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アイアンマン
巨大軍事企業「スターク・インダストリーズ」の社長トニー・スタークは創業社長の2代目ぼんぼんだが、天才的発明家としても知られていた。父を亡くしてから社長となってからも、様々な兵器の開発を手がけ、その一方でたくさんの女性たちとの派手な交際が世間の注目を集めていた。そんななか、彼が開発したミサイル「ジェリコ」をアフガニスタン在留米軍にプレゼンすべく現地を訪れた。そんななか、トニーは現地の武装勢力に襲われ、間一髪のところ身柄を拘束されてしまった。彼ら武装勢力は、トニーに「ジェリコ」作れというのだ。そこでトニーは同じく囚われの身のインセン博士の協力を得て、密かにある物を作り始めた。それが、鋼鉄製の一体型のスーツ型アーマーだった。これを完成させて、武装勢力のアジトから脱出したトニーは帰国後、記者会見をおこない、今後は一切の武器を生産しないことを明らかにした。それはトニーがアフガンで見た多くの民衆が彼の開発した兵器で犠牲になっていたことを見たためだった。そして彼は密かに様々な武器を組み込み戦闘用スーツを完成した。そして、彼は「アイアンマン」としてテロとの戦いに立ち上がった。しかし、彼の後見役となっていたオビー・ステインはトニーを会社の取締役から追放するよう画策する。しかし、会社のなかでトニーの世話を焼き献身的に尽力するペッパー・ポッツの協力で再びアフガンの武装勢力を壊滅させるべく行動を起こすのだった。すると、彼らとともの結託していた勢力の狙いを知ることになり、今度は真の敵との対決をすることになった。
 これも、かつての「ロボコップ」や最近の「トランスフォーマー 」からの影響を受けつつ最新のCG技術を駆使して、そこそこの作品になっていると感じた。それでも、雪崩を打ってアメコミばかりの実写化はやはりハリウッドの企画力の低迷を物語っている。最後に顔を見せたサミュエル・L・ジャクソンも絡んだ次回作をほのめかすあたり、商売上手なのだが少しアメコミラッシュには辟易してしまう。


監督:ジョン・ファヴロー
出演:ロバート・ダウニー・Jr、テレンス・ハワード、ジェフ・ブリッジス、グウィネス・パルトロー
2008年米映画  上映時間:125分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

インクレディブル・ハルク
科学者のブルース・バナーは、恋人で同僚の科学者ベティ・ロスらとともに米軍の依頼で実験台としてガンマ線の照射を受けていた。ところが、実験の途中で大量のガンマ線が照射されてしまい、ブルースは緑の巨人ハルクに変身してしまった。自らの意志でその肉体をコントロールできず、ただただ凶暴になってしまい、ロスにも怪我を負わせ行方をくらませてしまった。その後、ブラジルのスラムに潜伏し、武道を習い自らの意志の力で平静を保ち、心拍数200以下を維持することによって変身を押さえようとしていた。その一方で、インターネットのチャットでニューヨークの科学者にガンマ線照射の副作用を治療するための方策について助言と支援を求めていた。そうしたなか、ちょとしたミスで、ブルースの居所を突き止めた米軍はロス将軍が招聘した最強部隊を繰り出し、ブルースを逮捕しようとしていた。ロス将軍はブルースの血清を兵士に注射し超強力な兵士をつくろう画策していた。しかし、ブルースを追いつめながら変身したハルクに逃げられてしまった米軍。他方ブルースは、ニューヨークの科学者と連絡をとり、自らの変身までのデータを送って欲しいと依頼された。そこで、かつての大学の研究室に潜入をこころみる。そこで、現在は恋人ができたベティと再会する。しかし、彼女の恋人の通報で再びロス将軍の一行がやって来る。しかもそこには、ブルースの血清を打たれパワーアップした軍人もいた。この時もブルースは、ハルクとなって大暴れする。しかし、ベティを助け意志疎通をわずかながらおこなっていた。その後、自らのデータをニューヨークの科学者に渡そうとニューヨークに向かうブルースとベティだが、そこにはさらに強力に変身することになった兵士の姿があった。
 2003年に一度実写版で映画化されたことがあるが、元々はマーベル・コミックが原作。コミックだからということもあるのだが、変身する際シャツなど上半身は破れてしまうのだが、ズボンなどは変身とともに大きくなっている。それと、変身したハルクの表情が怒り人間ということで、うつろな感じしかなく物足りなかった。ただ、商売上手というかラストには「アイアンマン」の主人公トニー・スタークが出演するなど、そっちにも興味を惹かせる算段にしてやられたという感じがした。


