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鍵泥棒のメソッド
 伝説の殺し屋「近藤」は、ヤクザの工藤からの依頼で工藤と一緒に仕事をしていた「社長」を殺害した。一方、仕事もない貧乏役者の桜井は、家賃や税金も滞納し自殺を図るが死ねず、銭湯に行く。一方、近藤は社長の殺害の後、高級車で移動中だったが、渋滞と手についた血を見て、ちょうど目に入った銭湯に入った。隣り合わせで服を脱ぐ桜井と近藤。その際、近藤の分厚い財布を目撃した桜井は、洗い場で隣にいた男性の石けんを使おうと手を伸ばすが、それはするっと手からこぼれて、入り口の方に転がった。ちょうどそこに、入ってきた近藤は石けんに足を滑らせ、頭を強打してしまう。そのどさくさに紛れて、桜井は近藤のロッカーの鍵と自分の鍵をすり替え、まんまと近藤の衣類と財布を身につけ、その場を立ち去る。ポケットのキーで高級車が反応したので、それに乗り込み財布を確認する。そして、免許証から、「近藤」の本名が山崎信一郎で、記載された住所に向かう。すると、豪華なマンションで、クローゼットには、変装用の衣類やIDカードがたくさんあった。近藤こと山崎は残された衣類や持ち物から桜井とされ、病院に搬送された。彼は記憶喪失になっていた。翌日、病院を訪れた山崎になりすました桜井は、このまま山崎になりすまそうとし、マンションにあったクッキー缶に隠された札束を見て、散財してしまう。一方、病院を退院したものの、教えられた住所がわからない山崎は、父親の見舞い帰りの水嶋香苗と出会い、彼女の車で桜井のアパートに送ってもらった。香苗は周囲に数ヶ月後に結婚すると公言している雑誌『VIP』の編集長だ。二人とも、几帳面な性格で、結構気が合うので、山崎の記憶喪失ということもあって、何かと面倒をみるようになる。ある日、桜井のマンションに電話が入り、工藤が500万円出すから、社長の愛人も殺してくれという依頼だった。金を現在は山崎がいるアパートの郵便受けに持ってくるように言う桜井。しかし、工藤は「社長」が愛人に金を残してるはずだから、愛人から金のありかを聞き出して、殺せばそこから500万円払うというのだ。その愛人は中学生の息子と二人で団地に住み、近所のスーパーでレジの仕事をしていて、とても金がありそうには見えない。桜井は、彼女に近づきマンションを借りたのでそこに息子と二人で隠れろという。しかし、そのやりとりは、工藤に盗聴されていた。一方、山崎の方も香苗と親密になるが、彼女の父が亡くなってしまう。彼女を慰めようと、一緒に彼女の父親の残したレコードを聴くが、それは山崎も好きだったベートーヴェンの弦奏四重楽奏で、聞いているうちに突然記憶が蘇り、本来のマンションに戻るのだった。そして、桜井と遭遇し、いきさつを全て理解する。ただ、山崎は殺し屋ではなく、実は単なる便利屋で、殺しの依頼を受けると殺害相手とも会い、事情を話しそちらからも金をもらい、殺しの芝居を打って、逃亡させるというものだった。すると、マンションには工藤もやってくる。この事態を何とかしようとする二人。しかも、そこには香苗まで入ってくる。
 設定としておもしろいのだが、細かいところにけっこう突っ込みどころがある。第一このごろ、昼間の銭湯にそこそこ満員なるのだろうか。しかも、山崎は他の客とは違い、スーツを着ていた。それを、桜井が着て帰るということは、いかに混乱していても番台の主人が見逃すことはないだろう。さらに、車はキーがあれば何とか乗れるだろうが、山崎の自宅マンションがまったくのセキュリティ無しというのも解せない。隣の部屋まで万一のため借りていたという設定なのに、本丸に工藤らのヤクザがずかずかと入ってくるというのも、納得しがたい。もう一点、山崎が貯め込んでいた金も桜井が浪費したことになっているが、すっかりなくなるというのもおかしい。総じて、この作品はある意味「コンゲーム」なのだから、細かい点も含めた設定にしないと、つまらなくなってしまう。


