FC2ブログ

*All archives* |  *Admin*

2013/01
≪12  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31   02≫
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
我に撃つ用意あり
 かつて、60年代後半全共闘運動が盛んだった頃闘いの先頭に立っていた郷田は、新宿でスナックを経営していた。20年間やっていた店を閉店するにあたり、気のあった仲間を招待して閉店パーティを開く準備に余念がなかった。そこに、突然メイランという若い女性が飛び込んできた。彼女は地元のやくざに追われているという。しかも、ビザも切れていて不法滞在だ。外ではメイランを追って桜道会系のやくざとうようよしている。それというのも、桜道会戸井田組長が銃殺され現場にはVHS-Cビデオカセットのアダプターだけが残されていた。新宿署のマル暴刑事の軍司が捜査に当たり、現場から逃げ出した若い女性を探していた。そのメイランこそが、戸井田組長にレイプされそうになり、もみあいになったところで拳銃が暴発し、戸井田が死んだという。彼女はベトナムからの密入国者で、すぐに帰国しないと兄の身が危険にされされるということで、何とか帰国をしたいと郷田に打ち明けた。一方スナック「カシュカシュ」ではかつての全共闘の仲間たちが集まってきた。現在ではルポライターをしている季律子や難民支援をしている者、予備校の教師等様々な職業についている。しかし、飲むほどにあの時のデモ指揮は何だという些細なことで殴りあいになったりした。一方、新宿署の軍司は、戸井田組がタイの女にパスポートをネタに売春させていて、その際に殺されたという情報を得た。すると、香港ヤクザが戸井田組々員を殺害する事件も起きた。そして軍司が見つけたテープには桜道会の桜田がフィリッピンの女性を射殺するシーンが映っていた。ついに、香港ヤクザたちが「カシュカシュ」に現れその場に居合わせた郷田の仲間である秋川をいきなり射殺し、メイランを連れて立ち去った。茫然とする一同に、郷田と季律子だけを残してこの場から返れと言い、二人はメイランが拉致されたフィリピンパブに向かう。そこで、銃撃戦の末メイランをタクシーに乗せ負傷した二人は微笑み会うのだった。
 全共闘運動から二十年を経て、それぞれ何らかの社会運動に関わろうとしていたり、まったくの普通の生活に入り込んでしまった人たちと様々な人生模様が描かれている。なかでも、ジャイアンツのユニホーム着ていつも酔っ払っている石橋蓮司演ずる秋川が撃たれてしまう場面はけっこう印象的だ。昨年、新宿で交通事故がもとで亡くなった若松監督が長年慣れ親しんだ街を舞台に1990年頃の混沌と多国籍化しているあたりが描かれている。