監督:ルイ・レテリエ
出演:エドワード・ノートン、リブ・タイラー、ティム・ロス、ウィリアム・ハート
2008年米映画  上映時間:114分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ヤッターマン
 渋山駅前を破壊して暴れまわるドロンボー一味に対して立ち向かったのは、ヤッターマン1号のガンちゃんとヤッターマン2号のアイちゃんだった。ドロンボー一味はドロンジョの下ボヤッキーとトンズラーが乗り込むロボット型を駆使していた。何とか彼らを打ち負かしたのだが、その後に一人の少女がたたずんでいた。彼女は、考古学の海江田博士の一人娘翔子だった。そこで、海江田博士が向かったオジプトへヤッターマン1号、2号とともに翔子もオジプトに向け犬型ロボット・ヤッターワンで出かけたのだった。その頃ドロンボー一味も詐欺まがいのあやしい商売で稼いだ金でボヤッキーが作った戦闘ロボットに乗り込み彼らもオジプトに向かうのだった。それは、泥棒の神様ドクロべーの命令によるものだった。めざすオジプトにはひとつになれば願いが叶うというドクロストーンの一部があり、海江田博士が探しているものだった。そして、ドロンボー一味との死闘でドクロストーンを手に入れたヤッターマンだったが、ついに最後のひとつがある場所も見つかった。そこで、最後にヤッターマン1,2号とバージョンアップしたヤッターワン、そして翔子たちはドロンボー一味のロボットと対決するのだった。そして、ドクロストーンがひとつになり、奇跡が起こるのだった。
 かつてのテレビアニメの実写化したものだが、残念ながら放送開始当時、すでに成人だったためちゃんと見ていなかったものの、断片的には覚えている。中でも滝口順平の声は印象に残っていた。今回も、彼の声が使われていて、おさまりがよかった。それと、ドロンジョ、ボヤッキー、トンズラーの3人はぴったりはまり役だった。彼らの好演に思わず笑ってしまった。いっぽう、正義の味方側、ヤッターマンの桜井、福田コンビは情けないほど大根だった。さらにその上をいっていたのが翔子役の子など学芸会以下のひどさが目立った。所詮お子様向けということなのか、それでも大人にはドロンボー一味を見るというところで、何とか折り合いがつくのか。


監督:三池崇史
出演:櫻井翔、福田沙紀、深田恭子、生瀬勝久、ケンドー・コバヤシ
2009年 日本映画  上映時間:111分

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

ワルキューレ
 第二次大戦の最中ドイツ軍クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐は、ヒトラーのユダヤ人への政策などナチによる残虐な行為に批判的だった。このままでは、多くのドイツ軍兵士を無駄に死なせてしまうという思いがあった。そうしたなか、アフリカ戦線で負傷し左目、右手の指、左手の薬指と小指を失ったシュタウフェンベルクはベルリンに転属することになった。そうしたなか、ヘニング・フォン・トレスコウ将軍は、ヒトラー暗殺をはかるためウィスキーに仕込んだ爆薬をヒトラーの乗る飛行機に持たせたのだが、爆発には至らなかった。彼の計画は、間一髪露見しなかったものの、前線に配属になり、彼に変わってシュタウフェンベルク大佐がベルリンのドイツ軍内の反ヒトラーのグループに加わった。彼は、反ヒトラーのフリードリヒ・オルブリヒト将軍の下予備軍参謀長に就任した。そして、国内での有事に際してのワルキューレ作戦をヒトラー亡き後SSやナチス党機関・政府機関などを掌握するために改ざんし、上手くヒトラーの署名をさせることに成功した。このなかで、反ヒトラー陣営のなかで、政治家グループはヒトラーとともにヒムラーもともに暗殺しようという主張していた。そんな折り、シュタウフェンベルクのもとに小型爆弾が届けられた。この頃ドイツ軍大本営は通称「狼の巣」と呼ばれた東プロイセンの森の中にあった。会議はコンクリートで固められた部屋の中でおこなわれるため、小型爆弾でも威力を発揮するということだった。そして、予備軍を招集し、計画を実施する間際、ヒムラーが不在だったため、計画は中止となった。そこで、次はヒトラーだけでも爆殺しようということで、腹をくくるシュタウフェンベルクだった。ついに、その日がやって来た。
 実話をもとにした作品なのだが、ドイツ軍が舞台なのに言葉は英語が話されている。このあたりは、非常に違和感があった。歴史にイフはあり得ないのだが、ワルキューレ作戦が成功していれば、数ヶ月早く戦争は終結し、失われなくてもよかった命が助かっていたという思いは、どうしても頭をよぎってしまう。ともあれ、トム・クルーズはなかなか好演し、その他脇のテレンス・スタンプやケネス・ブラナーなども渋く固めていた。


