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リラクディッド
 2006年イラク戦争に派遣された米軍。サマラに駐屯した部隊は基本的には、市内の検問にあたっていた。兵士たちのなかには、大学の映画学科に進学するため、ビデオカメラを持ち込み日々の兵士たちの活動を記録し、スクープ映像を撮ろうとしているサラサールの姿があった。その他には、素行が悪く、刑務所に行くか戦場に行くかというなかで、イラクに来た連中もいた。そんななか、いつもの検問をおこなっていた。何重にも張り巡らせたバリケードと注意標識はあるものの、イラクの識字率は50パーセント未満というなかでは、緊急時中に入ってきてしまう。しかも、止まれを意味する合図も、行けという風にとらえたりもする。そんななか、身重の女性の出産を控え猛スピードで検問所に入ってきた。しかも、止まれというシグナルを早く行けという風に受け止めてしまったらしい。慌てた兵士たちは銃を乱射してしまう。すると、中には妊婦が血だらけで横たわっていた。現地の世論は米兵への非難が高まった。その後、検問所付近に家財などが捨てられていた。その付近で、現地の子どもと話していた兵士にベテランの曹長が声をかけ、昨日なかった家財が捨てられている時は注意をしなければならないと言ったその時、爆弾が爆発し曹長は死んでしまう。これを受け、現地の捜索に入って、そこの家の男性を逮捕した。その際、そこの家の15歳の娘が毎日検問所を通ることを確認した兵士がいた。後日、酔った勢いで娘の家に押し入り、レイプしに行くという話が出た。一人は止めるのだが、二人は制止を聞かない。サラサールは暗視カメラをヘルメットに装着し、着いて行く。制止した兵士はついに止められず、家の外にいたが家の中の悲鳴を聞き中に入るものの、銃を突きつけられ外に出ざるを得なかった。そして、中では自衛のために取り出した銃を見て家族を虐殺し、娘をレイプし放火してしまう。後に、サラサールが一人現地人に拉致され、首を切り落とされてしまう。制止した兵士は告発するが、結局現場にいなかったということで、曖昧な処理になってしまう。
 ブライアン・デ・パルマ監督が現代のネットへの動画投稿なども使い、誰でも映像が撮影できるという状況を踏まえた作品。手持ちのカメラを使ってドキュメンタリー感を出している。実際に起きたマフムーディーヤ虐殺事件を元にしている。ただ、映画のなかで殺されたサラサールが事態を撮影していたはずなのだから、それがどうして出てこないのかが疑問だ。それはさておき、軍の内部には仲間を守るために、見ざる言わざる聞かざるという状況があることが伺いしれる。しかも、実行犯もテロとの闘いを全面に出し、アメリカがイラクを民主化してやったという一面的身勝手な論理を振りかざし、自らの凶行を正当化しようとする場面もあり、こんなことが結構一杯おこなわれているのだとも受けとめてしまった。


監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ロバート・デバニー、イジー・ディアズ、パトリック・キャロルロブ・デヴァニー、イジー・ディアス

