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ぐるりのこと。
 1993年佐藤カナオと翔子はともに美大の同窓生で結婚していた。カナオは女性に軽口をたたきながら、靴屋でのアルバイトをしていた。翔子は小さな出版社でけっこう仕事をこなしていた。翔子はカナオのぐうたらな性格をきちんと管理しようとカレンダーには、週3回の「夫婦の営み」日が×印で記してあった。その日カナオは夏目先輩に誘われ、テレビ局で法廷画家仕事をしないかという誘いで、居酒屋で飲んで帰宅したのだ。それでも、決めたたことは守るようにと妻の誘いにのるカナオ。やがて、妻は懐妊、翔子の母波子と兄勝の一家との会食で結婚と妊娠を祝うのだった。カナオは法廷では凶悪で世間から注目を集めた事件の被告たちが繰り広げる生の顔を描いていた。それから、数ヶ月後、佐藤家の仏壇には小さな位牌とあめ玉が供えられていた。子どもは生まれてすぐに亡くなっていた。そんななか、翔子は会社のなかで小さな対立をしたりして、次第に心の平穏を失っていく。やがて、心療内科に通院し仕事も辞めてしまう。そんななか、夫のカナオは妻にできるだけ寄り添い彼女を心身ともに受け止めていた。そうしたなか、翔子はリハビリで通っていた寺の住職の尼僧から、天井に絵を描いてほしいと依頼された。カナオの薦めもあって絵の制作に没頭し、心の均衡を回復していく翔子。カナオは法廷画家として、様々な事件を通して社会を見ていた。
 1993年から10年余にわたって夫婦の生活が、淡々と描かれている。しかも、心の均衡を失った妻に対してしっかりと受け止めている夫の姿が印象的。しかし、妻の兄一家の生活がバブル後の不動産屋という設定で一見はぶり良さそうにつくろっても追っつかないというあたりはこちらの一家の様子に活写されていた。とは言え、法廷場面は実際の事件を思い出させ、興味深くみることができた。しかし、夫婦間の絆という意味では、なかなかよかったのだが、如何せん全体として私小説風な感じで、印象は評価するか嫌悪感をもつかのいずれかだろう。そういう意味では、後者の感が強かった。


監督:橋口亮輔
出演:木村多江、リリー・フランキー、倍賞美津子、寺島進
2008年日本映画  上映時間:140分
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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

チェンジリング
 1928年3月、ロサンゼルスの電話会社で働くシングルマザーのクリスティン・コリンズは一人息子のウォルターと暮らしていた。土曜日の午前中、クリスティンのもとに電話が入り、急に仕事が入ってしまった。映画を見に行く予定だったのに、息子を一人残して仕事に出た。ところが、帰宅するとウォルターの姿が見えない、あわてて近所を探し回るが見つからない。思いあまって、警察に電話するがロス市警は「子どもは、翌日ひょこり帰ってくることが多く、24時間後に捜査を始めます」という素っ気ないものだった。しかし、それから何週間もの間、ウォルターは行方不明のままだった。ところが、5ケ月後警察から連絡が入り、ウォルターが保護されたというのだ。他郡から汽車で連れてこられた子どもは息子とは別人だった。警察にそのことを言うが、責任者のジョーンズ警部は子どもがウォルターと言っているのだから間違いないと取り合ってくれない。クリスティンは家で背の高さを測るが、息子より7センチも低く、歯医者もカルテと違うと証言してくれた。さらに、学校の担任の教師まで別人だということを証言してくれた。当時のロス市警は汚職と腐敗にまみれ、犯罪者に対してすぐに射殺するといった状況だった。そんなロス市警に抗議をしていたのが長老派教会のブリーグレブ牧師たちだった。彼の説教はラジオ放送もされ、クリスティンの事件の支援にも立ち上がっていた。そして、ウォルターが別人であることを証明する証言の文書をラジオで発表すると記者会見した直後、ジョーンズ警部の指示で彼女は精神病院に強制入院させられたのだった。病院はロス市警に都合の悪い女性たちがたくさん収容されていた。いっぽう、ロス市警にカナダから未成年者の不法入国があったという通報があった。現場に行ったヤバラ刑事は現場にいたクラークという少年を保護した。しかし、彼の口から恐ろしい事件が明らかになったのだ。それは、彼の従兄弟であるゴードン・ノースコットが20人の子どもを誘拐してきて、次々に殺害したというものだった。なかには、ウォルターも含まれていたというものだった。それで、ようやく精神病院から出ることができたが、彼女はロス市警の一連の行動を告発する。それによって、多くの女性たちが無事に精神病院から解放されたのだった。さらに、指名手配されたゴードンも逮捕され、裁判で死刑判決が出された。
 母親の一途な息子を思う気持ちに対して、親身になって相談にものらず、ただただ自らの評判だけを気にするといったロス市警の警部には腹がたった。とにかく、予断を持ってしか対応せず、きちんとした対応ができないというあたりには、いらいらしっぱなしだった。あんな連続殺人事件が起こる遠因としてもロス市警対応があったことも指摘された通りで、母親の一念が世論を動かしたという意味でよかったと思った。