監督:ブライアン・シンガー
出演:トム・クルーズ、テレンス・スタンプ、ケネス・ブラナー、ビル・ナイ
2008年  上映時間:120分

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

ホノカアボーイ
 ハワイ島の北にあるホノカア、ここでは月に虹が架かるという「ムーンボー」に惹かれ、カオルという恋人とともにやって来たレオだった。しかし、火山の島ハワイ島で道に迷い、たどり着いたのがホノカアという小さな町だった。道を聞こうと入っていったのがホノカアピープルシアターだった。無人の映画館に入り込んだレオ。一方待ちくたびれたカオルは道ばたに座り込んだのだが、上から日本人らしいおばさんが、ストローから缶に入った飲料を頭上から垂らしていた。そして二人は、車で口げんかの末別れてしまった。一方レオは、大学を休学し再びホノカアの町にやって来た。そして、映画館で映写技師のバズの助手として住み込みで働くことになった。映画館の館主はエデリという中年の食いしん坊な日系女性だ。映画館で一番評判がいいのは、ビーという日系女性が焼くマラサダというお菓子だ。そのビーさんの家に買い出しの荷物を届けに行って、いきなり割り箸で作ったゴム鉄砲で輪ゴム連射を受けたレオだった。それでも、猫の餌を誉めたのが気に入られ、翌日から毎日夕食を作ってくれるという。レオは毎日のごちそうをポラロイドカメラで撮影して自分の部屋に飾っていった。50年も前に夫と死別しから一人暮らしをして、偏屈な女性として生きてきたのだが、息子ほどの年頃のレオを気に入り、毎日食事をともにするビー。かつて日系移民たちが作っていたサトウキビが野生化し群生するサトウキビの匂いが漂う町には、コイチという80歳を越えた老人がレオに日本からエロ雑誌を送ってもらって欲しいとねだるのだった。そして、ベサーメムーチョをいつも流している床屋の女主人ミズエなど、時の流れを静かに受け入れている人たちがゆったりと生きていた。やがて、ビーはつぎはぎだらけのジーンズからおしゃれなワンピースを着たりするようになった。そんなある日、レオは若くて美人のマライアと知り合う。二人はデート重ね、ビーの夕食をすっぽかすレオ。甚く傷つくビーだが、そんなことはつゆ知らず、マライアをともなってビーの家でディナーを食べることになったのだが、突然アクシデントが勃発する。
 外国でしかもおいしい食事、しかもベースは日本食とくれば、いやでも「かごめ食堂」そしてきれいな海もいえば「めがね」をどうしても思い浮かべてしまった。そんなテーストなのだが、出演者が倍賞千恵子、松坂慶子、喜味こいし、正司照江といった年配の出演者たちがいい味を出している。心地よい風が吹き抜け、まれに月の虹が見られるかも知れないというホノカアという町自体が泰然自若としているようだ。それと対照的に、出会いと喪失という経験を経て大人になっていくレオの姿が印象的だ。音楽も含めなかなか心なごませる作品になっている。


