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ブラッド・シンプル  ザ・スリラー
 夜のテキサス、降りしきる雨のなかを走る一台の車。一組の男女の会話。二人はバーの経営者マーティの妻アビーとバーテンダーのレイ。二人はモーテルで一夜をともにする。すると翌日、部屋の電話が鳴る。電話に出たアビーだったが、無言で切れてしまう。電話の主はマーティで、探偵に妻の素行調査を依頼していたのだ。前日尾行して、妻とレイがモーテルに入るのを確認し、抱き合っている写真を撮ってきたのだ。マーティは金を投げつけて、帰れと言うが、探偵は「困ったらいつでも連絡してくれ」下品な笑い声あげて立ち去った。アビィは家を出る時、夫から貰った拳銃と銃弾3発も持ってきていた。一方、レイはマーティに不倫がばれたことを察知し、店に行って残りの給料を貰って店を辞めると言いに行った。しかしマーティは「アビィをものにしたと思っているのだろうが、あいつは誰でもよかったんだ」言い「二度と俺の前に姿を見せるな」と怒鳴りつけるのだった。そして、マーティは再び探偵を訪ね「妻とレイを1万ドルで始末してくれ」と依頼する。すると探偵は報酬にひかれ承諾する。マーティにはアリバイということで、泊まりで釣りに行くように指示した。アビィは単身で部屋を借りることにした。次の夜釣りから帰ってきたマーティの事務所にやって来た探偵はレイとアビィがベッドで血を流し死んでいる写真を見せられ、約束の金を手渡した。すると探偵はいきなりマーティを撃ち殺した。その手にはアビィから密かに盗んだ彼女の拳銃が握られていた。探偵は、銃をその場に残し「間抜けめ」と捨て台詞を吐いて立ち去った。そのすぐ後にやって来たレイはマーティが撃たれて死んでおり、しかもアビィの銃まであり気が動転してしまう。そこで、着ていた上着で血痕を拭き取り、車でマーティの死体を運び、畑に埋めようとする。しかし、車を止めるとマーティの死体がなく、びっくりする。彼はまだ息があったのだ。しかし、ここまでくれば仕方ないと思い、スコップで穴を掘りまだ死んでいないマーティを埋めてしまった。明け方アビィに連絡を入れるレイだが、アビィは何のことかわからない。探偵は自分のライターが見当たらず、マーティの事務所に戻ると、死体が見当たらない。そこで、アビィの部屋に向かった。すると、アビィの部屋にはレイが訪ねていて、これまでのいきさつを話すのだった。すると外からライフルで探偵が、レイを撃ち殺してしまった。そして探偵はアビィの命を狙い部屋にやってくる。
 殺されたマーティも、ただ殺されただけではなく仕掛けをしている。探偵は殺害写真を偽造してまんまと金を取るのだが、ライターを忘れてしまう。そして、アビィの銃には回転式の弾倉に3発しか弾が入っていなかった。これらの小道具に振り回されての行動が描かれる。肉体関係はもったが気持ちは不信が募ってくるレイとアビィ。緻密さにかけた探偵。さすが、コーエン兄弟のデビュー作。アビィ役は、後に「ファーゴ」で主演女優賞を獲った若き日のフランシス・マクドーマンドが出演している。それと、チャン・イーモウが「女と銃と荒野の麺屋」という題でリメイクしているが、こちらは未見。