監督:内田けんじ
出演:堺雅人、香川照之、広末涼子、荒川良々 、森口瑤子 、木野花 、小野武彦

2012年日本映画      上映時間: 128分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

セデック・バレ 第1部太陽旗   第2部虹の橋
 1895年日清戦争の後、下関条約によって日本は台湾に総督府を置き、皇民化政策を推し進めることになった。そうしたなか、台湾の中部山岳地帯に住むセデック族は昔ながらの狩猟生活を続けていた。そして、遂にセデック族たちが住む高地山岳地帯にまで日本は押し寄せ、圧倒的な武力を背景に支配を固めていった。セデック族たちは持っていた旧式の銃を回収され、特別に認められた時に限って銃を与えられ、昔ながらの狩りを許された。彼らは、それぞれの集落に住んでいるが、そこには日本人の警察官が常駐する駐在所が置かれていた。そして、多くのセデック族の男たちは、山の木伐採したものを、この地方の中心地である霧社に運ぶという仕事に従事していた。行政組織や学校も日本式で、教育を受けた先住民も日本の名前で警察官になるものもいた。しかし、日本人たちは先住民の女性と結婚しても、「蕃族」と呼ばれ、差別と服従を強いられた。こうした植民地支配が始まって35年が経った1930年、警察官とのさ細な衝突によって、セデック族が立ち上がった。中心になったのは1集落の頭目モーナ・ルダオだった。このまま、日本人に支配されると、先祖代々の信仰や文化も滅んでしまうと思い、自らの誇りを取り戻そうと蜂起を決意する。そこで、11ある集落に蜂起を訴えるが6集落300人が呼応する。ちょうど、霧社で日本人のほとんどが集まって運動会が開催される日、セデック族たちはここを襲い、日本人たちを次々に殺した。これに対して日本軍が鎮圧に向かい、大砲(おおづつ)や飛行機を投入する。しかし、山中の闘いでは高い木からの狙撃によって日本軍は太刀打ちできない。すると、飛行機から化学兵器の使用まで行った。そして、セデック族の女性たちは、集団自決をし、日本軍に味方する先住民たちは、蜂起した部族の鎮圧にかり出された。こうした戦闘の末、ようやく沈静化された。最後まで闘い抜いたモーナ・ルダオの息子タダオ・ルダオらだったが、力つきて自決している。ただ、モーナ・ルダオだけは行方不明だったが数十年後半ばミイラ化した遺体が傍らに銃をもって発見された。
 いわゆる「文明」をかさにかけ、文化や信仰を一方的に蹂躙し強制的に服従をさせるといった植民地支配には、必ず「まつろわぬ」人々の抵抗がある。この対立はある一点で激突を余儀なくし、こうしたことが、この作品のもととなった「霧社事件」だろう。かつて、西村望「もう日は暮れた」で読んだことはあるのだが、舞台となった地域があれほどの高地でかつ先住民たちの身体能力の高さや、伝統的な音楽が入れ墨の習慣も含めアイヌの人たちとの共通項があるのだろうかと思った。それと、日本の植民地支配の皇民化政策によって日本名を名乗り和服を着用し懸命に日本人になろうと努力しつつも、それを強要した日本人たちが彼らを認めず差別するという構造は、朝鮮半島にも共通していると感じた。
 ただセデック族らの習慣で、狩りをする「男」たちが虹の橋を渡り、永遠に約束された「狩り場」で暮らせるようになるためには、勇者とならなければならない。それには、他人の首をはねて顔に勇者の入れ墨を入れなければならないのだ。こうした彼らの習慣も、日本の統治下では禁止された。ただ、太平洋戦争では、先住民たちは「高砂族」と呼ばれ「高砂義勇兵」として南方のジャングル戦で先兵として働かされた。しかも、こうした戦闘で亡くなった人々は否応なく靖国神社にまつられている。
 このような歴史を知る上でも、この作品は評価できる。ただ、実際の「霧社事件」の戦闘で亡くなったのは、一般人140人、日本軍兵士22人、警察官6人でセデック族らの先住民は700人程だという。日本軍側についた先住民たち21人が犠牲になったのが真相らしい。
 

