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ブラック・ブレッド
 1940年代、スペイン内戦終結後のカタルーニャ地方。ある日、森で荷馬車の帰宅しようとしていたディオニスが襲われ荷台に乗った息子クレットともども崖から落とされて死んでしまう。崖下でクレットが息絶えるのを目撃したのが、彼を知るアンドレウという少年だった。当初は事故と見ていた警察だったが、遺体を調査した結果、殺人事件として捜査を開始した。かつて、左翼運動に傾斜していたアンドレウの父ファリオルが疑われた。そこで、ファリオルはフランスに行くと、旅だった。母は紡績工場で働いており、アンドレウは祖母の家で暮らすことになる。そこには、事故で左手首を失った従姉妹のヌリアたちもいて、一緒に学校に通うことになった。ある日、ヌリアに教えてもらった屋根裏部屋の鍵を開けると、そこには父ファリオルが隠れていたのだ。しかし、あることがあって、突然警官隊が捜索に入り、父は逮捕されてしまった。その際、アンドレウに「農場主のマヌベンスさんに話せ」と言い残した。母にそのことを伝えると、母はアンドレウとともにマヌベンス夫人に会いに行った。彼女から、町長あてに穏便に済ませてほしいという嘆願の手紙を書いてもらい、町長のもとに行く。すると、母だけが部屋に呼ばれ、町長は旧知のアンドレウの母を弄ぶのだった。しかし、ファリオルは依然として刑務所に収監されている。ある日、ヌリアと墓にいたアンドレウに死んだディオニスの妻が父にまつわるある事実を話すのだった。それは、以前、マルセルという青年が、マヌベンス夫人の弟と肉体関係を持ったため、村人たちから集団で制裁を受け、去勢されたのだという。それを実行したのがファリオルとディオニスだと言うのだ。そして、ファリオルの死刑が執行されるということになり、最後にアンドレウはマヌベンス夫人に宛てた手紙を預かる。そこには、医者志望のアンドレウを養子にして、医学部への進学を可能にしてほしいと書いてあった。結局アンドレウはマヌベンスの養子となり、進学する。そして、学校に面会に来た母親に冷淡な対応しかしない。
 スペイン内戦で敗北した左翼側のファリオルだが、村人からは村八分にされ、教会からも宗教を否定している左翼だということで葬式もあげられない。そんな孤立したなかで、結局頼っていたのが農場主でその闇の仕事を実行し、黙って死んでいくから、息子の夢をかなえてやりたいということなのだ。そこには、思想も関係なく敗北の上に敗北を重ねるという構図になっている。結局、町長や猥褻教師など悪い大人ばかりで、農場主ともどもしぶとく生きているあたりは、何とも後味の悪い印象しか残らない。


