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大いなる陰謀
 アメリカ、ワシントンDCにあるジャスパー・アーヴィング上院議員のオフィスに取材にやって来たのはジャニーン・ロス。彼女は40年のキャリアを持つベテラン記者だ。以前、アーヴィング上院議員を共和党のホープと持ち上げたこともあって、彼には気に入られていた。彼は10時から1時間独占取材を受けるという。それは、つい今しがたアーヴィング上院議員の発案によって始められたアフガニスタンでの極秘作戦についてであった。彼はかつて、ハーバート大学と、ウェストポイントの陸軍士官学校を首席で卒業した経歴から軍事面での大統領へのアドバイザーを務め次期大統領候補と目されていた。そんななか、泥沼化しているアフガンで厳冬の中、高山で小隊を派遣して軍事的に制圧するという作戦を立て、綿密な下調べもなく即実行ということだった。しかし、上院議員のまくし立てる作戦に対してジャニーンはかつてのベトナム戦争での過ちを思い浮かべていた。そして、事細かな質問を浴びせたものの、マスコミは共和党のスポークスマンよろしくスクープとして発表するよう求めてきた。ところ変わって、カリフォルニア大学のマレー教授のオフィスに一人の学生トッドが呼ばれていた。彼は最近授業は欠席がちだった。かつては、授業でいきいきと発言していたこともあって、もっとまじめに授業を受けるよう提言する。そうしたなかで、かつての教え子だったアーネストとアーリアンについて話し始めた。彼らは優秀で、望めば大学院にも入れたが「参加することの重要性」についての研究発表をおこない結論として、軍隊に志願するという結論を述べた。マレー教授はかつて徴兵でベトナム戦争に従軍し、以後反戦デモにも参加して額に大きな傷跡もあり、教え子を戦場には送りたくないという気持ちから志願を思いとどまるよう説得した。しかし、彼らは黒人とメキシコ人ということもあって退役してから、再度復学して授業料免除で学びつつ、もう一度社会をよくしていくため、がんばると言い残し、戦地に二人は赴いていった。この時の二人こそ、今アフガンでの作戦に、へりで向かっているところだった。甘く見ていた米軍に対して、タリバン軍はしっかり迎撃態勢をひいていた。いきなり、ロケット砲での攻撃を受け、バランスを崩したアーネストが雪に覆われた高山の地上に落ちた。アーリアンはアーネスト一人を残すわけにはいかないと、彼もまた地上に飛び降りた。せまりくるタリバン兵たち。司令部ではやっとこの作戦の拙劣さを身にしみたのだった。いっぽう、取材を終えたジャニーンは社に帰り上司と協議し、彼女はどこか胡散臭さを感じていた。しかし、上司は数年前の合併以来、視聴率さえ上がればいいということで、スクープになるのだからさっさと放送の準備をするように言うのだった。もう一方、カリフォルニア大学ではマレー教授がトッドとの面談時間が迫っていた。結局、教授の提起を受けることなく、退席し授業をさぼっていた友だちが見入っていたテレビに臨時ジュースとして、アフガンの新作戦が発動されたというテロップが流されていた。
 本家格差社会のアメリカは、第2次世界大戦以降も戦争に継ぐ戦争という局面を引き起こし、ついに9.11にも見舞われて、混迷を深めていた。しかも、徴兵制が瓦解し、志願兵を多くの移民も含めた外国人に求めている現状にある。一方の米国の若者たちは政治的なことにほとんど無関心で大卒エリートたちは、自分たちさえ高い塀に囲まれ鉄壁のセキュリティにガードされ「豊かな」生活ができればいいと考えている。しかし、それは豊かさという幻想にすぎないということを自覚していないだけなのだ。日本も同じだが、テレビはお粗末な「お笑い」と、サッカーに代表される「スポーツ」にしか興味を示さないといった愚劣で幅の少ない関心事にしか集約されていない。もっともっと、きちんと見ておかなければならない事実と現実があるということを映画が終了したあとの余韻として語りかけていたような気がした。
 
