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ヘンゼル&グレーテル
幼いヘンゼルとグレーテルはある夜、父親に連れられて、森の奥に入っていった。そして、兄弟は父親とはぐれてしまい、二人きりにで森をさまよった。すると、お菓子で出来た家を見つけて、そこに吸い寄せられるように入っていった。そこで、お菓子を食べていると、奥から魔女が襲ってきた。二人は必死で戦い、ついに魔女をストーブに押し込めて焼き殺した。それから15年、兄弟は魔女狩りハンターの賞金稼ぎとして有名になっていた。二人はアウグスブルグのオーグスバーグという町にやって来た。その町では、次々に子どもが魔女に誘拐されていた。町のシェリフはミナという女性を魔女として逮捕して、処刑しようとしていた。そこに、現れたのがヘンゼルとグレーテルの兄弟だった。二人は市長に雇われて魔女退治にやってきた。そこで、兄弟はシェリフの捕まえたミナは魔女ではないと見破り釈放させる。そして、二人は魔女たちが月食の日12人の生け贄を捧げて、特別な力を得ようとしていることを知る。ミュリエルという魔女の親玉に率いられた魔女たちは何度も町を襲ってくる。二人は必死で戦い、ヘンゼルは負傷してミナに助けられる。一方、グレーテルも危ないところを魔女の僕のトロールに助けられる。この兄弟に憧れる魔女ハンター志望のベンジャミンは、魔女退治の仕方について、兄弟に聞いた。すると、二人は首をはねるか火で燃やすことだと答える。これは、「トワイライト・サーガ、ブレイキングドーンPart2」のヴァンパイアたちにも共通していると思った。この魔女とヴァンパイア、どこかで通底しているのだろう。それはさておき、兄弟とベンジャミン、ミナたちは月食のブラッドムーンの夜、ミュリエルたちと対決する。その場所は、奇しくもお菓子の家だった。そして、兄弟が育った生家もあり、15年前の記憶が蘇り、このブラッドムーンの儀式にはグレーテルが必要とされていること、ミナの隠された正体が明らかになり最後の戦いが繰り広げられる。
 日本では、劇場公開がされなかった作品だが、中途半端なホラー度が誤って見に来るかもしれない子どもたちのことを、心配して公開されなかったのかな。それと、兄弟の設定がともに二の線というのも盛り上がりにかける。どっちかのキャラを際立たせ、ドジな兄をけなげに助ける妹といった風にすればもっと良かったのではないだろうか。それと、お菓子の家で食べ過ぎて糖尿病になり、インスリン注射を余儀なくされているというヘンゼルもどうかと思う。せっかく時代を無視して、ボウガンや拳銃をぶっ放す設定なのだから、もう少し拡大して新兵器を持っても良かったと思う。それと、兄弟のルーツにもつながる白魔女の存在も「トワイライト」と共通するのかと思った。