2007年米・加映画   上映時間:90分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

復讐捜査線
  ボストン警察殺人課に勤務するベテラン刑事、トーマス・クレイブンは男手一人で育てた一人娘エマと久しぶりの再会をするため、駅まで迎えに行った。夕食の買い物を済ませ、さて夕食という時、娘が体調の異変を訴えた。すぐに、病院に行こうと玄関を出た時、「クレイブン」という呼ばれて銃の発射音が鳴り響き娘のエマが倒れていた。駆けつけた警察の同僚たちを前にふさぎ込むトーマス。翌日の新聞には、トーマスを狙った何者かが娘を誤射したと報じられていた。ボストン警察では、身内の事件の捜査にはトーマスは外すという内規があり、それが伝えられた。そこで「エマに個人的な恨みを持つ」者の犯行という線で、単身捜査をすることになった。さっそく、エマの残した携帯電話などを調べ、つきあっていた男性の存在を確認。そこを訪ねるが、警戒をしている様子でづっと監視されているというのだ。彼はエマが勤務するノースモア社の同僚だった。実は、ノースモア社は米国防省も関与する軍需会社で密かに核開発をおこなっていた。エマはその事実を知り、密かにその実態を告発しようとしていたのだった。そのことを相談され、環境保護団体に証拠品を入手させるための手引きをしたのだが、忍び込んだグループ全員は事故死として葬られていた。エマのアパートでは、誰かが侵入してパソコンが消えていた。さらに、エマの遺留品のガイガーカウンターがエマの遺髪に反応した。一方、ペンタゴンはノースモア社に全ての秘密を守り処理するように指示する。さらに、謎の代理人ジェドバーグを使って一切の機密事項の保持を優先するように命ずるのだった。こうしたなか、トーマスはノースモア社の社長のベネットに会う。すると、彼はトーマスの存在を危険視して、配下に抹殺するよう指示する。さらにジェドバーグとも会ったトーマスは、エマが告発にむけ弁護士や国会議員とも接触していた事実をしるが、彼らはノースモア社やペンタゴンとの繋がりがあって逆にエマが狙われたこともわかった。さらに、トーマスは環境保護団体の代理人の女性と接触した時、その女性は猛スピードの車に跳ねられ、トーマスも狙われたので、射殺してしまう。そしてトーマスはベネットの自宅に乗り込むのだった。
 久しぶりのメル・ギブソンの映画だった。内容的には放射性物質がからむというもので、結構おもしろかった。それと、政・官・財の巧妙に入り組む利権構造は日本の原子力ムラのそれと酷似していると思った。元々が英国のBBCのテレビドラマのリメイクだそうだが、なかなか巧妙な筋立てでよかった。あまり、期待していなかったのだが意外によかった。


監督:マーティン・キャンベル
出演:メル・ギブソン、レイ・ウィンストン、ダニー・ヒューストン、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ショーン・ロバーツ

2110年米・英映画   上映時間:117分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ミケランジェロの暗号
 1938年、ウィーンで画商をするダヤ系のヤコプ・カウフマンと息子ヴィクトルは、ナチスが侵攻する気配を感じていた。そこに、かつて使用人の息子で家族同然に育ち外国に行っていたルディと再会した。兄弟同然に育ったルディを家に連れ帰ったヴィクトルは、代々家に伝わったミケランジェロ作の未発表のモーゼを描いた絵を秘密部屋で見せた。この後、ナチスが侵攻すると、ルディはナチス親衛隊に入って、カウマン一家を収容所に送る。ヴィクトルの婚約者だったレナはカウマン一家とウィーンを一緒に出国しようとしていたが、ウィーンに残り、画廊ともどもルディの管理下に置かれることになった。すると、ルディはナチス上層部にミケランジェロの絵画について密告した。すると、ヒットラーが同盟の強化にむけイタリアのムッソリーニへの贈り物にすると言い出した。ルディはさっそく、秘密の部屋から絵を探し出して、ナチス親衛隊に差し出した。その絵画はすぐにイタリアの特使に引き渡された。ところが、鑑定の結果贋作だということがわかった。本物を探すためヤコブに聞こうとするが、彼は収容所ですでに亡くなっていた。つぎにヴィクトルがポーランドの収容所からヴィクトルがベルリンに呼ばれることになり、ルディが迎えに行くことになった。ヴィクトルは収容所でヤコブからの遺言を聞いた男からある言葉を伝え聞き、ウィルとともに飛行機に乗り込んだ。しかし、その途中飛行機はパルチザンに狙われ、打ち落とされた。そして、ヴィクトルはウィルを助けるが、ドイツの占領下でもありナチの軍服を着込みウィルになりすます。その上で、ヴィクトルは本物の絵はスイスの銀行にあるという話をでっち上げ、母親とレナをスイスに連れてくればヤコブの相続人として絵を入手できると言う。女性たちはスイスに着き、亡命することができたが、イタリアはムッソリーニがパルチザンに逮捕されたというニュースが入った。ヴィクトルはルディとともにウィーンに戻り、再び絵を探しにいく。そこで、画廊の権利とミケランジェロの絵をルディに譲ることで、スイスに出国する。そして、終戦を迎え、今度はルディが画廊を再開するにあたって、ミケランジェロの絵を披露するというのだ。そこに現れたヴィクトルは母と妻となったレナを伴い店に現れた。そして、ミケランジェロの絵は今度も贋作であることが鑑定された。しかし、ヴィクトルはルディから父の肖像画を貰っていた。その絵はかつて、父からの遺言の絵そのものだった。
 「ヒトラーの贋札」のスタッフが制作した作品。ただ、邦題が「ミケランジェロの暗号」となっているが、暗号は出てこない。このあたりは、なんだこれはと思った。実際は、ある種のコンゲームで、贋絵画、贋ナチス、贋ユダヤ人と入り乱れ、最後まで逆転する。ところで、こんなかたちで、ユダヤ人たちの資産はけっこう収奪されたのだろうとも思った。この作品のように助かった人がいれば、それでもいいかも知れないが、虐殺されたうえに財産までとられてしまうということであれば、踏んだり蹴ったりということにもなってしまう。