監督:アグスティ・ビリャロンガ
出演:フランセスク・コロメール、マリナ・コマス、ノラ・ナバス、ロジェ・カサマジョール、ルイーザ・カステル、セルジ・ロペス

2010年スペイン映画    上映時間:113分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ウェイストランド
 顔から血を流している若い男ハーヴェイが警察の取り調べを受けている。彼は、6週間前に刑務所を出所したばかりだった。刑務所を出ても帰りの交通費もなく、友達のデンプシーに電話して車で迎えに来てもらった。しかし、母親もいなくなり、彼の荷物はデンプシーの部屋に置いてあった。それでも、ドットとチャーリーも加え、4人で飲みに行った。そこで、ハーヴェイは昔の彼女も店に来ているのを見て声をかけた。そして、二人は久しぶりに逢瀬を重ねた。ハーヴェイが逮捕されたのは麻薬所持容疑だった。しかも、彼は無実であるにもかかわらず、濡れ衣を着せられたのだ。このイギリスの町で、若者たちは、「天使の分け前」でも描かれているように、ろくな働き口もない。そんななかで、ハーヴェイは逮捕される前には、そこそこ仕事もこなし、専門職になれそうだった。ところが、旧知のローバーという麻薬を扱い、その一方で警備会社を経営している男に陥れられたのだった。ハーヴェイは刑務所でローバーと彼のボスたちの行動を何気ない会話に聞き耳をたて、情報を集めたのだった。そして、かれらの麻薬の売買と集金方法を察知する。スティーヴンは、一年間えん罪で刑務所に入れられたことへの報復のため、麻薬売買の金を奪おうと計画する。しかし4人が計画を練っていた時、ドットがローバーたちに拉致され暴行の末、倉庫に監禁されたまま火をつけられた。やっとのことで逃げ出すことができたが、入院を余儀なくされた。それがかえって、4人の士気を高め、計画を実行に移すことになった。綿密な計画の末、実行するが、金庫のある建物の非常ベルが鳴りハーヴェイの前にバットを持ったローバーが立ちはだかる。そうして、もみ合いになり、ローバーを叩きのめしたものの、警察に逮捕されたハーヴェイが警察で取り調べを受けることになったのだ。しかし、その後意外な展開を見せることになる。
 どんでん返しになるのだが、取り調べ室の録音機がカセットテープを使っているのだが、これがキーポイントになる。ただ先に触れたように、もともとイギリスは階級社会としてがちがちだが、さらに格差も広がり未来に展望のない若者が増えていることをうかがわせる。警察の捜査も放火、暴行に関してほとんど触れなかったり、でっち上げでも、成果があがればという状況にも腹立たしさがあったが、冒頭の取り調べの警官へ心を許して、真相を話してしまうが、これは一面賭けでもあるので、どうかと思った。


監督:ローワン・アトリー
出演:ルーク・トレッダウェイ、イワン・リオン、マシュー・ルイス、ジェラルド・カーンズ、ティモシー・スポール

2012 英映画      上映時間:108分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

トランス
 オークションハウス、デランシーズで様々な絵画が扱われている。この日もゴヤの名画「魔女たちの飛翔」が競売にかけられた。すると、数人の男たちが、会場に入りあらかじめ送りつけられた偽装荷物のなかから、銃器を取り出した。さらに、道路で待機中の、傭兵たちの車のドアが開かないような細工をする。そして、競売がはじまった途端強奪を開始する。オークション会社のサイモンはマニュアル通り「魔女たちの飛翔」を抱え、一時避難金庫へと向かった。しかし
、そこにはすでに強奪グループのフランクが銃を持って待っていた。絵を奪われそうになり、サイモンはフランクに抵抗するが、逆に頭部を銃で殴られ気絶してしまう。ところが、フランクたちがアジトに帰り、絵を確認したところ、額縁だけしかなかったのだった。元々、サイモンはフランクに協力する段取りになっていた。しかし、サイモンは頭部を強打したことで、記憶喪失になっていた。退院したサイモンを拉致したフランクは拷問で、絵の行方を聞きただすが、わからない。そこで、フランクは催眠療法士に見てもらおうとサイモンに言い、彼が電話帳から名前が気に入ったというエリザベスという女性療法士に相談する。フランクたちはサイモンにマイクを忍ばせ、会話の内容を聞いている。最初の療法で車の鍵の行方がわからないということで聞くと、それはすぐにわかってしまった。フランクもこれはいけると判断し、エリザベスに仲間ともども顔を合わせ、本当の目的である絵画の行方を捜すことだと打ち明ける。そして、再び催眠療法に入るが、サイモンはフランクの仲間3人が絵を見つければ、自分を殺してしまうと思い込んでいる。それを、克服するように仕向けると、夢のなかで、サイモンは3人を殺してしまう。そんな状況が続き、サイモンはエリザベスに惹かれていく。それでサイモンの記憶が戻ればということで、エリザベスはサイモンを受け入れようとする。しかし、サイモンは肝心なところで、自ら引いてしまう。すると、エリザベスはフランクとベットをともにした。その現場を見たフランクの仲間がサイモンにそのことを知らせた。すると、一気に嫉妬心に燃え、サイモンはエリザベスと関係を持つが、エリザベスは意味深なことをつぶやく。こうして、再びサイモンの記憶を呼び戻すと、遂に忘れていた行動の全容を思い出したサイモン。そして、サイモンとフランクは絵の隠し場所に行こうとするが、サイモンがフランクを消化器で殴り、監禁状態のエリザベスをフランクの仲間から助けだそうと、3人を射殺する。残ったサイモンとエリザベスとフランクはある地下駐車場にいく。赤い車のトランクには若い女性の死体とともに探していた「魔女たちの飛翔」が額縁から切り取られた状態で発見された。しかし、どうして若い女性の死体があったのかということは、エリザベスとサイモンの関係の前段があったということも明らかになる。
 最後に触れられるが、エリザベスの関与ということで、強奪直後のメールについては注目だ。ギャンブル依存症やストーカーといった行為がこの催眠療法で克服できるものかどうかはわからないが、人間の記憶の領域というか脳の活動について、記憶を混乱させる研究が現実に進行しているそうだ。そんなところも含め、夢のなかの映像が繰り返すあたりは、なかなかおもしろかった。


