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奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜
イギリスのエジンバラの劇場で霊能者として出演しているメアリー。助手は娘のベンジーが務めていた。しかし、彼女には元々霊能力などなく、娘と町を歩き劇場のお客に目を付け、その人の懐中時計をあらかじめ手に入れ、そこに刻印された文字などを頼りに、調査を徹底しておこなうのだった。そのため、図書館を利用し新聞を丹念にチェックする。また、貸衣装でいろんな人に変装しての調査をおこなう。そして、舞台当日ベンジーの力を借りながら、ある男性の妻が亡くなったことや、なくしたはずの時計が突如現れるといった仕掛けで、うまく注目を集め人気を博していた。しかし、盛況だった劇場がつぶれ、仕事をなくした親子は、墓場の側の小さな家に住むことになった。そんな時、世界的な奇術師フーディーニがアメリカからこのエジンバラにやってくるというのだ。しかも、その目的が真の霊能者によって、亡くなった母親の最後に言い残した言葉を言い当てよというのだ。その賞金は1万ドルだという。この記事に注目したメアリーは、フーディーニに近づこうとする。まんまと霊能者として近づけたメアリーだったが、ベンジーを使ってホテルへの侵入がばれてしまった。それでもフーディーニは、美しいメアリーに恋をしてしまった。それというのも、彼女は亡くなった母親とよく似ていたのだ。そんなフーディーニの姿にやきもきしているのがシュガーマンというマネージャーだ。彼はメアリーが偽霊能者であることを見抜き、金をくれるからフーディーニの前から消えてくれと懇願する。それでも、多くの新聞記者たちを集めて、霊能者メアリーによる金庫に納められた、フーディーニの母親の最後の言葉を言い当てる時がやってきた。しかし、メアリーは途中で止めてしまうのだが、変わって神がかりになったベンジーが口走った言葉が注目を集めた。
 フーディーニは19世紀に実在した奇術師で、水槽からの脱出や運河から手錠を外しての生還といったことで「脱出王」として注目を集め人気を博していた。また、当時人気のあった心霊術にも興味を持ち、インチキな霊能者にはその正体を暴くこともあったという。また、実際に母親との交信を希望していたという。こうした現実のフーディーニの姿をモチーフにつくられた作品である。日本では劇場公開はされなかった。とはいえ、この作品の一番の収穫は「つぐない」や「エンバ-」で出演し、最新作「ラブリーボーン」でも注目されているシアーシャ・ローナンの演技だ。この作品に出た頃はおそらく12、3歳の頃だと思うのだが、とてもよかった。


監督:ジリアン・アームストロング
出演:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 、ガイ・ピアース 、ティモシー・スポール 、シアーシャ・ローナン
2007年   上映時間:97分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ココ・アヴァン・シャネル
 母を亡くし露天商の父から見捨てられ、孤児院で育ったアドリエンヌとガブリエルの姉妹は、成人となって昼は洋裁店で働き、夜は姉妹でキャバレーで歌っていた。姉のアドリエンヌは店で知り合った軍人で男爵と恋仲になっていた。一方、妹のガブリエルは歌っていた歌から、ココというあだ名で呼ばれていた。彼女も男爵の知り合いのバルザンに気に入られていた。そこで、バルザンの紹介でパリに出て、歌手となりたいと思っていた。しかし、姉は男爵とパリ郊外で暮らすと言い出す。困ったココは、バルザンの紹介で単独で歌おうとするが、オーディションには落ちてしまう。そこで、ココは単身バルザンの家をパリ郊外に訪ねていった。すると、彼の家は広大な庭園を持つ城だった。バルザンは訪ねてきたココを居候として面倒をみてくれた。バルザンは莫大な遺産で毎日のようにパーティを開き、休日は持ち馬も出場する競馬に熱中していた。ココは集まってくる上流階級の女性たちがかぶっている帽子に注目した。それらは、派手な飾りで溢れすぎていた。最初にココが造ったシンプルな帽子を気に入ったのは、バルザンのもとを訪れた高名な舞台女優だった。ココはバルザンの家で様々な本を読み、乗馬を習うのだったが、バルザンは孤児出身のココを愛人とするのだが、他人に紹介するのを恥じていた。そかし、英国からやって来たボーイという実業家に恋をしてしまうココ。二人で海辺の町へ車で出かけるのだった。そこでも、晩餐会で着るドレスをつくるのだが、コルセット無しで大胆なデザインをする。しかし、ボーイは英国で富豪の娘との結婚を控えていた。それでも、ココへの恋心を隠さないボーイ。そんな二人の様子を見ていて、ようやくココへの愛を確信したバルザンはついにプロポーズするのだった。ココは誰とも結婚しないということを宣言し、パリで帽子屋を開店することとなった。そこで、これまでの直感と自らのセンスで帽子を作り、やがて斬新な女性服を次々にデザインしていった。
 ココ・アヴァン・シャネルの半生を描いた作品。20世紀になったばかりのファッションは伝統的にけばけばしい帽子ばかりではなく、きつく締め付けたコルセットを着用したうえで一人では脱ぎ着するのも難しいものだった。そうした、女性たちのファッションを革命的に変革したのが、ココ・シャネルだった。彼女の独創的な、センスを発揮できたのは、ある意味旧態依然として、働くことを忌避する上流階級バルザンの援助もあったらこそだ。そうした彼の自らに隷属させようとする態度に反発しつつ、自らを失わない強さをもった姿は魅力的だ。オドレイ・トトゥの好演もみものだ。


