彼女、実はジャニのことを意識していた。ところが、悪徳社長のスディープが寄付を依頼に来たビンドゥに一目惚れ。日頃からこれと思った女性は必ずなびかせるという自信家のスディープが猛アタックをかける。しかし、ビンドゥが初めてジャニに告白をした日、嫉妬したスディープが配下とともにジャニを連れ去り、殺してしまった。彼の魂は近くにあった蠅の卵に転移し、彼は蠅として転生した。すぐに、ビンドゥのところに向かい、自分がジャニであることを知らせる。そして、復讐のためスディープの回りを飛び回る。そして、ビンドゥのマイクロ・アーティストとして腕を生かしゴーグルを作ってもらったり、運搬用の籠を作ってもらった。さらに、蠅としても筋力を鍛えたりした。それは、復讐のための準備だった。そうした準備の末、スディープへの執拗なつきまといをおこない、彼をノイローゼに陥らせてしまう。さらに、商談を潰したり、隠し財産を燃やさせたりして、追い詰めていった。そして、ついに彼との対決の日がやって来た。
 輪廻転生を前提とする宗教性に依拠してか、格差の大きなインドでいまだに根強いカーストによる差別もあってか、こうした蠅にさえ転生するというストーリーが成立するのだろう。それにしても、ハチャメチャぶりは、「ロボット」以来で相変わらずの感があった。年間世界で一番映画が製作されているのだから、もう少し公開されていてもいいのではないかと思う。

監督:S・S・ラージャマウリ
出演:ナーニ、サマンサ・プラブー、スディープ
2012年インド映画     上映時間:125分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

42  ~世界を変えた男~
 第2次世界大戦後の米大リーグには、400人程の選手がいたが、すべて白人だった。一方、黒人たちは、黒人リーグでしかプレーできなかっし、公然と差別が存在していた。そうしたなかで、ブルックリン・ドジャースのGMブランチ・リッキーは、黒人選手を入団させると宣言する。そして、選ばれたのがジャッキー・ロビンソンだった。黒人初の大リーガーとしてドジャースの背番号42を着けデビューする。しかし、チームメートをはじめ対戦相手からも、様々な嫌がらせを受ける。それでも、リッキーから悔しい思いをプレーで見返せと言われ、頑張りぬく。それでも、対戦相手の監督が差別語を連発したり、遠征先のホテルからも宿泊拒否されたりする日が続く。試合中にも相手ピッチャーから頭をめがけた死球を受けたりもした。くりかえされる差別のなかで、心が折れそうになるジャッキーを支えるのは、ロッキーと妻だった。彼はひたすら試合のなかで全力を出し切りプレーに専念する。そんな姿を目の当たりにしたチームメートも少しずつ変化し、ジャッキーを仲間として対等に扱うようになる。彼の全力プレーと野球センスで、ドジャースはついにリーグ優勝を勝ち取ることが出来た。
 かつて差別が堂々とおこなわれていた時代。トイレも白人専用だったり、野球場の入場門も有色人種は別だったりと、まったくひどいものだった。そうしたなかで、孤軍奮闘するジャッキーだが、彼の専属記者兼マネージャーもどきのスミスも記者席には入れてもらえず、一般の客席でタイプをたたいたりという苦労をする。現在では、あらゆる人種がメジャーリーグで活躍しているが、その先駆けとなったジャッキー・ロビンソンの実話をもとに映画化された。毎年、4月15日には全てのメジャーリーガーが背番号42をつけて試合するのも、彼に
敬意を表すためだし、全てのチームで背番号42は永久欠番になっている。そうした歴史を忘れずに皆で共有するという姿勢はりっぱだ。


監督:ブライアン・ヘルゲランド
出演:チャドウィック・ボーズマン、ハリソン・フォード、アンドレ・ホランド、クリストファー・メローニ、ニコール・ベハリー
2013年米映画         上映時間:128分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

ウェイバック -脱出6500km-
 1939年ポーランドに侵攻してきたソ連は、ポーランド人のヤヌシュをソ連を誹謗したという容疑で尋問し、彼の妻を拷問し虚偽の証言をさせ、20年間の収容所送りとした。極寒のシベリアの収容所には多くの人々が強制労働を強いられていた。トマシュ、カジクらのポーランド人、ヴォスはラトビアの聖職者。ゾランはユーゴスラビア人の会計士。ミスター・スミスはアメリカの地下鉄技師といった面々と仲良くなる。一方、ヴォルカはロシア人の犯罪者だが、収容所のなかでは、彼らの仲間が幅をきかせていた。ヤヌシュは森林から鉱山での労働をさせられ、密かに脱走する決意を固めた。激しい吹雪の日脱走を実行する。ともに逃げたのはゾラン、ヴォス、トマシュ、カジクもヤヌシュ、スミスだがナイフを持っているヴァルカもこれに加わった。ひたすら逃げ、森で薪を探しているうちに、夜盲症のカジクは道に迷い凍死してしまう。彼らはバイカル湖を目指すが、地図もコンパスもなく、太陽や星を頼りに移動するが、なかなか道は見つからない。そこで、ヤヌシュが一人で道を探しに行き、3日後ふらふらになって戻ってきて道を発見したことを知らせる。そこから、バイカル湖沿いに南下した。すると、一人の少女イリーナが彼らの後を着いてくる。事情を聞くと、ポーランド人で集団農場で働かされていたという。両親はソ連兵に殺されたというのだが、彼女の嘘を見破ったスミスは二度と嘘はつかないと約束させ、同行させる。しかし、収容所からの逃亡者には賞金がかけられており、人目を避けての逃避行となった。幸い、バイカル湖沿岸は食料と水は確保でき、湖に沿って前進すればよかったので、何とか踏破できた。そして、ようやくモンゴル国境に到達したが、ここでヴァルカはソ連に残ることを告げる。そこで他の一行はモンゴルに入った。しかし、ここも社会主義革命のスローガンが掲げられ、寺院が破壊され燃やされていた。そこで、彼らはチベットを目指して歩くが、待っていたのは一面の砂漠と砂嵐だった。そんななかで体力は消耗し、食料もなくなり、ふらふらと歩き続けるだけだった。ようやく、井戸をみつけ一息つくが、そこから先も道は続く。そして遂にイリーナが倒れ息を引き取った。残った5人はそれでも、歩き続けた。やがて、トマシュも力尽き亡くなった。そして、スミスも生きる意欲が減退してしまった。そんなスミスに寄り添い励ますヤヌシュ。やがて、再び立ち上がったスミスはともに歩み始めた。翌日、小川を見つけ皆脱水症状から救われた。もうすぐそばにヒマラヤ山脈が見えた頃、チベット人男性に遭遇し、寺院に案内してもらう。そこで、食事を提供され、体力を回復するまでここに滞在し、春になったらインドへ行けばいいと言われた。しかし、ヤヌシュはここで止まるわけにはいかないと再び歩き始める。そして、冬のヒマラヤ山脈を越え、ネパールとインドの国境までたどり着き、インドの人に温かく迎えられた。こうして彼らの6500kmにも及ぶ旅は終わった。
 人間の底力というものがいかに凄まじいかを示している。それでも、こんな長期間満足に食事も水ないなか、よく歩けたなぁというのが正直な感想だ。それと、最後に主人公がポーランドで妻と会うのが、1989年というのも、遙かな時間がかかったのだと思った。


監督:ピーター・ウィアー
出演:ジム・スタージェス、エド・ハリス、シアーシャ・ローナン、コリン・ファレル

2010年米映画    上映時間:139時間

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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