監督:ウェイ・ダーション
出演:リン・チンタイ、マー・ジーシアン、ビビアン・スー、安藤政信、木村祐一、田中千絵

2011年台湾映画   上映時間:1.2部 276分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯
 1961年3月三重県名張市、奈良県に近いとある村にある公民館で地区の生活改善クラブの懇親会が開かれた。出席者は32名で、男性は日本酒、女性はぶどう酒で乾杯した。すると、女性たち数名が苦しみだした。あわてて介抱するがぶどう酒を飲んだ17名の内5名が亡くなった。このぶどう酒に農薬が混入されたことがわかった。山あいの小さな村は大混乱に陥った。捜査はこの懇親会に参加していた人間に集中した。そのなかで、5人の被害者の内妻と愛人がその中にいたということで、奥西勝が参考人として聴取され、逮捕された。彼には亡くなった妻との間に中学生の男の子と小学校入学直前の女児がいた。逮捕されると、この集落の人々の態度は一変し、奥西がやったという噂で持ちきりになった。しかし、警察での「自白」と物証として囲炉裏で発見されたぶどう酒の王冠ぐらいだった。しかし、奥西の「自白」と王冠との矛盾が明らかになり1964年12月1審の津地方裁判所小川潤裁判長は無罪判決をだした。ところが、1969年2審の名古屋高裁は一審の判決を覆して奥西に死刑判決をだした。この判決は、目撃証言をはじめ証言の変遷がいくつかあった。それは、この日の懇親会の酒を買いに行った男性が、酒屋で。これらは、会長宅から公民館に酒を持っていったのが奥西であることから、奥西だけがぶどう酒に細工ができるということにしたことは明らかなのだが、矛盾はそのままにされている。72年最高裁への上告も棄却された。こうして、奥西は「死刑囚」として生活を強いられるようになった。彼は、朝から「死刑」への恐怖で始まる。昼食が配膳されと翌日まで「刑」の執行はないということになり、ほっとする。こうした暮らしのなか、ようやく支援者が現れる。そして弁護団に鈴木泉弁護士も加わり再審への動きが活発化する。そして、王冠を同様のものを製作し自白との矛盾を明らかに、さらに混入されたという農薬「ニッカリンT」が赤い色で事件の時の白ワインに混ぜれば赤くなるなどの矛盾が明らかになり、2005年4月第7次再審請求が認められ再審開始が決定された。しかし、検察側からの異議申し立てがおこなわれ、翌年の12月名古屋高裁は再審開始決定を取り消した。
 現在、奥西勝は名古屋拘置所にいる。いわゆる死刑囚は拘置所に収監される。事件が発生から半世紀を経て、関係者も次々に亡くなっているが、拘置所から無実を訴え頑張っている奥西氏の姿を仲代達也が熱演している。奥西本人について頑張っているが、袴田事件の袴田氏のように、毎日の精神的なストレスの積み重ねによって、精神的に追い込まれた状態になっているのを知ると、精神的な強さが感じられた。また、徳島ラジオ商事件で再審開始を決定した後、法務省・最高裁からの露骨な嫌がらせをうけ、弁護士となった人の証言からも、現在の司法の縦構造から、再審を開始することの困難さをしることができた。いずれにしても、奥西氏の無実は間違いないことなので、何とか勝利してもらいたい。