監督:真田敦
出演:岡田将生、倍賞千恵子、松坂慶子、長谷川潤 、蒼井優、深津絵里
2008年日本映画 上映時間:111分

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

落語娘
 12歳の時、叔父がガンで闘病中、叔父の大好きな落語を一席語った香須美。叔父に誉められ、彼が亡くなってからは、高校、大学と落研で活動し、大学時代にはコンクールを総ナメするほどにまでなっていた。卒業後、あこがれの三松家柿紅の元に弟子入りをしようとしたが、女には無理と断られてしまう。たまたま居合わせたのが、三々亭平佐であった。彼は落語会の異端児として、寄席よりテレビなどでその奇行が喧伝されていた。そんな平佐が弟子入りを認めてくれたのだ。しかし、弟子入りから3年、前座として誰よりも早く楽屋に入り、太鼓をたたき、先輩たちの身の回りの世話を焼き、高座に上がれば冷たい視線のなじみ客からの心ないやじに見舞われていた。あげくには、先輩たちはなべてセクハラを繰り返し、それをかわすのにも苦労していた。さらに、師匠の平佐はテレビでの奇行がもとで謹慎中、香須美には稽古をつけるどころか、借金の肩代わりまでさせる始末だった。そんなある日、香須美の大学落研の後輩でスポーツ紙の記者をしている清水と出会い、ある情報を得たのだった。それは、長く封印された落語「緋扇長屋」に平佐が挑むというものだった。この話は、元々の作者で、明治時代の名人芝川春太郎が高座にかけようとして急死したというもの。それから後、この作品を高座にかけたのが関西の落語家だったが、彼も高座の途中で急死してしまったのだ。そこで、この原稿を持つ彼の妻に了解を得るため、山深い彼女の家を香寿美とともに訪ねた平佐だった。異様な雰囲気の中、読み終え、テレビクルーに心境を語る平佐だった。いっぽう、落語協会側からは、こうした世間の好奇心をあおるようなテレビの企画に乗せられた動きを快く思っていない三松家柿紅は、香須美に師匠を止めるならば、たとえ彼が協会を追放されるようになったとしても、他の師匠への弟子入りを世話してやるという申し入れを受けた。しかし、平佐はそうした動きを承知で香須美を破門するのだった。そして運命の「緋扇長屋」を披露する日がやってきた。
 落語界を題材にした作品はこのところけっこう多くある。そんななかでも、この業界の男尊女卑というか「女にはできるわけがない」といった思いの強い世界であり、そんな中で孤軍奮闘する香須美の姿が健気だ。一方、師匠の平佐は昔ながらの遊び人で、妻には逃げられ、女性たちとどんちゃん騒ぎが大好きというお気楽ぶり。それでも、噺だけはやるときはやるという一種天才肌だ。努力と精進をモットーにしている三松家柿紅とは対照的だ。落語の世界に少しホラーも加えた作品で、そこそこおもしろかった。


監督:中原俊
出演:ミムラ、津川雅彦、益岡徹、伊藤かずえ
2008年日本映画  109分

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

にっぽん泥棒物語
 1953年戦後の混乱期東北地方で、妙見小僧の異名をとる林田義助は破蔵師として、数人の仲間とともに泥棒家業に精を出していた。彼は貧しい農家に生まれたものの、兄たちが次々に家を捨て出奔したため、父のニセ歯科医の手ほどきを受けたのだった。父の死後、残された母や妹の面倒をみるため、ニセ歯科医として活動をはじめたのだが、戦争で薬品の入手が困難になり、泥棒家業に入り、「前科4犯」のベテランとなったのだ。そのため、妹のふく子は縁談を断れてばかりだった。そんな折り、仲間たちとの仕事を終え、温泉に行き、芸者の桃子と置屋で床をともにしていた義助は打合せ通り、仲間を手引きしてまんまと泥棒に成功した。これを、契機に義助は桃子と所帯をもったのだが、仲間の盗品を預かったのを桃子が売りさばき、足が着き、義助は安藤刑事に捕まり福島拘置所に収監されたのだった。そこで知り合った自転車泥棒の庫吉と保釈になってすぐに、呉服屋に破蔵に入るのだった。しかし、庫吉の不手際で自警団に追われることになった二人はばらばらになって逃げていった。線路づたいに逃げた義助は、途中で9人の大柄な男たちに遭遇した。それは、夜中の3時頃で、義助の聞き慣れない標準語を話していた。そして、翌朝大音響とともに杉山駅で列車転覆事件が起こっていた。そして、庫吉とともに刑務所に収監された義助は、列車転覆事件の「犯人」とされた男たちともも刑務所の中で遭遇するのだが、義助は「あの夜出会った9人の男たちこそが真犯人ではないか」という思いにかられるのだった。出所後、山奥の鉱山で働き始めた義助は、仲間の歯の治療をしたことがきっかけで、山奥で歯科医として活動を始めるのだった。そんな折り、自殺をはかったはなという女性を助け、彼女と結婚して男の子も生まれたのだった。しかし、県会議員の選挙の応援をした折り、かつての泥棒仲間と再会して酔って、杉山駅列車転覆事件の話に及び義助の目撃談が話され、やがて最高裁にまでいった被告団の元にまで話が届いていた。無実の人々のために真相を証言するか、親子3人の幸せの日々を守るのか逡巡する義助だった。
 有名な松川事件での無罪を勝ち取った際に、実際に証言をおこなった「泥棒」の話をもとに作られたのがこの作品。山本薩夫監督の「松川事件」に被告として出演していた役者も同じ役名で出演している。主演の三国連太郎のひょうひょうとした演技が笑わせてくれる。しかも、刑事役の伊藤雄之助がさすがの渋い演技に唸らされた。おもしろいところでは、千葉真一が弁護団の一員で、室田日出男が新聞記者役といったあたり、やはり違和感があった。それでも、法廷での証言場面で満座を笑いの渦に巻き込む場面は圧巻だった。