監督:ジョエル・コーエン
出演:ジョン・ゲッツ、フランシス・マクドーマンド、ダン・ヘダヤ

1999年米映画     上映時間:95分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
 11歳の少年オスカーは貴金属商の父トーマスと会社員の母リンダの3人でニューヨークの高級マンションに暮らしている。オスカーの祖母はにい、ちょうど真向かいのマンションに住んでいて、二人はトランシーバーで会話をしていた。オスカーは聡明だが友だちは少なく、一番仲がいいのは父親だった。父もオスカーに課題を与え、何かと探求させるように仕向けていた。そんな生活のなか、2001年9月11日を迎えた。父は朝から世界貿易センタービルの会議に出席していた。オスカーは同時多発テロ事件発生の一報が入り、授業は中止され、生徒は全員早退することになった。家に着くと、留守電が入っていて、トーマスが世界貿易センタービルにいて、消防隊の到着を待っているというのだ。しかし、トーマスは結局救出されず、空の棺での葬式になった。それから一年、喪失感と父がビルから落下したのではないかという思いに囚われ、自傷行為で精神のバランスが揺れ動いていたトーマスだった。それでも、ようやく「あの最悪の日」のままになっている父の部屋に入り、ブラックと書かれた封筒に入った鍵を偶然見つけた。その鍵は、父のゆかりの何かが入っているのではと考えたトーマスだった。そして、ドアマンから借りたニューヨークのブラック性は400人以上いる。それを片っ端からあたっていこうといこうと決心したトーマス。しかし、見知らぬ家をノックして、事情を話すと9.11の遺族ということで同情してくれる人や、逆に自らの苦しい経験を語る人もいた。そんなある日、祖母の部屋に同居する老人の存在に気がついた。ひょんなことから、その間借り人の老人もトーマスに付き合うことになった。彼はものが言えず、手にYESとNOの入れ墨をし、簡単な質問には手で答えそれ以外は筆談をする。こうして、二人での調査が始まった。
 最終的に、ちょっとしたヒントで謎が解ける。しかも、もう一人間借り人の謎もわかる。そして、母親と対立関係になっていたが、逆に母の愛の深さを知り心を通わせることになる。原作ではドイツのドレスデン爆撃に遭った祖母の回想も入っている。また、言葉を失った祖父の手記も入っている。端正な顔立ちで聡明なオスカーだが、アスペルガー症候群の疑いがあり、精神的に追い込まれてパニックを引き起こさないためにタンバリンを持ち歩いている。多少情緒不安定なところもあるが、自らの喪失感からはじまり、他者へのいたわりの思いをはせることができるようになるまでの成長を描いた作品。オスカー役のトーマス・ホーンと言葉を発することなく「間借り人」役を見事に演じたマックス・フォン・シドーはさすがだった。

監督:スティーブン・ダルドリー
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、マックス・フォン・シドー、バイオラ・デイビス、ジョン・グッドマン、ジェフリー・ライト
2011年米映画      上映時間:130分
大鹿村騒動記
 長野県の山間部にある大鹿村で、「ディアイーター」という鹿料理の店をやっている風祭善は、300年も続く村歌舞伎の稽古に余念がない。そんな彼のもとに東京から性同一性障害の雷音という青年がやって来て、働かせて欲しいと頼み込む。ちょうど、同じバスに乗ってきたのが治と貴子の二人だった。貴子は元々風祭の妻だったが18年前の嵐の日に善と幼なじみの治と駆け落ちしたのだった。ところが、脳の疾患で認知症のような症状が出始めた貴子を持て余し、「善ちゃんに返す」と言って彼女を置いて行こうとする。貴子はかつて住んでいた家なので、駆け落ちした過去は思い出すことなく、すんなり入り込んでしまう。でも、時折り異物を口に入れたり、近所の商店から塩からの瓶詰めを持ち出したりはする。それでもかつて、村歌舞伎で演じた道柴の台詞は正確に口ずさむだった。あと数日で村歌舞伎の日が迫っていたが、村ではリニア新幹線誘致にむけての意見が対立していて、それを歌舞伎の稽古にも持ち込んで混乱していた。一方、貴子と治の帰郷もすぐに皆の話題にのぼった。貴子の父で村歌舞伎保存会会長の津田義一はかつて善の父とともにソ連軍の捕虜としてシベリアに抑留された経験を持っていた。歌舞伎公演を前に折からの台風に見舞われるが、その風雨によって18年前の記憶を蘇らせた貴子は、自らの非を自覚して死のうとする。その一方で、山の斜面を車で滑り落ちたバスの運転手の越田は骨折してしまい、舞台に立つことはできなくなった。彼の役は道柴だった。貴子の具合がよくなかったので、舞台に立つのを躊躇していた善だったが、まだら模様の記憶だが、舞台の台詞だけは覚えている貴子に急遽舞台に立つように言い、稽古を始めた。すると、他の仲間も集まって稽古がもりあがる。こうして、大鹿村だけに残る演目「六千両後日之文章」が演じられる。舞台と現実が微妙に交差するなか大団円を迎える。
 原田芳雄の遺作となったが、画面では元気いっぱい好演している。対する大楠道代や岸部一徳、石橋蓮司、さらには三国連太郎、佐藤浩市親子ら芸達者が勢揃いしてコミカルな内容に喜喜として子どもじみた掛け合いを展開している。こうしたなかで「最初は悲劇として、二度目は茶番」というマルクスの言葉を語ってみせたりして、笑いを醸し出している。内容も舞台とリンクさせつつ、リニア新幹線、性同一性障害、シベリア抑留といった辺りをからませて、面白くしている。一方歌舞伎の場面ではおひねりが景気よく投げ入れられヤジやかけ声が頻繁にかけられ、日本の芸能の原点を見る思いがした。


