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ヒトラーの贋札
 第二次世界大戦の最中、偽ドル作りをおこなっていたサリーは、犯罪捜査局贋造紙幣課のヘルツウォークに逮捕された。彼はユダヤ人だったため、収容所に送られた。大戦も末期となり、戦局を好転させようとドイツはベルンハルト作戦を決行していた。この作戦は英国ポンドの贋札を作り、英経済を混乱させようというものだった。この作戦の責任者は親衛隊の少佐となっていたヘルツウォークだった。彼は、各地の収容所からザクセンハウゼン強制収容所に贋札作りのプロを招集した。そして、ユダヤ人技師たちの責任者としてサリーが指名された。当時の最先端の機械とともに、あらゆる便宜が図られた。彼らは、これまでの収容所とは天と地ほどの差のあるきれいなシーツのベッドや食事が用意された。しかし、壁の向こうには、一般のユダヤ人たちが収容され、時折り、銃殺を思わせる銃声も聞こえていた。彼らはナチへの協力ということへの抵抗感を感じながら、従わなければ殺されるという恐怖心から、いやいやながら協力する。なかなか、うまくいかなかったが、ある日、サリーの機転でポンド紙幣の贋札作りをやり遂げた。これは、英国銀行でも本物のお墨付きを与えるほどのできばえだった。その後、ポンド紙幣だけではなく、パスポートなどの偽造もおこなうようになった。すると、ナチスは今度はドルの偽造をするよう命じてきた。すると、偽造グループのなかの印刷担当のブルガーが協力を拒んできた。彼はチエコで共産党の活動中に逮捕され収容所に送られたので、ナチスへのこれ以上の協力はしたくないというのだった。こうして、ドル贋札がなかなかできないことに業を煮やしたヘルツウォーク少佐は、これ以上遅れれば、5人づつ銃殺するというものだった。それでも、すぐにはドル札はできなかった。ユダヤ人たちの間に自らの命を守るため、ブルガーを密告しようという動きがあった。しかし、サリーは仲間を売るなと忠告する。それでも、サリーの働きによってようやく、ドル紙幣の贋札作りに成功する。ナチスはこれで大いに喜ぶのだが、時すでに遅く連合軍は、着々とベルリンに侵攻してきた。そして、砲火の音が迫ってきたなか、突如印刷機等の処分が命じられ、やがて彼らは忽然と姿を消していた。そして、隣の収容所から現れたユダヤ人たちは、印刷工場にいたユダヤ人をドイツ軍と見間違う程だった。
 戦後のサリーが冒頭と最後に出てくるのだが、うまく持ち出した偽ドルを銀行に預け、高級ホテルに泊まり、カジノにいく。当初儲けるのだが、やがて勝っていても、わざと負け、ニヒルな面持ちで死んでいった仲間への鎮魂への思いともつかぬ複雑な表情を見せていた。実際、戦後の英国ポンド紙幣が新しく透かし入りの新札と交換されたという事をみても、いかにこの贋札が精巧だったかを物語っている。現在、日本の旧一万円札の贋札が北朝鮮で作られているニュースが報道されている。国家的な贋札作りということが、未だに続いているのだが、独裁国家という共通点というくくりだが、一方が戦時下ということを差し引いても、どちらも犯罪として許されるべきではない。しかし、強制収容所に収容されたユダヤ人たちの置かれた様々な境遇の一旦も見られ、大義か命かという究極の選択も見落とせない。


監督:ステファン・ルツォヴィツキー
出演:カール・マルコヴィクス、アウグスト・ディール、デーヴィト・シュトリーゾフ
2007年独豪合作映画   上映時間: 96分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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