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灼熱の魂
 冒頭、頭を丸刈りにされる男の子たち。おそらくは中東の国で武装兵士としての訓練をうける子どもたちらしい。一方、カナダで数学者として、研究をしているジャンヌ・マルワンは母親が働いていた公証人ジャン・ルベルの事務所で母が遺した遺言を双子の弟シモンとともに開封した。母ナワル・マルワンはジャンの事務所で長年働いていた。彼女は夏のある日ジャンヌとプールに行き、そこで突然倒れ病院に搬送され、数日後死亡してしまった。その際、ジャンに託されたのがこの遺言だった。それによると、ジャンヌには彼女の父を探しだし父への手紙を渡すようにというものだった。シモンには彼ら姉弟の兄を捜し、彼宛の手紙を渡すようにといういものだった。ジャンヌは恩師に相談するが、母の遺言に従うようにというものだった。しかし、シモンは生前母から愛情を感じられず、疎遠な関係だったこともあって、乗り気ではない。そこで、ジャンヌが一人で母の生まれ故郷である中東のレバノンに行く。そこで、母親の半生が明らかになる。母ナワル・マルワンは1949年レバノンで生まれた。彼女たちは伝統的にキリスト教を信仰する地帯で生活していた。年頃になったナワルはイスラム教徒の青年と恋仲になった。しかし、それは家族に露見し相手の青年は彼女の兄に射殺されてしまう。彼女も殺されそうになるが、祖母のとりなしで助かるが、ナワルは妊娠していた。そして、男の子を出産するが祖母はその子のかかとに三つの点のタトゥーを入れ孤児院に入れ、ナワルは都会の大学に入学するということで、村を追い出された。叔父のもとで大学に通い、叔父が発行する新聞の編集の手伝いをしていたが、レバノンはキリスト教徒対イスラム教徒という宗教が絡んだ内戦が勃発し、大学も封鎖されてしまった。そこで、ナワルは生き別れになった息子の安否を確認しようと単身で南部の危険地帯に向かう。息子が預けられたはずの孤児院はイスラム系武装勢力の襲撃を受けて誰もいない。その帰途、イスラム勢力が多い地区からバスに乗るため十字架を隠したナワル。しかし、バスはキリスト教徒武装勢力に捕まった。銃撃されバスも焼かれようとした時、ナワルは十字架を掲げ「私はキリスト教徒よ!」と叫び、一人だけ助かった。そして、彼女は息子も死んでしまったと思い絶望してしまい、今度はイスラム系武装勢力のテロリストとなる。そして、キリスト教右派の指導者を狙い、彼の子どものフランス語教師となった。そして、その指導者を暗殺し、逮捕された。彼女は南部のクファリアット監獄に送られ、15年間収監された。その間、拷問や体罰にも耐えたナワルは絶えず歌を歌っていたため「歌う女」と呼ばれた。しかし、そんな彼女を屈服させるための拷問人アブ・タレクがやって来た。彼はナワルを精神的に追い込もうと、連日レイプする。やがて、彼女は妊娠し自らの腹を殴るが、双子を出産する。本来は生まれた子は川に流されるところを出産に立ち会った看護師によって密かに育てられたのだった。
 こうした母の半生を辿ったジャンヌは弟のシモンと公証人ジャンまでもレバノンに乗り込み、ナワルの出国までのいきさつがわかり、ついに母の遺言を実行することになった二人。
 あまりと言えばあまりの結果。こうした過酷な運命を受け入れざるを得ないとは悲劇としか言いようがない。それでも、ナワルがなぜ、イスラム武装勢力のテロリストになったのか。元々ニハドを産むのはイスラムの青年との恋があったこともあり、あまり宗教的な抵抗感はなかったことはわかるが、それでもという感はある。一方、ニハドはイスラム武装勢力のキャンプで戦士として育てられ、狙撃手となる。ただ、画面で出てくる狙撃手が狙う子どもは難民の子のように見えた。それとクファリアット監獄に拷問人アブ・タレクとして現れるがこの監獄の主体はどっちなのだろうか。ナワルが殺したのはキリスト教右派の指導者なのだから、キリスト教徒からは憎まれても、イスラム勢力側からは憎まれるということはないと思うが、どうしてイスラム側であろうはずのアブ・タレクに拷問されるのかがわからない。とは言え、最後にニハドとして母の墓に行った心境ははかりしれない。


監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット、レミー・ジラール、アブデル・ガフール・エラージズ、アレン・アルトマン


2010年カナダ・フランス映画       上映時間:131分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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