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レッド・クリフ Part2
 さて、赤壁の戦いの本番が始まった。パート1の最後で悠然と曹操軍の大船団の上を飛んでいた白い鳩の謎も解ける。2,000隻80万人の大軍団を擁する曹操軍に対して、呉の孫権軍と劉備軍合わせて5万人の連合軍、しかも船は200隻しかなかった。戦う前から連合軍の劣勢は明らかだった。しかし、総司令の周瑜は集中して戦えば劣勢も逆転できるという信念を持っていた。しかし、曹操軍は長期間の遠征による疲れと気候の違いもあって疫病が蔓延していた。これに対して名医華陀もお手上げだった。すると、この病気で死んだ兵士を船に乗せ対岸の呉に送りつけるよう命令する曹操。これによって、たちまち連合軍側にも疫病が流行した。たまらず、劉備は兵をまとめて夏口に退却する。ただ一人残った孔明は劉備軍の去った後、矢の不足を解消すべくある策を実行する。一方、周瑜は曹操に仕え降伏を説きにきた旧知の蒋幹と会った。そこで曹操軍の船団を率いていた蔡瑁と張允が曹操を裏切っているという偽情報を蒋幹に流すのだった。そして、これに乗せられた曹操は彼らを斬首してしまう。しかし、相変わらずの疫病は治まらず、曹操は総攻撃を急いだ。その際、曹操軍に有利に吹く風に乗って、火攻めで呉軍を打ち破ろうと考えていた。しかし、孔明の観察によって逆風が吹く兆しを察知した。これこそ千載一遇のチャンスと逆に火攻めを準備する周瑜以下呉軍だった。そんな折り、自ら敵陣に潜入していた尚香が帰還する。そこで、最終的な戦術を確認して、いよいよ最終決戦の火ぶたが切られた。
 パート1同様CGもたっぷり使った迫力満点の戦闘場面が展開された。圧倒的な、戦力の差を知力と天の巡り合わせを利用して有利な戦いが繰り広げられた。すでに、知っている三国志だが、あらためて映像で再現されたジョン・ウー監督による場面は、とりわけ盾で防護しつつ組み立てられた陣形は見応えがあった。連合軍では張飛、関羽といった超豪傑を越え、ひときわ超雲の活躍がパート2でも光った。さらに、孔明の知略も言わずもがなだが、尚香との連携はいまいち解せなかった。ともあれ、見応え充分といえる。


監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、中村獅童、チャン・チェン
2008年 上映時間:144
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テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