監督:ロバート・レッドフォード
出演:ロバート・レッドフォード、メリル・ストリープ、トム・クルーズ
2007年 米映画  上映時間92分
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テーマ : 大いなる陰謀
ジャンル : 映画

帝銀事件 死刑囚
 戦後まもない1948年1月26日午後3時過ぎ、豊島区にあった帝国銀行椎名町支店に一人の男が訪れた。彼は東京都の腕章を巻き、支店長代理の行員に東京都衛生課員で、厚生省医学博士の名刺渡した。近所で赤痢が発生しており、進駐軍の命によって先行して予防薬を飲むようにと指示。当時の支店は住み込みの家族も住んでおり、子どもも含め16名が一堂に集められ、東京都衛生課員による薬の飲み方が説明された。彼によれば、まず最初に茶碗に駒込ピペットで取り分けた予防薬を、歯の琺瑯質を傷めないようにまず舌を口から出しその上にのせて確実に舌禍するようにと自らもやって見せた。つぎに、中和薬という第2薬を飲むようにというのだった。そして16名は一斉にこの薬を飲み込んだ。すると、皆台所や風呂場に向かった。彼らは次々に倒れ込み、その場で絶命していった。そのなかで、一人の女性行員が必死で表に出て、通りすがり人に助けを求めた。当初、集団食中毒の感染と思い込んだ警察の初動捜査は遅れた。しかし、病院に運ばれた4人も一人が死亡し、結局13人が死亡し、犯人は現金と証券等18万円を奪って逃走した。警察はすぐさま捜査本部を立ちあげ、新聞各社も一斉に取材を開始した。昭和新報警視庁詰めの、大野木、笠原、武井らは総力あげて取り組んだ。警察も犯人の毒物を扱う手際の良さに注目し、旧陸軍の731部隊等の関係者によるものと睨んでいた。昭和新報の武井らもここに目をつけ、ついに旧731部隊の将校であった佐伯に会うことができた。彼はかたくなに昔のことを語ろうとしなかったが、やがて重い口からアセトンシアンヒドリンという青酸化合物が中国で使われたことがあったことを語った。ところが、進駐軍からは、731部隊関係については表には出さぬよう圧力がかかってきた。そうしたなか、警察は名刺について捜査していた一団が厚生省医学博士の名刺を渡された画家平沢貞通を逮捕するにいたった。平沢は帝銀にはまったく関係ないとの証言をしていた。しかし、彼は銀行で詐欺をしたという事実がでてきた。それと精神的に不安定のなか、虚位に自白をする。そして、裁判では平沢に死刑判決が出された。以後、最高裁まで争われるが、ついに死刑が確定してしまう。
 後に明らかになるのだが、平沢の所持していた高額の金は小樽の裕福な事業家からの依頼で「春画」を描いていた報酬であった可能性もあるということだ。さらに、平沢の精神的に不安定な状態が、実は「狂犬病予防接種」の影響によるものだということも言われている。それより、基本的には、あのような事件を手際よくやれるのは、731部隊関係者等によるという見方は納得がいく。この事件は単に冤罪というよりは、731部隊の握る軍事機密をアメリカが当時のソ連を出し抜き独占するための政治的背景があったことは否めない。そうした意味で、現在でも見るべき作品ではないだろうか。