監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:オドレイ・トトゥ、ブノワ・ポールヴールド、アレッサンドロ・ニヴォラ、シャネル:マリー・ジラン
2009年仏映画  上映時間:110分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ハゲタカ
 かつて、辣腕ファンド・マネージャーとして名をはせた鷲津政彦は、海外で隠遁生活をしていた。そんな彼をようやく捜し当てて訪ねてきたのは芝野健夫だった。彼はあけぼの光学を離れ、アカマ自動車の再建にむけ役員となっていた。アカマは再建の切り札として新型車を発表したばかりだった。しかし、アカマへの悪評がインターネットで流され、何かあると感じた柴野が鷲津に協力を求めてきたのだが、鷲津は断った。しかし、その直後、ブルー・ウォール・パートナーズというファンドの劉一華と名乗る残留日本人3世が現れアカマ自動車のTOBをマスコミの前で宣言した。このニュースを聞いた鷲津は久方ぶりに日本に帰国し、鷲津ファンドの活動を再開した。アカマ自動車の古谷社長やメインバンクMGS銀行の西島頭取などと協議して、鷲津はホワイトナイトとなって劉一華と対抗することにする。鷲津はかつてアメリカのホライズン社で活動していた頃、若手の使い走りとして劉一華がいたことを思い出していた。劉は表向きは、アカマ自動車の経営陣をそのままに資金提供していくと表明していた。さらに劉はアカマで働く派遣労働者守山に巧みに近寄り違法な就労実態を暴き、デモを呼びかけるよう仕向けた。こうした、細工によってアカマ自動車の古山社長と劉は合意に向かった。しかし、鷲津は劉の正体を知り、さらに次の仕掛けに向かった。それというのも、実は劉の後ろには中国政府の資金が存在していた。彼らは自国にアカマの技術を取り込みたいという思惑を持っていたのだ。鷲津はドバイに飛び、中東のオイルマネーのバックアップを取り付けた。そして、リーマン・ショックに苦しむアメリカの投資会社の買収を表明する鷲津。その際、かつてIT会社社長をし、現在は旅館の経営に専念している西野の協力を得ていた。そうした動きを東洋テレビの三島由香は追っていた。
 強欲資本主義その正体をさらけ出したものの、それはまだ本当の意味の終焉は迎えていない。一方、中国は今や、資本主義体制に組み込まれ、形はどうあれまさに「国家独占資本主義」のように思えてならない。この中国をも含めての、これからの世界経済が動いていく。一方日本では、この作品にも出てくるように、人件費はかつてのように正規社員を中心に固定費に計上されていたが、派遣労働者を雇用するようになってからは、変動費としてモノと扱われてしまった。こうしたことも含めて、日本の資本主義の有りようもグローバリズムという名のアメリカ型からの脱却が必要だと思うのだが。



監督:大友啓史
出演:大森南朋、栗山千明、柴田恭兵、玉山鉄二、高良健吾、遠藤憲一、松田龍平、中尾彬
2009年日本映画   上映時間:134分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

