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やがて復讐という名の犬
 南仏のマルセイユ市警犯罪課で敏腕刑事のシュナイデルは、上司でもある女性警視正アンジェリと不倫中に妻と娘が交通事故に遭遇していた。娘は死に、妻は意識不明のまま入院していた。それ以降、彼は酒におぼれ、ある夜泥酔状態でバスに乗り、ふと気がつくと運転手に逆方向に行けとピストルを突きつけていた。しかし、駆けつけた警察官たちに取り押さえられ署に連行された。それでも、これまでの実績もあって警視たちの尽力で事件はもみ消された。しかし、シュナイデルは折しも捜査中の連続殺人事件に没頭していたが、それも外されてしまった。あらたにシュナイデルに変わって捜査の指揮をとるのがコヴァルツキだが彼はあからさまにシュナイデルを排除していた。一方、十数年前父母を殺された姉妹の姉マクサンスは実行犯であるスブラが終身刑であるにもかかわらず、模範囚としての仮釈放の申請を出していることをしった。それで、出所する前に本当に反省しているのかを確かめるための手紙を書くのだった。そこで、偶然スブラを逮捕したのがシュナイデルだということを知って、マクサンスは彼に仮釈放のことを告げ力になってくれるように頼むのだった。その後、連続殺人事件の手がかりを単独でつかんだシュナイデルは昔からの同僚のジョルジュとともに容疑者を逮捕に向かった。
 「あるいは裏切りという名の犬」とほとんど同じキャストで作られた本作は、監督自身の元刑事という体験を元に作られたものでフランスの地方警察の現状を垣間見せてくれた。日本と同じように、警察官の仲間意識の強さと官僚機構によって閉鎖的で不祥事は隠蔽するという日本の警察機構との共通点をみることができた。かつて、ギロチンでの死刑制度があったフランスだが、現在は死刑制度はなく終身刑が最高刑になっている。暗にこうした制度への異議もにおわせているような気がした。


監督:オリヴィエ・マルシャル
出演:ダニエル・オートゥイユ、 オリヴィア・ボナミー、 カトリーヌ・マルシャル
2007年仏映画  上映時間:125分
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テーマ : ヨーロッパ映画
ジャンル : 映画

天使と悪魔
 アメリカに帰国したばかりのハーバード大学の宗教象徴学ロバート・ラングトン教授のもとにヴァチカン市国からの使者がやって来て、すぐに同行して欲しいと言う。折しもヴァチカン市国ではローマ法王が逝去し次期教皇を選出するコンクラーベがおこなわれようとしていた。一方、スイスにあるセルン(欧州原子核研究機構)で、新たなエネルギー源となる「反物質」の生成に成功した女性科学者ヴィットリアは、何者かに同僚の科学者を殺害され、この「反物質」を持ち去られてしまっていた。ヴァチカンに着いたラングトンは亡くなった教皇の侍従(カメルレンゴ)と会った。実は、彼がラングトンを呼んだのだった。それというのも、16世紀に結成された反キリスト秘密組織「イルミナティ」からの脅迫がおこなわれていたからだ。「イルミナティ」は現在おこなわれているコンクラーベで有力な次期教皇候補の4人を誘拐していた。そして、彼ら4人の枢機卿たちを「イルミナティ」に関連した施設で1時間ごとに殺害し、最終的にヴァチカンを「反物質」で吹き飛ばすというものだった。そのため、ヴィットリアも招聘されていた。ラングトンはまず、ヴァチカンの書庫の行き、ガリレオの書いた本に残された暗号を解き明かし、Earth、Air、Fire、Waterという4つのキーワードを読み解いた。そして、これに関連した教会や広場に次々に向かって行った。すると、そこには、無残な姿の枢機卿が「イルミナティ」による焼きごてでEarth等の文字が押されていた。時間刻々とせまってくるなか、ラングトンは間に合うのか。
 今回は、科学と宗教というテーマを絡め、コンクラーベも織りこんだものになっている。前作もそうなのだが、映像でラングトンが暗号を解いていく様子があまりに早すぎてしまうきらいがあった。4人の枢機卿たちも救出するのに1時間しかないという、切羽詰まったものになっており、とにかく早足で手がかりをたどるというもの。こうした展開はテンポがよすぎという感が否めない。だから、途中で「真犯人」の目星もついてしまった。原作が長いのでこれはいたしかたないのだろうか。それと、前作は最後に、エピローグが少しほっとするものになっていたが、今回はこれだけという多少物足りなさを感じた。


