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フローズンリバー
 ニューヨーク州の最北部の町、セントローレンス川を挟んでカナダに接していた。さらに、先住民モホーク族の保留地とも接していた。そこに住む2児の母親レイは、クリスマスを控えて夫に失踪されてしまった。しかも、新しいトレーラーハウスを買うための資金を全て持って行かれてしまった。二人の子どもの兄TJは15歳、弟は5歳だ。レイは1ドルショップでパートで働きはじめて2年になるが、いまだに正社員にはなれない。しかもトレーラーハウスの頭金しか払っていなかったため、新しい家はお預けとなってしまった。夫の行方を捜して、居留地のバカラ賭博場に行ったレイが見つけたのは、夫の車だった。すると、その車に乗っていったのはモホーク族の女性ライラだった。彼女は、レイの夫が車を乗り捨てて、バスに乗ったと言い、それでライラが乗ったのだという。レイは自分の車で夫の車を牽引していこうとするのだが、ロープが切れてしまった。すると、ライラが車を売らないかという。2000ドルだという言葉に乗せられ、ライラとともにある男のもとにやって来た。すると男はいきなり、二人の男をレイの車のトランクに乗せた。すると、ライラの指示で凍結したセントローレンス川を渡れというのだった。そこはモホーク族の保留地で、元来モホーク族は川の両岸にいたのだった。そして、カナダ側のモーテルで二人を降ろし、金を手に入れた。このことをきっかけに、二人は密航を手助けする商売に手を染めることになったレイ。家のテレビもレンタルのため金を払わなければ回収されるところだった。それでも、二人は密航ビジネスを続け、パキスタン人夫婦を運んだ際二人が持っていた大きな荷物が気になったレイはセントローレンス川の途中の氷の上にうっちゃってしまった。レイは自爆テロか何かに使う爆弾だと思い込んでしまっていたのだ。しかし、そこには彼らの赤ん坊が入っていたというのだ。慌てて、川に戻る二人。しかも、警察はライラの動きには注目していた。彼女には亡くなった夫との間に生まれた子どもがいるのだが、義母に強制的に取り上げられ育てられていた。
 中年の子持ちの女性が主人公で、ぎりぎりの生活を強いられ夫にも失踪されてしまい、ひょんなことから密航に関わることになる。しかも、回を重ねる毎に大胆になっていく。それも新しいトレーラーハウスを手に入れるまでと決めて関わるのだった。零下20度とか30度という酷寒の地でくり広がられるドラマ。しかも、現実に凍ったセントローレンス川を渡る密航があったことからこの映画つくられたという。くたびれた中年女性とアメリカの先住民たちの生活一端を見るにつけ、アメリカの厳しい現状を見せつけられた。こんなアメリカ映画もいいもんだ。


監督:コートニー・ハント
出演:メリッサ・レオ 、 ミスティ・アップハム 、 チャーリー・マクダーモット
2008年米映画   上映時間:97分
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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