監督:齊藤潤一
出演:仲代達矢、樹木希林、山本太郎、天野鎮雄

2013年日本映画       上映時間:120分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

その夜の侍
  鉄工所を経営する中村健一は、1人でプリンを食べていた。すると、妻の久子からの電話が入り「また隠れてプリンを何個も食べているだろう」と言う。慌てて、工場に戻る健一。しかし久子は家への帰途、トラックに跳ねられてしまう。トラックを運転していたのは木島宏、助手席には小林という木島の後輩も乗っていた。しかし倒れた久子が出血をしていないが意識を失っているのを見て、木島は久子の自転車を立てかけ、その場から去って行った。五年が交通刑務所から出所した木島は小林の住む団地に転がりこみ、タクシー会社に就職をしようとしていた。しかし、木島がかつてひき逃げをして、刑務所に入っていたことを皆に話しをしたということで、タクシードライバーの星が部屋に連れ込まれ殴る蹴るの暴行を受けていた。最初、自分は話していないと言っていた星だったが、灯油をかけられ火をつけられそうになり、自分がやったと告白する。すると、木島はもう飽きたから縛っていたロープを解いて返してやれよ言う木島。すると、玄関に青木という教師が立っていた。青木は亡くなった久子の兄だが、健一が毎日郵便受けに木島宛に「お前を殺して、俺は死ぬ」と事故のあった8月10日を決行日としてカウントダウンの手紙が届いていた。木島は、これは脅迫状だと言い張り、青木に健一を説得して詫び状を書かせあわせて慰謝料100万円を持って来いという。健一は今や木島をつけ回し、家に帰れば久子の衣類をの匂いを嗅ぎながら久子からの留守電のテープを繰り返し聞いていた。そんな健一に青木は、自分の同僚の教師幸子を紹介する。しかし、気乗りのしない健一だった。片や木島は星と2人で自転車に乗って、事故現場に遭遇した時、通行止めをしていた警備員の関由美子が道に落とした財布を拾い、返して欲しければ、トイレについてこいと誘う。そして、金を持ってこなかった青木を小林と星に森に穴を掘らせ青木を殺して埋めようとしていた。しかし、小林がすんでのところで木島を殴る。もみ合うが、「埋めておけ」言い残し木島は星とその場から去っていた。青木を助けた小林。しかし、8月10日は台風で雨が強く降っていた。そして、雨のなか歩いていた木島に包丁をもった健一が立ちふさがる。
 元々は舞台で上演された戯曲だそうだ。それだから、無意味な会話がたびたびあったり、しつこいくらい長い間の表情が映し出されていた。正直言って、小劇場を映画に持ち込まないでもらいたい。しかも、この作品は反吐がでるくらいつまらない。そもそも何が「侍」なのか、意味不明。こんな映画、演劇も日本だけのガラパゴス状況ではないのだろうか。こんな、クソつまらない映画を訳知りに堺雅人や山田孝之がいいだのということ自体情けなくなってしまう。


監督:赤堀雅秋
出演:堺雅人、山田孝之、綾野剛、新井浩文、田口トモロヲ、坂井真紀、谷村美月、安藤サクラ

2012年日本映画     上映時間:119分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

高地戦
 朝鮮戦争が始まって3年、休戦の話は出ているが、いまだに確定していない。そんななか、停戦になると国境線の確定のため、双方とも死守したいのがエロック高地だ。その激戦地に防諜隊のカン中尉が派遣される。任務は「北」に内通する人間を調査するためだ。そのエロック高地にはワニ中隊が駐屯しているが、そこにはキム・スヒョクもいた。カン中尉とスヒョクは戦争当初一緒に北朝鮮軍に捕まったがヒョン中隊長から「この戦争は1週間で終わるから、さっさと家に帰れ」と釈放されたことがあった。しかし、二人は家に帰ることもなく戦い続けた。しかも、スヒョクは二等兵だったが、2年間で異例の出世で中尉になっていて、ワニ中隊を実質指揮していた。それから、エロック高地の奪い合いがさらに続く。すると、スヒョク中尉らは北朝鮮軍とある場所に埋めた箱を介して交流をおこなっていた。それは、北朝鮮軍に挑発された人が南にいる家族への手紙を託し、お礼に酒やタバコを入れてあった。それは、カン中尉に見つかるが、見て見ぬふりをすることになった。そして、最大の謎だった、異例の出世の理由もわかる。そして、皆が待ち望んだ休戦協定が交わされた。ほっとする兵士たち。しかし、ワニ中隊には上層部が駆けつけ、停戦が有効になるまで後12時間あるので、それまで戦い、できるだけ占領地を獲得するようにと命令にやってきた。いったん、萎えた戦意をふたたび高揚させ戦地に赴く。すると、米軍の爆撃が開始され肉弾戦を開始する。さらに今度は、韓国軍も巻き込んでの爆撃が展開される。ここで最後の肉弾戦のなか、北朝鮮軍のスナイパー「通称2秒」と対決したスヒョク中尉は絶命する。彼の仇とカン中尉が2秒を殺し、停戦直前カン中尉は北朝鮮軍のヒョン中隊長と言葉を交わすが彼もまた息絶えてしまう。
ここでも描かれているように、朝鮮戦争はこの時の休戦が今も続いている。先に、キム・ジョンウンが言っていたように、休戦を破棄するかもしれないと言っていたように、危機が膨らむだけだ。しかし、いったん戦火が開かれると終わりにする難しさをこの作品では描いている。しかも、同じ民族間の殺し合いなんて悲惨すぎる。