監督:若松孝二
出演:原田芳雄、桃井かおり、ルー・シュウリン、蟹江敬三、松田ケイジ、室田日出男、石橋蓮司、山口美也子、小倉一郎


1990年日本映画     上映時間:106分
スポンサーサイト

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ションベンライダー
 夏休み直前の中学校、いつもデブナガに虐められていた、ジョジョと辞書とブルースの3人は仕返しをしようとデブナガと対決した。すると、そこに車が入ってきて、いきなりデブナガを拉致していった。3人はデブナガを追っていく。しかし、拉致した男はデブナガを間違って連れてきたのだった。すると、そこに極龍会の山と政が現れデブナガを連れて行き、拉致した木村と女は殺され川に浮いていた。3人は極龍会が絡んでいることを知り、本拠地の横浜に行く。そこで、交番の田中巡査から、極龍会の名無しのゴンベに行き当たる。そして、デブナガが熱海にいると聞きゴンベとともに熱海に向かう。しかし、すでにデブナガは名古屋に連れて行かれたというので、ゴンベとジョジョは名古屋に向かった。一方、辞書とブルースは熱海に研修に来ていた教師のアラレと会い彼女の車で名古屋に向かった。そして、ゴンベとジョジョが山と政を追い詰めたころ、たまたまアラレの車も到着した。しかし、すんでのところでデブナガともども山と政に逃げられてしまった。すると、ゴンベたちの前に島田組の使いが手を貸すと申し出た。ゴンベたちは島田組組長に招待されどんちゃん騒ぎをする。そして、ゴンベたちはさらに大阪に向かう。すると、ドヤ街で混乱のなかアラレも連れて行かれた。そして、再び横浜に戻る、デブナガとアラレが監禁された場所を見つける。3人は何とか二人を救出することができたが、そこに現れたゴンベと二人の対決が始まる。監禁されていた間に覚醒剤を打たれたアラレはその場から去り、警察にはゴンベだけが逮捕された。
 随分古い作品で、遠景のショットが多く永瀬正敏や坂上忍、河合美知子たちの少年時代の顔を判別しづらかった。やくざの内部抗争にからむ誘拐に中学生が絡みいきなり拳銃を撃ったりといった荒唐無稽なストリーはついて行けなかった。だいたい極龍会という組じたいが解散するというのに親分との対立といってもぴんと来なかった。シャブで理性を失った教師や顔中にシャブをまぶした中学生。あまりのはちゃめちゃぶりにあきれてしまった。そんな中、「僕」と言っていた河合美智子が初々しく、主題歌も上手に歌っていた。後の「オーロラ輝子」もうなずけた。銭湯の場面も妙に印象に残った。


監督:相米慎二
出演:藤竜也、河合美智子、永瀬正敏、坂上忍、原日出子、桑名将大、木之元亮、財津一郎、倍賞美津子

1983年日本映画     上映時間:118分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

リンカーン弁護士
弁護士のミック・ハラーは黒塗りのリンカーン・コンチネンタルの後部座席事務所代わりに使う敏腕弁護士だ。いくつもの、案件を抱えてきぱきと仕事をこなしている。麻薬売人や「娼婦」なども顧客としている。ある日保証金立替業者ヴァルから、資産家の青年ルイスが女性を撲打したとして拘留されているので、弁護を引き受けるようにすすめられた。さっそく、面会に行き事情を聞くと、バーで会った女性レジーナから誘われ、自宅に行くといきなり殴られ失神していると、近所のゲイのカップルに取り押さえられ、警察に連行されたのだという。レジーナが顔面を殴られたという写真や身体の傷などは自分がやったものではないというのだった。しかし、検察側の持っている証拠には、ルイスのイニシアルの入ったナイフがあり、レジーナの証言によると、ルイスが家に入ってきていきなり殴り、ナイフで脅されたので瓶で殴り命からがら逃げ出したのだというものだった。レジーナの写真からミックは4年前のある事件を思い出した。それは、同じような殴られ方をした女性が殺され、マルティネスという男が容疑者として逮捕された。彼は被害者の(娼婦)ドナと関係を持ったが殺していないと主張した。弁護を担当したミックは二つの事件の類似点を直感した。そこで、調査員のフランクに調べるように依頼。すると、意外な事実がわかった。この4年前の事件でもルイスの存在が浮かび上がった。実はアメリカの法廷では依頼者と弁護人の間には「秘匿特権」という制度があり、依頼者の不利になることは告発もできないという。そんなおり、フランクが射殺されて発見された。しかも、使われた凶器はミックの持っていた銃だ。ミックはルイスにドナ殺しの件を追及すると、あっさり認めてしまった。ここで、ミックがなぜ弁護士として雇われたのかの真相が明らかになった。そこで、ミックは法廷では、最後までルイスの無罪を獲得するための弁護をおこなうものの、ある仕掛けをするのだった。
 「ワル」を相手にけっこう適当にやっている弁護士だが、別れた女性検事の元妻とも一人娘を介して上手くやっている。ただ、父親の遺言通り冤罪を憎んでおり、自分が荷担させられた事件のリベンジを果たしたり、ミステリーとしても法廷劇としてもテンポ良く展開されおもしろかった。

