FC2ブログ

*All archives* |  *Admin*

2013/06
≪05  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30   07≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
アウトロー
 ペンシルバニア州ピッツバーグの郊外6発の銃弾が発射され、5人が狙撃された。容疑者として元軍人スナイパーのジェームズ・バーが逮捕された。彼は口を閉ざし、ただ「ジャック・リーチャーを呼んでくれ」というメモだけ書くのみだった。しかも、留置場で囚人たちに集団暴行に遭い意識不明の重体となった。州検察官アレックス・ロディンと警察の捜査担当の刑事エマーソンは証拠がいっぱい残っている事件なのすぐに解決すると踏んでいた。それは、狙撃場所となったのは、5人が撃たれた場所から川を隔てた野球場のコイン駐車場で30分間までのコインが投入されていて、薬莢までも落ちていた。さらに、駐車場のビデオにもバーの車が写っていた。この事件の弁護を担当するのがヘレンだが、彼女は、アレックス・ロディンの娘だった。警察が、ジャック・リーチャーについてようやく彼の経歴がわかったのは、すでに彼がこの町にやってきた後だった。ジャックは元米陸軍で秘密捜査官をやっていた。バーとの関わりは、元々人を撃ちたいという願望をもって軍に入りスナイパーとして訓練を受けていた。そしてイランに派遣されるが、結局スナイパーとしての仕事はなく本国に帰還する直前に4人の米兵を狙撃して殺したことがあった。その時の捜査を担当したのがジャックだった。ところが死んだ4人はある事情から、表沙汰にできなくて、バーは無罪となったのだ。そして、突然捜査本部に姿を見せたジャックだった。TVニュースで事件を知り、容疑者の男を訪ねてきたのだ。彼は、2年前に軍を辞め以来自由気ままに生きている。ヘレンは彼なら弁護に役立つだろう思い調査をして欲しいと依頼する。それを受けたジャックだったが、その日の夜バーでチンピラに絡まれ、あっという間に叩きのめすが、すぐにエマーソン刑事が現れジャックは拘束される。しかし、ジャックも襲ったチンピラたちも釈放され、ジャックはチンピラたちを締め上げ、黒幕を探し始める。さらに、容疑者ボーの行動も捜査し、彼が射撃場に出入りしていたことも突き止める。すると、チンピラたちに使われていた女性が惨殺される。ここで、ジャックは闇の組織の存在に気がつく、彼らはヘレンを誘拐し、ジャックを郊外の採石場に呼び出す。すると、そこには思いがけない人物がいた。ジャックは彼らの襲撃をかわし事件の真相にたどりつき、ヘレンを救出して再び姿を消すのだった。
 原作のジャック・リーチャーは身長約195センチ、体重約113キロと大柄で髪はブロンドで頭脳明晰という設定だ。しかし、トム・クルーズは小柄だし、頭脳明晰というイメージでもない。ストーリーももう少し工夫した方がいいと思う。特に、裏の存在は当初は完全犯罪を狙っていたはずなのに、その後は配下の一人のせいにしているが、あまりに雑といわざるをえない。しかも、ジャックもまったくの民間人なのだから、アクションもあれでいいのという感じだ。とにかく、トム・クルーズにあわせて勝手気ままにやって解決という感じだ。


監督:クリストファー・マッカリー
出演:トム・クルーズ、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、デヴィッド・オイェロウォ、ロバート・デュヴァル
2012年米映画                  上映時間:130分
スポンサーサイト