監督:ロン・ハワード
出演:トム・ハンクス、ユアン・マクレガー、アイェレット・ゾラー

2009年米映画   上映時間:138分

テーマ : 天使と悪魔
ジャンル : 映画

レッド・ダスト
2000年、南アフリカ共和国ではアパルトヘイトの時代に犯した罪を全て明らかにすることで真相を明らかにし和解を促進するという真実和解委員会が設置されていた。こうしたなか、かつて警官をしていたヘンドリックスが、現在政治家として活動しているアレックスへの拷問について告白することを条件に恩赦の請求をおこなった。そして、当事者にそれぞれ弁護士がつき、町の劇場を舞台に聴聞会が公開で開かれることになった。アレックスは久し振りに故郷に戻ってきた。彼の弁護士はアメリカからやって来たサラという女性だ。実は彼女もかつてここで育ったのだ。そして、アレックスとサラに、スティーブというアレックスとともに逮捕され、現在も行方不明になっている男の両親が息子の消息も明らかにすべく、聴聞会でヘンドリックスの証言を聞き出して欲しいとの要請を受けた。聴聞会で、かつての拷問の記憶が蘇り、気分を悪くしてしまったアレックス。しかし、彼に対して拷問に耐えきれず全てを話したというヘンドリックスの証言は、聞いていた聴衆から「裏切り者」「恥を知れ」といった容赦のない言葉がかけられた。そこで、アレックスはスティーブとの秘密の通信をしていた缶を十八年ぶりに掘り起こしてきた。そこには、当時の警察がもっとも知りたがっていた反政府活動のメンバーの名前が書いてあった。しかし、それは警察には知られず、そこに名前が書かれていたメンバーは現在でも聴聞会に傍聴にきていた。これによってアレックスは自らが全てを自白したという事実を否定した。一方サラはかつて、高校生の時黒人の男性とつきあっていたため、警察に逮捕された経験があった。しかし、その時の記憶とアレックスの証言の違いに気づき、ヘンドリックスを追及し、ついにスティーブの身に起きた真相を明らかにすることができたが、それはあまりに酷いものだった。
 アパルトヘイトを描いた作品は結構あり、最近では「マンデラの名もなき看守」や「輝く夜明けに向かって」を観たが、真実和解委員会ということで、和解しようという運動は初めて知った。憎しみを持ち続け怨みあうよりは、過去は過去として和解していこうという。こうしたことをかつて、サラの弁護した今は老いた弁護士のベンがサラに語る。しかしサラは恋人だった黒人ととともに現在は二人でニューヨークに暮らしている。しかも、実の母はかつて娘が黒人とつきあったということの親の監督不行届ということで養育権を奪われ、結局オーストラリアに移り住んだという。こうした白人の側の傷に比し、黒人側では拷問が当たり前で、その過程で命すら奪われてしまうということも珍しくなかったという。それでも、反政府活動に関わって自白をしたという事実が明らかになり、政治的な立場を失うことになったアレックスもまた、心身共に被害者であった。「レッドダイヤモンド」でディカプリオの台詞に「アフリカの大地が赤いのはここに暮らす人々の血が浸みているからだ」というのがあった。この作品のレッド・ダストもこの赤い大地に巻き起こった埃なのだろう。