監督:ブラッド・ファーマン
出演:マシュー・マコノヒー、ライアン・フィリップ、マリサ・トメイ、ウィリアム・H・メイシー、ジョシュ・ルーカス、フランシス・フィッシャー、マルガリータ・レヴィエヴァ

2011年米映画      上映時間:119分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ハンガーゲーム
 舞台はパネムという独裁国家だ。ここはかつて独裁制に対する反乱があり、それを鎮圧した支配者たちは富裕層の暮らす首都キャピタルが12の地区に分けられた貧困地帯を支配している。そして毎年各地区から12歳から18歳までの男女一人ずつがくじで選ばれ、ハンガーゲームと呼ばれるサバイバルゲームに参加することが義務づけられている。12地区でも抽選がおこなわれることになり、住民が集まった。そして、一人の少女が選ばれおびえていた。すると、その少女の姉カットニス・エバディーンが手を挙げ私が志願すると前に進み出た。こうして女性はカットニスが選ばれ、男性はパン屋の息子ピータが選ばれた。二人は豪華列車で首都キャピタルに向かった。列車には二人の教育係でかつてハンガーゲームで優勝経験のあるヘイミッチが待っていた。しかし、彼はアルコール依存症だった。キャピタルに着くと各地区の選出者24名がドレスアップして顔見せのセレモニーが開催される。その際カットニスは専属スタイリストのシナがドレスから炎がでるという演出をほどこした。そこでカットニスは「炎の少女」というニックネームを付けられ一躍人気者になった。そして、彼らは武闘訓練を開始した。ヘイミッチはカットニスとピーターに他地区から選ばれた参加者の中には小さい頃から武闘訓練を積みいわばプロのような参加者もいることを告げる。こうして、最終的な顔見せイベントが開かれた。ひとり一人のインタビューの最後にピーターはこれまで密かに同級生だったカットニスへの片想いの心情を吐露するのだった。そして、いよいよゲームは開始された。カットニスはヘイミッチの忠告通り最初はすぐに逃げろという指示に従って逃げた。すると、いわゆるプロたちによってゲーム開始直後たちまち半数もの参加者が殺されてしまう。カットニスは木に登りうまく隠れていた。しかし、こうした一連の行動はすべてテレビで中継され、主戦場もコンピューター制御でいろいろな空間も作り出すことができるのだった。こうしたなか、カットニスは負傷する。すると、ヘイミッチのはからいで視聴者からの差し入れで薬が届けられた。こうしてバトルは続けられていく。
 かつて、日本でも「バトルロワイアル」という作品があった。ただ残虐なイメージしか残らないような駄作だった。一方この作品では、格差の広がる独裁国家が舞台だが、主人公カットニスの優しさも描かれ、人の生死までもエンターテインメントとして利用するという支配者への最終的な抵抗によって、見事生還するのだが、これは新たな反乱への序曲となって、続くという示唆がただよっていた。カットニス役のジェニファー・ローレンスは前作「ウィンターズ・ボーン」に続いて兄弟想いの気の強い少女を、今回も期待通りうまく演じていた。


監督:ゲイリー・ロス
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、レニー・クラヴィッツ、ドナルド・サザーランド