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

グッモーエビアン
 かつてパンクバンドのギタリストだったアキはシングルマザーとして女の子を産んだ。その時、同じバンドのヤグ(矢口)は生まれた子どもを「ハッピーちゃん」と呼び、父親然として面倒をみるようになった。しかし、ハッピーという名前はどうかということになり、何となく「ハッピー」を連想させる「はつき」と命名する。そして、奇妙な3人暮らしが始まった。生活のため、しばらくしてバンドは休止し、アキは働き始めるが、ヤグはプータロー暮らしを続けた。でも、ただヤグの作るカレーは「ヤグカレー」と二人には評判がいい。アキとヤグは仲は良く、働かないヤグの面倒もみるアキだった。ハツキが中学生になった頃、ヤグは乗っていた自転車で自動車事故に遭遇し、病院に担ぎ込まれた。幸いたいした怪我ではなく、退院後もらった慰謝料で世界ツアーに出かけると言い残し、旅立ってしまった。時折、はがきが届くが、カンガルー写真にカタカナで「グッモーエビアン」と書いてある。それは「Good Morning Everyone」ということだった。それから一年半が過ぎ、突然ヤグが帰ってきた。ヤグとアキはすぐに昔と同様の暮らしになった。ただ、ハツキは中学3年になっていて、塾以外は毎日学校の図書館で勉強し、スーパーの特売時間に夕飯の買い物を済ませるのが日課だった。自由気ままに生きるヤグに時にいらつくハツキだった。高校進学にむけた三者面談の日程をアキに見せるが、仕事が忙しく出られないとつれないアキ。そこで、ハツキは一人で担任の教師と話す。同じ日、小学校からの親友のトモちゃんと話す。トモちゃんは、「ヤグがお父さんだったら毎日楽しそう」と話すが、ハツキは「ヤグは父親じゃないし、他人だし」と言い、まだ話たそうなトモちゃんを残し帰ってしまうハツキ。しかし、トモちゃんは両親が離婚をし、母親と実家の鹿児島に引っ越すと担任から聞かされ愕然とするハツキ。たまたま、空港に向かうトモちゃん母子に会ったヤグは事情を聞き、慌てて中学校に来て、トモちゃんに別れの言葉をかけてられと、自転車に二人乗りで空港に向かう。すると、慌てていたため、また自動車事故に遭遇。今回は足を怪我しただけの軽傷だった。その後、学校には就職希望とハツキが回答した。担任の先生はアキのアパートを訪れ、ハツキは成績もよく、奨学金もあるので進学させてはどうかと言う。そこに帰宅したハツキは、部屋を飛び出していった。どうやら、ハツキはアキとヤグの二人のために就職してアパートを出て行こうと思っていたのだった。小さい頃よく遊んだ土手に一人いたハツキにアキはヤグが中学卒業後すぐに両親が交通事故で亡くしたことを打ち明ける。そして、何より家族愛に餓えていることを知る。
 けっこうドタバタな感じだが、ロックのスターの引用をハツキ役の三吉彩花が口にしたりして、けっこういけている。彼女は元「さくら学院」というアイドルグループの一員だという。それでも、AKB出身の「AKBを嫌いにならないで」とか言っていた子よりはるかに演技はうまい。それと、現在「あまちゃん」でブレークしている能年玲奈もトモちゃん役で出ている。大泉洋は相変わらず、つかみ所なくうまく役に入り込んでいた。笑わして、ちょっぴりしんみりさせてくれる。


監督:山本 透
出演:麻生久美子、大泉洋、三吉彩花、能年玲奈、小池栄子、土屋アンナ


2012年日本映画     上映時間:106分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

殺人の告白
 冒頭、雨の中一人の男を追って居酒屋に飛び込み、店の中でも大立ち回りが展開される。追い詰められた男は店の女将を盾に逃げようとする。しかし、拳銃を抜いたチェ刑事はなおも追い詰める。すると、男は女将を持っていたナイフで切って逃亡する。さらに追いかけ、拳銃で撃たれても逃げていった男。実はチェ刑事は15年前の連続殺人事件の犯人を追っていた。その犯人とおぼしき男を追っていて逃げらたのだ。当時韓国では殺人の時効は15年で、その時効が成立してしまったのだ。そのことが報道され、やけ酒をあおるチェ刑事。それから2年が過ぎ、再びテレビの画面に釘付けになったチェ刑事。そこには、イ・ドゥソクと名乗るイケメンの男が自分が連続殺人事件の真犯人だと名乗り、事件の経緯を書いた本を出版した。ドゥソクはたちまち世間の注目を集め、本もベストセラーになった。印税は贖罪のため、遺族に寄付するという。一方、このイ・ドゥソクの出現に密かに集まった遺族たちは、イを拉致しまだ遺体が出ていない娘の埋葬場所を聞き出して殺そうと言うハン・ジスらが計画を練っていた。そして、一旦はイを拉致するが、チェ刑事が彼を救出する。そうしたなか、テレビ局はイとチェ刑事の対決を放送する。すると、Jと名乗る男が電話をかけてきて、あることを口にする。それは真犯人しかしらないことだった。しかも、電話をかけてきたのは、チェ刑事の実家かからだった。そこには、つぎはお前の母親を殺すと書いたメモまで残されていた。テレビ局はJの出現に沸き、イとチェ刑事に加えて、Jにも出演させ、3者対決の場をつくった。そして、Jも登場し彼の証言をもとにある場所の発掘作業がおこなわれ、そこから白骨化した遺体が発見された。これに対して、チェ刑事は警察に送られたビデオの音声に大統領選挙の結果報道があることを聞き取り、時効はまだ成立していないことを暴露した。あわせてイは本の作者ではなく、最初の被害者の息子で、本はチェ刑事が書いたことを明らかにした。しかしJはここでも、間隙をぬって逃亡し、また追跡が開始される。
 「殺人の追憶」にインスパイアされて作られたと聞き、期待していたのに、なんだこれはという思ってしまった。冒頭のシーンは迫力があったが、次の追跡シーンで走っている車の上での立ち回りや「慣性の法則」も無視しての展開が一杯。ハリウッド映画でもやらないようなシーンにちょっとげんなりした。さらに、Jとの追跡劇でもあまりにタフすぎて、引いてしまった。韓国映画では「哀しい獣」「プンサンケ」などの主人公なども超タフなので、これは韓国映画の流行なのかとと思ってしまった。ともあれ、B級アクション映画としか言いようがなく、「殺人の追憶」を連想させること自体失礼極まりない作品で、がっかりした。