監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソン、ダニー・スパーニ、マット・クロス

2013年英映画       上映時間:101分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

ランナウェイ 逃亡者
 1960年代後半からベトナム反戦運動が全米の大学を中心に巻き起こった。その後、1980年代に入っても、「ウェザーマン」という団体は活動をつづけ、ミシガン州の銀行を襲った。その際、銃撃戦になり一人の守衛が亡くなったが、襲撃したグループは未だに逮捕されていない。そして、30年が経過した日、いきなりウェザーマンの一人シャロンがFBIに逮捕された。彼女は30年間結婚して二人の子どもがいる「主婦」として暮らしていた。FBIは全国に張り巡らせた盗聴網で情報を察知していた。彼女の知人から弁護を依頼されたニックは、忙しいからと依頼を断る。彼は妻を亡くし、11歳の娘イザベルを育ていた。一方、地元紙オールバニータイムズの記者ベン・シェパードはこの事件を担当することになる。彼は、あらゆる手を使い、ニックが元ウェザーマンの一員でシャロンとともに指名手配されていることを突きとめる。ニックは娘とともにニューヨークに行き長年会っていなかった弟に娘を託し、ミルウォーキーまで列車で移動する。そこで、かつての仲間のドナと会った。彼にかつてウェザーマンのメンバーでニックの恋人だったミミの消息を聞くが、わからない。そこで彼は、かつてのメンバーで、現在は大学教授のジェドの連絡先を教えてくれた。ジェドは、当初迷惑そうだったが、ミミの連絡先を教えてくれた。しかし、ミミはすでにあるところに向かったというのだ。一方、記者のベンは30年前の事件のことを調べあげ、シャロンとともに銀行を襲ったミミたちの捜査を担当した刑事ヘンリーと会って取材する。すると、ヘンリーとミミは家族ぐるみの繋がりがあることが判明する。そして、ニックはかつてミミと会ったことのある、カナダ近くのアッパー半島の小屋でミミと再会する。そこで、二人の間に娘がいて、現在はヘンリーの養女となっていることもわかる。ミミはかつての行動を正しいと言い切り、現在も闘いは継続中だともいう。ニックはイザベルのため、銀行強盗の場に自分はいなかったことを証言して欲しかったと言い、二人は別れる。その場にベンも現れるが、FBIの捜索も間近に迫って来た。
最初のシャロン逮捕が、彼女が知人に自首を相談したところ、盗聴されて逮捕されてしまう。また、記者ベンもニックの社会保障番号から個人情報を入手して、身元を割り出してしまう。携帯電話にしても、FBIはすぐに通話を察知してしまう。こうした一方、アメリカは格差が広がり、ほんの一握りの富裕層だけに富が集中している現状がある。こうした、状況下では、反体制を生きているミミの主張をもっとアッピールした方がよかったと思う。


監督:ロバート・レッドフォード
出演:ロバート・レッドフォード、シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ、サム・エリオット、テレンス・ハワード、ニック・ノルティ、クリス・クーパー、スーザン・サランドン