監督:阪本順治
出演:原田芳雄、大楠道代、岸部一徳、佐藤浩市、松たか、瑛太、石橋蓮司、三國連太郎
2011年日本映画  上映時間:93分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

127時間
 2003年4月25日金曜日の夜、アーロンはユタ州のキャニオンランズ国立公園に出かける準備をしていた。単身で、駐車場に到着して、車のなかで仮眠して朝を迎えた。そして、マウンテンバイクを取り出して、いけるところまで行った。その後は徒歩で、足取りも軽やかに歩いていた。すると、若い女性の二人連れが道に迷っているのに遭遇。ガイドをかってでて目的地まで案内することになった。途中アーロンは、二人にいいところがあると渓谷の壁を滑り落ちていった。すると、そこには池があり、3人は代わる代わる池にダイブして遊んだ。その様子をビデオで撮影して、二人をと別れたが、二人は別れ際に明日のパーティに誘い、彼は出席を約束した。その後、また一人で歩き出したアーロンは目的地のブルー・ジョン・キャニオンで足を滑らせ、岩とともに滑落して、壁と壁の間に落ち、右手が岩に挟まれて身動きできなくなってしまった。大声で助けを呼ぶが、付近には誰もいない。携帯電話もなく、もっているのはボトル一本の水とわずかな食料しかなく、持っていたビデオでこの様子を撮影し始めた。そして、探し出した万能ナイフで岩を削ろうとするがビクともしない。しかも夜になると寒くなり、不安定な姿勢で眠るため登山用のロープで身体を固定した。こうした膠着状態が続くなか、アーロンは様々な妄想をし、意識が混濁する。こうしたなか、遂に水がなくなり代わりに貯めていた自らの尿を飲むことになる。そして、死を意識し始めた頃、彼は生きるためにある決断をする。
 実話をもとに作られた作品。後悔先に立たずということわざの通り、これまで家族との連絡を密にするということもなかった。この時も母親から入った電話に出ることもなく、結局行き先を知らせることもなく、旅立ってしまった。なんとか助かって、その後も登山を続けているということが最後に本人のフィルムで紹介される。あんな過酷な体験をしたにもかかわらず、また山や渓谷に行くなんて到底考えられない。よほど、好きなんだと思う。