監督:チョン・ビョンギル
出演:パク・シフ、チョン・ジェヨン、チョン・ヘギュン、キム・ヨンエ、チェ・ウォンヨン

2012年韓国映画     上映時間: 119分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

愛と哀しみのボレロ
 冒頭、ジョルジュ・ドンがボレロを踊る。そして、1936年のモスクワのボリショイバレエ団でプリマのオーディションがおこなわれ2人のバレリーナがボレロをバックに踊る。そこで、破れたタチアナは審査員の一人ボリスと結婚し、男の子セルゲイが生まれるが、戦争が始まりボリスは戦場に行く。一方、パリではキャバレーでバイオリンを弾いていたアンヌは、新しくピアニストとして加わったシモンと結婚する。ドイツではヒットラー率いるナチスが政権を握る。彼の前でオーケストラの指揮をして認められたカールは、ドイツ軍がフランスに侵攻した際、軍楽隊長として赴任した。アメリカではジャズオーケストラの指揮者として活躍していたジャック・グレンは米軍の慰問団に加わり、戦地を回っていた。
 パリでは、ナチスによってユダヤ人が逮捕され、収容所へ列車で連行された。アンヌとシモンの二人もこの列車に乗せられていた。すると、シモンは生まれてまもない乳飲み子を列車から線路に降ろし宝石とともに連絡先を書いたメモをそえた。うまく、男の子どもは拾われるが、宝石だけを奪われ教会の玄関に捨てられた。その子供がロベールで、元気に育った。
 そして、戦争が終わる。ソ連軍に徴兵されたボリスは戦死。一人息子のセルゲイを、ボリショイバレー団の教師となったタチアナは懸命に育て、セルゲイはバレーの才能を開花させる。アンヌとシモンは収容所生活のなかシモンは殺され、アンヌは生還する。かつての楽団の仲間と合流し、アコーディオンの奏者として働きながら、息子の消息を訪ね歩いていた。一方、ドイツ軍が駐留した折り、ドイツ軍将校を恋人にしたフランス人女性エプリーヌは女の子を出産していた。周囲からは冷たくあしらわれ、故郷に帰るが、娘エディットを残し自死してしまう。アメリカのジャックも男女の子どもができ、娘サラは歌手として成功する。戦後10年を経て、フランスはアルジェリアで再び戦争をする。その戦いにかり出された若者のなかにロベールがいた。彼らがパリに帰る際に乗った列車に乗り合わせたのが、パリに向かうエディットだった。一方、ボリショイバレー団中心となったセルゲイはパリ公演の帰途一瞬のスキをついてフランスに亡命する。戦後、オーケストラの指揮者としてその才能を認められたカールはアメリカ公演をおこなったが、切符はすぐに売り切れたが、公演当日観客は批評家の2人だけだった。ユダヤ系のアメリカ人たちがナチスとの関係の深かったカールへの抗議のためのものだった。
 そんな人々が1981年、パリのトロカデロ広場で開かれたユニセフのチャリティ公演で集まる。これがボレロで踊るのはセルゲイ、オーケストラの指揮はカール。ボレロのリズムのスキャットがサラとロベールの息子のパトリック。このテレビ中継の司会者がエディットという出演者が一同に介する大団円となる。
 それにしても、ボレロの踊りは圧巻だ。最初に字幕で全て実在の人物に捧げるとあるように、モデルと言われている人は以下の通り。セルゲイ・イトビッチは ルドルフ・ヌレエフ。カール・クレーマーはヘルベルト・フォン・カラヤン。ジャック・グレンはグレン・ミラー。ただエディット・ピアフについては、エブリーヌの友だちだった女性歌手だと思う。とにかく、何十年かぶりに見たので細部まではよく覚えていなかった。今回はDVDで見たのだが、すでにブルーレイも発売されていた。ところが、かつてVHSやLDでは完全版として上映時間263分のものが出ていた。ところがBDは184分で今回見たDVDと同じだった。せっかくのBDなのだから完全版にしてほしかった。