監督:ヴォルフガング・ムルンベルガー
出演:モーリッツ・ブライブトロイ、ゲオルク・フリードリヒ、ウーズラ・シュトラウス、 マルト・ケラー

2010年独・オーストリア映画        上映時間: 106分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

レッド・バロン
 戦火の馬と同じ第1次世界大戦、1916年のフランスのとある町でおこなわれている葬儀にドイツ軍飛行機の爆音が聞こえた。そして、葬られた連合軍のパイロットの棺に上空から追悼の花輪を投げ入れてた。その張本人がマンフレート・フォン・リヒトホーフェン男爵だった。その帰途遭遇した連合軍の飛行隊と空中戦を展開し、撃墜する。地上に降りて、撃墜現場に行くとカナダ人パイロットが負傷していた。リヒトホーフェンはその負傷したロイ・ブラウン大尉を救出する。その現場にいた従軍看護師ケイトに惹かれたリヒトホーフェンだった。その後も、撃墜数を増やしていくリヒトホーフェンに対して軍の上層部も英雄として祭り上げようとする。リヒトホーフェンもまた、軍の規則を無視して自らの機体を赤く塗り敵から恐れられる存在となっていった。そこで、軍は最高の栄誉であるプール・ル・メリット勲章を授与する。さらに彼を大尉に昇進させ、第11戦闘機中隊の指揮官に任命した。当時の戦闘機は、自らの操縦技術によってカバーでき、空中戦も騎士道精神にのっとって機体を打ち落とせばいいという感じだった。それでも1917年のある日赤い機体が不時着する。すると、そこには頭に傷を負ったリヒトホーフェンがいた。すぐに、野戦病院に運ばれ、ケイトの献身的な看病で回復していった。その頃、「レッド・バロン」の異名で有名になったリヒトホーフェンの素顔に触れ、心を許していったケイト。二人はある夜、ディナーにいった。その帰途ケイトは重病人の収容された病院にリヒトホーフェンをともなって寄った。ケイトは地上戦での激闘で犠牲となった兵士を目の当たりにしたリヒトホーフェンは人生観が変わるほどのショックを受けた。その後、軍の上層部は英雄「レッド・バロン」を失わないよう、地上勤務とした。ケイトもそれを聞き安心して野戦病院に戻った。しかし、戦火は激烈化しリヒトホーフェンの戦友たちも次々に戦死していった。彼の弟二人も航空隊に配属となり、ともに闘うのだった。こうしたなか、再び戦闘に参加することになったリヒトホーフェンは80機の撃墜を達成した翌日、彼もまた撃墜されてしまう。
 風を切って飛ぶ複葉機では、航空帽やメガネの他にセーターや皮のジャケットが必需品なのだが地上にいても、そうしたラフな格好をしている。戦火の馬でも英騎馬隊も騎士道精神が垣間見えたが、この映画でもそうした主人公の振る舞いが描かれている。しかし、一方で弟はドライで敵は手段を選ばず倒さねばという主張。さらに、近代戦では犠牲者は圧倒的に増加した。こうした陸上戦の兵士に対してのプロパガンダで「レッド・バロン」を利用していった皇帝以下の軍上層部。近代と前近代との相克をみる思いがした。