蟹工船
 格差社会が広がった近年、改めてベストセラーとなった小林多喜二の「蟹工船」の再映画化作品。ただ、原作とは趣が違う。舞台は、カムチャツカの沖で蟹を獲り、それを缶詰に加工する蟹工船「博光丸」だ。日本帝国の食料増産の一環として多くの蟹工船が出漁していた。ロシアとの領海ぎりぎりなので、海軍の駆逐艦が護衛にあたっていた。船で働く労働者は蟹漁の後も缶詰に加工する労働で酷使されていた。ここで働く労働者たちはそれぞれ貧しい生活をしていて、この船に乗り込んだのだが、監督の浅川の容赦のない暴力によって過酷な労働を強いられていた。そうしたなか、一人の労働者新庄があまりの苦しい状況に、いっそこの世に別れを告げ来世で金持ちの家に生まれ変わることを願って、皆で首つり自殺をすることを呼びかけた。しかし、失敗してしまった。その後、新庄と野口は蟹漁のため小舟に乗っていたが、博光丸とはぐれてしまった。すると、ロシア船と遭遇し、救助された。船上では、男女でコサックダンスを楽しんでいた。そこで出会った中国人の通訳に、今何をしたいのかを考えろと言われた。博光丸に戻った新庄と野口は、来世ではなく今この船の上での待遇を改善させることが必要だと訴えた。そして、皆ととともに監督や船長のもとに押しかけ、要求書を突きつけた。要求が認められなければ、ストに入ると宣言する新庄。そこで、要求は認められた。しかし、一旦は認めた要求だったが、駆逐艦から軍隊を呼び入れ、これを背景に浅川が新庄を射殺してしまった。意気消沈した労働者たちだったが、再び立ち上がる。
 たしかに、原作や山村聡監督の映画とも違う作品になっていた。出演者たちは、船長はもとより労働者たちも長髪だったり、会話も現代風だった。また、本来はロシアではなくソ連だろうと思う。軍隊も軍服なども架空のものが使われていた。こうした演出は若い世代へのアピールのためだと感じた。それでも、小林多喜二はマルクス主義の影響下にこの作品を書いたのだから、ソ連はなくなってもマルクス主義への言及があってもいいのではというないものねだりをしてみたくなった。


監督:SABU
出演:松田龍平 、西島秀俊 、高良健吾 、新井浩文 、柄本時生
2009年日本映画  上映時間:109分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン
LAで刑事をしていたクラインは、連続殺人犯ハシュフォードを逮捕するため、彼の単身で来るようにという言葉に乗り、逮捕に向かう。しかしハシュフォーは20人を越える人間を殺し、その死体を切り刻み、それらを縫合した「オブジェ」を造っていた。しかも、クラインはいきなりバットで殴られ、床の上をのたうち回る。それでも、何とかハシュフォーを射殺するのだが、そこから先はクラインもまた、精神を病んでいた。クラインはハシュフォーの行動を理解するため、彼の精神世界と同調することによって、彼に近づくことはできたのだが、精神病院へと入院し結局警察は退職した。その後、私立探偵になったクラインに世界的な製薬会社の社長が息子を捜して欲しいという依頼があった。息子はシタオといい、フィリピンのミンダナオ島で消息を絶ったというものだった。さっそく、フィリピンに飛んだクラインは、シタオは他人の痛みを自らのものとして引き受けるという特別な能力があるということを知った。しかし、3人の男に射殺されたということと、残された写真を手に入れた。それでも、香港での目撃情報もあり、クラインは香港に飛んだ。香港警察にはかつての同僚だったメンジーがおり、彼からシタオの情報を得ようとした。一方、香港マフィアのボスとして君臨して居るのがス・ドンボだった。彼は冷酷で暴力的だったが、愛人のリリだけは溺愛していた。そんなリリは薬物依存症だった。ある日、配下の男がリリを人質にドンボから金を奪い、リリを連れて逃げていった。配下の男は後を追い、金を奪った男は射殺したものの、リリは行方不明になった。そのリリを助けたのがシタオだった。彼はリリの依存症をなくすべく彼女の苦痛を肩代わりした。ようやく、薬が抜けたリリはドンボの元に帰っていった。しかし、ドンボはシタオへの嫉妬からかシタオに銃弾を浴びせ、さらに板にシタオの手を釘で打ち付けていったのだ。ドンボに面会したクラインは、ドンボからシタオのいる場所を聞き、そこに向かった。
 人が解放されるためには、苦痛を極限まで味わう必要があるというハシュホードの言葉と彼の「作品」に今も影響されているクライン。それと、キリストを彷彿させるシタオの人間の苦痛を肩代わりするという姿。十字架や貼り付けを連想させる釘打ち、そして死後の復活という場面。ただ悪人ドンボまでも許すというシタオに涙しつつも、結局リリとこれまで通りの生活をしていくというのは何か違和感があった。それにしても、3人の男たちが必要以上に裸になるというのも、何か理由があるのだろうか。ただ、伝えようとするメッセージもよくわからない。駄作と言えば駄作となってしまうだろう。