監督: チャン・フン
出演:シン・ハギュン、イ・ジェフン、コ・ス、イ・デヴィッド、リュ・スンス、リュ・スンリョン

2011年韓国映画       上映時間:133分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

プンサンケ
 韓国に住む謎の男は北朝鮮製のタバコ「豊山犬」(プンサンケ)を吸うことから通称「プンサンケ」と呼ばれている。彼は、非武装地帯にある通称「自由の橋」に書かれているメッセージを実現している。多くは離散家族へのメッセージなのだ。ある日、韓国の老人が生き別れになった北朝鮮にいる妻へのビデオメッセージをプンサンケに託す。するとそれを持って北朝鮮の妻の元に行き、老人の姿を見せる。久しぶりの夫の弱った姿見た老婦人は、孫をプンサンケに託した。すると彼は孫も一緒に脱北し韓国に戻り、返事のメッセージと幼い孫も韓国側で育てることにする。一方、韓国に亡命した元北朝鮮高官に手記を書かせている韓国の情報部だが、なかなか進まずいらついていた。元高官は平壌に残してきた恋人のイノクが気になり、彼女を連れてきてくれればすぐに書くと言う。そこで、「プンサンケ」の噂を聞きつけた情報部は、自由の橋にメッセージを書き、プンサンケと接触する。すると彼は3時間でイノクを連れてくるとメッセージを残し鉄条網の彼方に消えていった。そして、3時間後無事、イノクを連れてきた。しかし、情報部員はプンサンケを拘束し、約束の報酬も支払わなかった。しかし、プンサンケは何なく拘束を外し、イノクと元高官を連れ、情報部と交渉する。ところが、イノクとプンサンケが脱北する間に何かあったと邪推し嫉妬をあらわにし、再びプンサンケを情報部に引き渡してしまう。情報部はプンサンケを拷問し「北か南どちらの犬か」と聞く、しかしプンサンケは言葉を読み書き聞くことはできるのだが、声を発することはできない。そして、やはりイノクへの想いも露見し、彼女も元高官の変貌ぶりに愛想をつかしプンサンケをにくからず想っていることも分かる。そこで、情報部は北朝鮮に潜入している情報部員が捕まっているので、彼を助けて連れ帰ることができれば、イノクとともに自由にしてやるというのだった。そして、これもクリアするが、自由にすることはなかった。すると、助けられた情報部員が手引きをしてプンサンケは拘束を逃れた。そして、密かにイノクのいる家を見張っていると、北朝鮮工作員に拉致されてしまう。ここでも、拷問と、「北か南、どっちの犬なのか」と聞かれる。そして、元高官を殺せばイノクは見逃すという提案にのり、韓国情報部員のガードする元高官の家に行く。プンサンケは元高官を連れて、家の外で待っていた北朝鮮工作員に身柄を引き渡した。そこで元高官は殺されるが、今度はイノクも一緒に連れて帰り、二人は拘束されてしまう。結局、自力で脱出したプンサンケは、イノクが工作員に殺されたことをしり、復讐を決意する。そして、韓国の情報部員と北朝鮮の工作員を一人ずつ拉致し地下の秘密部屋に閉じ込め双方を闘わせるのだった。
 驚異的な身体能力でソウルとピョンヤンを行き来するという設定で格闘技も強いという主人公プンサンケだが、北朝鮮の元高官に一撃でやられて気絶するのは、そんなことがあるのかと思った。しかも、この高官の嫉妬は少し異常。これは、総指揮で参加しているキム・ギドクの影響もあってのことなのか。それと「哀しい獣」もそうだったけど、けっこうひどい怪我をしているのに回復力が早すぎ。とはいえ気になった作品