監督:トム・ホッパー
出演:ヒラリー・スワンク、チウェテル・エジョフォー
2004英・南ア合作  上映時間:110分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

イキガミ
 冒頭、ある若者がディスコに勤める男性を室外の連れだし、ナイフで斬りつける。それは、かつていじめをしていた男への復讐のためだった。しかし、寸でで襲った方の男が突然倒れて死んでしまった。これは、「国家繁栄維持法」が施行され、小学校入学時に全員にナノ・カプセルが注射される。そして、その中の1000人に一人の誰かが18歳から24歳の間にカプセルが破裂して死ぬことになる。これは、この舞台の社会の為政者が国民の「生命の価値」を高めることが、社会の生産性を向上させるとの認識で、その手段として「死の恐怖」を対峙させるために作られた法だという。この法の下、厚生保健省だけが知っている死ぬ人間に、24時間前に「逝紙」(イキガミ)を配達することになっている。新任の配達人になった藤本は、入省式の場で臨席の男が、この「国繁法」によって恋人が亡くなっており、この法に疑問を持ってそれを口にしてしまった。すると彼は拘束され、思想改造収容所に送られていった。その後、藤本は国家公務員として「イキガミ」の配達に従事する。最初は、母と子の二人暮らしでミュージシャンを目指している田辺の元へ行く。藤本は24時間後に死亡すること、遺族には年金が支給されること、24時間内の飲食や移動はすべて無料になることを機械的に告げる。ただし、やけを起こして犯罪をおかせば、年金などの特典は無効になるといった注意も付け加えた。しかし、母親は冷静さを失い藤本に花瓶の水をかけて、帰れと言い放つ。本人は24時間後ちょうどテレビデビューの時間に重なっていた。二人目は、ひきこもりの滝沢という青年だ。彼の母親は国会議員で保守派の代表格だが、かつて彼女は収容所にいて転向した経験があった。それからは、「国繁法」推進の旗振りとして活動していた。そうした親の都合に振り回されて引きこもりになったのだ。藤本が配達した「イキガミ」を知った母親は、ちょうどおこなわれている選挙に利用しようする。さらに、3人目は飯塚という、交通事故で両親を亡くし、妹とともに養護施設で育った若者だった。兄は暴力団の手先で、詐欺商法に手を染め少年院に入ったこともある。現在でも、ヤミ金融の仕事をしていた。妹は事故の後遺症で視力がなくなっていたが、ドナーが見つかれば視力が回復するという「盲学校」に通う高校生だ。こうした3人を通して藤本の想いに変化がみられてくる。
 明らかに、戦前の「治安維持法」や通称「アカガミ」と呼ばれた「招集令状」を下敷きにしていることは容易に想像される。原作は漫画で、昨今はこうした作品は日本のみならずアメリカでも盛んに作られている。ただ、死の恐怖を植え付けることで社会の生産性が向上するという説明には、いささか疑問が残る。ファシズムの支配と相容れないような、路上ミュージシャンや通常の形態の選挙、ひきこもりといった問題は描かれたような社会とは相容れないものであり、至る所に張り巡らされた監視カメラ群からも、当然摘発され抹殺されていくことになるのではないだろうか。滝沢の夫が語る「民主主義的希望」も難しいのが現実となろう。そうした意味で、逆に現代日本の政治状況を見つめ直す契機とすることできるのではないだろうか。


監督:瀧本智行
出演:松田翔太、塚本高史、山田孝之、成海璃子
2008年日本映画  上映時間:133分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