監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ、エイミー・ライアン
2008年米映画  上映時間:142分

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

春よ来い
 佐賀県唐津市の呼子町で親の代から釣り船屋をやっていた尾崎修治はあ、借金をして高速艇を買い漁に出ていた。父一平は認知症気味だが、妻の芳枝との間には一人息子のツヨシが生まれ貧しくても幸せな日を送っていた。秋祭りの当日、借金の取り立てに来た高利貸しの野田は、借金のカタに高速艇に乗っていこうとした。そこで、修治は野田と殴り合いになり、はずみで野田を死なせてしまった。すると、修治はそのまま船で逃げ去ってしまった。それから、4年の後、芳枝は釣り船屋を再開し、魚市場でも働き一人で家計を支えていた。小学校に入学したツヨシは、姿を消したままの父のことを今でも強く慕っていた。時々駐在所に貼られた父の指名手配の写真に見入っていた。学校でも孤立しているツヨシを心配しているのは担任の岡本洋子だった。彼女の兄利夫は佐賀日報呼子支局の新任支局長として赴任し、洋子からつよしの事情を聴き、自分たちのことを振り返るのだった。それというのも、岡本兄弟は子どもの時両親が交通事故で突然亡くなってしまい、二人で寂しい時を過ごしてきたのだった。利夫はある日ツヨシがいつものように、駐在所で父の写真を見ている様子を撮影し記事にしたのだった。すると、ツヨシは学校でいじめられ、芳枝も魚市場を休職に追い込まれ、釣り船も客を紹介できないと言われるのだった。利夫は記事にすることで、修治が姿を現すのではないかと期待したのだ。そして、もう一人定年を間近にひかえた刑事の安藤も、芳枝の周辺の張り込みをおこなうようになった。一方、修治は記事を読み息子への思いを募らせていた。彼は博多で日雇い労働者として働いていた。利夫は芳枝母子を苦しめてしまったという、贖罪の意識から二人と修治を再会させ、自首させようとの思いがあった。そして、思いがけないところから、その機会が訪れようとしていた。
 監督の三枝健起氏は作曲家三枝茂彰氏の実弟だという。この映画でも音楽を担当している。それはそうとして、時代設定が1980年代ということになっている。これは、携帯電話の普及の前という理由なのだろうか。それと、鏡を多用したショットは違和感があった。それと、夜の山間の水田に映った月のシーンなどもきれいなのだが、あざとい感が否めなかった。それはそうと、そもそも最初のもみ合いで、高利貸しを死なせたという場面でなぜ逃げなければならなかったのかという、説明がないまま、4年間も逃亡するという設定がよくわからなかった。そういう意味でも、せっかく工藤夕貴や時任三郎、西島秀俊、吹石一恵などといったキャストがいまいちいかされていないという印象が残った。