監督:ダニー・ボイル
出演:ジェームズ・フランコ、ケイト・マーラ、アンバー・タンブリン、クレマンス・ポエジー
2010年米・英映画    上映時間:94分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ドラゴン・タトゥーの女
 かつて、スェーデン版の紹介をしている。改めてハリウッド版も見た。若干、原作と違う部分もあった。大まかなストーリーは同じだ。おさらいで、ストーリーを紹介する。スウェーデンの雑誌「ミレニアム」のミカエルは、実業家ヴェネスシュトルムの不正を暴く記事を書いたのだが、逆に名誉毀損で有罪の判決を受けた。そんな彼にヘンリック・ヴァンゲルという大富豪から連絡が入った。ヴァンゲル一族は現在もヘーデビー島で暮らしていた。島は本土と橋一本で結ばれていた。ヘンリックはある調査会社を通じて、ミカエルの人となりを調べていた。そんな彼に1966年に忽然と姿消したハリエットという姪を捜して欲しいというのだ。ヘンリックの依頼に応じてミカエルは、島にやって来て調査を開始した。ミカエルの調査をおこなったのがリスベットという女性だった。彼女は小柄で首の後ろにはスズメバチ、背中にはドラゴンの入れ墨をし、鼻と耳にはピアスをし、黒い革のジャケットを身につけていた。彼女は、過去には何らかの犯罪を犯し、保護観察を受けていた。そして、新しく彼女の監察官になった弁護士は、金の管理を名目に彼女に性的虐待をおこなった。リスベットは、暴力的でサディスティックな陵辱を受けるが、この一部始終ビデオに撮っていた。このビデオで立場を逆転させ、今後一切干渉せず、自分の金の管理を行えるようにした。そして、リスベットはミカエルの手助けをすることになる。そこで武器となるのが、彼女のハッキング術と類い希な映像記憶術、そして推理力だ。そして、彼女との二人三脚で事件の真相に近づき、衝撃のラストを迎える。
 これまで、映画も見て、原作も読んでいて、ストーリーは承知の上でこの作品を見た。原作ではミカエル自身もハリエットを知っていたが、この作品では、まったく初めて島に来たことになっている。それと、リスベットについても、ハッキングというより、記憶力や映像認知力が天才的なところが強調されている。さらに、ミカエルにリスベットがメールで知らせるところから、協力関係が始まるのにここも違っていた。勧進のハリエットも若干違う。ただヴァンゲル家のマーティンは一見善人風に見えるが、何かただ者ではないといった雰囲気が醸し出されていた。リスベットもどうしても比べてしまう。原作に近いのはやはりスウェーデン版だと思う。ただ、ハリエットの事件だけで、後日譚はもっと短くてもよかったのではないかと思う。


監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、ロビン・ライト、ステラン・スカルスガルド、ジュリアン・サンズ

2011年米映画     上映時間:158分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

ペントハウス
 ニューヨーク、マンハッタンにそびえ立つ「ザ・タワー」という65階建ての超豪華マンションの最上階に暮らすアーサー・ショウは投資家で大富豪だ。このマンションはホテル並のサービスをおこない、しかもノーチップでそれでいて居住する住民のニーズを知り尽くしたサービースをおこなっている。その陣頭指揮を執っているのるのが管理マネージャーのジョシュ・コヴァックスだ。ある日、いつもの出勤時間に現れないショウを心配したコヴァックスは監視カメラでショウがトラックに乗せられるの目撃。追跡すると、FBI捜査官のクレアが指揮しショウを証券詐欺罪で逮捕した。コヴァックスは動揺を隠せない。それというのも、ザ・タワーの従業員たちの年金資金を倍にするというショウに託していたからだった。もっとショックだったのは老ドアマンのレスターは全財産をショウにつぎ込んでいた。あまりのショックに自殺を図ろうとし、すんでのところで助けられた。すると、FBIの家宅捜索をはじめとした捜査でショウの隠し財産が発見されずじまいで、とりあえず公判までFBIの監視つき自宅軟禁措置が執られることになった。コヴァックスは年金資金やレスターの金を返すようショウに迫るが、ショウは損はつきものと言い放ち、自分には金はないというのだ。そこで、ブチ切れたコヴァックスはショウの部屋に置いてある、スティーブ・マックイーンの乗っていたフェラーリの窓をゴルフクラブ叩き割ってしまう。それでコヴァックスのみならず、その場に同行していた二人の従業員ともども即刻クビなってしまう。収まらないコヴァックスにFBI捜査官のクレアが絶対にショウは隠匿した金を持っていると言う。そこで、元証券マンでリーマン・ショックで職を失いザタワーを退去したフィッツヒューや義弟でザタワーのコンシェルジュのチャーリーとエンリケに声をかけ、ショウの隠し金を奪おうと企む。そして、顔見知りで泥棒稼業のスライドの保釈金を払い、彼も巻き込むことになった。コヴァックスの調査でショウの部屋には壁の一部に金庫が運び込まれていることもわかった。後は、鉄壁のセキリュティとFBIの監視をかいくぐって隠し金を奪うかだった。そして、うまい具合に感謝祭の日を使って決行することができた。多くの見物人が出て、その混雑に紛れてうまくいくのか。
 ベン・スティラー は夜の博物館から高級マンションのマネージャー役に、そして久しぶりのエディ・マーフィは相変わらず。いわゆるグランドホテル形式といった様々な宿泊客に焦点をあてるというより、従業員と強欲な投資家との対決というかたちをとっている。しかも、ひょんなところでお宝発見というなかで、その処理がまた見物。何とかハッピーエンドになるというもので、無難な作品となっている。