トウキョウソナタ
 佐々木竜平は健康機器メーカーの総務課長だ。ある朝、中国から若い女性が会社にやって来た。それは会社が中国に進出して、若い労働者を雇うという前触れだった。その煽りを受け、竜平はリストラされてしまった。行き場を失い、途方にくれるが、家族には見えもあって、リストラにあったことは隠してハローワーク通いを始めた。しかし、前職の総務課長ということへのプライドもあってなかなか職は見つからない。昼に救済ボランティアの給食の列に並び、食事をしていると、高校の同級生だった黒須と会った。実は黒須もまたリストラにあって、3ヶ月めだという。お互いスーツを着ての職探しだが、黒須は定期的に自身の携帯に着信音を鳴らし、電話がかかってきたかのような振りをしていた。日がな一日二人は、公立の図書館で過ごしていた。なかなか職は見つからず、ある日黒須に誘われて、彼の自宅の夕飯をともにした。しかし、どことなく重苦しい雰囲気のなか、中学生の娘の眼差しからばれているのではという思いがした。一方、竜平の家族は大学生の貴と小学校6年の健二、妻の恵は男3人の面倒をかいがいしくみていた。貴はバイトに明け暮れ、時には朝帰りで、会話もあまりない。健二は下校時にピアノ教室を覗き、ピアノに興味をもっていた。ある日貴がアメリカの軍隊に入隊したいと言い出す。竜平は反対する。そのなかで「他人はどうあれお前が幸福になってくれればいい」と言う。そうした対応にさらに反発し、結局貴はアメリカに行ってしまう。健二も給食費を払わず、ピアノ教室の月謝にあて教室に通うことにした。家では拾ってきた音のでない電子ピアノの鍵盤で練習していた。こうした家族ばらばら状態で、恵は家族のことを思って作ったドーナツも誰一人食べてくれないことにがっかりしていた。そんななか、竜平がプライドを捨て、ようやくありついた職がショッピングセンターの清掃員の仕事だった。一方、健二はピアノ教室の先生からその才能を認められ、中学は音大の付属中に行くよう勧められた。そのことを両親に知らせるため手紙を書いたピアノ教師。しかし、それを目にした竜平は激怒し、一度ピアノを習うことを許可しなかったことあって、親に内緒で習っていたことが許せないというのだ。自分自身のリストラを隠していながら子どもには怒り、弾みで階段から落ちて大けがをした健二。恵は竜平がリストラされて、給食の列に並んでいた姿を見たことを打ち明けた。完全にばらばらになってしまったなか、家族3人に大きな事件が降りかかる。
 ありふれた家庭の小さな幸せとは、しかしリストラのなかで瓦解していくそうした生活。そうしたなかで、死を選んでいった姿を対比させつつ、そうした流れに向かうかのように見せてのラストは考えさせられた。「転々」でも好演していた小泉今日子。もうすっかりお母さん役なんだが、それでも魅力的。ラストで健二が奏でるドビュッシーのアラベスクが印象に残った。


監督:黒沢清
出演:香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海、井川遥
2008年日本映画  上映時間:119分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