2012年米映画        上映時間:122分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

オブリビオン
 2017年地球はスカベンジャーズ(スカヴ)というエイリアンに攻撃され核戦争になり、地球は勝つには勝ったものの、月も破壊されてしまった。その影響もあってか、地球は地殻構造が激変し地震と津波に次々に襲われ、放射能の影響を受けていない地域がわずかに残っただけだった。そのため、地球人はテットという巨大宇宙ステーションで暮らし、地球上の海水を汲み上げてエネルギーとして変換し、テットで土星の衛星タイタンに移住することになっていた。こうして2077年、あと2週間でタイタンへの移住という時期を迎えていた。地球上でジャック・ハーパーとビクトリア・オルセンの男女ペアが空中の居住空間にいた。そこで、ジャックは“技師49”として、地球の監視の任務についていた。二人は、過去の記憶を消されていた。毎朝本部のサリーからの定期連絡でその日の行動を決めていた。最近、生き残ったスカヴが無人偵察機ドローンが撃墜され、バッテリーが盗まれているという報告を受けていた。そこで、ジャックは撃墜されたドローンを調査し、修理した。その最中、スカヴからの攻撃を受けたが直ったドローンが反撃し、スカヴを撃退した。そして、ジャックはエンパイアステートビルの廃墟に立つと、ある女性の顔が浮かびあがる。消された記憶なのにどうしてもこの女性との行動が記憶から消えないのだった。その後、ジャックはビクトリアとの連絡を絶ち、秘密の場所に行く。それは、湖畔に建った、小さな家で古い地球の調度品がおかれてあり、そこでは気持ちが穏やかになるジャックの隠れ家だった。その夜、スカヴからの交信に誘導された宇宙船“オデッセイ”が不時着した。ジャックが急いで、現場に向かうと、オデッセイの中には低温睡眠している宇宙飛行士たちの姿があった。その中には、ジャックが記憶していた女性の姿もあった。彼女を助けようとすると、到着したドローンが宇宙飛行士たちを次々に攻撃し殺してしまった。しかたなく、女性だけを連れ帰りビクトリアとともに世話をし、ようやく意識を回復させた。彼女はジュリア・ルサコヴァという名前で、60年間宇宙を回っていたようだ。ジュリアはオデッセイのボイスレコーダーを回収したいというので、翌日ジャックと二人でオデッセイに行き、ボイスレコーダーを回収した。しかし、二人はスカヴたちに捕まり連行された。そして、スカブたちが覆面を脱ぐと、そこには人間がいたのだ。彼らのリーダーであるマルコム・ビーチが「戦争なんてなかった、君は騙されていたのだ。エイリアンなんて来なかった」というのだ。月を破壊し、人間を攻撃した黒幕はエイリアンが送ってきた人工知能のテットだという。しかも、彼らが人間を攻撃するのに使ったのがジャックのおびただしいクローンだというのだ。そんな話の途中、ドローンが攻撃してきた。ジャックはジュリアと二人で逃げ、記憶にあるエンパイアステートビルに行く。そこで、ジュリアから意外な話を聞く。実は彼女は記憶にあるように、ジャックの妻だという。オデッセイにも一緒に乗り込んでいたのだというのだ。そんな二人の様子を見ていたビクトリアは嫉妬からタワーへの入室を拒否する。本部のサリー連絡したビクトリアだったが、タワーの階下に隠されていたドローンに攻撃される。ビクトリアは死ぬが、ジャックとジュリアは何とか逃げるが、放射線汚染区域に紛れ込んでしまう。そこで、マルコムたちのいる地域に行こうとすると、“技師52”というジャックのクローンと遭遇し、戦う。そのなかで“技師52”の撃った銃で怪我をしたジュリアを救おうと、52のパトロール船で空中タワーに行く、するとそこには52のペアのビクトリアがいる。ジャックは救急セットを持ち出しジュリアを助ける。そして、再びマルコムたちと合流しテットを撃滅するため、オデッセイに搭載されていた小型原子炉を奪ったドローンに積みプログラミングすることした。しかし、ドローンの攻撃が始まった。多くの犠牲が出て、最後にジャックは自らが原子炉を搭載してテットに向かうことを決断する。
 最後に、オデッセイのフライトレコーダーを再生し、オデッセイとテット、さらにはジャックたちの関係が明らかになる。テットの内部には多くのジャックとビクトリアのクローンが存在していた。このクローンと記憶というシチュエーションは「月に囚われた男」を思い出した。何はともあれ、エンディングも細かいことを言えば、つっこみたくはなるが、いいんじゃないかと思った。それと、テットもエイリアンによるものなのか、人間の作った人工知能なのかがいまいち疑問なのだが。