インビクタス/負けざる者
  1990年2月南アフリカ共和国のネルソン・マンデラは27年間の獄中生活から解放された。そして1994年、この国初の全人種参加の選挙によってマンデラが大統領となった。しかし、大統領就任の日登庁したマンデラを待っていたのは、浮き足だった白人の旧政権のスタッフたちだった。彼らは、一様にこれまでの政策に報復するため全員解雇と思い込み荷物の整理に大わらわだった。しかし、マンデラは彼らを執務室に呼び、「過去は過去。皆さんの力が必要だ。我々が努力すれば、我が国は世界を導く光となるだろう」語り、これまで通り働くよう語りかけた。その時南アフリカ共和国は不況と溢れる失業者、犯罪の増加といった課題があった。それらの解決に向け、根深い民族対立を和らげる必要があった。その第一歩として、大統領警護班に白人の旧公安警察のメンバーを配属した。すると、警護班の責任者ジェイソンはマンデラに「奴らは俺たちを殺そうとした連中ですよ」とくってかかる。マンデラは「かつて我々は残虐と非道のまっただ中に置かれた。我々はそれに対して、寛容と赦しをもって応えなくてはならない」それによって、憎しみの連鎖からともに歩むことができると言うのだった。そして、マンデラは次にラグビーの試合の観戦に行った。ラグビーは白人が愛好するスポーツで、アパルトヘイトの象徴とされ、国際試合からも追放された時期があった。しかし、1995年には南アがラグビーワールドカップ開催国となっていた。マンデラはこのワールドカップにかけようと思ったのだった。一方、国家スポーツ評議会はアパルトヘイトの苦い思い出から決別しようと、ラグビーのスプリングボクスの名称と緑と金を使ったユニホームの変更を決議した。すると、マンデラが大統領府から駆けつけ、名称変更を思いとどまるよう説得する。「今、白人たちに人気のあるラグビーチーム名を変更すれば、彼らの反発を買い対立だけが激化してしまう。今は復讐の時ではなく、我々の国を黒人と白人もともども築きあげる時だ」と言う。こうして、からくもチームは存続が決定した。そして、監督やコーチが一新されたスプリングボクスの主将フランソワ・ピナールはマンデラに午後のティータイムに招かれた。マンデラはフランソワに、かつて投獄されたロベン島で絶望した時、ある詩が力を与えてくれたという体験を語った。過酷なトレーニングに入ったチームにマンデラはPRの一環として各地の黒人地区でラグビーのコーチをするようにというのだった。忙しいなか、しぶしぶ黒人地区向かった選手たちは黒人地区の劣悪な住宅の有様を目の当たりにした。それでも、チーム唯一の黒人選手が圧倒的な人気があるが、徐々に「一つのチーム、一つの国」のスローガンが書かれた看板が目立っていた。
 そして、ついにワールドカップが開幕した。下馬評では、南アチームは一回戦すら突破できないだろうというものだった。それでも、彼らは何とか1回戦を勝ち抜いた。すると、フランソアはチームメイトとともに、ロベン島に行きマンデラの苦労に思いをはせ、マンデラの気持ちの共感しチームを引っ張って試合を勝ち抜いていった。そしてようやくたどり着いた決勝戦。だが、相手は世界最強のニュージーランドのオールブラックスだ。この大会でオールブラックスは対日本戦では145対17という記録的な大差で勝っている。
 赦しと和解という、マンデラの掲げた方策は気高、すごいと思った。イーストウッド監督は、さすが「いい仕事してます」というところだ。これまでの南ア関係の作品「マンデラの名もない看守」「レッドダスト」「輝く夜明けに向かって 」などの作品を見てもいまだアパルトヘイトの影響を色濃く受けていることが伺いしれる。こうしたなかにあって、新たな国づくりに向けて赦し、寛容、和解といった理念を掲げ実践することの必要性を穏やかに説いたマンデラの姿に心が打たれた。また、実際のワールドカップで歌われたジュピターの曲に歌詞を付けた「ワールド・イン・ユニオン’95」も平原綾香に先がけて大変感動的だった。


監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマン 、マット・ディモン、トニー・キゴロギ 、パトリック・モフォケン
2009年米映画  上映時間:134分

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

ウルヴァリン X-MEN ZERO
 1845年アメリカである事件をきっかけに、自らがミュータントであることを自覚したローガンは同様の兄ビクターとともに南北戦争、第1次世界大戦、第2次世界大戦、ベトナム戦争に従軍した。彼らの再生能力は驚異的だった。しかし、ビクターは長年の戦争で、凶暴さが増しついに味方まで殺してしまう。兄をかばったローガンともども営倉に入れられたが、そこに特殊軍を率いる軍人ストライカーが現れ、特殊部隊「チームX」への加入を条件に救出された。そこには、彼らと同じような特殊能力をもつメンバーがいて、世界中に飛び秘密の任務を遂行していた。アフリカでのミッションで非人道的な行為に及んだビクターに対して、嫌気がさしたローガンは一人部隊を離脱した。それから6年が経ち、ローガンは、美しいカナダの山奥で、女教師ケイラと静かに暮らしていた。そんな平穏を破るように、ストライカーがローガンの元を訪れ、ビクターがかつての仲間を次々に殺していると告げるのだった。そしてビクターは、ついに現れケイラを殺してしまった。ビクターと対決したローガンは武器の爪を折られてしまう。復讐の鬼と化したローガンは、ストライカーのすすめで自らの骨格に、超金属アダマンチウムを移植し、最強の戦士に改造することを承諾する。ある湖の湖底に作られた秘密基地で手術に成功しウルヴァリンとして再生されたが、ストライカーに利用されたことを知ったローガンは、そこから脱出する。追っ手をかわし、かつてのチームXの仲間を頼り、ビクターを追うことにする。すると、さらにストライカーによる企みと対決することになる。
 Xメンのプロローグとしてウルヴァリン=ローガンの謎が明らかになる。これまでのシリーズでも断片的に出てきた場面が初めてきちんと明らかになった。こうした作品はあれこれ考えず、とにかく見てれば、こんなところにつながっていたんだということを思い出せればいいと思う。ただ、原作のアメコミもあり、新たな展開としてまだシリーズ化されそうだ。ハリウッドのネタ不足の現状をそのままあらわしているようだ。