監督:トミー・ウィルコラ
出演:ジェレミー・レナー、ジェマ・アータートン、ファムケ・ヤンセン、ピーター・ストーメア、ピヒラ・ヴィータラ、ゾーイ・ベル

2013年米映画    上映時間:88分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ストロベリーナイト
 中野東署管内で殺人事件が発生、現場に姫川と菊田は直行する。そこには、竜崎組傘下・六龍会構成員小林充の遺体があった。争った後が有り、左目には縦にナイフ傷が入っていた。同様に、竜崎組傘下の組員が三鷹、業平橋殺害された事件もあり、合同捜査本部設置され、捜査一課と4課(組織犯罪対策課)が召集された。冒頭組対四課からは龍崎組の内情が説明され、入院中の組長龍崎神矢の体調が思わしくなく、跡目争いが顕在化している。それを根拠に内部抗争によるものと断定する。しかし、一課の姫川と日下は早計だと指摘する。その夜、姫川はたれ込み電話を受け、「犯人は柳井健斗」と指摘された。それを入院中の上司小泉に報告すると、小泉は「預からせてくれ」と言われる。翌日、追い打ちをかけるように管理官の橋爪からも「柳井健斗には触れるな」言われる。上層部からとおぼしき圧力に抗して、姫川は班を菊田にまかせ、単独で柳井の捜査をはじめる姫川。彼女は柳井の関係する事件ファイルを調べる。すると、9年前一人暮らしだった柳井千恵が殺害された事件が浮かび上がった。千恵は柳井健斗の姉だった。千恵は実父から性的虐待受けていて、それを逃れるためアパートに一人で暮らしていた。事件は実父が、逃げた娘を殺したとして重要参考人として事情聴取を受け、面会に来た健斗の目の前で父は警官から奪った拳銃で自死してしまった。事件当時、千恵の恋人だったのが小林充だった。警察は父親にアリバイがあったことを知り、小林の犯行であった可能性があったものの、父親の死の責任が追及されかねず、事件は隠蔽されてきた。しかし、小林の死で改めて事件がクローズアップされれば、今度こそ警察への非難が予想され再び隠蔽しようとしてきたのだった。捜査会議にも出席せず、単独で柳井アパートを見張る姫川の前に、柳井を訪ねてきた牧田に声をかける。柳井との関係を聞く姫川。牧田は龍崎組の幹部で、柳井とから情報を買っていた。そして、牧田は入院中の龍崎を訪ねた。すると、龍崎は跡目は藤元に決めたから、盛り立てるように言われた。兄貴分の藤元とはうまく言っていない牧田。しかし、龍崎から言われれば逆らえるわけがない牧田だったが、その藤元までもが拳銃で射殺されてしまう。組対4課はこれでの内部抗争の線を元に、藤元亡き後組長に一番近い牧田こそが主犯と結論づけた。一方、姫川は牧田に呼び出され二人で会う、すると藤元の舎弟たちが牧田に絡んできた、そこで乱闘となり彼らを叩きのめすが弾みで、シャツのしたの入れ墨が見えてしまう。事情を聞く姫川の唇を奪う牧田。彼は姫川に同じ闇をみた同類として親近感を覚えていた。そうした牧田と会っていたことが合同捜査会議でも話題にのり、会議を欠席する姫川に非難が集中した。すると、藤元殺しの拳銃から柳井の指紋が検出された。再び牧田の呼び出しに応じた姫川は、藤元が組に対して背信行為をおこなっていたことを柳井に探ぐらせていたことを、牧田に打ち明けられた。そして、二人は互いに求めあうのだった。しかし、姫川の行動に対して警察庁の長岡は、事件の担当から外してしまう。その後、柳井健斗は自宅で首を吊っているのが発見された。その死に疑問を持った姫川は、再び単独で捜査を開始しようとする。しかし、姫川班のメンバーも処分を覚悟で捜査を開始する。そして、逮捕状の請求もできないため、単独で牧田と対決しようと出かける姫川。
 映画版でも「ストロベリーナイト」という題になっているが、原作は「インビジブルレイン」だ。そもそも、「ストロベリーナイト」はすでに終わっているのに、映画版にまで引きずる意図がわからない。しかも、今回は容疑者を特定するのに「組対」と対抗して捜査をし、あからさまな単独行動までとり牧田の正体が明らかになってもなお会い続けて、恋愛感情を持ってしまった姫川の行動がどうにも合点がいかない。捜査会議でも話題になった時点で、本来は警視庁の監察官か、刑事が行動を監視すると思う。そういう意味でも二重に納得できない。最後には、いわゆる真犯人が出てくるが、彼の最後の行動もさらに不可思議だ。結局、それまでの行為は何だったのか。これらは原作のせいなのか、よくわからないが、何ともがっかりの結末でがっかりしてしまった。これだから、もうテレビドラマを映画化しないで欲しいとの思いをまたまた強くした。