監督:ニコライ・ミュラーション
出演:マティアス・シュヴァイクホファー、ティル・シュヴァイガー、レナ・ヘディ

2008年独映画   上映時間:126分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

マージン・コール
 アメリカのウォール街の投資会社のとある朝。退職勧告のチームがディーリング・ルームにやってくる。若いピーターとセスは浮き足立つ。彼らに「無視して自分の仕事をしろ」と言う上司のウィル。すると、ピーターの上司であるリスクアナリストのエリックが退職勧告のチームに呼ばれ解雇を通告された。彼は、ただ一人エレベーターまで送ってくれたピーターにUSBメモリーを渡し「気をつけろ」と言い残して会社を去って行った。無事に会社に残れた者同士飲みに行くが、一人ピーターは会社に残り、エリックのデーターの解析を始めた。そして、数時間経った頃、セスに電話し、ウィルとともにすぐに会社に戻れと言うのだった。二人は会社に戻ると、ピーターの解析した画面で、会社の総資産よりも損失が上回るという驚愕の事態を認識した。ウィルは現場の責任者であるサムに午後11時過ぎに連絡した。サムは急遽会社に戻り、緊急役員会を招集する。そしてエリックに連絡を取ろうとするが、会社は彼の携帯電話を解雇によって使えなくしていた。やがて午前2時過ぎに最高経営責任者のジョンがヘリでやって来た。そして役員たちとともにピーターも取締役会に呼ばれる。ウィルは「説明を求められたら、隠し事はするな。」とピーターに忠告する。ピーターはMIT卒業の工学博士の学位を持っていて、給料に惹かれてこの会社に入ったのだ。事態をやさしく説明したピーターの話に聞き入った。そして、4時に対策を決めるということで、休憩となった。ジョンはサムに現在持っている金融商品(サブプライムローン)を全部売り払うという方向で対策を練れと言う。これに対してサムは、こうしたことが買った側に多大な損失を与えることになり、社会的にも指弾されると心配する。しかし、ジョンはこの世はすべてカネ、カネのためなら何でもありで、勝者と敗者しかないのだと冷たく言い放つのだった。そんななか、セスによってウィルの年俸が250万ドルだと知ったピーターは何に使うのか聞く。すると、彼は大半は浪費し、40万ドルだけ貯金しているというのだ。こうして、かれらは夜明けと共に金融商品を売りまくる。その一方で、また一段のリストラもおこなうのだった。
 リーマンショックをヒントに、サブプライムローンの破綻を描いている。実際、金融工学などということもまことしやかに語られてきたこともあり、現実に工学の学位をもった金融アナリストがいっぱいいたことも事実である。ところで、映画ということで、投資会社のCEOらの即断は日本では到底できないほどのスピード決断だと思った。ただ、資本主義の申し子たる欲深で利己的な彼らの振る舞いにはおぞましさを覚えた。