監督:ジョセフ・コシンスキー
出演:トム・クルーズ、モーガン・フリーマン、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズブロー、ニコライ・コスター=ワルドー、メリッサ・レオ


2013年米映画      上映時間:124分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ジャッキー・コーガン
 2008年米国大統領選の前年、ボストン近郊が舞台。さびれた郊外に一人の男フランキーが人を待っていた。そこに、犬を散歩させながら約束の時間からかなり経ってラッセルという男がやって来た。どこか焦点虚ろで薬物中毒患者らしい。二人は、フランキーの知人アマトのところにやって来た。二人とも刑務所を出て、定職もなく金には困っていた。アマトはラッセルの態度が気に入らず今度また連絡すると言う。どうしても金が欲しい二人は、アマトの仕事に乗る。それは、マーキーというトランプ賭博の強盗だという。フランキーは賭場など襲えば、例え成功しても一生マフィアに狙われると怖じ気づく。しかし、アマトが言うには、かつてマーキー自身が自らの賭場を自作自演で襲わせ、まんまと金を奪ったことがあるというのだ。そこを狙えば、またしてもマーキーの自作だということになり、マフィアはマーキーを疑うことになるから、自分たちは大丈夫だというのだ。半信半疑だが、金が欲しい二人は実行に移す。何とか強奪に成功した。
 ボストンにジャッキーという殺し屋が呼ばれて、マフィアの代理人「ドライバー」と会った・彼は、取りあえず、マーキーをいたぶれという。いくら何でも自作自演を繰り返すとは思えないという。しかし、ジャッキーはけじめとして、マーキーは殺すしかない言うが、殴るだけということになった。そしてしばらくボストンを離れていたフランキーとラッセルが、久しぶりに落ち合った。フランキーは中古車に乗っており、ラッセルもヘロインを買ってコインロッカーに隠していた。意識が朦朧としているラッセルがフロリダまで犬を運んできたという話をし、ついでに強盗の話までケニーという男に話したというのだ。フランキーは急に怖じ気づいてしまう。このケニーはディロンというマフィアの子分なのだ。さっそくそのことが分かり、ジャッキーはマーキーとフランキーとラッセルそしてアマトの4人が殺しのターゲットだとドライバーに告げる。ただ、アマトとは面識があるので、彼はニューヨークからミッキーという別の殺し屋を呼んで実行させるよう提案する。しかし、ミッキーはアルコール依存症でコールガールを呼び、なかなか腰をあげない。仕方なく、コールガールとのいざこざで警察に逮捕させるよう仕向け、余罪もあるので刑務所送りになった。そうして、ジャッキーはマーキーを車を横に止め射殺する。しかし、ラッセルはヘロインをコインロッカーから出そうとして警察に逮捕されてしまう。そこで、ジャッキーはフランキーの行きつけの店を見つけ、彼を脅しアマトの行き先を聞きだし、そこに彼も連れて行き遠くからショットガンで殺し、その後フランキーも殺してしまう。米大統領選でオバマの当選が報じられるバーでドライバーと会ったジャッキーは報酬の額で彼ともめる。そして、オバマの演説を拒否するかのようにジャッキーは「この国はもう国としての機能がもう失せてしまった。ただ、ビジネスしかないから、さっさと金を払え」と迫るのだった。
 アメリカのリーマンショックなど金融破綻の一因として、こうした銀行や証券会社の関係者が政権の一翼を担い自らの利権を中心に動いたことが明らかになっている。こうした、国の動きは格差を拡大し、人の命までもビジネスで奪うという殺し屋の世界を皮肉として描いているように思える。原題の「KILLING THEM SOFTLY」相手との接触を避け、ビジネスライクに「優しく」という表現でさっさと片を付けるということで、アメリカのイラク等での爆撃で多くの人々「優しく」殺したことも含まれているように思えた。