スラムドッグ$ミリオネア
 2006年インドのムンバイ、地元のテレビ局で超人気番組がクイズミリオネアだ。ここに登場した18歳の青年ジャマールは、携帯電話会社でお茶くみの仕事をしているスラム出身で、学校にはほとんど行っていない。最初、そんなジャマールに司会者からテレビの関係者は1問でも正解すればいい方、と高を括っていた。しかし、予想に反して彼は次々に正解を言い当てた。なぜ、学校にも行っていない青年が正解できるのかという疑問がわき上がる。そして、その日最後の問題に正解し1000万ルピ-の賞金まで跳ね上がった。次の問題に正解すれば2000万ルピーというかつてない賞金になるというところで、時間切れとなった。しかしテレビ局を出たジャマールを待っていたのは、警察だった。彼が不正を働いてクイズの正解していたとの憶測で、警察に連行されてしまう。そして、拷問による尋問もおこなわれ、なぜ無学のジャマールがクイズに答えられたのかを、ビデオを見ながら聞いていく警部。するとジャマールは彼の生い立ちから、話ながら答えに関わる知識を明らかにする。ジャマールはかつてムンバイがボンベイと呼ばれていた頃、スラム街で兄のサリームと母親とで暮らしていた。しかし、宗教対立で母が目の前で撲殺され、命からがら兄弟は逃げた。その途中、同じように逃げてきた少女ラティカと出会う。ジャマールは彼女も一緒に逃げるように誘う。そうして、3人での共同生活がはじまった。ある日親切に声をかけて3人に食事をくれる男たちが出現した。連れて行かれたのは、孤児たちを束ね物乞いをさせる一味だったのだ。彼らは、同情を誘うため、子どもたちを力づくで「障がい」者にすることもあった。そんな場面に遭遇し、何とか逃げ出したジャマールとサリームだが、ラティカだけが逃げられなかった。二人は汽車に潜り込み、何と生き延びタージマ・ハールにたどり着き、そこでニセガイドをしながら何とか暮らすことができた。しかし、ジャマールはどうしてもラティカのことが忘れられず、数年後再びボンベイへと戻ってきた。そして、ラティカをようやく見つけ出すことができたが、そこにはかつての一味もいた。そこで、サリームが思わず大胆な行動に出た。これがもとで、ジャマールは再び、兄とラティカとも離ればなれの生活を余儀なくされるのだった。そうして、むかえたのが、この「クイズ・ミリオネア」への出演だった。正直に語るジャマールの話に警部は、テレビへの出演を認める。こうして最後の運命の一問がはじまった。
 この作品は、基本はラブストーリーなのだが、インド映画らしく盛りだくさんの内容だ。そのため、世界的に有名なテレビ番組の「クイズ・ミリオネア」を効果的に使っている。主人公は金が目的でこの番組に出たのではない。行方不明になった恋人に会いたい一心で、出場しそのための機会を増すために次々に正解を重ねていった。ただ、上手い具合に彼の知っている問題が、偶然にも出続けたことや、運も味方してくれたということだ。それと、兄が身を以て主張していたのは、金よりも大事なものを、金の風呂に入って残したと思う。もう10年以上前に「ムトゥ 踊るマハラジャ」というインド映画があった。内容は、古典的なラブストーリーで歌あり踊りありアクションありのてんこ盛りでおもしろかった。今や、インドはムンバイに数千人が実際に住んでいる映画撮影のための3つの町、森や湖なども含めた通称ボリウッドと称される施設で世界一の映画製作国となったという。こうしたことも相俟ってのこの作品の登場ということらしい。それともうひとつの主題が、人を見かけで判断してはいけないということだ。これは、つい先日Youtubeで話題になったイギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出場したスーザン・ボイルという48歳の独身で目立たない女性がひとたび歌い出すと、これまで嘲笑していた司会者やテレビ関係者まで含め、絶賛された実話とも酷似している。なるほど見た目と印象で誤った評価をしてはいけないということだ。ちなみに映画のラストに出てきたお約束の歌とダンスシーンは良かったのだが、それでもアカデミー賞の評価ほどでもないと思ったのは、私だけだろうか。


監督:ダニー・ボイル
出演:デヴ・パテル、マドゥール・ミタル、フリーダ・ピント、アニル・カプール
2008年米・英映画  上映時間:120分

テーマ : スラムドッグ$ミリオネア
ジャンル : 映画

ブラインドネス
 とある街角、信号待ちしていた1台の車が青になっても発進しない、後ろからはクラクションの音が鳴り響く。運転していた日本人男性は突然目の前が真っ白になり、視力が奪われてしまったのだ。すると、親切そうに声をかけ代わりに車を運転して、日本人の家まで送ってくれた。しかし、その男は泥棒でそのまま車に乗っていった。帰宅した日本人の妻は夫と眼科に行った。待合室には数人の人がまっていたが、日本人が先に診察してもらった。それでも、日本人の目はまったく異常がなかった。原因不明ということだった。その後車に乗っていった泥棒は、逃げる途中で視力を失った。こうして、最初に発症した日本人から、彼と接触した人々が次々に視力を失っていった。翌朝、眼科医まで発症すると、厳重に防護服に身を包んだ一団が彼を救急車に乗せて行こうとする。とっさに医者の妻が視力を失ったと言い夫とともに車に乗り込んだ。彼女の視力は正常だったが夫に付き添った。すると、着いたのは、かつて精神病院だった廃屋だった。政府はこの原因不明の病気に為す術もなく、患者を軍隊の監視下に置き隔離するという方針だった。そこには、最初に発症した日本人を始め、前日眼科にいた患者たちもいた。彼らは、急に視力をなくし戸惑いを隠せない。しかし、次々に搬送される患者で施設はすぐに満杯になった。携帯ラジオを持っていた男の情報では、世界中から医療団が到着したが、依然として原因不明のまま患者増えているという。眼科医は第一病棟のリーダーとして第二、第三病棟のリーダーたちに、配給される食糧の分配について協議しようと呼びかけるのだが、第三病棟のリーダーは拳銃を持っていて、自分が王だと言い放つ。そして、食料は自分がすべて支配し、欲しければ金目のものを出せと言う。皆は暴力的な支配のなか、時計や宝石などを差し出して食料と交換する。金目のものがなくなると、今度は女性を差し出し、性的虐待をおこなおうとする。眼科医は妻や日本人の妻なども応じるという対応に驚愕する。そして、こうした事態がエスカレートするところで、眼科医の妻ははさみを手に、第三病棟に向かい王を名乗る男の首筋にはさみを突き立てるのだった。そして、陵辱されたもう一人の女性が第三病棟にライターで火をつけるのだった。眼科医の妻の誘導で避難すると、軍隊も撤収しておりみな施設の外に出られた。でも、町中が視力を失った人であふれ、通常の市民生活は停止していた。
 見えていたものが見えないという恐怖の中、逆に本来見えていたはずのものが、実は見えていなかったという、そうした寓意が込められた作品。なかなか深い意味が込められた作品なのだが、なかなか理解しづらい。単に暴力的な場面が、嫌悪感を漂わせるが、眼科医と日本人の夫婦の関係が次第に変化していくあたりが注目だ。ジュリアン・ムーアはさすがに好演しているのだが、木村佳乃、伊勢谷友介はいまいちという感がした。