監督:トラン・アン・ユン
出演:ジョシュ・ハートネット、木村拓哉、イ・ビョンホン、トラン・ヌー・イエン=ケー
2009年仏映画  上映時間:114分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

キャピタリズム マネーは踊る
 映画は冒頭、サブプライムローンの焦げ付きで家を強制退去させられる一家を映し出す。しかしこれまで、こうしたサブプライムローンの関係で家を失った人々だけではなく、実はすでに家を所有していた人々にも、こうした資産は金を生むとして、かつての日本のバブル期のように家と土地を担保に融資し、それをデリバティブで運用するという口車に乗せられた人々も、実は家や土地を奪われていることも明らかにしていた。いわゆる100年に一度の金融危機といわれたリーマンブラザースの破綻に端を発した事態について、マイケル・ムーアは強欲資本主義の本性として暴き出している。ムーア監督は第二次大戦後、他の資本主義列強が戦争の当事国はアメリカ以外勝者も敗者も戦争の被害を受けていたが、唯一アメリカだけが被害を受けることなく、戦後の復興を一人勝ちで推進した。その結果、生み出された中産階級は普通に働き、妻は専業主婦で郊外に広い家を持ちたっぷりと有給休暇を謳歌し、子どもたちには大学教育を受けさせ、医療費も年金も企業が面倒をみてくれた時代があった。しかし、その後日本やヨーロッパの復興のなかで、アメリカ経済の中軸だった自動車産業の衰退が顕著になってきた。そこで、登場したのがレーガン大統領だった。彼は規制緩和と福祉削減を進め富裕層の支持を得た。一方、その後のクリントン政権で財務長官となったロバート・ルービンやブッシュ大統領の財務長官ヘンリー・ポールソンなどゴールドマン・サックス社の出身だ。特にポールソンは金融危機の際金融機関安定化法案を一度は却下になったものを民主党議員を丸め込み成立させている。このため7000億ドルという巨額の公的資金という名の税金が注入されたのだった。ムーア監督は、この金は国民に返還するの筋と直接行動に打って出た。しかしウォール街に君臨するゴールドマン・サックス社らは再び高額なボーナスを手にしても知らん顔なのだ。そもそも、こうしたグローバル経済を背景にした資本主義は、金融の世界に深く食い込み従来は畑違いの有名大学の工学部出身者も巻き込んでデリバティブを仕組んできたのだ。難解な方程式で計算されたこれら金融商品は、カジノさながらの確率で儲かるといって一般大衆をサブプライムローンに巻き込んできた。結果、アメリカの1パーセントの富裕層が95パーセントの貧困層を越える所得を得ているという結果になっているという。こうした、アメリカの現象は、こうした路線を見習おうとした小泉・竹中路線で拡大された格差として日本でも現れている。これまで、あめりかでの教育によって、民主主義とアメリカンドリームということが強欲資本主義の下では縁のないものだということが露呈したといえる。そうしたなかで、9.11以降「脅威」ということをちらつかせ、国民をだまらせてきた。しかし、さすがにもう我慢の限界を超え、理不尽な扱いに抗する人々が出てきたことも紹介されている。
 いっぽう、日本では日航の法的整理が取りざたされているが、アメリカの現状はパイロットの平均年収が200万ほどで、企業年金などとっくに廃止されているという。こうしたアメリカの航空会社も日航への支援に手をあげているが、アメリカでの航空事故の多発という事態も含め、将来の日航の姿とだぶらないよう注目しておいたほうがいい。そうした意味でも、アメリカの資本主義を見習っているこの国の将来を写す鏡として、方向転換せねば大変なことになると思った。それと、さいごのエンドロールで「インターナショナル」が歌われていて聞き入ってしまった。つまり、資本主義事態、断末魔の叫びをあげている今こそ、闘う時なのだという、ムーア監督のメッセージが込められていると思った。