監督:山本薩夫
出演: 三國連太郎、佐久間良子、江原真二郎、伊藤雄之助
1965年 日本映画  上映時間:117分

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

ふるさとをください
和歌山駅に降り立った、片倉千草は東京の大学院を卒業し、故郷の県庁に就職が決まって久しぶりに帰郷した。両親は酒屋を営み、弟の健太はサッカーに夢中の高校生。千草は、家に帰るためのバスのなかで、バスへの乗降を練習する人たちに遭遇した。その夜、すき焼きで千草の帰宅を祝っていたなか、バスでの話をすると、父の雄二郎は、町にやってきた「麦の郷」という「精神障がい者」の共同作業所の連中だという。彼は、町の大半が作業所に反対しており、自らも反対同盟の代表となっているというのだ。千草は、和歌山県庁での新人研修を終え帰宅途中、健太が怒って「麦の郷」に怒鳴り込む姿を見つけ後を追った。健太は自転車がなくなったのは、入所者の仕業という先入観から怒鳴り込んだのだ。しかし、麦の郷の職員である内藤明彦から、それは何かの間違いであると言われ、作業所内のクリーニング工場とパン製造工場を見学して欲しいと言われた。この後、千草は内藤に誘われて、公開講座に参加して「精神障がい」についての話を聞いた。こうして、「精神障がい」に理解してきた千草は、職場の博物館での仕事の傍ら、「麦の郷」の住民への説明会開催に向けて活動を開始した。説明会当日、「何か事件が起きたら誰が責任をとるのか」という質問に「私が全責任を取ります」と回答する所長。すると、参加した土建屋の一団が「きちがい」という差別発言を繰り返し、説明会を暴力的にぶちこわした。しかし、このことを契機に逆に、理解を深めた住民も増えた。そして、作業所のなかでは一組のカップルが生まれていた。二人を応援する千草と内藤。そうしたなかで内藤も千草に好意を持っており、片倉の家にあいさつに訪れたものの、剣もほろろに取り合わない雄二郎。
 「精神障がい」によって、「精神病院」から退院した後、家族との関係が悪化して行き場を失った人たちの自立を支援するための共同作業所を舞台にした作品。脚本がジェームス三木ということなのだが、「きちがい」という言葉が繰り返し使われていたのには驚いた。しかも、内藤が片倉の家を訪れて雄二郎に「娘さんをください」というシーンもびっくり。人権に関わる仕事をしている内藤にこうした言い方をさせるとは何をかいわんやだ。いわゆる啓発映画によくあるパターンなのだが、雄二郎の変革の過程が突然すぎると感じたのは私だけだろうか。


監督:冨永憲治
出演:大路恵美 、ベンガル 、烏丸せつこ 、中山仁 、藤田弓子
2008年日本映画 上映時間:94分

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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