2012年米映画    上映時間:143分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

LOOPER ルーパー
 2044年のアメリカは経済破綻し、社会が荒廃していた。さらに人口の1割が突然変異でテレキネシスという念力で物を動かすという能力が加わっていた。そんななかで、ジョーはマイフィアのエイブに雇われていた。エイブは2070年代に発明されたタイムマシンで未来から送られてきた男だ。彼は未来で「邪魔な存在」を抹殺するという行為が全て管理されていて不可能になっていることから、発明されてすぐに禁止されたタイムマシンを使い、過去に送り、そこで殺すということを配下にやらせていた。ジョーはタイムマシンでループしてくる未来の人間の処刑者をするということで「ルーパー」と呼ばれていた。このルーパーとの契約を打ち切るには、未来から送られてきた「自分自身」を撃ち殺すことで、「ループを閉じる」ことになるのだった。ある日、同じルーパー仲間のセスがジョーの家を訪ねてきた。彼は未来から送られてきた30年後の老いた自分自身を殺すことになり躊躇している間に逃げられてしまった。しかし、結局セスを助けることはできず、組織に殺されてしまう。すると、今度はジョー自身が30年後の自分を殺すはめになる。一端は自らを殺すことになるのだが、その後30年で中国にわたりようやく結婚もして、幸せになったところで、中国マフィアに捕まり妻を殺されてしまう。そして、2044年に送られて抹殺されそうになるのだが、彼は逆襲し自らがタイムマシンに乗り込んで時代をさかのぼる。そして、こうした仕組みを作った2070年代のボス「レイン・メーカー」を見つけ出し、そこで殺せば、妻も殺されなくてすむと考え、行動に出たのだ。そして、30年前の自分と会って真相を打ち明け協力してほしいと話合う。そして、レインメーカーの候補3人を抹殺しようと動き出した。
 タイムトラベルものでは、本人同士が時代を隔て会うということはまずあり得ないことだと思うが、そこでのお約束を反故にしている。さらに、もうひとつ、サイキックの能力といういのも加わり、最後は衝撃のオチが待っている。


監督:ライアン・ジョンソン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント、ポール・ダノ、ノア・セガン、パイパー・ペラーボ、ジェフ・ダニエルズ

2012年米映画                  上映時間: 118分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

一遍上人
 一遍は、阿弥陀仏の教えで六字名号「南無阿弥陀仏」を唱えれば往生できるという教えを広めるための遊行に出る決意をする。すると、妻の超一と娘の超二も一緒に行くということになった。さらに念仏房も加え4人での遊行の旅が始まった。一遍は万人の往生は決まったことであり、仏との縁を結ぶための「結縁」に気づくことを「南無阿弥陀仏」を唱えることで実現できるとして、六字名号のお札を配り続けるのだった。熊野、長野と遊行を続け、佐久の武家屋敷で超一が一遍の念仏とともに突然踊り出すのだった。こうして、鉦などを使った打楽器をバックに踊りながらの念仏が始まった。様々な人々に分け隔てのない接し方で遊行を続け、鎌倉に入ろうとするが、北条氏の妨害に遭って郊外で踊る念仏を続けた。その際、殴られ怪我をし医僧に助けられるが、超一の衰弱が激しいので、これ以上の旅は無理だと助言するが一行は再び旅立ち、三島で踊る念仏をおこないながら超一は息を引き取るのだった。それでも、旅を続けるのだが、超二は父としての言葉が聞かれないことに不満をもつのだった。そして、京に着くと昔なじみのお銀と一行は再会した。お銀はかつて一家を皆殺され、一人となって仏との結縁に気づかされ、遊行に加わっていた。しかし、家族を殺した男と遭遇し、その仇にもお札を配る一遍に対し怒りを爆発させ、姿を消してしまっていた。彼女との再会で、超二は慰められた。すると、お銀はかつての超一のように群衆ののなかで踊り始め、念仏踊りの輪が広がっていった。
原作は「一遍上人絵伝」だという。ウド鈴木が主演ということで何だか心配だったが、あまり台詞もなく何とかこなしていた。見せ場は楽器というか単純な音を背景に踊り出すという場面だ。踊りの所作が決まっていてついつい皆が踊りの輪に誘われてしまう。ただ、群衆は現代風な髪のまま出演したりしていて、制作費の少なさの反映なのかと思った。それと、DVDで見たのだが画像の処理のせいなのかそれとも撮影方法によるものなのかよくわからないが、ゆらぎとちらつきが気になった。上映時間も短く、これまた制作費の関係なのか思ってしまった。浄土宗系の根本の教えが阿弥陀如来の本願である一切衆生が皆往生するというところが出発であって、阿弥陀如来への帰依を意味する「南無阿弥陀仏」を唱えることで結縁が成就するというもの。そのシンプルな教えを踊りながら念仏を唱えるというのは、当時としては画期的なことだったと思う。さらに、一遍亡き後はそれまでと後継者もあえて決めていなかったのに何とか現代まで続いていることが逆に門外漢としては疑問に思ってしまった。