監督:マイケル・ムーア
2009年米映画  上映時間:127分

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

おと な り
 武蔵野アパートメントに暮らす聡は、新進のカメラマンとして注目を集めていた。彼はトップモデルのシンゴと高校時代の親友ということもあって、聡に撮影してもらった写真が一番上手く撮れていた。そのこともあって、シンゴの写真は聡が専属で撮り、写真集もそこそこ売れていた。しかし聡は本来は風景写真が撮りたくてカメラマンになったのだった。事務所の社長の荒木は、今度シンゴの主演映画を撮ることが決まり、緊張を和らげ撮影を上手くやるため、聡にスチールカメラマンとして手伝って欲しいと言うのだった。そのために聡は予定していたカナダ行きを延期することを承諾させられた。その見返りに、有名出版社からカナダでの風景写真集を出版するということを約束してくれた。そんな、忙しい日々を送って帰宅するアパートは、ほとんど寝に帰っているようなものだった。それでも、古い洋風のアパートで隣の生活音が聞こえる状態だった。互いに顔を合わせることはないのだが、若い女性が住んでいることはわかり、気になっていた。そんなある日、聡の部屋に茜と名乗る女性が訪ねてきた。茜はシンゴの恋人で現在妊娠3ケ月だというのだ。シンゴが突然居なくなり、親友の聡のところには必ず来るに違いないといい、勝手に泊まっていった。翌日になっても、居続けた茜は隣の女性ともあいさつを交わしていた。茜は聡に隣の女性はすてきだと言い、聡に待つならシンゴのところで待つように言われ帰っていった。隣に住むのは七緒という女性でフラワーデザイナーを目指していた。彼女は1級の資格を取って、フランスに留学行くため花屋で働いていた。そんな忙しい日々のなか、近所のコンビニに通っているが、そこの店員からある日告白をされてしまった。困惑する七緒。そうした日常から逃れるべく、故郷にいった聡。一方七緒はフランスに留学する準備もあって、実家に帰り、アパートも引き払うことにした。そしてラストの思いがけないシーンへ。
 七緒が落ち込んで泣いている場面で、隣から聡の励ましの歌声が聞こえ、つられて七緒が歌ってしまうのだが、あの歌はけっこうマイナーなものだったようだけど。それと、コスモスのシーンが何かを予想させていたが、効果的だった。総じて前半部はけっこう退屈だったが、後半部で帳消しになった。おとなりという題もわざと平仮名表記で、しかも「おと」と「な り」と分けて、お隣りと音鳴りという意味を込めているのではないかと思うし、けっこうしゃれている。


監督:熊澤尚人
出演:岡田准一、麻生久美子、谷村美月、池内博之、市川実日子 、とよた真帆 、平田満
2009年日本映画  上映時間:119分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ウルトラミラクルラブストリー
青森で農業を営む陽人はじいさんの残したテープをラジカセで聴きながら農作業を続けていた。しかし、畑のキャベツは青虫だらけ。近所で一人ぐらいの祖母と二人軽トラで野菜を売っていた。そんなところに、東京から一人の若い女性町子がやって来た。彼女は彼氏を交通事故で亡くし、産休で休む女性に変わって金城幼稚園で教員をすることにしたのだった。それと、青森で有名なカミサマと呼ばれる女性に、亡くなった要という男性について聞きたいと思っていたからでもあった。ある日ばあちゃんと陽人が幼稚園にやって来て、今年も子どもたちの芋掘りの相談をおこなった。陽人は一目で町子先生が気に入ってしまった。それから、毎日幼稚園に来て町子先生につきまとうのだった。しかし、医者から頭の配線が間違っていると言われた陽人は、子どもがそのまま大人になってしまったようなもので、時に粗暴な振る舞いをし、なかなか町子先生とはなじめない。しかし、そんなある日、子どもに命じて畑に埋めてもらいキャベツと同じように頭だけ出していて、農薬を噴霧させられた。近所の三沢医院に担ぎ込まれた陽人だったが、翌日から人が変わったようにおとなしくなっていた。そこで、町子先生から「こっちの陽人の方がいい」と言われ、彼女にプロポーズをし、ある決意をするのだった。その結果、幼なじみの太に頼み込み、大量にあるものを入手して、ひそかな行動をおこなっていた。すると、事故で亡くなった要の首なし亡霊とも話をすることができた。この後も、ふしぎな事柄が次々に起こるのだった。
 全編青森ロケで、しかも台詞も津軽弁だ。ミラクルという題にもあるように、不可思議な事が続く。ただ、「母なる証明」での「知的障がい」をもった主人公を登場させたのと、共通するなぜ「知的障がい者」として主人公を描かなければならないのか、わからない。ある意味グロテスクなラストも含め、とても後味の悪い印象しか残らなかった。幼稚園に通う子どもたちの漫才がなかなか面白いと思っただけで、総じてつまらないというか、奇妙な世界観にとらわれており、いびつな感じが否めない。「プール」「鈍重」など最近の日本映画に共通する駄作だと思う。


監督:横浜聡子
出演: 松山ケンイチ、 麻生久美子、藤田弓子、 原田芳雄、 渡辺美佐子
2009年日本映画  上映時間:120

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