監督:佐藤祐市
出演:竹内結子、西島秀俊、小出恵介、武田鉄矢、大沢たかお、三浦友和

2013年日本映画   上映時間:127分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

鈴木先生
 今年の正月の深夜に何げなく見たテレビ東京のドラマ「鈴木先生」。中学生の性の問題を取り上げ、鈴木先生の教育理念である「鈴木メソッド」によって緋桜山中学2年A組を理想のクラスを作ろうとする苦闘する物語。テレビシリーズでは、夏休みまでだったが映画ではナンバー11とあり、2学期からの物語となっている。この時期は生徒会の選挙と文化祭の2大イベントがある。生徒会には各クラスから候補の希望を聞き、2-Aからは会長に中村加奈、副会長に藤山高志、書記に小川蘇美らが立候補することになった。すると、職員会議で精神的ショックから現場復帰した足子先生が昨年の生徒会選挙では、白票やタレントの名前を書いたりというふざけた投票が目立ったということから、全員参加を原則として今年も無効票が多ければ、記名投票で再選挙をすべきだと主張する。しかし、該当者がないということで、棄権も権利としてあるという意見も出されたが、とりあえず今年の結果を見ようということになった。すると2-Aから出水正が会長に立候補すると言い出すのだった。クラスでは中村を応援するという女子が多く気まずい雰囲気となるが、鈴木先生は誰しも立候補することはできると後押しする。一方、文化祭で演劇をやろうとするグループは学校での練習場所がなく、近くの公園でおこなっていた。すると、そこに喫煙にくる若者の二人組に見られ、何となく不審者という思いをもつ2-Aの生徒たち。そんななか、その二人組の一人田辺ミツルが自宅で母親を切りつけて逮捕された。しかも田辺が緋桜山中の卒業生ということで、足子先生の主張もあり公園から灰皿が撤去され全面禁煙となる。そして、生徒会選挙当日、立ち会い演説がおこなわれた。出水は小学校の時の経験を語り記名投票をおこなったが、結局その時の当選者はテレビに出ていた有名子役だったことを語った。強制的に選挙をおこなっても、候補者が何を考え何をしようと立候補したのかを、まじめに考えなければ、強いられた投票で適当に投票すると、人気投票になりかねないと主張。出水は、自分が当選したら記名投票や全員投票という制度にはしないと主張する。そうしたなか、学校に田辺ミツルとともに公園にいた勝野ユウジがかつて着ていた緋桜中の制服を着てやって来た。そして、2-Aのクラスに行き残っていた生徒をナイフで脅すのだった。連絡を受けた鈴木先生はその場に駆けつけ、勝野らが話しをしていた彼らの憩いの場であった喫煙場を奪われたことへの腹いせだった。鈴木先生をスタンガンで気絶させ生徒の仲から小川蘇美を連れて屋上に行く。彼は小川をレイプすると言い放つ。しかし、小川は普段から空手の稽古をしている。一方で、生徒会の選挙を中断して皆で屋上に上がる。
 シリーズを通して、鈴木先生と生徒たちの討論がなかなかおもしろかった。しかし、映画版では格差社会の象徴なのか、若いフリーターか引きこもり風の青年たちが事件を引き起こしその原因を、行き場をなくしてしまう社会の非寛容を原因にあげている。それは、一面では言えるが、勝野が起こした事件の根拠にはならないと思う。それと、小川のジャンプもあり得ないし、あのシチュエーションはない方がよかった。ただ、選挙についての問題提起は一理あると思った。テレビ版はテレ東制作ということもあって、あまり視聴率はよくなかったらしい。それでも、映画化するということで、学校に卒業生が押し入るというエピソードを入れたものと思うが、もう少しひねった方が良かったと思う。何より小川のジャンプはやめた方がよかったし、選挙だけのエピソードならテレビで十分だった。そういう意味でも、昨今テレビ版をお手軽に何でも映画化してしまうという風潮はここらでお終いにして欲しい。蛇足で、どうしても鈴木先生をはじめ喫煙者を受け入れるという広い度量ということが描かれているが、現状の学校内では禁煙ということが徹底されているようなので、あのような喫煙ルームも考えものといえよう。何が何でも取り締まるということではなく、グレーゾーンもあっていいという主張にも肯ける。