監督:フェルナンド・メイレレス
出演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、アリシー・ブラガ、ダニー・グローヴァー
2008年   上映時間:121分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

男たちの挽歌
 香港マフィアの幹部ホーは、相棒のマークとともに組織を引っ張ってきた。彼の父もかつてはこの世界の人間だったが、現在は病気で家で療養している。ある日、ホーの弟キットが、大学を卒業して警官になり、恋人のジャッキーと結婚したいというのだ。そこで、ホーは台湾でのニセドルの取引を最後に、闇社会から足を洗おうと決意する。そして、弟分のシンとともに台湾に向かった。しかし、ホーはこれまでと違う様子に疑問をもった。案の定、取引現場は地元の警察に包囲されていた。銃撃戦の末、ホーはシンを逃して、一人警察に投降した。一方、香港でもホーの実家に、怪しい男が入り込み父親を殺害しようとしていた。居合わせたジャッキーも抵抗するが、父は殺され駆けつけたキットは兄と父の正体を知り、兄を恨むことになる。さらに、マークは台湾の取引相手の暴力団に単身殴り込み、全員血祭りにするが、自らも足を撃たれてしまった。3年後、出所したホーは今度こそ足を洗う決心で、タクシー会社に就職する。そんな折り、町で足を引きずるマークを見かけた。今では、幹部になったシンの下で下働きをしている。しかし、ホーには再び組織で働き、今は香港警察で対マフィアの捜査で頭角を現したキットを牽制しようとしていた。ホーは、久し振りにキットを訪ねるが、冷たくあしらわれる。すると、シンたちはホーの勤めるタクシー会社を襲い、マークも袋だたきにあうのだった。そこまでやられては、もう我慢の限界でホーはマークと二人でシンたちの組織と対決するのだった。
 現在公開中の「レッドクリフパートⅡ」で注目を浴びているジョン・ウー監督の香港映画界での出世作とも言えるのがこの「男たちの挽歌」だ。チョウ・ユンファが単身殴り込み、銃を乱射していくあたりは、サム・ペキンパーを彷彿させる。それと、日本の東映やくざ映画のテイストも漂う。ただ、レスリー・チャンは警官役なのだが、職場でも家庭でもすぐに激して物に八つ当たりしたり、声を荒げてしまうのは、警官として冷静さに欠けると思うし違和感があった。ただ、香港がイギリスから返還される前の1986年制作ということで、後の「インファナル・アフェア」で描かれた香港警察とは違い随分小規模なものという印象をうけた。それでも、このアクションと兄弟愛、友情という側面が受けて、以後シリーズ化されるのだが、随所にこの作品から受け継がれたものが「レッドクリフ」でも散見できた。

監督:ジョン・ウー
出演:ティ・ロン 、チョウ・ユンファ、レスリー・チャン、エミリー・チュウ
1986年香港映画  上映時間:95分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