監督:チョン・ジェホン
出演:ユン・ゲサン、キム・ギュリ、キム・ジョンス、オダギリジョー

2011年韓国映画      上映時間:121分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

リンカーン
 映画は有名なゲティスバーグでのリンカーン大統領の演説の後、未だ南北戦争の終結に至らず前線を慰問するリンカーンと北軍の黒人兵士との会話で始まる。リンカーンは4年に及ぶ戦争で疲弊しきった状況下、2期目の大統領として合衆国憲法修正第十三条を推し進めようとしていた。すでに、上院では可決され、下院での可決を目指していた。リンカーン大統領はすでに1年半前に奴隷解放宣言を行っている。しかし、法的に奴隷制度を廃止するには、憲法十三条を修正しなければならなかった。その当時、リンカーンは共和党の大統領であり、奴隷制度廃止を求めていたのは共和党だった。しかも憲法の改正には下院においても3分2の賛成が必要だった。共和党は基本的に賛成なのだが、民主党は黒人への参政権にまで及ぶ可能性もあるからと反対が大勢を占めていた。しかしリンカーンはそろそろ戦争も終結を目前にして、ここで合衆国憲法修正第十三条を可決し、名実共に奴隷制度に終止符を打つために、民主党の下院議員に賛成するように議会工作を進めるよう国務長官のウィリアム・スワードに命じる。一方リンカーンは共和党陣営の票固めのため共和党の長老で元議員のブレアと会う。ブレアは南部連邦の首脳と会うことを許可してくれれば協力すると言う。そこで、ブレアは非武装地帯で極秘裏に平和交渉にあたる。スワード国務長官はビルボとレザムとシェルという3人のロビーストに20人の民主党議員を賛成に回らせるための工作にかかる。彼らは、この憲法改正の議決後、すでに終えた選挙結果で辞職が決まっている議員に次の仕事の斡旋を約束し、賛成に回るように工作する。
 リンカーンは大学生になる長男のロバートがホワイトハウスに帰ってきて、戦争に行くと言う。リンカーンも妻のメアリーも次男を病気で亡くしていて、これ以上子どもを死なせたくないという思いが強く、参戦には反対する。しかし、ロバートの思いが強く、リンカーンは北軍の司令官グラント中将付きの士官として参戦させる。そして、いよいよ議決の日が巡ってきた。すると、民主党の議員が南軍の派遣団が首都ワシントンに到着しており、戦争終結にむけ今修正案を通せば交渉が決裂するから、採決を延期するよう動議が出され、共和党の一部も動揺する。しかし、リンカーンはメモで「私の知る限り、首都には、平和交渉をする南部連邦からの派遣団なんていない」と知らせる。リンカーンは中立地帯に南軍使節を足止めにしていたのだった。こうして、投票がはじまる。結果は微差で修正第13条は可決される。
 黒人は「奴隷」そして女性にも参政権がなかった。しかも、当時の人権状況はそれを是(これ)としていた。とりわけ、現在のアメリカではリベラルが民主党で保守が共和党というイメージがあるが、この時代は逆転していたようだ。そして、合衆国憲法の修正すなわち憲法改正が上下両院それぞれ3分2の賛成を要するというあたりが、物語の中心となっている。日本(にっぽん)においても憲法論議というより憲法改正発議の要件を3分2」から2分1にしようという動きがある。一般の法の上位にあり、権力の意のままに法体系を操ることを阻止するために制定されている96条を改正し、しかる後に本命として9条を改正し、国防軍で戦争遂行に道を開こうとする安倍政権の企みを阻止するためにも、リンカーンの姿を見るべきだと思った。