監督:J・C・チャンダー
出演:ケヴィン・スペイシー、ポール・ベタニー、ジェレミー・アイアンズ、ザカリー・クイント、サイモン・ベイカー、デミ・ムーア

2011年米映画    上映時間:109分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

戦火の馬
 イギリスの南西部にあるデヴォン州の農村。ある日小作人のテッドは馬のオークションで、農耕馬を買うはずが、サラブレッドの四白流星栗毛馬を大金で競り落とした。競りは地主のライオンズと競ったものだった。しかし、その結果、小作料が払えなくなってしまう。ライオンズは今すぐ出て行って貰うこともできるのだがと脅す。しかし、テッドは秋まで待ってくれるように頼み込む。一方、テッドのの息子のアルバートは元々このサラブレッドを気に入っていて、大喜びでジョーイと名付けさっそく調教をする。そして、アメリカのネイティブの鳥のような鳴き声をまねて、ジョーイを呼ぶようにした。それと小作料を払うために、ジョーイに鋤を引かせることにする。こうして畑を開墾して小作料を払うめどがついたところ、嵐で植えたカブが全滅してしまう。落ち込むアルバートに母ローズが、納屋の奥に仕舞ってあった軍旗と勲章を出してきた。それは、ボーア戦争に従軍し戦友を負傷しながらも助けた時の殊勲章だった。しかし、その後足に障がいをおいつつも、それらの勲章を捨ててしまい、決して誇ることはなかったが酒を手放せなくなっていった背景をはじめて息子に語ったのだった。そんな折り、対独戦争が勃発。村に来た英騎馬隊の二コルス大尉はジョーイを気に入り、テッドに借金分の値段で買い受けフランスに行くことになった。アルバートはジョーイとともに戦場に行くと言うが、年齢が若く軍隊には入れない。しかし、二コルス大尉は戦争が終わったら必ずジョーイを返すと約束する。こうして戦地に赴いた英騎馬隊は最初の戦闘で二コルス大尉が戦死、ジョーイは騎馬隊長の乗っていた黒馬トップソーンとともにドイツ軍に使われることになる。その際、馬の扱いが上手なギュンターが世話をすることになる。彼はまだ少年の弟ミヒャエルも一緒に馬係りにしてして欲しいと頼むが、ミヒャエルは隊と共に移動するように命じられる。そこで、ギュンターはジョーイとトップソーンを連れミヒャエルを馬に乗せ逃亡してしまう。風車に隠れた二人だったが追っ手に捕まり、その場で銃殺されてしまう。幸いジョーイたちは見つからず、フランスの村少女エミリーに連れ出される。エミリーは両親を亡くし祖父とともに暮らしている。彼女は身体が弱く馬には乗ってはいけないと言われるが、ジョーイを気に入っていた。やっと、ジョーイに乗れた日ドイツ軍に馬は奪われてしまう。それからは、二頭の馬は大砲を引っ張る使役に使われた。こうした戦闘の日々が続くなか、アルバートも徴兵され戦場にいた。そこは、塹壕戦のまっただ中で、戦車や毒ガス、機関銃などが用いられた近代戦であった。騎馬隊の銃剣などすでに時代遅れとなっていたのだった。アルバートは同郷のライオンの息子とともに突撃し負傷した彼を助けるものの、毒ガスで目をやられ一時的に目が見えなくなっていた。そんな折り、戦場を駆け抜け有刺鉄線に身体を阻まれたジョーイが助けられ、野戦病院に連れられてきた。奇跡の馬と騒がれるが、怪我をしており軍医は銃殺するという。その時、目が見えないアルバートの口笛に反応して再会することができたのだ。
 馬が実に上手い演技をする。ジョーイが黒馬のトップソーンを気遣う場面など秀逸だ。馬からすれば老人と孫娘との平穏な日々はあったものの、過酷な戦場で使役され何度も命を落とすような場面もあり、いい迷惑だったに違いない。人間の側からするとドイツ軍の隊長はフランスに侵攻し、食料等をフランスから略奪し、馬まで持っていくが、その際「大切にしているものを奪うのだ」言う。戦闘場面は「プライベート・ライアン」ほどではないにしろ、塹壕戦は充分に雰囲気を出していた。ストーリー的には承知の上なのに、夕暮れのシルエットで満足してしまう。


監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:ジェレミー・アーヴァイン、エミリー・ワトソン、デイヴィッド・シューリス、ピーター・ミュラン、ニエル・アレストラップ、トム・ヒドルストン

2011年米映画   上映時間: 146分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

4デイズ
 元米陸軍の特殊部隊に所属していたスティーブン・アーサー・ヤンガーは、除隊後ユスフと改名しイスラム教徒となり中東出身の女性と結婚し二人の子どもの父親となった。そのユスフは、反米活動に身を置き密かに入手した核物質で作った核爆弾を全米で3ヶ所、4日以内に時限装置で爆発させるという内容のビデオを米政府に送りつけてきた。しかし、当のユスフはロサンゼルスで簡単に逮捕された。急遽、軍、CIA、FBIの関係者が廃校になった高校に召集された。FBIロス支局のテロ対策チームの主任捜査官ヘレン・ブロディが到着すると、そこに現れたのは、CIAに雇われた尋問のスペシャリストで「H」と呼ばれる男だった。何としても、爆弾を仕掛けた場所を白状させようとHはいきなり手斧でユスフの左手の指を切り落とすのだった。しかし、彼はあらかじめ、そうしたことを覚悟していて口を割ろうとしない。思いあまったブロディは、違法な拷問は止めさせるから、場所を言いいなさいと穏やかに話す。しかしユスフは米大統領に直ちに「中東の軍事独裁傀儡政権への支援を中止し、全イスラム圏からの米軍の撤退を要求し、これを飲めばすぐに場所を話すというのだ。しかし、米政府はテロリストとは交渉はしないという原則を貫くという。そこで、ブロディは元々爆弾などないのではと、ユスフを挑発すると、彼はある住所を口走った。急いで現場に急行すると、近くのショッピングモールが爆発し53人もの人々が亡くなった。こうした惨状を目の当たりにしたブロディは、ユスフの胸部をメスで切っていた。すると、ユスフの妻子が飛行機に乗り込もうとしたところを確保したという知らせが入り、すぐに廃校に連れてこられた。Hは残り少ない時間しかないので、ユスフに妻を拷問すると脅すが、彼は動じない。すると、Hはユスフの目の前で彼の妻を射殺し、今度は子どもの番だという。さすがに、皆ひいてしまうがHはここで口を割らさなければ、どのみち核爆弾が爆発してしまうというのだ。強引に子どもたちを取り調べ室に入れたHに対して、ほとんど全員がHから子どもを引き離そうと、強行突入する。Hはそこで、3ヶ所の場所を自白する。しかし、Hだけは彼に渡った核物質からは4個の爆弾が作れるはずだと主張する。
 半ば自爆テロのように、相手の手の中に入っての要求だが、基本的にはテロリストとは交渉しないという原則で突っぱねるが、爆破時刻は近づく。こうした状況下でのやりとりは緊張感が漂う。しかし、こんな状況で爆弾テロが実行されれば、それこそ一巻の終わりだ。実際に要求を満たすには、時間差で爆発させ、自首のように逮捕されるのではなく、外から脅迫する方がいいと思った。それと、映画では拷問だけだが、薬物による自白誘導というものはないのだろうかと思った。ともあれ、エンディングも二つありアメリカで物議をかもしだしたというのも、充分納得できた。