NOISE
 ニューヨークに一家3人で住むデビッドは、次第に都会の喧噪のなか、様々な騒音がノイズとして気になっていた。ある夜、幼い子どもをやっと寝かせ着けたと思った瞬間、外でけたたましい音が鳴り始めた。またチェリストの妻ヘレンが家で練習中にまたしても警報が鳴り出した。がまんできずに、デビットは外に飛び出し、警報を鳴らし続けていている車にけりをいれるのだった。それでも、気が治まらないデビットは、自動車修理工場で警報の仕組みについて、調査した。それによると、大概の自動車には盗難防止用の警戒システムが組み込まれているという。しかし、これは、ほんの少し人が車に接触しただけでも、最低5分間は警報の電子音がけたたましく大音響で鳴り響くのだという。てっとり早く解除するには、電源を切るのがもっとも簡単だということがわかった。そこで、デビットは、夜中に警報を発している車を手当たりしだい、ボンネットを開けバッテリーコードを切断していった。こうした行動のなか警察に逮捕され、妻からも見放され、会社も解雇されたデビット。しかし、彼は単身で別居を余儀なくされても、逆に救世主と名乗りさらに「ノイズ」狩りに専念していった。そうした行動はけっこう支持が増えていた。皆、うるさいと感じていてそのまま見過ごしているものの、本音では静かにして欲しいという潜在的な意識の現れとも言えた。そんなある日、デビットはエカテリィナという若い女性に声をかけられた。彼女は、デビットの正体を見破っていた。彼女は、デビットにニューヨーク市に対して署名を集め、騒音防止条例制定を求めていこうと提起する。最初は2人だけで始めたのだが、次第に仲間も増えていった。しかし、こうした動きにニューヨーク市長は快く思っていなかった。様々な妨害があったもののデビットは最後の手段にでるのだった。
 かつて、隣家のピアノの音を騒音として殺人事件があったり、逆に隣人にわざと大音響の音楽を流したり布団を叩きながらわめくといった事件もあった。人それぞれ「ノイズ」と感じる音源は様々だと思う。自動車のエンジン音も快いと感じる人もいるだろうが、たまらなく不快に感じる人もいる。こうした誰もが感じる「ノイズ」とりわけ都会の昼夜も分かたぬ音の嵐に敏感になるのも無理のないこと。主人公のティム・ロビンスはこうした役柄はまさにうってつけ。鬘を着けたニューヨーク市長役のウィリアム・ハートもけっこうはまっていた。


監督:ヘンリー・ビーン
出演:ティム・ロビンス、ブリジット・モイナハン、ウィリアム・ハート

2007年米映画  上映時間:91分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

シューテム・アップ
 ニューヨークの深夜バス停で、一人ニンジンをかじっている男スミス。彼の前をに逃げるように歩いていく妊婦。彼女を追いかけていく男。それをに過ごすことができなかったスミス。彼は食べていたニンジンを武器に妊婦を助けるが、追っ手が増えると拳銃を手にしたスミスは縦横無尽の活躍で次々に追っ手を撃ち倒していく。しかも、その間に女性は産気づき男の赤ちゃんを産むのだが、母親は撃たれて死んでしまう。やむなく赤ん坊を片手に、撃ちまくるスミス。だが、なぜ女性は狙われたのか、わからないまま逃げるスミス。そして、翌朝赤ん坊を誰かに拾ってもらおうと公園に置いて行こうとした。しかし、前夜スミスを襲ったマフィアのボスハーツは、元FBIのプロファイラーだけあってスミスの前に現れ捨てた赤ん坊をライフルで狙っていた。それを間一髪助け、今度はスミスの顔見知りの娼婦ドンナのもとに行った。そして、彼女に赤ん坊の世話を頼み、一緒にスミスの家に行った。すると、ハーツの一団がここも嗅ぎつけ、襲ってきた。これも、撃って撃って撃ちまくり、彼らを振り切ってスミスたちは赤ん坊の母親の手がかりを訪ねた。しかし、そこは血の海とかして妊婦が二人殺されていた。残された写真から、赤ん坊の母親たちはある目的でそこに軟禁されていたらしい。するとハーツの黒幕である銃器会社社長の存在と、銃規制を強行しようとする次期大統領候補の存在がわかったのだった。それで、スミスはドンナに赤ん坊を託し、単身銃器会社に乗り込むのだった。そこで展開される、数万発の弾丸を撃ち尽くす銃撃戦が展開される。
 好物のニンジンまでも武器にしてのクライヴ・オーエンの活躍が出色。それにしても、何という命中精度の高さか百発百中とは正にこのことか。さらに、カーアクションもあり得ないことの連続。ストーリーも難しい展開は抜きに、ただただ撃ちまくるだけ。それにしても、主人公はほんの些細な素行の悪さに腹を立ててしまう。これが、しつけと称して子どもを虐待したり、ウィンカーを出さず方向変換したりといった細かいことなのだが主人公を怒らせるのだ。所謂B級娯楽作品としては時間もちょうどよくあっという間に見終わってしまう。