監督:熊井啓
出演:信欣三 、鈴木瑞穂 、内藤武敏、笹森礼子
1964年日本映画  上映時間108分

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

フィクサー
 ニューヨークの大手法律事務所に勤務すするマイケル・クレイトンは元検事補だ。在職15年になるが弁護士としてではなく、フィクサー=もみ消し屋としての能力を事務所のボスであるマーティに評価されていなかった。一方、この事務所の最大の顧客である農薬会社Uノース社は500人程の農民から農薬の被害に合っているという訴訟を起こされていた。その弁護を中心で担っていたのがクレイトンの同僚アーサーであった。彼は、訴訟を6年もの間長期化させていた。ところが、訴訟の原告団との話し合いの席上でアーサーが、突然裸になり、奇行におよんだというのだ。すぐにクレイトンが現場に飛び、警察に留置されていた彼を連れにいった。アーサーは「うつ病」であったが、しばらく薬を服用していないといのが原因だとクレイトンは考えていた。しかし、アーサーの口からは、Uノース社の恐るべき実態を知って原告団とともに不正を明らかにするというのだった。このことをマーティに報告すると、すぐにアーサーの動きを封じろというものだった。そんななか、クレイトンは老後のためにと、博打で儲けた金をもとにレストランを副業で経営していたが借金のかたにとられてしまい、その上まだ7万5千ドル支払うことになっていた。そんな彼の唯一の癒しは別れた妻との間の一人息子とすごす時間だった。一方、Uノース社側でも、アーサーのとった対応に対して新たに法務部本部長となった女性カレン・クラウダーが指揮をとっていた。彼女はアーサーの家の盗聴をおこない、彼の動きを監視していた。彼の行動を何としても阻止しようとカレンは重大な決意をし、部下にある命令をする。やがて、本来は同じ側であったクレイトンにも、魔の手が伸びてくる。
 ジョージ・クルーニがフィクサーとなるのだが、そこでの手腕が描かれておらず、台詞のみの説明でしかないので、彼の行動が想像でしか見えてこない。それと、別れた妻との関係もいまいちよくわからなかった。また、アーサーが贖罪意識を持った過程と新事実についても、わかりづらかった。いっぽう、カレン役のティルダ・スウィントンは野心いっぱいだが、一人で下着姿のまま会見の準備でスピーチの練習をするシーンなど、よかった。総じて、最後のシーンもふくめ、やや物足りなさ感があったのは否めない。


監督:トニー・ギルロイ
出演: ジョージ・クルーニー、ティルダ・スウィントン、トム・ウィルキンソン、シドニー・ポラック
2007年米映画 上映時間120分

テーマ : フィクサー
ジャンル : 映画

4分間のピアニスト
 ドイツにある女性刑務所でピアノ教師をしているクリューガーはグランドピアノを購入した。しかし、ピアノのレッスンの生徒は看守のミュッツェも含め4人だった。ところが、ジェニーの同房の女性が自殺してしまう。彼女もまたピアノレッスンを希望していた。わずか3人だけのレッスンが始まった。クリューガーは自殺した女性のための教会での葬儀の際、パイプオルガンを演奏しながら、ジェニーの音楽に合わせて手の動きに注目していた。しかし、ジェニーの傍若無人の振る舞いに、レッスンを打ち切る。すると、ジェニーは看守のミュッツェに八つ当たりし瀕死の重傷を負わせてしまう。ところが、ジェニーの略歴を調べると、子どもの頃ピアノコンクールで数々の受賞歴があったのだ。でも、ある時点からいっさいコンクールには出場しなくなり、生活が荒れていき、ある若い男と知り合い妊娠したが死産となった。そのことを引きずってか、彼の父親を殺して刑務所に入ってしまったというのだ。いっぽう、クリューガーは第二次大戦中ピアノの勉強をしていたが、戦下のさなか病院での勤労動員で看護活動を手伝っていた。彼女は同性愛者であり、好きな女性がいたがコミニュストであることが判明し、戦時下で処刑されたのだった。このことが、クリューガーを60年以上も経って依然として苦しめているというのだった。それで、ジェニーはあらためてクリューガーに手ほどきを受け、ピアノをはじめる。そして、コンクールの予選を次々に勝ち上がっていった。ところが、怪我が治ったミュッツェはジェニーへの恨みから同房の女性をけしかけ嫌がらせを画策していた。しかし、逆に彼女たちを血祭りに上げたジェニー。これで、決勝コンテストへの出場が危ぶまれた。そんな時、クリューガーの元を訪ねたジェニーの養父。実は彼こそが、ジェニーを英才教育していたが、反抗されて娘をレイプしてしまったのだった。そのことを悔いており、殺人事件についても、無実だというのだった。そんな、苦悩を抱えたなかで、クリューガーのある決断があった。
 ラスト4分間のピアノ演奏は、賛否が分かれるところだろう。また、すぐに切れてしまうジェニーの心の闇は、冤罪であっても、罪を受け入れてしまうというなかにまで現れているように感じた。それでも、クリューガーはともかく、ジェニーの今後はどうなるのか、ピアノは、それに事件の真相は、等々けっこう気になる結末だが、それはそれで余韻を残すということでいいのではないかと、勝手に思ってもみた。