監督:三枝健起
出演:工藤夕貴、時任三郎、西島秀俊、吹石一恵
2008年日本映画  上映時間:108分

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

デトロイト・メタルシティ
 大分県の犬飼町から大学に進学するため上京した根岸崇一は渋谷系ポップソングミュージシャンを夢見ていた。大学では音楽サークルで同級生の相川さんに好意をよせていた。後輩の佐治くんからは素朴な根岸の歌はあこがれの的だった。しかし、大学を卒業した根岸はデスレコードの女社長によって悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」のギターボーカリスト「ヨハネ・クラウザーII世」となっていた。他のメンバーはベースのアレキサンダー・ジャギ、ドラムスのカミュだった。デトロイト・メタル・シティ(DMC)のデビューシングルは「SATSUGAI(殺害)」という曲でそこそこヒットをした。コアなファンも増えていき、ライバルのデスメタルバンドやパンクバンドなどを凌駕していった。しかし。根岸の思いは「ボクがしたかったのは・・・こんなバンドじゃない」というものだった。そんなおり、久しぶりにオシャレ系雑誌「アモーレアムール」の記者となった相川さんと再会した根岸は、デートの約束を取り付けた。そこで、相川さんは雑誌の取材をした有名なデザイナーのアサト ヒデタカと会った。根岸はアサトにすすめられ、ミニコンサートをおこなったが「お遊戯」は外でやるように言われ激怒する。そして、アパートで悔し泣きをしている根岸の元にデスレコード社長がグリとグラというどう猛な犬を連れてやって来て部屋をとことん破壊し半裸で殴られていたところを相川さんに見られてしまう。そこで、クラウザーII世としてつくった「恨みはらさでおくべきか」というセカンドシングルが大ヒットした。そんな折り、アメリカの伝説のブラックメタル界の帝王ジャック・イル・ダークが引退するという声明が出され、DMCを血祭りにあげると豪語した。
 松山ケンイチがひ弱で腰をくねくねしながら、生ギターで歌うストリートミュージシャンとクラウザーII世の対比的な演技がコミカルでおもしろかった。ただ、ロックの歌は歌っている中身が聴き取りにくかったし、DMCというダークな存在を支持するのかという若者たちの置かれた位置をもう少し描いた方がよかったのではないかとも思うのだが、所詮コミカル・コミックではしかたないのではなかろうか。



監督:李闘士男
出演:松山ケンイチ、加藤ローサ、松雪泰子、秋山竜次
2008年日本映画  上映時間:104分
いのちの食べ方
 いのちの食べ方という同名の森達也の本が出版されている。しかし、こちらは日本のと場を中心にした牛や豚などの食肉として食卓に上がるまでを中学生にわかるように解説した本だ。一方ここで取り上げるのは、原題を「OUR DAILY BREAD」というドイツ・オーストリア合作のドキュメンタリー映画だ。とにかく、動物、植物など我々人間が日々食する様々な「いのち」をいかに生産し、いかに消費するのかを実に淡々と映し出している。この作品は、会話の部分はほんの少しあるものの、ほほとんどが状況を映すだけで、音楽もナレーションも字幕もないという一風変わった作品だ。野菜では、トマトはハウスで大規模に生産され、レタスは路地栽培だがその収穫は移動式の車に収穫籠積み工場のような形態で箱詰めしていく。見渡す限りのナツメヤシの植わった一帯では最初に車のアームで木を振動させ、実を一気にふるい落とし、それを機械で拾い集めていく。リンゴなども木から切り取るとプールのような水槽で洗い選別したものを詰めていく。こうした農業に関わるものも、大規模で無機質に機械化が進んでいるのを目の当たりにする。一方、動物に関わっては、鶏はひよこから選別され、養鶏も大規模でその後は文字通りベルトコンベアーに吊され足が次々に切られ、それぞれの部位に切り分けられていく。豚も同様だが、腹部を切り裂くのは機械ですぱっと切られていた。牛は一頭ずつ顔だけ出せるスペースに入れられ、「ノーカントリー」に出てきたエアーガンのようなものを眉間に打ち込み絶命させる。そして、すぐに逆さに吊り血抜きのため喉を切ると滝のように血と体液が噴出する。以後もさすがに大きな牛ということで、機械を使い身体を切り分ける。こうしたシーンの合間にこれらの現場で働く労働者たちが昼の食事を淡々ととる様子も映し出される。
 日本では、野菜や果物といった植物にも生きものとして、生あるものとしての扱いはあると思う。しかし、この作品のなかでは、ただ単に我々の食料として、ハウスが工場のような役割をして大規模に生産されているだけという印象をもった。ただ、あのと場などで働く労働者たちが耳に当てているヘッドホンは騒音対策のものなのか、単に音楽を聴いているのか疑問に思った。それと、文字通り我々は殺生というイメージを持ってしまう牛、豚、鶏といった血を流し、命を奪われし食料たちもまた、大規模工場のようなところではそうした感慨がわきにくくなっているのだろうか。それでも、我々は他の生物の命をいただいて生きながらえている存在なのだから、こうした現実を直視する意味で、この映画存在は大きいと思った。