監督:マイケル・デイヴィス
出演:クライヴ・オーウェン、ポール・ジアマッティ、モニカ・ベルッチ
2007年 上映時間:86分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ザ・バンク 堕ちた巨像
ルクセンブルグに本部があるIBBC銀行は、世界第5位の規模のメガバンクだった。その頭取ジョナス・スカルセンはやり手でドイツだけではなくヨーロッパいぎでもロシアやアメリカをはじめ中東やアフリカなど政府関係や犯罪集団までも含め取引をおこなっていた。そんなIBBC銀行の不正を内偵していたアメリカのニューヨーク検事局のシューマーはこの銀行の幹部と密かに接触していた。そして、ようやく軍需産業との密約について聞き出した直後変死してしまう。それを目の当たりにしていたのが、インターポール捜査官のサリンジャーだった。彼は以前ロンドンヤードで、IBBC銀行の不正を追いかけていたが、上司からの妨害で警察を辞めざるを得ず、インターポールに移ったのだった。サリンジャーは、シューマーの死因に疑問を持ちドイツの警察に対してシューマーの同僚のエレノアとともに死因の追及を依頼するが、ドイツの警察当局は非協力的だった。そして、イタリアの次期首相候補で軍需産業の社長カルビーニと会い、IBBC銀行の企みについて話し合ったサリンジャーとエレノアだった。しかし、その直後カルビーニ社長は狙撃され殺されてしまう。しかも、すぐにその狙撃犯と思われる容疑者はイタリア軍警察によって射殺されてしまう。それでも、サリンジャーの捜査で真犯人像が浮かび上がった。そのわずかな手がかりをたどり、ニューヨークに向かったサリンジャーたち。真犯人を追い、ついにたどり着いたのが、ニューヨークのグッゲンハイム美術館だった。そこで、派手な銃撃戦が展開され、何とか生き残ったサリンジャーはIBBC銀行頭取ジョナスとの直接対決をすることになる。
 この作品は、1991年に経営破綻したBCCI(バンク・オブ・クレジット・アンド・コマース・インターナショナル)事件を下敷きにしている。実際この銀行は武器や麻薬などの不正資金調達に手を染め、独裁政権やテロ組織の資金洗浄にも協力した。当初、この映画はサブプライムローン問題 にまで及ぶのかという期待があったのだが、BCCI事件だけで多少がっかりした。先のG20の反対デモで掲げられたように「資本主義は死んだ」という主張にあるようにたしかに資本主義は瀕死の状態に違いない。そして、強欲資本主義の本丸はやはり銀行なのも間違いない。この映画では、アクションに重きがおかれている傾向があるが、実際のところ、貨幣に振り回される人間たちが、そうした実態に気づくことなくただただ資本に隷属し、振り回されているというのが真相なのだが、そこに踏み込んだ作品に期待している。


監督:トム・ティクヴァ
出演:クライヴ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、アーミン・ミューラー=スタール、ブライアン・F・オバーン
2009年 上映時間:117分