監督:秋原北胤
出演:ウド鈴木、宮下今日子、玉置成実、橘美緒、吉田達也、スティーヴエトウ

2012年日本映画     上映時間:85分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

未来を生きるきみたちへ
 デンマークに暮らすスウェーデン人医師のアントンは、アフリカで難民キャンプに避難している人々の治療を行っている。ここに運ばれてくる患者のなかには、「ビッグマン」と呼ばれるボスが仲間うちで妊婦の子どもの性別を賭けの対象にして、確かめるために腹を切り裂くということがしばしば起きていた。一方、デンマークには、アントンの妻マリアンと中学生のエリアスと幼い弟のモーテンが暮らしていた。エリアスは学校で、ガキ大将のソフスらに毎日いじめをうけ自転車の空気チューブを抜かれていた。そこに転校してきたのがクリスチャンだった。彼はいじめの現場に遭遇するが、エリアスに同情し彼の肩を持ち、逆にボールをぶつけられてしまう。翌日も同じようないじめがあり、誰にも言うなというソフスに対してクリスチャンが空気入れでソフスを殴り倒した上でナイフで脅し「二度と手を出すな」と言い放った。これは、問題になるが、エリアスの機転でナイフを隠し一応和解が成立する。
 こうしたなか、アントンが帰国する。しかし夫婦は別居中なので、二人の子どもが父親とともに久しぶりの休日を楽しみ、母親のいないクリスチャンも一緒にドライブを楽しんだ。幼いモーテンがブランコに乗りたいかけだして、そこで子ども同士がけんかとなった。それを仲裁しに入ったアントンに相手の子の親ラースにいきなり殴られるアントン。理不尽な行為に抗議するが一方的にまくし立てるラースはさっさと子ども連れて帰ってしまう。翌日このラースを見かけたエリアスとクリスチャンはネットで彼の職場を割り出す。子どもたちに促され、ラースの元を訪ねたアントンたちだが、スウェーデン訛りを指摘されまったく反省のそぶりもみせず、再び殴りかかってくる始末だった。アントンは反撃せず、子どもたちに理をもって話す態度の重要性を身をもって示す。しかし、子どもたちは、殴り返さないといじめと同じで相手に非をわからせることはできないと主張する。そうして、アントンが再びアフリカに戻ると、クリスチャンが祖父の残した大量の花火を発見する。それは、現在では、手に入らないような危険な量だった。そこで、クリスチャンはネットで爆弾の作り方を見て、爆弾を作りラースの車を爆破することを思い立った。乗り気ではないエリアスも巻き込んで爆弾作りが開始された。
 原題は「復讐」ということらしい。子どものいじめ、これに対して大人は暴力はだめという。しかし、一方でやられたらやり返せという大人も大勢いる。「報復はあらたな抗争の火だねになる」ということも真実である。こうした背景に格差や民族といった社会的要因があることも事実で、子どもの未成熟性と大人であっても理性が欠如していることによる暴力を是とする普通の人々が多く存在するまさに現代の状況をわかりやすく描いている。