監督:クロード・ルルーシュ
出演:ジェームズ・カーン、ジェラルディン・チャップリン、マーシャ・メリル、カール・クレーマー、ロベール・オッセン、ニコール・ガルシア、ジョルジュ・ドン、リタ・ポールプールド

1981年仏映画   上映時間:184分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

カラスの親指
 詐欺師の竹沢は、最近中年男入川鉄己とコンビを組んで、競馬場で一仕事をすませた。そして、竹沢のアパートに帰ろうとするが、彼らのアパートから煙が出ていて、消防車もやって来た。すると、竹沢は入川を伴い急いで逃げるよう指示する。そして、二人は行き場をなくし、公園で野宿する。そこで、竹沢の詐欺師となった経緯が話された。もともと竹沢はまじめなサラリーマンだったが、同僚の保証人になったがその彼が失踪しその借金を返済をヤミ金業者に迫られた。そして、その借金地獄のまっただ中に引き込まれ、竹沢も借金取り立て人になってしまった。そして、あくどく借金の取り立てを行ってきた。あるとき母子家庭の母親からの取り立てを強行し、その母親は自殺し、幼い子どもたちだけが残された。竹沢は後悔し、ふと目にしたヤミ金の書類を警察に提出した。それがもとで、ヤミ金業者は一斉に逮捕された。しかし、彼らのバックの暴力団は竹沢に目をつけ、彼の当時住んでいたアパートに火をつけたのだった。竹沢はその火事で一人娘を亡くしてしまった。一人になった竹沢は、詐欺師となって生きてきた。そんな彼のもとに転がり込んできたのが、入川だった。不器用そうな彼に詐欺師としてのノウハウを教えてきたのだった。そこで、二人は下町に一軒家を借りることにした。そんな二人が次のターゲットを探して上野に出たとき、偶然スリをして見つかった若い娘を助けた。彼女は今住んでいるアパートの家賃が払えず、立ち退きを迫られているという。行きがかりで、竹沢たちの家に来ればと言うと、現れたのはその娘だけではなくカップルも一緒だった。スリをしたのは、河合まひろという18歳の女の子で姉のやひろと彼女の恋人の石屋貫太郎だった。こうして、奇妙な共同生活が始まった。しかし、ここにもヤミ金の魔の手がせまっていた。そして、まひろとやひろの兄弟はかつて竹沢が自殺に追い込んだ女性の子どもだったことが分かる。彼女たちに竹沢は匿名で7年間にわたって金を送り続けていた。しかし、彼女たちはその金に一切手をつけずにいた。そこで、5人は竹沢を陥れたヤミ金のボスが出所したのを知り彼らをターゲットにした仕事をすることにする。
 まんまと、ヤミ金を出し抜くことが出来るのだが、さてここからもう一ひねりがあった。コンゲームということなので、内容は明かせないが、なかなか伏線がきいていておもしろかった。「鍵泥棒のメソッド」に比べると、こちらの方が数段いい。とはいえ、映画界には「スティング」という超名作があり、どうせならこちらに挑戦するような作品があったらいいなと思う。