監督:ニコラウス・ゲイハルター
2005年独・墺映画  上映時間:92分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ベンジャミン・バトン
 1818年第1次世界大戦が終わった日、アメリカのニューオリンズでも町中大騒ぎだった。そんなおり、バトン家では赤ん坊が生まれるということでてんやわんやだった。しかし、男の子は生まれたのだが、母親は命を落としてしまう。父親はシーツに包まれた子を一目見るなり、腕に抱え外に飛び出してしまった。泣きやまない子どもを抱いたままたたずむ男を不審に思った警官がバトンの方にやって来ると、逃げてしまうバトンだった。そして、ある家の階段に置いてしまう。すると、家の中から出てきた黒人の女性クイニーに見つけられた。最初はびっくりするのだが、根が優しい彼女は自らの働いている老人ホームに連れていった。医者は見た目は赤ん坊だが、皺で覆われた老人だという。つまり、老人として生まれてきた子ということで、クイニーにベンジャミンと命名された。医者はそんなに長くは生きられないというのだった。しかし、ベンジャミンは車いすに座りながらも、元気に過ごしていた。ある日、母親がわりのクイニーとともに、教会に行くと牧師から立って歩くように言われ、おそるおそる立ち上がり、よちよち歩きを始めたベンジャミン。1930年の感謝祭を迎え、老人ホームに入居しているフラー夫人を訪ねてきた孫娘のデイジーと出会ったベンジャミンは一目で彼女に惹かれてしまった。そして、日に日に若返るベンジャミン。そして、老人ホームに入居していた男性と散歩に行った先でタグボートのアルバイトで船に乗ったベンジャミンは知り合った船長とバーで酒を飲み、さらに売春宿に行った。こうして、ベンジャミンは船での仕事に就くことになった。そんな折り、バーで実の父バトンと再会する。自分を捨てた父だが、ボタン工場の社長として身よりのない生活を送っていた様子に、やさしい気持ちになる。そして、デイジーとも再会するが、彼女はバレリーナとして活躍していた。紆余曲折の後、若返るベンジャミンと普通に老いるディジーはちょうど中間点をはさんで結ばれる。しかし、蜜月は長くは続かなかった。
 80代という年老いて生まれてくる赤ん坊の数奇な一生ということだが、楽しめるのは、ブラッドピットとケイト・ブランシェットの若い頃から年老いたあたりの容姿をびっくりするほどリアルに再現したところか。総じて、全体が長すぎるという印象が否めない。ただ、夜の野外舞台で踊るディジーのイナバゥアーもどきのモダンバレーの場面や、海岸のベンチで場面などはっとするような名シーンは随所にちりばめられていた。それと、ディジーが交通事故に遭う場面の、いくつもの偶然の積み重なりについての説明をする場面は秀逸。しかし、冒頭の視力障害者の時計職人がニューオリンズ駅頭に設置した逆回転の大時計や、落雷に7回打たれたという男のエピソードなどうまくいかされていなかったのではという印象がある。人生は何が起こるかわからないということと、純愛の姿を描くといっても、もっとコンパクトにした方がよかった。


監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット 、ケイト・ブランシェット 、タラジ・P・ヘンソン
2008年米映画  上映時間:168分

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

チェ39歳別れの手紙
 1965年キューバ共産党の創立大会の席上、その壇上にチェの姿はなかった。革命後、前作で紹介された国連でのキューバ代表として演説し、大臣を歴任していたチェ。しかし、そうした生活に別れを告げ、盟友フィデル・カストロにあてた別れの手紙を書き、忽然とキューバから姿を消したチェ。そのいきさつを代弁するため、カストロによってチェの手紙が紹介された。そうして、コンゴに渡った後、ゲバラの家族の元にラモンと名乗る中年男が訪ねてきた。ゲバラの友として、子どもたちに紹介されるが、それはゲバラそのものだった。1967年、妻に別れを告げ、次に向かったのは、ボリビアだった。密かに、キューバから20人程の同志たちもボリビアに渡っていた。ゲバラは相変わらず、ラモンと名乗りゲリラ戦を展開するのだった。当時のボリビアはレネ・バリエントスによる軍事独裁政権下にあり、農民たちの生活は困難を極めていた。しかし、ゲバラたちの戦いはボリビア共産党からの共感と連帯を勝ち得るには至らなかった。それは、外国人たちへの拝外主義的傾向に影響されていた。農民たちも、そうした外国人も入ったゲリラに対して、共鳴するところまでいかず、政府軍のゲリラを中傷するデマに影響されていた。キューバでの活動とは違い、孤立するゲリラ隊。そうした中、チェの持病喘息が重くなるものの、薬の携行をしなかったため、しばしば発作に苦しむチェだった。しかし、ボリビア政府軍はチェをはじめとしたキューバ人のゲリラ部隊にバリエントス将軍はアメリカに援助を求めベトナム戦で特殊部隊として参戦した指揮官を投入して政府軍を訓練するのだった。こうしたなかゲバラたちの部隊は、食料や武器弾薬も底をつきかけていた。フランスからの支援者も政府軍に逮捕され、訓練途中の特殊部隊なども投入され、ゲバラたちは追いつめられていった。そして、包囲された後の戦闘で負傷したゲバラは中央の政府軍からは「ゲバラを処刑せよ」の命令が伝えられ、あっけなくゲバラを殺してしまう。
 前作のような、勝利しての終わりではなく、あくまでもゲバラが処刑されて終わるということは最初からわかりきっていたのだが、つらいものがあった。今回もゲバラとソ連との関係等あまり語られていなかったが、当然ゲバラの言動にソ連は快く思っていなかったことはいうまでもない。そうした関係もあって、親ソ連のボリビア共産党からの援助がえられなかったようだ。それはともかく、ゲバラは負傷した仲間はけっして見捨てないという信念はキューバ革命から一環としていた。農民を始め、虐げられた人々はの熱い思いに、共感できた。実に原則的な、ゲリラとしての姿が胸をうった。


