2011-10-04(Tue)
1782年イギリスのロンドンで大学を卒業したウィリアム・ウィルバーフォースは聖職者か政治家かの選択に悩んでいた。そんな彼に大学時代からの親友ジョン・ピットに奴隷廃止運動に関わる人々を紹介された。そして、かつて奴隷貿易船の船長で現在は聖職者となって賛美歌「アメイジン・グレイス」の作詞をしたジョン・ニュートンを訪ねたウィルバー。そこでも、ジョンに政治家になって、奴隷制廃止にむけた活動をするようにいわれた。それで、政治家になったウィルバーは首相となったピットの側近として活動をはじめる一方、奴隷貿易禁止にむけた法案を提起する。しかし、わずかな賛同者しかいないなか苦労をする。15年後心身ともに疲れ果てたウィルバーは、知人のソートン夫妻の元で療養することになった。そこで、ソートン夫妻はウィルバーに縁談を持ちかけた。相手は18歳も若いバーバラという奴隷制に反対している女性だった。最初は反発しあうが、結婚することになる。結婚を機にウィルバーは常用していたアヘンチンキもやめ、再び奴隷貿易廃止にむけた議会活動に専念する。フランス革命の影響を受けるなかで、ある奇策を用いて奴隷貿易を実質上できなくさせるのだった。しかし、その時には、ピットは亡くなってしまっていた。 なかなか感動的なストリーなのだが、15年間を行ったり来たりするのだが、主人公の変化があまり出し切れておらず、戸惑ってしまった。ただ、イギリスではアメリカより早く奴隷制度が廃止になるが、アメリカでは映画「アミスタッド」や南北戦争を経ても、制度としてはなくなっても黒人差別については、現代に至ってもまだ根強く続いている。そのあたりは、最新作「ヘルプ」にも描かれているようだ。
監督:マイケル・アプテッド
出演:ヨアン・グリフィズ 、ロモーラ・ガライ 、ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・ガンボン
2007年英映画 上映時間:118分
監督:マイケル・アプテッド
出演:ヨアン・グリフィズ 、ロモーラ・ガライ 、ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・ガンボン
2007年英映画 上映時間:118分
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