監督:河合勇人
出演:長谷川博己、臼田あさ美、富田靖子、田畑智子、土屋太鳳、でんでん、 斉木しげる


2013年日本映画     上映時間: 124分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

フライト
 米国内航空会社の機長ウィップはキャビンアテンダントの恋人トリーナと酒を飲みベッドをともにしていた。朝7時に別れた妻から息子の進学のための金を振り込むよう督促の電話が入った。眠気と前日の酒の影響を振り切るためコカインを吸って飛行場にむかったウィップ。フロリダ州オーランド発アトランタ行きの飛行機に搭乗するウィップの前に初めて組む副操縦士のケンがいた。離陸するまで悪天候に見舞われるが、ウィップはどんどんと高度を上げ、低気圧の雲の上にまで上昇させ、そこで安定飛行に入った。ここまでくれば一安心と、ウィップは機内サービスのウォッカをジュースに入れて一気に飲み干し、乗客に安定飛行に入ったと報告した。その後、酔いがまわったか操縦席で居眠りをするウィップだった。もうすぐ目的地というところでいきなり機体が急降下し制御不能に陥ってしまった。そこで、ウィップは目を覚まし、手動操縦を開始し機体を安定させるために背面飛行を続け、人家のない草原に強行着陸をさせた。その結果、乗客乗員102人中生存者96人という事態で収束した。ウィップはいきなりマスコミで大々的に報道され、英雄として持ち上げられた。彼は意識を失い病院に運び込まれた。気がついた彼を待っていたのは、会社が雇った弁護士だった。フライトレコーダーから事故は機体の整備によるものだとわかったのだが、ウィップの体内から酒が検出されたというのだ。病院に入院中のウィップは旧知のハーリンを呼び煙草を持って来てもらう。その煙草を隠れて吸っていて麻薬中毒で入院した女性ニコールと知り合った。一旦はアルコールを断つ決意をするウィップは、自宅に殺到した報道陣を避けるため、今は使われていない実家にみを寄せた。そして、会社が側の弁護士ヒューと打ち合わせる。すると彼は事故調査委員会の追及を避けるため、機体の不備ということを重点に推し進めると言うのだった。そうしたなか、ニコールと再会しアパートを追い出された彼女を実家に連れてきた。ニコールは薬物だけではなくアルコール依存症でもあり、断酒会に参加していた。誘われて参加したウィップだったが、依然として酒を飲み続けていた。とうとう最終の調査委員会に意見を述べることになったウィップは乗務員組合のチャーリーの家に泊まり込み酒を断っていた。ところが、最終日を前に泊まったホテルで酒を飲んでしまう。急遽ハーリンにコカインを持ってこさせ、コカインで意識を持ち直させられ、委員会に出席した。そこで、彼は衝撃の証言をおこなった。
 飲酒による操縦ミスによって死者がでたということならば、最高で終身刑となるという。とはいうものの、搭乗前にアルコールチェックをするのは鉄則だと思うが、それはやられてない。さらに薬物のチェックもしないのか、いくら操縦の手腕があったといっても、これらは最低限やるべきだろう。それにしても、航空会社のオーナーは元々父親から継いだものだが、機長の責任ということになれば賠償金で会社も倒産してしまうので、航空機製造会社の責任ということが立証されなければ潰してもいいと言い放っていた。実際、こんなオーナーはいそうなので、ぞっとする。とは言え、家族からも,恋人からも酒ゆえに見放された主人公が、最後に自らの責任を認めるのが見せ場なのだが、その葛藤があまりなく唐突という感がしてならなかった。