監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル2008年  上映時間:133分

テーマ : チェ・ゲバラ
ジャンル : 映画

ハンコック
 ロサンゼルスでアジア系の若者による強盗事件が発生し、車で逃走中というニュース速報が流れた。すると、道ばたのベンチで寝ていたハンコックに少年が声をかけた。やおら起き上がったハンコックは酒瓶を片手に空を飛び、道路案内などの公共物を破壊しながら、逃走中の車に追いつき、車をひょいと持ち上げ、ビルの屋上の塔に串刺しにしてしまった。彼の行為は、犯罪者を逮捕するということでは、評価されるのだが飛び立ったり、降りた利する度に道路が破損するなど、被害が増えている。そのため、彼はヒーローとして人気はなく、むしろ厄介者扱いされていた。そんなある日、渋滞中の車が踏切の中で動きがとれず、列車が近づくなか、通りかかったハンコックがぶつかりそうな車を放り投げ、列車を止めてしまった。列車や車は大破損し、ブーイングの嵐だった。しかし、衝突事故から間一髪助けられたレイだけは、ハンコックに感謝し、家まで車ごと持ち帰ってもらった。レイはハンコックにお礼に自らの仕事でもあるPRのコツを伝授する。レイは、これまで世間に迷惑をかけてきたことを詫び、一度刑務所に入り、反省の日々を送るようにする。その上で、犯罪が頻発するなか警察からの協力要請がされることが予想されるので、そこで登場すれば皆にヒーローとして認められるというのだった。そうした提案に同意しながら、レイの妻メアリーの作ったミートボールスパゲッティに舌鼓をうつハンコックだった。そして、レイの提案に従い服役するハンコックだが、刑務所の中はハンコックによって刑務所送りなった連中でいっぱいだった。しかし、ロサンゼルスの町は相変わらす犯罪が頻発し、ついにハンコックに出動の要請がきた。ハンコックは今度は丁寧な言動で、銀行強盗を捕まえた。この事件で、あらためてヒーローとして迎えられたハンコック。そこで、レイ夫妻と息子のアーロンと祝杯をあげる。そして、ハンコックは自らの過去を話すのだった。それによると80年前の映画『フランケンシュタイン』の切符の半券2枚とガムを持っていたらしいというのだ。それ以上の詳しいことは何も覚えてないということらしい。その秘密は、メアリーから意外なかたちで明らかにされる。しかも、その事実が判明したとたん、彼のパワーが失われそうになり、危機に瀕してしまう。
 映画「ジャンパー」でもそうだったように、スーパーマンというか、彼らのパワーの源についての説明がとにかく昔からいたんだという、けっこうアバウトなものだ。ただ、日本の特撮ものも含めこうした巨大なパワーを持つウルトラマンなども含めたヒーローたちも、けっこう町中を破壊することがある。こうした被害は、けっこう大変な被害をもたらすことになる。そんなことも考えさせる。それも含め、飲んだくれで疎まれる無頓着なヒーローということがセールスポイントということだったのだが、コスチュームとサングラスで新ヒーローに変身ということでありふれたものになってしまった感がある。


監督:ピーター・バーグ
出演:ウィル・スミス、シャーリーズ・セロン 、ジェイソン・ベイトマン
2008年米映画  上映時間:92分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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