監督:ギャヴィン・フッド
出演:ヒュー・ジャックマン 、リーヴ・シュレイバー 、リン・コリンズ 、ダニー・ヒューストン
2009年米映画   上映時間:108分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ホースメン
 酷寒のデトロイト郊外の凍りついた池の上で銀のトレーに乗せられた人間の歯が、抜かれた状態で見つかった。法歯学に明るい刑事ブレスリンが駆けつけた。池の四方には「COME AND SEE」(来たれ、見よ)と赤い文字で書かれていた。次に中年女性メリーが、自宅の2階で全裸で死体となって発見された。死体は鉤針のようなものでつり下げられており、胎児は持ち去れていた。部屋の四方にも「COME AND SEE」の文字が書かれていた。第1発見者の養女のクリスティンは涙ながらにブレスリンに「犯人を捕まえて」と訴えた。次に教師スティーヴンが殺され、黒い器具で宙吊りにされていた。最初に発見された歯は、彼のものだった。さらに、現場のクローゼットからはスティーヴンの浮気相手の女性ホイットニーが生きたまま発見された。彼女の夫も行方不明になっていた。すると、ブレスリンにクリスティンから電話が入り、会ってみると自ら胎児を見せ、自分が義母を殺したことを告白した。ブレスリンは新約聖書のヨハネの黙示録に「COME AND SEE」という一説があることを突きとめる。そこには白い馬、赤い馬、黒い馬、緑の馬に乗った4人の騎士について記されており、それぞれの騎士は、死や戦争を象徴しているというのだ。一方、捜査でいそがしいブレスリンは、妻をガンで亡くし高校生のアレックスと小学生のショーンの世話を十分にできなかった。そして、逮捕されたクリスティンはブレスリンに挑発的な言葉を投げかけ、まだ犠牲者は出ることをほのめかしていた。
 インターネットでのやりとりが画面には出てこないので、「犯人」たちの思いが現れていないと思った。やはり、聖書とは無縁ななかで、なかなか謎かけの奥深いところが理解できるのではと思った。ただ、チャン・ツィイーの描かれかたが、少し中途半端感が否めない。


監督:ジョナス・アカーランド
出演:デニス・クエイド、チャン・ツィイー
2008年   上映時間:90分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ゴールデンスランバー
 学生時代からそのまま仙台に居つづけ宅配ドライバーとなった青柳は30歳になっていた。久しぶりに大学時代の友人森田と会うことになっていた。釣りに行こうという誘いだったので、釣り竿をもって現れた青柳に、森田は普通の格好だった。車に乗ると、すぐ後ろの大通りでは戦後初の仙台から首相が誕生したということで、凱旋パレードがおこなわれるところだった。森田に飲まされた水には、睡眠薬が入っており、目覚めた青柳に「お前、オズワルドにされるぞ」という森田。すると、爆発音が大通りから聞こえてきた。すると、警官向かってくるのが見え、森田は「お前は逃げろ」という。車から降りた青柳にいきなり銃をむける警官。そしてためらうことなく、発砲する。びっくりする青柳だったが、そこで森田の乗っていた車も爆発し、警官も巻き込まれていた。青柳は、大学時代の後輩カズに連絡を入れ、彼のマンションに向かった。すると、カズのところに電話が入り、これから彼女が来るというのだ。しかたなく、近所のファミレスに行くことにするが、そこにも警察の手が回っていた。そこから逃げようとすると、今度はショットガンを発砲される。テレビでは、金田首相がラジコンヘリに仕掛けられた爆弾によって暗殺されたと報じていた。しかも、ラジコン店でヘリを買っている姿も防犯カメラに納められていたものが放映され、青柳が容疑者として大々的に報じられていた。実は、青柳は二年前宅配の途中、強盗事件に遭遇し助けたのがアイドルの凜香だった。それで、一躍有名になっていた。ふたたび、カズに連絡を入れると、警察庁の佐々木と名乗る男が「犯人はお前だ」と言うのだ。佐々木に繁華街にいるとにおわせ、カズのところに行くと暴行されたカズが居たが、隠れていた警察官に捕まってしまった青柳。車の中で佐々木は、青柳に交番の前で止まり、ここで自首しろと促すのだった。すると、突然この車に一台の車が突っ込んできた。その間隙をぬって脱出することができた青柳。彼を助けたのは黒いパーカーきた小柄な男だった。彼は、連続通り魔として指名手配されている通称キルオだった。キルオの手助けで、青柳の偽物も判明する。それと、大学時代のサークルの仲間で恋人でもあった晴子も幼い娘やカズの恋人で男の子もいる亜美らとともに青柳を密かにバックアップする。そしてカズの入院先の病院にいた自称「裏家業」の男保土ヶ谷のアイデアで一か八かの大勝負に出る。
 警察の書いたシナリオで、無実の男を暗殺犯に仕立て上げようとする。一方、いきなり「犯人」として追われ、発砲もいとわないといった状況に追い込まれながらも、何とか逃げ切ろうとする姿ははらはらどきどきの連続だ。映画の伊坂作品の常連となっている濱田岳が、またもいい味出していた。父親役の伊東四郎もよかった。斉藤和義の音楽もなかなかのもの。やはり、小粋な映画はいいね。