監督:ロバート・ゼメキス
出演: デンゼル・ワシントン、ケリー・ライリー、ブルース・グリーンウッド、ドン・チードル、ジョン・グッドマン、メリッサ・レオ、ジェームズ・バッジ・デール


2012年米映画      上映時間:139分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

東ベルリンから来た女
 女医のバルバラは東ベルリンから、バルト海に近い、小さな町の病院に赴任してきた。彼女は出勤初日、時間ぎりぎりに病院に着き、前庭のベンチで煙草を一服くゆらせている。その様子を病院の二階の窓から眺めるのは、医師のアンドレと秘密警察のシュッツだ。バルバラは、以前東ベルリンの大きな病院に勤めいたが、西ドイツへの移民申請を出したことが原因だった。バルバラはシュッツに常に監視され、上司であるアンドレも自分の過去を調べ尽くしていることを承知していた。ある日、警察がステラという少女を病院に連れて来た。彼女は矯正収容施設から脱走して、さまよっている間にダニが原因の髄膜炎に感染していた。バルバラはステラに親身になって治療にあたった。しかし、すぐに効果を上げるには血清が必要だったが、現在病院にはなく、アンドレが自らが作り、ステラに投与し治療は成功する。しかし、過酷な矯正施設にすぐに戻したくないと考えるバルバラはステラが妊娠していることもあり、アンドレに相談するが、すでに施設から連絡があり早々に戻すということだった。そんななか、バルバラは自転車と電車を乗り継いで、レストランに行く。そこのトイレでバルバラはその店にウェイトレスから西ドイツにいる恋人が密かに預けた現金を受け取った。帰途バルバラは自転車を降り、十字架のモニュメントの下に金を隠すのだった。遅い帰宅ということで、秘密警察のシュッツと女性警官がバルバラのアパートを訪ねてきた。そして念入りに家宅捜索や女性警官に身体検査までされるバルバラ。数日後、バルバラは西ドイツからやって来た恋人のヨルクと森で待ち合わせ、その場で久しぶりに愛を交わす。そして病院に戻ると今度は飛び降り自殺を図った青年が運び込まれてきた。頭蓋内出血があれば開頭手術が必要になるがしばらくは様子見ということになった。バルバラは再び、ヨルクの宿泊している外国人専用ホテルに忍び込み逢瀬を重ねた。すると、ヨルクは今週の土曜日の深夜海から北欧の船から海岸に迎えがくるから、国外に出国する手はずを説明し、地図を覚えて、処分するように言うのだった。バルバラはアンドレに週末の勤務を夜勤をするので休みにして欲しいと頼む。アンドレはすぐに承諾する。そして、夜勤の夜自殺未遂の青年を訪ねた恋人が泣いているのを不審に思い、声をかけたバルバラ。すると、訳のわからないことを口走る恋人に驚いたと言うのだった。そこで、バルバラも確認すると、やはり同じような口ぶりだった。やはり頭蓋内出血の影響だとみたバルバラは休みのアンドレを探す。すると彼は意外な所にいた。それは秘密警察のシュッツの家だった。アンドレは末期ガンのシュッツの母親を往診していたのだ。急いでバルバラはアンドレに青年の状況を話し、緊急の手術をすることにする。アンドレはバルバラに手術を手伝ってくれと頼む。しかし、その日は海から海外に行く日と重なり、あいまいな返事しかしなかった。そんなバルバラのもとに収容施設から再び脱走してきたステラが訪ねてきた。彼女は怪我もしていて、応急処置を済ませバルバラはある決意をするのだった。
 ベルリンの壁崩壊の9年前。医者は労農人民の力添えがあってなれるのだと公言する当局。そうしたなかで、せっかくの医者が西独に行きたいなど許すはずもない社会が当時の東独だ。これまで「グッバイレーニン」や「善き人のためのソナタ」などベルリンの壁崩壊後の社会と対応させた作品があった。しかし、本作はあくまでも東独末期の時代を医者という立場からとらえ返す作品となっている。それにしても、当時は煙草はばんばん吸っている時代だったんだ。さらに秘密警察は家捜しはもちろん女性を裸にしての身体検査、しかも女性警官はゴム手袋をして身体を詮索するなど人権蹂躙も甚だしいが、あんなことまでやっていたんだ。それは、矯正施設でも大変だろうという事が伺いしれた。医者という立場もあっての人生の選択がうまく描かれている。