監督:クリス・クラウス
出演:モニカ・ブライブトロイ、ハンナー・ヘルツシ、ュプルング、スヴェン・ピッピッヒ
2006年 独映画 上映時間:115分

テーマ : 映画
ジャンル : 映画

クワイエットルームにようこそ
 佐倉明日香は28歳、フリーライターをしていて同居している焼畑鉄雄は放送作家だがテレビにもかなり出ているが、基本的にはドタバタお笑い番組でこれでもかというくらい下品で俗悪系だ。そんなある日明日香は、翌日締め切りのたった800字のエッセイが書けずいらいらしながらビールを飲んでおり、一緒に飲んだ睡眠薬のせいで、意識が不明になり気がつくと女性ばかりの精神科のクワイエットルームで五点拘束中だった。気がつくと、まる2日寝ていたという。明日香は睡眠薬は、不眠症で処方してもらったもので、自殺ではなく、すぐに帰宅させて欲しいと言う。しかし、医者は同棲中の鉄雄の了解が必要だと言う。それに、鉄雄は仕事で海外に行ってしまっていた。やむなく、病院にとどまることになったが、病棟には拒食症のミキ、過食症の西野などが独特の世界を醸し出していた。一方、看護師たちは規則を振りかざして、患者たちを縛ろうとする。明日香もこうした境遇になれつつも、早く退院したいと願っている。そんななか、看護師たちに理詰めで抗議して、患者の立場を養護させることに成功する。それでも、西野の底意地悪さからか、明日香が入院してきた日の顛末について、記憶を蘇らせるように、仕向けられ全てを思い出してしまう。そして、明日香が以前結婚していた時の連れ合いが自殺したり、子どもを中絶したことが深く明日香の深層心理に深い傷となっていたことも自覚する。そして生まれ変わった自分を見いだそうと、退院の日決意する明日香だった。
 お笑い番組を中心にした世界に耽溺していた明日香と鉄雄。部屋には、マリファナまで隠し持っているという設定だ。もちろん酒たばこも必須という日常。これだけでも、かなり危なさをはらんでいよう。とにかく、笑いのネタも含め笑えない。そもそも、精神科をいじるのは最悪。松尾スズキ、クドカンともにナンセンスで虫ずが走る。こんなに後味が悪く、醜悪な映画は観たくない。


監督:松尾スズキ
出演:内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、大竹しのぶ
2007年日本映画  上映時間118分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