監督:アンドリュー・ドミニク
出演:ブラッド・ピット、リチャード・ジェンキンス、ジェームズ・ガンドルフィーニ、レイ・リオッタ、スクート・マクネイリー、ベン・メンデルソーン、サム・シェパード

2012年米映画      上映時間:97分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

地獄でなぜ悪い
 冒頭、白いワンピースの女の子ミツコが歯磨きのCMソングを歌い踊る。ミツコが家へ帰ると、家の中は血の海。そこに座り込んでいる男は池上で、ミツコの父親で武藤組武藤組長の家に殴り込みをかけた4人組の一人だった。しかし、他の仲間は武藤の妻しずえに返り討ちに会い、逆に包丁でめった刺しにされたのだった。池上は、ミツコに「お前の母ちゃんは強いな」と言い、家を出て行った。一方、高校生で「ファック・ボンバーズ」代表の平田は仲間とともに映画を撮っていた。たまたま、高校生同士のケンカがはじまり、それを撮影し、その代表を「日本のアクションスターになれ」とおだてて、仲間に入れてしまった。それから10年程経過し、組みを守ったしずえが出所することになった。しずえは娘のミツコの主演する映画をみたいと武藤に言う。そこで、武藤は顔見知りの映画プロでユーサーにミツコ主演の映画を撮影するように頼み込んだ。そして、後10日でしづえが出てくるというので、ミツコを撮影所に連れて行ったものの、逃げてしまった。後5日というところで、ミツコが男と逃げだし、しかもその男にも逃げられてしまい、武藤組の組員に捕まるのだが、折から池上組から銃撃された隙に逃げてしまう。そして、町で見かけた橋本という男に今日だけ恋人の振りをしてと10万円を渡し逃げた男の元に行く。そこで、ビール瓶を割り、そのガラス片を口に突っ込んで帰ってくる。一方映画の撮影所を見学に来た武藤はミツコの代役のあまりに下手すぎるのを見て腹を立てて帰ってくる。そして武藤は、幹部を呼び「これから、自分たちで映画を作る」宣言する。すっかり、機材をレンタルし準備が整ったところで、ミツコと橋本は武藤組組員に捕まって家に連行された。とっさにミツコは武藤にこの橋本こそが、私の理想の映画監督と紹介する。武藤は橋本に今日中に撮影をしてしまえと厳命する。何もしらない、橋本は恐怖にかられ、逃げ出す。そこで、まだ活動中の「ファック・ボンバーズ」の平田のことを知り、平田に映画作りを依頼する。大喜びの平田たち。そこで、対立する池上組への殴り込みを映画にしようと提案し、平田は池上組にも出かけていき、池上にも映画撮影をおこなうことの了解を得た。こうして、二組の抗争場面の映画を撮影することになった。
 映画界とヤクザとの昔からの繋がりも散見できるが、基本的にコメディで深作欣二監督へのオマージュとして、音楽を「仁義なき戦い」風にしたり、警察の看板に「深作署」と書いてあったりする。映画好き少年から青年になってもなお映画に情熱を持ち続ける平田を過剰な饒舌ぶりで好演した長谷川博己がよかった。「ヒミズ」の二階堂ふみがなかなかよかった。他方の染谷将太もじみに頑張っていた。細かい突っこみどころはいっぱいあるが、コメディなのでOK。堤真一は楽しくって仕方がないというような雰囲気が出まくりだった。