監督:ブレット・ラトナー
出演:ベン・スティラー、エディ・マーフィ、ケイシー・アフレック、アラン・アルダ、ティア・レオーニ、マイケル・ペーニャ 、ガボレイ・シディベ


2011年米映画   上映時間:104分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

J・エドガー
 FBI の初代長官ジョン・エドガー・フーヴァーの伝記映画だ。彼の伝記を部下のスミス捜査官に執筆させる。1919年ロシア革命の影響もあってアメリカでも革命運動が盛んだった。ある夜、司法長官の家が爆破された。司法長官一家は危うく難を逃れた。その現場に自転車でやって来たのは司法省に勤務する若き日のエドガーだった。彼は現場に落ちていたビラを拾い、警察官たちの動きを注目していた。エドガーは現場保全や証拠物の収集をしない警察に失望していた。そして、新しく入省した秘書のヘレンをデートに誘った。彼女を国会図書館に伴い、本の管理システムを犯罪者のデーター管理に使いたいと話す傍ら、彼女にプロポーズする。しかし、ヘレンはエドガーの申し出を断る。しかし、仕事上では協力するというので個人秘書となった。家庭では、厳格な母に頭が上がらず、マザコン気味だった。仕事上では、エドガーの科学的な捜査で社会主義者グループを一網打尽にした。これを機に、エドガーはFBIの前身の機関BOI長官に20代の若さで就任した。その後、アメリカの英雄リンドバーグの愛児誘拐事件が起きた。しかしエドガーたちには捜査の主導権はなく地元の警察が捜査をおこなった。しかし、なかなか容疑者を逮捕できずにいると、身代金を要求されエドガーの指揮で札に印をつけて渡した。これ以降、エドガーは筆跡や現場に残された木製の梯子の捜査に専門家を雇い、ここでも科学捜査を実施した。その後、印の付いた札を使った男をマークし状況証拠から容疑者を逮捕し、陪審裁判の結果、死刑となった。この事件を契機に、FBIとなったエドガーの組織は、国会での審議を経て連邦警察として州をまたぎ武器の携帯も認められる組織となった。これで勢いづいたFBIは、折りから禁酒法下のマフィアとの攻防に着手した。ここでエドガーは、自ら関与していない事件であっても陣頭指揮をとったかのようにマスコミに報道させた。こうした対応を国会で追及されると、彼は時の大統領や大物の盗聴を指示し、彼らの秘密を握り、やんわりと脅して権力の座を死守した。一方こうしたエドガーを支えたのは、FBI副長官としなったクライドと秘書のヘレンだった。クライドとはゲイの関係で終身コンビとして過ごした。 ディカプリオの老け役は最初こそ違和感があったが、若い頃も含め好演していた。ただ、クライド役のアーミー・ハーマーは若いということもあってか老けメークはひどかった。また、秘書役のナオミ・ワッツも重要な役どころなのに今ひとつ描かれかたが少なかったように思う。最初に彼女がエドガーのプロポーズを受けていたら、どうなっていたのかと思ってしまった。それでも、犯罪捜査に科学的な要素を取り入れようとした才能は他を圧倒していたと思う。しかし、一旦権力の座に着いて保身を考えて、盗聴をはじめとした実力者の身辺を探り、それをネタにしていたが、キング牧師への憎しみから、ノーベル平和賞を辞退させようという辺りは常軌を逸しており、ニクソン大統領との攻防で彼の権力の陰りが見え、とうとう亡くなってしまうのも納得がいった。