監督:クリスティアン・ペッツォルト
出演:ニーナ・ホス、ロナルト・ツェアフェルト、ヤスナ・フリッツィー・バウアー、マルク・バシュケ、ライナー・ボック


2012年独映画    上映時間:105分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ベルリンファイル
 ドイツの首都ベルリンで、チョン・ジンス率いる韓国情報院のチームは、高級ホテルの一室でおこなわれていた武器密輸の取引の模様を監視カメラで監視していた。ジンスが注目したのは、アラブ系の秘密組織幹部に新型ミサイルを売ろうとしている北朝鮮の秘密工作員の姿だった。彼はこれまで一度も顔をさらしていず。通称「ゴースト」と呼ばれていたピョ・ジョンソンだった。シンスはこの武器取引をたどれば、キム・ジョンイルが死去する直前にマカオからヨーロッパに移された40億ドルの秘密口座のありかを突き止められるとにらんでいた。この取引きの現場に踏み込もうとした直前にイスラエルの情報機関モサドが先に踏み込み銃撃戦になってしまう。すぐに現場に向かったジンスは間一髪のところでジョンソンを取り逃がしてしまった。どうしてこの取引がばれたのか、ジョンソンは内通者の存在を疑った。そうしたなか、在ベルリン北朝鮮大使館のリ・ハクス大使に、平壌から驚愕の情報がもたらされた。それは、ジョンソンの妻で大使館の通訳官をしているリョンが内通者だというものだった。平壌ではキム・ジョンウンへの権力委譲が進み、外国公館への締めつけが強化されていた。こうした事情を踏まえ平壌から保安監察員トン・ミョンスが派遣されてきた。ミョンスの意見も踏まえ、上司であるハクスから妻の調査を命じられたジョンソン。彼はは、心ならずも妻の監視と尾行を開始する。尾行を続けるなかでジョンソンは、妻がアメリカに亡命するのではという疑念をもった。一方、ジンスは旧知のCIA局員から「北朝鮮の何者かが国連を通じて亡命を要請した」との情報を得ていた。そしてある日、アメリカ大使館近くの広場に姿を現した亡命志願者は、ジョンヒではなく、意外にも大使のハクスだった。現場には韓国情報院のジンスやCIA の局員もいた。それを察知したハクスは現場から逃げ、地下鉄構内に入るが、現場にはジョンソンとミョンスも到着しハクスの争奪戦になり、鉢合わせしたミョンスはCIA局員を射殺し、ハクスを拘束する。信頼していたハクスが亡命をしようという理由がわからず、ジョンヒを問いつめるジョンソン。すると、彼女は妊娠していることを告げ、アメリカ大使館の側の産婦人科に密かに通っていたと話すのだった。そして、情報漏洩やハクスの亡命に一切関与していないことも明らかになる。そして、自宅に盗聴器が設置されていることに気がつく。こうしたことが、平壌の軍部の大物を父に持つミョンスが仕組んだ仕業で、このままだと二重スパイの汚名を着せられ抹殺される危険を察知したジョンソンは妻と二人で逃げることにした。すると、そこにはミョンスの部下が現れ、銃撃される。何とか逃げた二人はベルリン市内のホテルに隠れる。しかし、かつてジョンソンの部下として働いていたミョンスは彼の行動を知り尽くし、ホテルを片っ端から捜索する。一方でミョンスはアラブ系武装グループに先の取引の失敗でモサドに殺された男の身内に殺したのはジョンソンだと吹き込み、一緒に抹殺しようと誘い込むのだった。このアラブ系の組織に襲われ、ジョンヒが連れ去られ、一人がっくりするジョンソンはジンスに捕獲された。すると、ジョンソンは妻を助けるため、ジンスに韓国に亡命し転向するから協力を依頼する。そして、それを受け入れ、一味が待つアジトへと向かう二人。
 ベルリンを舞台にしたアクション映画。これまで「ディジー」があるが、はるかに凌駕した作品。銃撃戦も派手だし、なかなか見所がいっぱいだ。しかも、主人公ピョ・ジョンソンを演じたハ・ジョンウは「哀しき獣」で見せたタフな役柄を再び見せてくれた。また、ベテランのハン・ソッキュもいい味を出している。また、女性陣でもチョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」でコミカルな面を出していたが、今作では内面的な思いを押し殺した役を見事にこなしている。これほどのクオリティをもった作品に比して、「アマルフィ」や「アンダルシア」といった織田裕二主演の黒田康作シリーズなど足下に及ばないと思った。どだいTV局をバックにした日本のテレビ視聴者しか念頭にない映画作りでは勝負にはならないと思う。もっと日本の映画界もがんばって欲しいものだ。