監督:伊藤匡史
出演;阿部寛、村上ショージ、石原さとみ、能年玲奈、小柳友、ベンガル、ユースケ・サンタマリア、鶴見辰吾


2012年日本映画     上映時間:160分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮
 18世紀後半、デンマークではまだ中世の名残りが残っており、拷問や検閲が施行されていた。国王クリスチャン7世は精神を病んでいた。その彼のもとに英王室から若いカロリーネが嫁いできた。それで、すぐに懐妊し王子を生んだ。すると、クリスチャン7世はヨーロッパ各国に外遊した。しかし、旅の途中で病気になり、デンマークの貴族の紹介でドイツ人の医師 ヨハン・フリードリヒ・ストルーエンセが侍医として雇われることになった。ストルーエンセはクリスチャン7世に的確なアドバイスをおこない、彼のプラス面を引き出し、すっかり気に入られる。すると、夫婦仲が良くない王妃カロリーネも診察するように命じられる。カロリーネはストルーエンセは啓蒙思想家で本も書いていることを知る。デンマークでは、女性は本も満足に読めないなかで、ストルーエンセから本を借りて読むうちに、次第に彼に恋心を燃やすのだった。それは、ストルーエンセも同じで、やがて二人は禁断の恋に陥ってしまう。一方、折りから流行した天然痘で多くの子どもたちが犠牲になった。そこで、ストルーエンセは王子に種痘を施し、予防をする。これを機会に政治の世界にも入り込み、巧みにクリスチャン7世を誘導し、啓蒙思想に裏打ちされた政策を実施し、遅ればせながらデンマークの政治改革を実現していった。そうした動きに反発する貴族たちは、自らの利権を失うことを危惧する。一方、継母の皇太后が中心になり、ストルーエンセとカロリーネ王妃の不倫を疑い、次女たちから事情を聞き出す。そんな折り、カロリーネ王妃の妊娠がわかり、これまでクリスチャン7世との間に再び夜をともにする。そして、生まれた王女は、ストルーエンセとの間にできた子どもだった。連日、新聞にも書き立てられたゴシップで貴族たちに先導された民衆も城に押しかけ、ついにストルーエンセは逮捕され、再び拷問をできるように法律が変えられ、ついに自白をさせられる。彼は斬首、カロリーネもドイツに軟禁させられる。そこで、彼女が二人の子どもたちに書き残した長い手紙が、この物語でもある。
 啓蒙思想家として、政治の実践ができる立場になった医師が、それを実行する。しかし、まだ遅れたデンマークでは貴族たちが、多くの民衆の生殺与奪の権利も持っていた。あわせて、こうした旧態依然とした社会を支えたもう一方の柱がキリスト教だった。このような救いのない状況に対抗しようとしたのが啓蒙思想であった。しかし、クリスチャン7世を使ってストルーエンセがおこなった急激な改革は、そのスピードの速さ故に民衆に理解される前に、潰えてしまった。やはり、禁断の恋と政治改革という「二兎を追って」はいけなかったのだ。斬首の前に特赦されるという話はかえって残酷だと思った。