監督:グレゴール・ジョーダン
出演:サミュエル・L・ジャクソン、キャリー=アン・モス、マイケル・シーン、ブランドン・ラウス

2010年米映画   上映時間:97分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

原子力戦争 Lost Love
 東北の港町に東京から坂田というヤクザがやって来た。それは、この男が、風俗店で働かせていた女性・青葉望が2週間ほど前に実家に帰ってくると行ったきり戻ってこないからだった。坂田は望の実家を訪ねたが、冷たく追い返された。しかし、玄関にあった望の日傘を見逃さなかった。その夜、地元の新聞記者の野上と知り合い、最近近くにある原子力発電所で何か異変があったらしいと知る。しかも、原発の技師が新婚半年というのに海で心中をしたというのだ。翌日、坂田は心中現場に行き発見者から死んだ女性の様子を聞き、望だと確信する。そして、坂田は心中した技師の家を訪ねた。技師の妻明日香は妖艶な雰囲気を持っていて、坂田はたちまち明日香をベッドに誘う。そして、心中した当日の様子を聞き出すと、労組の小林に呼び出されて家を出て行ったという。それを聞いたところに、いきなり警察が踏み込み、坂田を住居不法侵入、婦女暴行の現行犯として逮捕したのだった。それでも、容疑が立件できないと釈放されると、今度は街のヤクザに金をつかまされ駅まで送られ東京に帰るように仕向けられた。しかし、もう一度街に戻った坂田は、翼に紹介された、今は使っていない漁師の家に隠れていることにした。すると、原発労組の小林が自殺したという。さらに、坂田は調べていくと、明日香から夫が持っていた資料を預かるのだった。それを、野上に見てもらうと、明らかに原発で問題が起きていることが判明する。野上は通産省の依頼で現地に来ている、原子力の専門家でもある神山教授に資料を見てもらうが、それを本物とは認めようとはしない。野上は、原発について書こうと思うが宮内支局長から、記事を掲載することはできないと言われ、どうしてもやるのなら覚悟をしろと恫喝される。結局、野上は上からの圧力に屈し「新聞記者を続けたい」とつぶやく。神山教授は通産省や原発側と結託したコメントしかしない。
 予想された内容と出来たての福島第一原発の姿を見るだけのものか。いまいち、突っ込みが足らず、福一原発の正面玄関をアポ無しで強行撮影したドキュメンタリー画面だけが値打ちか。後、大島渚監督作品の常連である佐藤慶、戸浦六宏 や女優陣も懐かしの磯村みどりやまだ初々しかった風吹ジュンもよかったが、唯一ミステリアスな漂いをもった当時世界的なモデルだった山口小夜子はその個性の強さ故に浮いていた。総じて、もっと大胆に突き詰めないと、テーマが原発をどう評価するのかもはっきりしない中途半端なものだという印象しか残らなかった。


監督:黒木和雄
出演:原田芳雄、風吹ジュン、佐藤慶、戸浦六宏、山口小夜子、岡田英次
1978年日本映画   上映時間:106分

テーマ : DVDで見た映画
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