監督:園子温
出演:國村隼、堤真一、二階堂ふみ、友近、長谷川博己、星野源、神楽坂恵

2013年日本映画    上映時間:130分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

凶悪
 月刊雑誌「明潮24」の編集部に東京拘置所に収監されている須藤という死刑囚から手紙が届いた。編集長の芝川理恵は記者の藤井に面会に行くよう命ずる。言われた藤井は須藤に会いにいくと「俺は死刑判決を受けているが、誰にも話していない3件の殺人事件がある。この首謀者はいまでも娑婆でのうのうと暮らしている。死んでいった人たちのことを考え、きれいに罪を償って死にたい。」ともらすのだった。しかし、須藤の話では黒幕は先生と呼ぶ不動産ブローカーだという。そもそも須藤はヤクザで対立する組の親分を殺したことがある男だった。知人の紹介で先生と知り合い、先生が高齢者の不動産をだまし取っていて、その手伝いをしていたのだ。ところで、須藤の話は断片的で地理も大ざっぱな内容だった。一人目の被害者は、先生が貸していた金を返さないということで怒った先生が絞め殺したというものだった。そして死体は土建屋の焼却炉で燃やしたというものだった。2件目は、高齢者施設に入っていた身寄りのない老人を殺して埋め、彼の所有していた土地を略取し転売して1億5千万円手にした。3件目は電気屋を経営していた牛場という男を自殺に見せかけ殺したというものだった。しかし、もう何年も経過しており、証拠も決めてはないということと、須藤が死刑を先延ばしするための延命策としてデタラメを言っているのではないかと思われた。それで、芝川は須藤にこれは記事にはできないと断るように厳命される。しかし、藤井は引っかかるところがあり、須藤の話の裏を取り始める。最初の事件で、焼却炉の所有者は森田建設の社長だということがわかった。現場に行った藤井の前には、何か重いものが落ちてきて頭を強打し意識がないままの森田が床に伏せっていた。次に、資産家の老人が持っていた土地をようやく探し当てて行くと、そこは広大な駐車場に姿を変えていた。しかも、須藤が埋めたと言った場所は先生こと木村の経営する木村商事の管理地だった。さらに、3件目の牛場電気の店に行った藤井に対して、妻や子どもたちは「牛場は肝硬変と糖尿を患っていて酒の飲み過ぎで自殺した」と言うのだった。調べるとこれは真実であると睨んだ藤井は、さらに事件に没頭するのだった。しかし、藤井は自宅で認知症の始まった母の世話を妻の洋子にまかせきりで、帰宅する度に妻の愚痴をを聞かせられるので、家にはあまり帰らず取材にのめりこんでいた。そして、茨城県警に芝川とともに乗り込んだ藤井は立件をするよう申し入れる。そして、とうとう警察でも3件目の牛場事件だけは立件することになり、あわせて明潮24にも藤井の記事が掲載され、注目を集め爆発的に売れた。そして事件の実相が明らかになるが、先生こと木村は老人たちを食い物にし、金を儲けていた。一方須藤も木村の手足となり悪事を重ねるが、自らの仲間まで殺し、結局警察に捕まり死刑判決を受けたのだった。やがて、牛場事件の裁判では須藤も裁判所で証言する。この対決の後、結局木村への判決は無期懲役だった。
 この作品は、事実に基づいたもので、実際は「新潮45」に連載されたものが原作である。ピエール瀧扮する須藤は暴力団員ということでやることが荒っぽい。そうした凶悪な行為に悪のりしたかたちで、リリー・フランキーの先生までもおもしろがって加わっているところなど怖い面をサラしている。一方、原作にはない藤井記者の家庭の話は高齢の親の面倒をみるなかで、生活が苦しくなれば親までも金のために殺してしまおうという事件との接点を浮き彫りにする。それと最近、コミカルな役が多かった山田孝之がシリアスな役をそれなりにこなしている。他方、ピエール瀧やリリーフランキーは徐々に感情が変化していく様子も含め好演している。


監督:白石和彌
出演:山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、白川和子、吉村実子、小林且弥、米村亮太朗、村岡希美
2013年日本映画    上映時間:128分

テーマ : 最近見た映画
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