実録 連合赤軍事件 あさま山荘への道程
 1960年安保闘争を前に日本共産党と袂をわかった共産主義者同盟が結成された。その学生組織である社会主義学生同盟(社学同=ブント)を中心に学生たちが立ち上がった。そして、学生を中心としたデモ隊が国会を包囲し、国会へ突入しようとした際、東大の学生樺美智子さんが警官によって殺された。この後、日韓闘争を経て、ベトナム戦争の拡大と、70年安保にむけブント、中核派、解放派による、3派全学連が、67年佐藤首相のベトナム訪問を阻止すべく、羽田空港周辺でヘルメットと角材を持った学生たちによって、機動隊との攻防戦を闘い、その中で京大生が犠牲となった。このあと、「佐藤訪米阻止・第二次羽田闘争」「佐世保エンタープライズ寄港阻止闘争」「三里塚闘争」などが闘われた。そして69年には日大闘争を皮切りに全国で学園闘争が闘われ、東大闘争が闘われた。そうして、70年安保闘争へ運動が高揚していた。ブント内部では、議長のさらぎの方針に対して関西派と言われていた塩見が武装闘争を主張し対立を深めていた。そして、共産同のさらぎたちへの襲撃が強行され、その報復もおこなわれた後、赤軍派が結成された。その後、赤軍派は大菩薩峠での軍事訓練中、機動隊に急襲され参加者全員が逮捕された。これを契機に、塩見ら幹部も含め、全国で一斉に赤軍シンパも含めて、次々に検挙されていった。こうしたなかで70年を迎え、3月にはよど号ハイジャック事件が引き起こされ、田宮ら赤軍メンバーは北朝鮮に渡った。そして、赤軍派は残ったメンバーのなかでは、年長の森恒夫が最高幹部となった。いっぽう、京浜安保共闘の方も川島豪議長が逮捕され、残ったメンバーのなかで永田洋子が最高幹部となった。彼らは武装闘争を推進しようとして、交番を襲撃し武器を奪取しようとした。しかし、逆に殺されたメンバーも出た。そこで、栃木県真岡市の銃砲店を襲いライフルや散弾銃、実弾を強奪した。これに対して、赤軍派はM作戦と称して郵便局などを襲い現金を奪った。こうして、武装闘争の一点で赤軍派と京浜安保共闘は手を結び当初「統一赤軍」と称したが川島の提案で「連合赤軍」となったという。そうして、彼らは丹沢や次いで榛名で山岳アジトへと合流する。もともと、ふたつの党派であってそれが合流するということもあって、すんなりとはいかないのは自明のこと。まして、京浜安保共闘側はここにくるまえに、二人の男女を逃亡の恐れがあるということで、すでに殺害していたのだ。こうした経過もあり、共同生活のなかで武装蜂起の準備と言っても銃を担ぎ、狙いながら口「バーン」などというという状況であった。そして、学習ということで本を読んでいても、他人の動静が気になるものである。しかも、女性の同士たちも数多く参加してしていたという状況であった。それと、幹部ということで何よりも森、永田というコンビの資質のレベルが最悪であった。とにかく、何がどういけないのかについついてきちんと説明がつかないのに「総括」を要求する。しかもひとたび「総括」となれば何を言っても聞き入れることなく、ひたすら死にいたるまでの暴行が続くことになる。そうした自明のこととなり、ひとたび反論すれば今度は「処刑」ということでナイフやアイスピックで殺されるという有様だ。しかも、理屈として「共産主義化」とか革命戦士といった言葉が踊っても、無縁のものと思ってしまった。そして、生き残った連中も次々に逮捕され、5人だけが、軽井沢にあった「あさま山荘」に入り込み、たまたま居合わせた管理人の妻とともに10日間にわたる籠城戦を展開した。彼らは持っていた銃やピストル、鉄パイプ爆弾で立ち向かい、機動隊2名が撃たれて死亡した。最後は、鉄球で山荘の建物を破壊し、放水と催涙弾を放ち続け武器使用も辞さない態勢で5人全員を逮捕し、管理人の妻を救出した。その後、逮捕されていた森は拘置所内で自殺した。さらに、服役中の赤軍派の板東は日本赤軍が1975年クアラルンプールでのアメリカ大使館占拠事件で超法規的手段で釈放され、国外に脱出して現在に至っている。
 とにかく、あの時代あさま山荘の事件には皆一様にテレビにくぎ付けだった。しかも、銃撃戦を展開しており、なかなかやるじゃないという思いがあった。しかし、後に「リンチ殺害事件」の全容が明らかになるに従い、言葉を失ってしまった。このあと、学生運動をはじめ新左翼運動も衰退の一途をたどる契機となってしまったのは否めない。
 映画では、加藤3兄弟の16歳の末弟が長兄を「総括死」で亡くし、あさま山荘に立て籠もり、その際にまで総括を強要していた坂口たちに「勇気がなかった」と言い、仲間殺しの反省を口にする場面が印象に残った。若い人たちが演じたこともあってか、インターナショナルを歌う場面では、音程がちがっていたのは違和感があった。ともあれ、あの時代についてきちんともう一度向き合うことは、我々の世代は必要ではないかと思った。

監督:若松孝二
出演:坂井真紀、ARATA 、並木愛枝
2008年日本映画  上映時間190分
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