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

ウォッチメン
 1980年代のアメリカには、第2次大戦後現れた仮面のヒーローたちが活躍し、悪を封じていた。なかでもDRマンハッタンと呼ばれたのは、50年代後半に科学実験の失敗により全身を粒子状に分解されつつ再生され、以後このヒーローたちとともに米政府の要請で活動したことだった。そのため、米はベトナム戦争に勝利し、アポロ計画で月にも行っていた。そうしたこともあって、ニクソン大統領は普通2期までの大統領の任期を延長して長期間君臨していた。こうしたなか、キーン条例が制定され仮面のヒーローの活動は禁止された。しかし、唯一ロールシャッハだけは、トレンチコートにフェドーラ帽をかぶり、白と黒の模様が常に変化するマスクつけて活動をつづけていた。そんななか、現在は米政府の要請で素顔での活動をつづけてきたコメディアンが自宅のマンションから転落して殺された。彼の死体の傍らには血のついたスマイル・バッジが転がっていた。これは、コメディアンがかつて着けていたものだった。ロールシャッハは「ヒーロー狩り」ではないかと疑問を抱き、かつての仲間たちを密かに訪ねて警告する。一人はナイトオウルだが、彼は二代目で、現在はかつての装備一式を地下に隠し持っていた。彼は親からの遺産によって悠々自適の生活を送っていて、忠告だけは聞いておくというものだった。さらに、DRマンハッタンのところには、唯一女性のヒーローで2代目のシルク・スペクターも訪ねた。あわせて、かつてのヒーローの姿を世間に公表し、現在はヴェイト社社長として成功しているオジマンディアスのところにも行くロールシャッハ。そこで、彼がDRマンハッタンの力を借り、無公害のエネルギーを開発していることを知る。そんななかで、オジマンディアスも刺客に襲われるが間一髪助かった。一方、ロールシャッハはかつての敵の男の行動に疑問を持ち、彼を訪ねたところ、すでに殺されていて逆に警察に逮捕されてしまった。さらに、シルク・スペクターはDrマンハッタンのところを去りナイトオウルの元に身を寄せ、二人は再び仮面のヒーローとして活動を開始し、ロールシャッハを刑務所から助け出した。そして、米ソ核戦争が間近に迫ったなか、真相を知ることになる。
仮面をつけたヒーローたちは、悪を監視する人々であり、様々な事件の陰で活躍することから「ウォッチメン」と呼ばれてきた。しかし1977年に可決された覆面着用者による自警活動を禁止するキーン条例以降、彼らの活動は停止されていた。ただ、Drマンハッタンの登場以降、ソ連との冷戦もかたちを変えたものになるのではないだろうか。核戦争がソ連のアフガン侵攻とともに不可避という状況も違うんじゃないと思った。それにしても、第2次大戦後から1980年代までという時代でしかも、現実とは違ったかたちで展開していくというなかで、多少混乱しがちだった。アメコミという表現では、それなりに入り込めるのだろうが、まったく原作も知らない中では、全面的に理解するのはけっこう難しいと感じた。ただ、暗い色調でアメコミの雰囲気をかもし出すというあたりは出色。



監督:ザック・スナイダー
出演:ジャッキー・アール・へイリー 、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ、マリン・アッカーマン
2009年米映画  上映時間:163分

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

ジェネラル・ルージュの凱旋
 東城大学付属病院で心療内科不定愁訴外来を担当する医師田口公子は「チーム・バチスタ事件」を解決したこともあって院内の倫理委員会長になっていた。その彼女の元に救命救急の速水センター長と医療メーカーの癒着を告発する文書が届いた。それは、院内で出されたものだった。院長に相談すると、調べるように言われ、それとなく調査を開始した田口。救命救急センターは速見の方針で、一人でも多くの患者を受け入れるというもので、その忙しさは想像を絶するものだった。ほとんどの医師と看護師は1ケ月程家に帰宅することもできないまま仕事を続けていた。そうしたなか、癒着を指摘されていた医療メーカーの営業マンが病院の屋上へりポートから飛び降り自殺をした。そこへ、救急センターに運ばれてきたの厚生労働省の白鳥だった。彼は病院に向かう途中足を骨折し、この病院に来たのだった。実は彼の元にも、田口と同様の告発文が届いていたのだ。そして白鳥は「今度もあなたを助けましょう」と言い放ち告発文の真相を追及するのだった。そして、最後にはジェネラルルージュと呼ばれた真相も含め、過酷な救急医療の現場とドクターヘリの導入も含めた問題が提起される。
 原作は第2作の「ナイチンゲールの沈黙」とほぼ同時期の頃の物語が、ここから分離したかたちで書かれたものだ。それと前作同様、映画版では田口公平が田口公子で女性として、白鳥と対照的に見せている。でも、何がなんでも女性にしなければならないという理由が見あたらない。それでなのか原作の姫宮を登場させないことになったのだろう。それと、どうしても殺人事件も付け足すことによってミステリーの雰囲気をかもし出そうというのも、やり過ぎだと思う。終盤の火災事故で被災者がどんどん搬入され、救命センターを中心に病院をあげて治療にあたるというあたり、緊迫感ただようが、全体として原作を改変した効果の程はあまり感じられなかった。


監督:中村義洋
出演:竹内結子、阿部寛、堺雅人、山本太郎、羽田美智子
2009年日本映画 上映時間:123分

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

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