監督:中村義洋
出演:堺雅人、竹内結子、吉岡秀隆、香川照之、劇団ひとり 、濱田岳、ベンガル
2010年日本映画  上映時間:139分

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

色即ぜねれいしょん
 1974年京都の仏教系の男子校法然高校1年の乾純は、ボブ・ディランに憧れフォークギターの弾き語りを趣味としていた。頭の中は妄想で膨らんでいた。夏休みを前に友人の池山と伊部の二人から隠岐島に行こうと誘われた。二人は純に「隠岐島はスウェーデンのようにフリーセックスが盛んだ」という誘いに乗せられ、隠岐島に行くことになった。フェリーのなかで伊部がさっそく,大阪からやって来たオリーブというあだ名の女性と知り合った。しかし、オリーブを紹介してもらった時、船酔いで嘔吐してしまった純。宿泊の隠岐島ユースホステルには、責任者とともに通称「髭ゴジラ」と呼ばれた若い男がいた。彼はかつて全共闘に属していたらしいが、現在は、滞在者の兄貴格で面倒をみていた。純が持って行ったギターを眺め、自らもギターを弾くと言っていた。こうして、高校3人組は自己紹介で「フリーセックスの島」と言い、皆に大笑いされてしまった。それでも、オリーブや他の女性に言い寄るが、うまくいかない。そして、オリーブは予定を変更して早く帰ってしまう。一人見送りに行った純に、オリーブが電話番号のメモを投げてくれた。こうして、夏休みも終わり、文化祭の季節を迎えた。そこで、純はこれまで書きためてきた、オリジナルの曲を歌うことを宣言。すると、クラスのヤンキーたちもキャロルの曲を歌うと言い出す。こうして、文化祭での歌の競演目指してがんばりはじめた。ある日大阪からオリーブが突然訪ねてきた。隠岐島で約束したオリーブのための曲を披露して、二人でデートをする。そこで、オリーブが隠岐島で失恋をしたことを聞かされた。結局、純は中学時代のあこがれの女性恭子を文化祭に誘う。そして、晴れの舞台でオリジナル曲を歌いきり、大きな拍手に包まれた。
 あの時代、ボブ・ディランは日本のフォークソングブームを巻き起こした岡林信康、よしだたくろうなどを筆頭にたくさんの歌手に影響を与えていた。また、ビートルズやローリングストーンズもまた同時代へ限りなく影響を与えていた。そんななかで、フォークギターに夢中になり、自らの思いや願いを歌にした多くの少年たちがいた。思えば、携帯電話やパソコンもなく、家の電話でまずい話は公衆電話を使うのも、当たり前だった。そんな時代勉強も見てくれも普通の少年のほとんどかなえられない妄想の世界を少年から大人への一歩を踏み出すまでのほろ苦い日々が描かれている。