監督:ニコライ・アーセル
出演:マッツ・ミケルセン、アリシア・ヴィキャンデル、ミケル・ボー・フォルスガール、トリーヌ・ディルホム、トーマス・ガブリエルソン

2012年デンマーク映画   上映時間:137分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
 札幌ススキノのゲイバーで人気者のマサコちゃんの得意はマジックだった。探偵の後押しもあって、コンテストに出ることになった。そしてついに全国大会で優勝した。皆で祝勝会をやるが、その2日後殺されてゴミ置き場で発見された。探偵は、ゲイバーの従業員たちとマサコちゃんの遺品の整理をおこなった。すると、クラシックのバイオリニスト河島弓子のCDが数枚あった。マサコちゃんは、河島の大ファンだったことがわかった。そして、マサコちゃん殺しの調査を始めた探偵だったが、たまたま知り合った女性にのめり込んでいた。しかし、金がなくなるとあっさり捨てられた探偵。そこで再びススキノに戻り、マサコちゃん殺し事件について調査を再開した。ところが、事件直後とは打って変わって、ゲイバー「トムボーイズ・パーティ」のママのフローラをはじめ皆何かを恐れているようで、非協力的になっていた。そして、客引きの3人組の通称「学生」が、事件の日地元の代議士橡脇が「花束を持ってマサコちゃんのアパートに入っていった」と言うのだ。さっそく橡脇の事務所を探る探偵だった。橡脇事務所は先代の頃から事務所を仕切っている新堂艶子がの存在を確認する。橡脇は二世議員だが、現在は反原発運動の先頭で活動をしていた。この橡脇とマサコちゃんの関係を調べていると、バイオリニストの河島弓子が現れ、探偵に正式にマサコちゃん殺しの真相の調査を依頼されるのだった。すると、いきなり馴染のヤクザである相田の配下に拉致され、スキーのジャンプ台にスキーを履かせられ、スタート台に吊されるのだった。相田はかつて先代の橡脇代議士とは因縁の仲だったのである。やっとのことで、誤解を解くのだが、今度は金属バットを持った一団が「トムボーイズ・パーティ」の従業員を人質に探偵に店に来るように脅迫する。そこで、探偵は松田とともに店に行き大暴れする。そして、ママから橡脇とマサコちゃんがかつて東京で恋愛関係にあったことを聞かされた。しかも、最初にこの話をしたのが、マサコちゃんと同郷の室蘭出身の若いゲイの青年だった。しかし、彼は現在は故郷に帰っているという。探偵は高田と共に室蘭に向かうことにするが、ここで河島弓子も強引にこの調査に同行する。そして、ゲイの青年に会うことは出来たが、彼は橡脇の過去の醜聞が広がるのを避けるため、彼に200万円を渡し、故郷に帰れと橡脇後援会から言われたのだった。そして、マサコちゃんの悲しい過去も少し分かってきた。室蘭からの帰途、探偵たちは何者かに襲われた。襲ったのは前作に出てきた花岡組の佐山たちだった。札幌に帰ってきた探偵は単身、橡脇事務所に出向き本人からマサコちゃんとの関係を聞きに行った。すると、橡脇はマサコちゃんに祝いの花束を店の前で渡し、すぐに帰ったというのだ。マサコちゃんも二人の過去が暴かれると、橡脇に迷惑をかけることを心配していたようだったらしい。探偵は北海道日報の松尾からの情報で、マサコちゃんには妹がいたらしいことをしる。そして、河島弓子は引退をすると言い残し姿を消す。そして、探偵は、マサコちゃん殺し事件の核心を知る。
 高田との軽妙なコンビも面白く、前作の鼻折られキャラも出没するというハチャメチャはいいのだが、橡脇のキャラが脱原発のリーダーでありながら、勝ってな後援会の暴走や金庫番の「女帝」がいたり、保守なのか革新なのかいまいち政治的立場が曖昧。あわせて、尾野真千子の河島弓子役も、何か中途半端な感じがした。せっかく、第3弾も作られるというのだから、もうひと工夫して欲しい。