監督:リュ・スンワン
出演:ハ・ジョンウ、ハン・ソッキュ、リュ・スンボム、チョン・ジヒョン、イ・ギョンヨン、チェ・ムソン、ミョン・ゲナム

2013年韓国映画      上映時間:120分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

さよなら渓谷
 都心から離れた山あいの小さな町で幼児が殺害された。この事件をめぐって幼児の住んでいた公営住宅の前にはマスコミが大勢押しかけていた。その隣の住宅で朝からセックスをする尾崎俊介の家のドアが叩かれる。あわてて身繕いした妻のかなこに隣人の立花里美が午後宅配便が届くが留守にするからと金を渡し荷物を受け取って欲しいと依頼する。しかし、程なくパトカーが到着し立花は実子殺しの容疑者として逮捕された。すると、立花は隣家の尾崎と関係があり、子どもがじゃまになり殺したと供述する。すぐに、尾崎は参考人として警察に聴取されることになる。取り調べにあたった刑事の一人は尾崎に「お前が昔やったことは許せない」と言う。一方、この事件を追っている週刊誌の記者渡辺は尾崎の経歴を取材する。すると、彼は和東大学野球部のエースとして活躍していたことがわかった。しかし、ある時期4人の部員たちと退部したことも判明。渡辺自身かつて大学ラグビーの選手として活躍し、社会人リーグでも日本代表にまでいったが怪我で夢を諦め、転職したという経歴の持ち主だった。そうしたなか、尾崎の妻かなこが警察に立花と尾崎の関係があったのではと話していた。渡辺は調査を進めるなか、和東大学野球部で尾崎らが当時高校生を集団でレイプしたことを突きとめた。一方、渡辺の同僚の女性記者小林は、被害者水谷夏美の事件後の生活を調査した。彼女は大学を卒業し大手損保会社に勤務し、社内恋愛で知り合った男性と結婚ということになったのだが、男性側の家族が身元調査し夏美の事件を報告したため破談になり会社を辞めることになった。次に勤めたリース会社で知り合った青柳という取引先の男性と知り合い、過去を告白した上で結婚した。しかし、青柳は結婚後DV夫と化した。そこで、夏美は離婚をし、何度か自死をはかったことが報告され現在は失踪し行方不明ということを報告するのだった。尾崎は大学を辞めた後、先輩の大杉のコネで証券会社に入社しレイプ事件での一緒に逮捕された藤本は親の会社の役員となっていた彼の元を訪れ、株を大量に買ってもらっていた。そんな折り、夏美の自殺未遂を知り、彼女のもとを訪れた尾崎は贖罪の意識にかられた。そして、ふたたび夏美が自殺を図るのではと、彼女に接触する。夏美は「どうしてもあなたが許せない。私が死んで、あなたが幸せになるのなら、私は絶対死にたくない。あなたが死んで、あなたの苦しみがなくなるのなら、私はけっしてあなたを死なせない。だから私は死にもしないし、あなたの前から消えない。だって私がいなくなれば、私はあなたを許したことになってしまうから。」その後、二人は海から山へと彷徨う。そして、とうとう山間の渓谷にたどり着き、そこで結ばれる。二人は不幸になるために一緒にいることにする。こうして、冒頭の事件が起きる。間もなくかなここと夏美は警察で証言を撤回し、尾崎は釈放される。一旦は落ち着くが、夏美は姿を消すのだった。
 現実に起きた事件を下敷きにしているが、加害者と被害者の間の愛について描いた作品。2007年小林政広監督「愛の予感」で、長崎小学生少女による同級生殺害事件をモチーフに被害者の男親が加害者の女親に恋をするとい作品があった。現実にはあり得ない状況を設定しての男女の関わりについて描かれているが、疑問もある。集団レイプの被害者が性に対して映画のように寛容になれるのだろうか。かつて、落合恵子のザ・レイプで実際の被害者の証言で男性に身体を触れられるだけでも、びくびくするというようなトラウマからなかなか抜けだ出されない状況が書かれていた。たぶんそうだろうと思う。そういう意味では、セックスに対しての恐怖感も表し、自らが誘うという場面は何か違うという思いがあった。そういう意味では被害女性の内面を描いているようで、ただただ真木よう子を美しく撮っているだけのような気がした。