監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、デヴィッド・ストラザーン
、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジェームズ・スペイダ、ハル・ホルブルック、トミー・リー・ジョーンズ

2012年米映画        上映時間:150分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

ソハの地下水道
 1943年、ナチス・ドイツの支配下にあったポーランドのルヴフという町が舞台。現在ではウクライナ領でリヴィウと呼ばれている。ここの地下水道の点検作業を行っているのが主人公のソハだ。彼は若い相棒シュチェペクと作業をしながら、ゲットーに移されたユダヤ人たちの家を物色して盗みをおこなっていた。そんななかで、ユダヤ人の女性たちが全裸で走らされ、一斉にドイツ軍に射殺されるという場面に遭遇するソハたち。ある日、盗品を地下水道内に隠していると、人の声がする。そこに行くと、ゲットーからユダヤ人たちが地下水道に降りてきていた。シュチェペクはドイツ軍に通報して報奨金を貰おうと言うが、ユダヤ人の中の「教授」と呼ばれているイグナツィ・ヒゲルから口止め料として時計をもらい、かくまってくれれば金を出すという提案にのったソハだった。しかし、ドイツ軍がゲットーから収容所に移そうとしたとき、地下水道に逃げ込んできたのは、数十人だった。計算高いソハはこんな大勢を支援することはできないからと、ヒゲルに言い、12人だけを連れて他の場所に移動させる。ソハはこの地下水道の全容を知っていて、適切な場所に先導した。しかし、何せ下水道だから、ものすごい臭気とねずみが走り回るという場所だ。ソハも食料を調達するのもひと苦労する。一方、ドイツ軍の下で活動するウクライナ人の将校ボルトニックはソハとは旧知の仲で、彼に地下水道内にユダヤ人が潜伏しているという噂があり、ソハに案内させて地下水道の捜索をおこなうが、ソハがうまく切り抜ける。一方ソハは妻ヴァンダと一人娘のステフチャにはユダヤ人支援のことは内緒にしていたが、打ち明ける。妻は危険だから止めるように言い、いったんは娘と家を出るが戻ってくる。しかし、相棒のシュチェペクは危険な事を続けられないと、降りてしまう。地下水道内でもユダヤ人たちの間で子どもができたり、外に出てドイツ軍に見つかり、殺害したことで、ポーランド人10人が見せしめに殺される。その中にはシュチェペクも含まれていた。最初は打算でユダヤ人の支援を行っていたソハだったが、次第に彼らへの親しみがわいてきた。娘の聖体拝領の儀式に家族で参加したソハは折りからの豪雨で地下水道内のユダヤ人たちが水に飲み込まれてしまうと心配し、様子を見に行く。するとボルトニックと遭遇し、ソハがユダヤ人たちの支援をしていると確信し、一緒に地下水道内に入るのだった。
 これは実話を元にしている。監督のアグニェシュカ・ホランドはアンジェイ・ワイダの弟子ということもあり、邦題が「ソハの地下水道」となったという。アンジェイ・ワイダは「カティンの森」「地下水道」「灰とダイヤモンド」といった作品で、でポーランドがドイツとソ連によっていかに苦難の歴史を強いられたかを描き続けている。そうしたカテゴリーを引き継ぐかたちで本作は描かれている。最初は行きがかりで、打算から始まったユダヤ人支援が、彼らも金目当てのいやな奴として見られていたが、お互いに人情もあり、何より人として成長したソハは妻も巻き込み14ヶ月に渡る支援を続け、無事にユダヤ人たちを生還させる。気になったのは、1年以上もの間、日光に当たらないという生活では、健康上大変だし、ましてネズミが徘徊するなかで懐中電灯だけが頼りの生活で、電池の心配もしてしまった。人間は適応力があるものだとつくづく思った。


監督:アグニェシュカ・ホランド
出演:ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ、ベンノ・フユルマン、アグニェシュカ・グロホフスカ、ヘルバート・クナウプ、マリア・シュラーダー、キンガ・プライス


2011年ドイツ、ポーランド合作映画   上映時間:145分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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