監督:橋本 一
出演:大泉洋、松田龍平、尾野真千子、渡部篤郎、ゴリ、田口トモロヲ、篠井英介、松重豊

2013年日本映画   上映時間:119分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

藁の盾
 元経団連会長の蜷川隆興の7歳になる孫娘が性的暴行後殺害され、下水に遺棄されているのが発見された。容疑者は清丸国秀で、全国に指名手配された。彼は、以前にも少女暴行事件で服役し出所したばかりだった。すると被害者の祖父の蜷川が全国紙3紙に二面ぶち抜きの広告を掲載した。紙面には「この男を殺してください。御礼に10億円差し上げます。」と書いてあり、清丸の写真がでかでかと印刷されていた。すると、さっそく反応があった。福岡市内で知人に匿われていた清丸が、その知人に襲われて殺されそうになった。そこで、清丸は警察に自首してきたのだった。ところが、今度は留置場内で、警察官に襲われたが、何とか助かった。清丸は、事件を起こした東京に移送されなくてはならず、警視庁捜査一課の奥村武警部補、関谷巡査部長、同じく警視庁のSPの銘苅一基警部補と白岩篤子巡査部長がその任務に就いた。福岡に到着すると、清丸は留置場でのけがの治療で病院にいた。すると、ここでも看護師が毒物注射をしようとし、間一髪銘苅が防いだ。そして、警視庁の4人に福岡県警のベテラン刑事関谷巡査部長も加えた5人が清丸移送の任にあたることになった。ところが、予定していた飛行機での移送は、蜷川の広告によって、航空会社の整備員が飛行機を墜落させようとしていたことが露見し急遽中止になった。そこで、警察庁はパトカーと機動隊の輸送車を大挙して動員しどこに清丸が乗っているか秘密にして、移動を開始した。ところが、清丸の乗った機動隊のバスめがけて、タンクローリーが高速道路を逆走して襲いかかった。すると白岩はスマホで、蜷川が開設した清丸移送を実況するサイトを見ていた。それは、彼らが乗ったバスの位置が、リアルタイムでアップされていることがわかった。そこで、移送チームは、駆けつけた救急車に密かに乗り込み、新幹線の博多駅に向かった。そこで、新幹線に乗り、車掌に話をつけ、1両分の乗客を移動させた。そこで清丸を5人が警護にあたった。ところが、蜷川サイトには今度は、新幹線の車両ナンバーも含め、移動中であることがアップされていた。5人は、疑心暗鬼になる。それもつかの間、暴力団風の男たちが拳銃を持って、清丸を殺しにやってきた。蜷川サイトでは、これまで清丸を殺そうとした連中に対して、失敗してもそれぞれ1億円の報奨金が支払われると掲載されていた。そして、銃撃戦が展開され、そのなかで神箸が命を落としてしまう。それで、神戸で停車し、で乗客を降車させるが、またしても包丁を持った男が清丸を殺しにやってきた。男は幼い女の子を捕まえ、清丸を渡さなければこの子を殺すとわめき散らすのだった。すると、自分にも孫がいる関谷がやむなく、この包丁男を射殺する。こうして、移送班は3人となり、新幹線で東京を目指すのだが、途中の静岡県内で新幹線のレール内に妨害物発見され、途中で降ろされることになった。移送班は、清丸ともども徒歩で移動するのだが、またしても、清丸を殺そうという男が車で現れる。今度は、かつて清丸に殺され女の子の父親だった。しかし、この男を車から降ろし、GPSの在処を再度検討し、奥村の体内に埋め込まれていたことがわかり、彼を車に繋ぎ止めて移送班はその場を去った。こうして最後はSPの2人が、清丸を連行することになった。
 原作がビーパップハイスクールの木内一裕で、監督が三池崇史ということでは、最初から期待できそうもないと思っていた。だいたい、10億円で人殺しを募集するという発想そものものが、陳腐だ。しかも、それに群がる人間ばかりがクローズアップされる。さらに、警察内部からも殺人志願者も出てくる。当初、清丸の移送は「西部警察」ばりのパトカーの大量動員でおこなった。いったい、どこまで行こうとしていたのやら。ただ、これが頓挫すると、警察庁幹部がヘリコプターで東京からやってくる。そこで、移送を新幹線に切り替えるのだが、どうして、ヘリに乗せないのだろう。また、新幹線も線路に物が投げ込まれて、新幹線から降車を余儀なくされる。でも、ほとんど高架の新幹線にどうやって、妨害物を投げ込んだのだろうか。そして、最後SP2人が残るが、銘苅の携帯電話に蜷川から電話がかかってくる。白岩もスマホを持っている。警察は彼らの携帯の電波で居所を特定することが可能なのに何もしないのはなぜか
 ところで、白岩は2回も清丸から目を離してしまう。これは、駄目でしょう。それで、いきなり警視庁前にタクシーで銘苅と清丸はやってくる。すると、警察が大勢待機するところに、蜷川までもやってくる。そうした状況では、何はともあれ、清丸を確保するのが鉄則のはず。蜷川に10億円の殺人広告の取り消しの交渉をするというのは、その後、やればいいだけで、衆人環視のもとで蜷川と清丸を対峙させるのはどうかと思う。あとひとつ気になったのは、清丸の母親が自殺したというラジオの報道があったが、その際母親の遺書が読み上げられ、遺書で息子のことを「キヨちゃん」と言っていた。これは、苗字と名前の区別がつかなかったからだろう。
 総じて、リアリティに欠け、デティールのツメの甘さは原作と監督からして、むべなるかなと思った。


監督:三池崇史
出演:大沢たかお、松嶋菜々子、岸谷五朗、藤原竜也、伊武雅刀、余貴美子、本田博太郎、山崎努
2013年日本映画      上映時間:125分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

プロフィール

skdfg

Author:skdfg
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
ブログ内検索
Amazon

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
05 | 2013/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。