キング・コーン
 大学卒業を目前にしたイアンとカートは、ある日自分たちの髪の毛の分析をしてもらい、炭素原子のほとんどがコーンを検出したことを知った。つまり自分たちの食事の大半にコーンが含まれていることを知らされたのだ。そこで、あちこち当たってみると、偶然にも二人の曾祖父がアイオワ州出身であることが判明した。この繋がりもあって、二人はアイオワの人口1000人余の小さな町に行き、1エーカー(約4,047平方メートル)のコーン畑を借り、実際にコーン栽培に挑戦する。コーンは元来メキシコが原産だが、温暖で栽培に適したアイオワ州で改良が重ねられた。現在では、遺伝子組み換え技術も相まって40年前に比較して約5倍の収穫を上げている。もちろん大規模なトラクター等にもよるのだが。そうしたなかで、かつてのコーンはタンパク質を多く含んでいたが、現在のものは糖質がほとんだという。町には、コーンの集荷場のエレベータ塔がそびえ立ち、町を見下ろしている。ただ、単価は安く、コーン栽培に関わる政府の助成金によって、かろうじて黒字になるという仕組みだ。こうした現状は、次第に大規模農家しか生き残れない状況を生み出していた。こうして安価で大量のコーンは、日本などに輸出、バイオエタノールの原料、この絞りかすを含め牛、豚、鶏の飼料として使われる。ただ、牛の場合、本来は牧草や干し草が主要な食物なのだが穀物であるコーンを食べさせることによって生育は早く、かつ囲い込みによる牛の肥育が可能になり、安い牛肉が生産されることになったのだ。結果として、安くて脂肪過多の牛肉が大量に生産されるようになったのだ。しかし、牛の胃にとってコーン等の穀物では胃酸の濃度を濃くしてしまい、病気にかかりやすくなるという。そのため、抗生物質を大量に投与するという事態になっている。このようにして生産された脂肪分多い牛肉はハンバーガーの原料となっている。ここに、マクドナルドなどのハンバーガーがなぜあんなに安いのかの答えがある。さらにハンバーガーにつきもののポテトフライはコーン油で揚げられている。それと、飲み物とくにコーラなどの炭酸飲料にはコーンシロップが入っている。コーンから作られるコーンシロップは砂糖より安価なため炭酸飲料の甘味料はほとんどこのコーンシロップが入っている。こうしてかつてない安価な食料があふれ、これを日常的に食べることによって、健康被害多くでている。それは高脂肪、高カロリーの食事となり結果として肥満と糖尿病などを誘発しているという。こうして、コーンの栽培を通して現在アメリカの食の現状農業の実態を鋭く描き出している。
 かつてこの映画について、米在住の映画評論家町山智宏氏がTBSラジオ「ストリーム」で紹介したことがあった。それで関心はもっていたが、日本で公開されるということで観た。同様にドキュメンタリーで「命の食べ方」という作品があったが、ヨーロッパでの牛、豚、鶏さらには農産物の大量生産と斯うした結果「生きものの命によって」人間が生きながらえているという状況を示していた。これとも相通ずるものがあるが、「キングコーン」が昨年の原油高もあってバイオエタノールが増産されたあたりは製作年度が2007年ということもあって描かれていない。こうしたこともあってアメリカのコーン栽培面積は日本の国土を上回ることになっている。食のアメリカ化が加速しているなか、これからはアメリカの若者同様、親の亡くなる年歳よりも若くして亡くなるという状況が招来するのだろうか。


監督:アーロン・ウルフ
2007年米映画  上映時間:90分

テーマ : ドキュメンタリー映画
ジャンル : 映画

レイン・フォール/雨の牙
 国土交通省の高級官僚川村安弘が密かにUSBメモリーに落とした内部機密を持って外出し、地下鉄の車内で心臓発作を起こしそのまま死亡した。そこには、かつて米軍特殊部隊員として活動したことのあるジョン・レインの姿もあった。彼は日本人の父とアメリカ人の母との間の日系アメリカ人だ。現在はプロの殺し屋として活動をしていた。川村の死体からはメモリーは発見されなかったため、CIAアジア支局長ホルツァーは総力をあげ、レインの行方を追っていた。レインはそうしたなか、川村の自宅に向かっていた。そこには、東京都知事とも繋がりのある暴力団組長山本の配下も待ち伏せていた。川村の娘が帰宅して、襲われそうになったところを助けたのが、レインだった。しかし、新たにやって来たCIAのエージェントたちとの銃撃戦で川村の娘が死亡した。そこで、レインはあるジャズ喫茶に向かった。そこは、ジャズピアニスト川村みどりのコンサートをやっていた。有無を言わせず彼女を連れてその場を去るレイン。しかし、すぐに何者かが彼らを襲ったのだ。何とか躱して逃げる二人。一方、警視庁ではベテラン刑事、通称タツさんが上層部の命令で川村をはじめとした高級官僚の死について捜査を開始した。この14ケ月間3人の官僚が死んでいた。一応全てが事件性はないと判断されていた。しかし彼は何らかの作為を感じていた。レインとみどりは至るところに張り巡らされた監視カメラ群をさけ、レインの隠れ家に身を潜めていた。そんななか、死んだ川村が接触しようとしていたワシントンポストの記者と会ったレインは、川村の秘密を知った。記者は日本の国交省の官僚がアメリカに比べてもべらぼうな額の予算を使い日本中に道路や橋を作り続け、彼らも私服を肥やしているという現状を示した。そうしたなか、病気で余命があまりないという川村が贖罪のため、秘密を暴露しようとUSBメモリーにデーターを落とし記者に渡そうとしていたというのだ。そのメモリーが行方不明ということで、CIAや暴力団がやっきになってさがしているということをあらためて確認した。その行方の鍵を握ると思われるみどりとレインの二人とCIAさらには警視庁そして暴力団といった追跡劇が展開される。
 はっきりいって、途中でだれてしまった。CIA支局長のゲーリー・オールドマンはただただ感情むき出しで怒鳴りまくる、長谷京はやはりきれいなだけの「大根」だった。肝心の椎名桔平が孤軍奮闘なのだが、いまいちよって立つスタンスが不明のまま。長谷京と文字通り布団を隣にひいただけの寝物語にいたっては、あくびが出てしまった。中途半端感は最後まで続いてしまった。がっかり。