監督:スサンネ・ビア
出演:ミカエル・パーシュブラント、トリーヌ・ディルホム、ウルリク・トムセン、ウィリアム・ヨンク・ユエルス・ニルセン、マルクス・リゴード

2010年デンマーク、スウェーデンデン映画   上映時間:118分
ビフォア・ザ・レイン
 第1部の「言葉」は、マケドニアのある修道院で「沈黙の誓い」を立てて修行中のキリルが主役。彼の部屋に一人のアルバニアの少女が逃げ込んできた。彼女は、マケドニア人を殺害して逃げてきたのだった。ちょうど、その頃ユーゴスラビアが解体過程にあり、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、マケドニアと内戦が続いていた。こうした状況下アルバニアとマケドニアでも民族対立が強まっていた。こうした背景もあり、マケドニア人たちが修道院に押しかけてきた。そして、少女を渡せと武装して押しかけてきたのだった。一方、彼らの村では葬式がおこなわれていた。そして夜になって、少女の存在が発見され、キリルは少女ザミラを連れて、修道院を後にする。そして、ザラミの故郷にたどり着くが、そこで親族から銃弾を受ける。
 第2部「顔」はロンドンの雑誌社に勤めるアンの元にマケドニア出身のアレキサンダーが顔を出す。彼はピューリッツァー賞を受賞した報道カメラマンだ。そして、アンに今晩の飛行機でマケドニアに帰国するから一緒に行こうと誘うのだ。しかし、アンは現在妊娠中だが夫とは別居中だ。その日の夜夫ニックと話合うのだった。レストランで顔を合わせた夫妻は、アンから妊娠の知らせを受け喜ぶ。しかし、その後アンから離婚を考えていることも知らされる。そこで、動揺するニックだが、店の中では外国人と店のボーイがもめている。何やら怒った外国人の男がボーイに金を投げつけた。すると店のオーナーが出てきて、ボーイに店を出て行けと言い放つ。これに切れたボーイがいきなり外国人を殴りはじめた。こうして乱闘になり、男は店からたたき出された。すこし、落ち着きを取り戻したところに、再び外国人が戻ってきて銃を乱射し始めた。そして、顔を撃たれたニックの姿があった。
 第3部「写真」では、マケドニアに帰国したアレキサンダーは16年ぶりの故郷戻ってきた。しかし、村は銃をもった若者が見張っていた。アレキサンダーはかつて想いを寄せていたアルバニア人のハンナの家を訪ねる。ハンナは夫と死別し二人の子どもがいた。祖父からあいさつをしなさいと言われるが敵にはあいさつしないと言い放つ。そして、アレキサンダーの従兄弟がアルバニア人に殺されたというのだ。武装して、アルバニア人の村に向かう従兄弟たち。その夜、アレキサンダーの家に密かにやって来たのはハンナだった。彼女は、娘のザミラが捕まったので、助けて欲しいと言うのだった。翌日、アレキサンダーはザミラを連れだし、警察に連れて行くと言うが、従兄弟はそれはできないという。こうしたやりとりの後、ザミラを連れて行こうとして、撃たれてしまう。こうして、第1部に続く。
 民族と宗教が違うアルバニアとマケドニアの対立を基本にしながらも、しかも対立する側からではなく親族から銃撃される場面が1部と3部で描かれる。2部の乱射犯も理不尽そのものだが、全体的にも憎悪と対立がそれまでは調和がとれいていたなかで、些細なところから発生するとというあたりが、描かれ一度その均衡を崩せば憎しみと復讐の連鎖がつづくということを示唆している。そういう意味で十年近く前の映画だが、この日本の今にも通底するものがあると思った。


監督:ミルチョ・マンチェフスキー
出演:レード・セルベッジア、グレゴワール・コラン、カトリン・カートリッジ、ラビナ・ミテフスカ

1994年マケドニア、フランス、英映画  上映時間:113分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

プロフィール

skdfg

Author:skdfg
FC2ブログへようこそ!

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
RSSフィード
ブログ内検索
Amazon

フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カレンダー
12 | 2013/01 | 02
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。