監督:大森立嗣 
出演:真木よう子、大西信満、大森南朋、鈴木杏、鶴田真由、井浦新、新井浩文

2013年日本映画   上映時間:117分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

親鸞 ー白い道=
 1200年代鎌倉時代、比叡山で20年間の修行を経て法然の興した浄土宗により専修念仏を広めていた。この念仏の教えは飢饉や重税に苦しんでいた民衆の間に急速に広まっていった。しかしこうした動きに対して、旧来の仏教界と幕府権力は弾圧をおこない、死罪となった僧もあった。法然は土佐にと親鸞は越後に流罪となった。そして彼は善信と名乗り、妻恵信と3人の子と苦しい生活を強いられた。そして、雪深い越後から家族とともに人買い集団の後を追って関東に入った。苦難の末ようやくたどり着いたのは、上野の国だった。そこで、布教を始めるが当時流行っていた疫病により善信の末子が死んでしまう。やがて,一家は常陸の国へと移住した。1219年、鎌倉鶴岡八幡宮で、将軍源実朝が八幡宮別当公暁に暗殺された。こうしたなか、念仏教止令が発令され、善信の布教活動はますます困難となっていく。それでも彼は、様々な人々との交流を経て一人歩み続ける。最初は子どもを妻の実家に預けるが、やがて妻も越後へと去っていった。善信は現世のなかでのたうちながら、布教の道を歩み続けるのだった。
 親鸞の布教をめぐる模様が描かれる。そこには犬神人が旧仏教の高僧によって、善信の動向を探る様子が描かれ、ハンセン病患者たちが集団で生活する模様が描かれていた。こうした、あたりは実に興味深かった。また、田楽踊りなどの模様など当時の文化状況がよく描かれていた。しかし、親鸞の妻帯から弾圧に抗して布教する状況がかならずしも、描き切れていないと思った。人間的苦悩についても適切に描かれていないと思った。


監督:三國連太郎
出演:森山潤久、大楠道代、泉谷しげる、ガッツ石松、小松方正、緑魔子、若山富三郎、フランキー堺


1987年日本映画     上映時間:140分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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