監督:マックス・マニックス
出演:椎名桔平、長谷川京子、ゲイリー・オールドマン、柄本明
2009年   上映時間:111分

テーマ : 最近見た映画
ジャンル : 映画

グラン・トリノ
 最愛の妻に先立たれたウォルト、その葬儀で若い牧師の説教も上の空。しかも、孫娘のへそピアスも気に入らない。そんなウォルトはかつて朝鮮戦争に従軍し勲章ももらっていた。戦後、フォードの自動車工場で働き、彼が組み立てた1972年型グラン・トリノは今でも自慢の愛蔵車だ。子どもたちは独立し、妻に先立たれて、一人孤独な日々を送るウォルト。近所の住宅も、かつての住人たちはほとんどいなくて、空き屋が目立っていた。そうしたなか、アジア系の移民たちがけっこう増えていた。しかし、ウォルトは「黄色い米食い虫」などと悪口を叩いて差別的な対応を繰り返していた。そんな折り、隣に住むモン族出身のタオが、親戚の「ゴロツキ」たちに無理矢理仲間に引きずり込まれた。そして、ウォルトのグラン・トリノを盗ませようとするが、M-1ライフルを持ったウォルトに追い出される。この一件の後、タオの姉スーが黒人の「ワル」に絡まれたのを助けたこともあって、車泥棒未遂にお詫びに、ウォルトの手伝いをすることになったタオ。こうして、隣家とも交流するようになったウォルトは、愛犬のディジーともども彼らと徐々にうち解けていった。父のいないタオは、ウォルトからさまざまなことを学び成長していった。そんなタオを親身になって世話をするウォルトだった。また「ゴロツキ」集団がタオにつきまとい嫌がらせをおこなってきた。そこで「タオに手をだすな」と彼らの一味の一人をたたきのめしたウォルト。しかし、彼らも報復に出て、スーまでも酷い目にあわされた。そこで、ウォルトがある決断をくだす。
 かつてのアメリカの栄光を象徴するかのような「グラン・トリノ」。しかし今や、自動車といえば日本車がトップ、ウォルトの息子もトヨタのセールスマンでトヨタ車に乗っているという設定だ。クライスラーの倒産というニュースが入った今、自動車業界にみるアメリカそのものの黄昏を象徴させている主人公ウォルト。しかし、こうしたアメリカを追随し人間関係までもアメリカ型になってきたように思える現在の日本。このままでは、アメリカの現在が将来の日本ではないかと思ってしまった。


監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ビー・バン、アーニー・ハー
2008年米映画  上映時間:117分

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