監督:クリント・イーストウッド
出演:レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、ジュディ・デンチ

2011年米映画   上映時間:137分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

日輪の遺産
 戦争末期ポツダム宣言が示され、広島と長崎への原爆が投下された直後、日本の敗戦を覚悟した阿南陸相以下陸軍中枢の5人によって、近衛師団参謀の真柴少佐と東部軍経理部の小泉主計中尉が密かに陸軍省に呼び出された。それは敗戦後の日本の復興を期すために、フィリッピンから山下中将が日本に運び入れたマッカーサーの持っていた900億円もの金塊を隠すという秘密任務だった。その都度、命令は紙に記したものを手渡し、それに従い直ちに命令書は焼却するようにというものだった。そして、運搬用のトラックと運転手の望月曹長が紹介された。東京駅に「決號榴弾」として貨物列車に積載されていた金塊は武蔵児玉駅まで運こばれ、そこから陸軍の工場の奥にある洞窟に秘匿するというのが任務だった。その運び役として勤労動員で働いていた森脇女学校2年生の20人があたることになった。宿舎や食料は軍で手配してあった。順調に作業を終えようとしたとき、正に敗戦前夜、命令では女学生たち全員の口封じをするため、青酸カリを飲ませろというものだった。しかし、真柴と小泉はそれには躊躇し真柴が望月の運転するトラックで陸軍省に向かう。しかし、そこには戦争続行を叫ぶ将校たちが玉音放送用のレコードを血眼になって探していた。ようやく阿南の家で女性徒を救って欲しいと訴える真柴に、自分はそんな命令は出していないと言い切り割腹自決をする阿南陸相だった。翌日皆で、玉音放送を聞き、ようやく学校に戻ろうという引率の野口教諭の話に肯き休憩に入った。しかし、真柴が青酸カリを処分しようとすると見当たらない。一方、望月は級長の久枝と風呂掃除をしていた。だが、他の生徒たちは金塊を運び込んだ洞窟のなかで皆青酸カリを服用して自決していた。野口は久枝にお前はこのことを忘れずに生きろと言い残し、洞窟に入り自決する。これ以後、望月は久枝とともに暮らし夫婦となる。真柴は秘密を抱えたまま生きるのだった。そして、小泉はマッカーサーに経済政策を提言し受け入れるなら、彼の遺産を返還すると申し出たが、断られて自決してしまった。それでも数年後、この金塊は発見されマッカーサーに報告される。マッカーサーが現場に来るが、久枝は単身マッカーサーに通せんぼする。そして金塊とともに20人の遺骨があたかも金塊を守るようにしている様子を見て、マッカーサーはこの洞窟を埋め、二度と開けないように厳命する。
 結局、現在の価値で200兆円にもなるという金塊はそのままという結末だ。しかし、5人の陸軍首脳は皆自決や戦犯となってしまう。さらに、古い憲兵の衣装をきたメッセンジャーも真柴に切られてしまうのだが、そもそも敗戦後の金塊をどのように使うのか、小泉のようにマッカーサーとの取引によって円を防衛しようとするのか、このあたりがあまり鮮明ではなかった。さらに、少女たちが死んでしまうのも、ナレーションではあたかも金塊について知っていて覚悟の自決のように語られていたようだったが、どうもこのあたりは納得しがたい。しかも、マッカーサーが呼ばれてきた時には木箱は壊れ、金塊が見えており、いくら箝口令を強いても、あれだけの金塊であれば、いずれ誰かが狙うのは自明のことだと思う。原作は未読だが、映画的にはもうひと工夫が望まれる。


監督:佐々部清
出演:堺雅人、中村獅童、福士誠治、ユースケ・サンタマリア、八千草薫、麻生久美子、塩谷瞬、北見敏之
2011年日本映画     上映時間:134分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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