監督;田口トモロヲ
出演:渡辺大知、峯田和伸、臼田あさ美、堀ちえみ、リリー・フランキー
2009年日本映画   上映時間:114分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ラブリーボーン
舞台は1973年12月6日、14歳のスージー・サーモンは学校からの帰宅途中、近所の顔見知りの男に言葉巧みに誘われて、トウモロコシ畑の地下につくられた子どもが喜ぶような秘密基地風の場所に入っていった。そして、そこが彼女の終焉の地となった。それまで、彼女は父母と妹や弟の5人家族で楽しく暮らしていた。学校でも、ようやく片思いだったレイから初デートの誘いもあったのだった。そんな彼女は、その日殺され、被っていた毛糸の帽子だけが発見され、そこには大量の血痕が付着していた。この事件を契機に、母アビゲイルはスージーの部屋には入れなくなり、父ジャックは趣味でボトルの中に帆船を造っていたがそれらを叩き割っていた。それでも、スージーのことを強く思っていた。そんななか、アビゲイルの母リンがやってきたが、彼女は酒浸りで家事も手抜きばかり、やがてアビゲイルは家を出ていってしまった。いっぽう、ジャックは独自に調査をしていた。さらに、妹リンジ-もまた、スージーを殺した犯人について思い当たる節があった。そんななか、スージーは天国に行くのを躊躇し、現世への思いが断ちきれなかった。そして、父子の間で互いに感じあうことはできても、それはそれぞれの思いにすぎない。だから、生きている側が愛する者の死を受け入れた上で、思いを引き続き持ち続けて生きていかなければならないことをうったえているようだ。一方、犯人については、連続殺人鬼であるが、なかなか狡猾な様が描かれている。そうした側面の犯人を追い詰めていくといったあたりは、あくまでも2の次となってしまう。
 シアーシャ・ローナンを主人公にということだが、先の「つぐない」や「エンバ-」にくらべれば、主演級の扱いで目立つのだが、何かいまいちという印象をもってしまった。スーザン・サランドンもあの程度の扱いならば、他の俳優でもよかったのではと思ってしまった。総じて、もどかしさと、何でといった思いが何度かよぎってしまった。天国と現世の間というエリアのCGもあまりいいとは思わなかった。


監督:ピーター・ジャクソン
出演:マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、シアーシャ・ローナン
2009年米映画   上映時間:135分

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
 スウェーデンの雑誌「ミレニアム」の編集長ミカエルは、実業家ハンス=エリック・ヴェンネルストレムの不正を暴く記事を書いたのだが、名誉毀損で有罪の判決を受けた。ミカエル自身も記事を書き終えたところで、情報提供者が突然いなくなり、これは罠かもしれないという思いにかられていた。半年後には、実刑で刑務所に収監されることになった。それでも、ミレニアム誌を守ろうと控訴をあきらめていたミカエルだった。そんな彼にヘンリック・ヴァンゲルという大富豪から連絡が入った。ヴァンゲル一族は現在もヘーデビー島で暮らしていた。島は本土と橋一本で結ばれていた。ヘンリックはある調査会社を通じて、ミカエルの人となりを調べていた。そして、ミカエルがかつて「名探偵カッレ」という異名をとる調査にたけた人物ということも承知していた。そんな彼に36年前忽然と姿消したハリエットという姪を捜して欲しいというのだ。しかも、ミカエル自身子どもの頃父親が働いていたヘーデビー島には、度々訪れており、当時14,5歳のハリエットに遊んでもらった記憶があった。こうして、ヘンリックの依頼に応じてミカエルは、島にやって来て調査を開始した。そんなミカエルの調査をおこなったリスベットは得意のハッキングでミカエルのパソコンを盗み見ていた。そんな彼女は、駅の構内ですれ違った不良グループに絡まれ、殴られてしまう。しかし、必死の反撃で難を逃れたものの、Mac Bookを壊されてしまった。新しいPCを買おうとするが、新しく彼女の保護観察官になった男は金の管理を名目に彼女に性的虐待をおこなった。リスベットは小柄で首の後ろにはスズメバチ、背中にはドラゴンの入れ墨をし鼻と耳にはピアスをし、黒い革のジャケットを身につけている。そして過去には何らかの犯罪を犯し現在も保護観察中だった。リスベットは、保護観察官の暴力的でサディスティックな陵辱を受けるが、これを一部始終ビデオに撮り、立場を逆転し一切干渉せず、自分の金の管理を行えるようにした。そして、ミカエルのPCにハリエット失踪事件に関わるヒントをメールで送信した。これをきっかけに、リスベットもミカエルの手助けをすることになる。そこで武器となるのが、彼女のハッキング術と類い希な映像記憶術、そして推理力だ。そして、彼女との二人三脚で事件の真相に近づくのだった。そして衝撃のラストを迎える。
 原作は、作者の急死もあって当初5部作が予定されていたのが、3部で終わってしまった。しかし作者の死後、爆発的に売れてベストセラーとなっている。孤島に住む富豪一族にまつわる、旧ナチズムの影、残された日記、暗号、聖書、猟期殺人といった謎が明かされていく。スウェーデンでは警察は、たとえ昔の事件であっても、希望すれば部外者にも捜査資料を自由に見せてくれるらしい。こうしたことがなくては、事件の解明はすすまないといえる。また、刑務所でも自由に書類を差し入れたり、刑務所内でPCを使えたりする場面が印象的だった。それはさておき、次回作が早く見たいと思った。


監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
出演:マイケル・ニクヴィスト、ノオミ・ラパス2009年スウェーデン映画  上映時間:153分

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