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夕凪の街 桜の国
 1953年広島、平野皆実は26歳小さな会社の事務員をしていた。彼女は中学生の時被爆していた。父は勤めていた会社ごと潰されて死に、妹の翠は皆実が背負い焼け野原を歩いているなか、姉に「長生きしてね」と言って息絶えた。母フジミとようやくのことで再会した皆美は二人で細々と生きてきた。二人でこつこつと貯金をし、皆実の弟旭に会いに行こうとしていた。彼は、戦争が激しくなりただ一人の男の子ということもあって、水戸にいるフジミの妹の家に疎開していて原爆を逃れ、今ではそこの養子になり、石川旭となっていた。そんななか、皆実に好意をよせている打越から告白される。しかし、皆実には死んでいった妹をはじめ多くの人たちの声が聞こえてくるような気がした。そして、「私は幸せになってはいけない」と死者への負い目から、そのように言うのだった。でも、打越はそんな皆実に「生きていてありがとう」と言う。そんななかで、皆実が伏せってしまう。打越や会社の同僚たちが見舞いにくるが、いっこうに回復しないでいる皆実。夏休みということもあって、旭が水戸からやって来た。暫く振りで再会したものの、ついに力尽きて亡くなった皆実。旭は、母を一人にしておけないということで、広島の大学に入学した。卒業後、近所の女性と結婚し、母フジミともども上京した。やがて二人の子どもが生まれた。元気な姉七波と弟の凪生だ。しかし、兄弟の母は42歳の若さで亡くなっていた。彼女も胎内被爆していたのだった。そして、退職した父旭がある夜黙って家を出て行った。不審におもった七波は後をつけ、駅で偶然であった中学の同級生利根東子とともに父旭の乗った広島行きの夜行バスに乗ったのだった。そこで、亡くなった伯母の皆実や祖母フジミの生きた時代を追体験する。 広島に原爆を投下したことの悪意には怒りを感じつつも、同じに被爆して生きていることへの「負い目」を感じてしまう皆実は、「父と暮らせば」の美津江と同じような思いだったのだろう。現代では、広島、長崎の記憶がややもすれば薄らいでいってしまっているような気がする。世界で唯一の被爆国としてこの事実と実態を絶対に忘れることなく伝え、反戦と平和の礎を強固なものにしていく責務があると思う。そうした思いを触発される作品だ。

監督:佐々部清
出演:田中麗奈、麻生久美子、藤村志保
2007年日本映画 上映時間:118分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ノーカントリー
1980年、アメリカのテキサスで一人の不気味な男が保安官に逮捕された。その男は、屠殺用のエアガンと圧縮空気のボンベを持っていた。しかし、保安官事務所で、一瞬の隙をついて保安官を殺害し逃亡する。彼の名はアントン・シガーという殺し屋だ。一方、テキサスの荒野で鹿狩りをしているウェリン・モス。彼はベトナム帰還兵だった。撃った鹿を追って、荒野を歩いていくと数台の車を発見した。その現場は、すさまじい銃撃戦の跡と数人の死体があった。さらに、車に瀕死の男もいた。一台の車の荷台には大量のヘロインが積んであり、近くの木の下の死体の傍らには200万ドル入った鞄があった。モスは鞄と武器を持ち帰った。モスは水を持って、再び現場に戻り、瀕死の男から何か聞き出そうと思ったのだった。しかし、現場の男はすでに撃ち殺されており、モスの車のタイヤも撃ち抜かれ、モス自身も撃たれ、必死で逃げた。すぐに、妻を実家に帰し、金を持って逃げるモス。テキサス荒野の現場にはシガーとともにギャングの仲間が金の回収をもくろんでいた。そして、金の入った鞄に仕掛けられた発信器の受信機を手に入れたシガーはそれを持って追跡を開始した。そして、モスの家から手がかりを入手し、モスの後を追うシガー。そうした、なかでようやく動き始めた地元の保安官ベルもモスの行方を捜すのだった。彼は祖父の代からの保安官だったが、最近の犯罪にはついていけないという思いを強くしていた。ギャングの元締めはさらに追跡者と、シガーの動向を押さえるための新たな殺し屋にも依頼をするのだった。そして、モスはシガーに追いつめられ、対決するのだった。
 不気味な殺し屋シガーは、何を考えているのかよくわからない。立ち寄った荒野の雑貨屋でいちいちそこの店主にいちゃもんをつけ、ついにコインを勝手に投げ裏か表かを言わせ、その代償を命とする。自分の追跡のためには、いとも簡単に人を殺す。しかも、狡猾に動く。そして、ベルの独白で唐突に終わるエンディングも何とも言えぬ、不思議な印象を与えている。終盤、保安官のベルがかつて保安官補をしていて撃たれ、車いすの生活で単身寂れた家で独居している、先輩を訪ね、自らの引退の話をする。その際、車いすの男は、この国の厳しさについて語る。そして、原題の通り、老人には居場所がないということか。この時代から30年近く経ち、不条理な犯罪の多様化と残酷さは、アメリカのみならず、日本でも同じような状況となっていることも、考えさせられる。

監督:ジョエル・コーエン
出演:トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン
2007年 米映画  上映時間:122分

テーマ : ノーカントリー
ジャンル : 映画

バンテージ・ポイント
  スペインのサラマンカで、アメリカ合衆国のアシュトン大統領ら世界の首脳が一堂に会し、中東の指導者も含め、テロを終結させるべく、歴史的な首脳会議が開催されようとしていた。マヨール広場では、会議に先立ち行われる大統領のスピーチを見ようと多くの人々が集まっていた。街は、軍隊や警官たちによる厳戒態勢ひかれていた。そうした模様をアメリカの放送局GNNが敏腕プロデューサー、レックス・ブルックスの指示で克明に放送していた。午前11時59分広場に到着した大統領は多くのシークレットサービースに警護されながら車から降りた。そして、地元市長のあいさつの後、壇上に立った大統領だったが、二発の銃弾が彼を撃ち抜いていた。大混乱の現場では、シークレットサービスのトーマス・バーンズが機敏な動きをする。実は彼は、前年大統領を狙った暗殺犯に身を挺して大統領を護ったのだった。現場復帰はまだ早いという周囲の声もあったが、同僚のケント・テイラーの後押しで今回の任務が実現したのだ。バーンズは、現場でビデオを回していたアメリカから来た観光客のハワード・ルイスのビデオを再生させた。そして、危ないと叫んだところで、今度は舞台が爆発した。何とか、助かったバーンズは、大統領が救急車で運ばれるのを確認し、テイラーに広場の前の建物の窓が揺れていたのを確認するように言い、GNNの中継車両に乗り込み撮影した画像を再生させていた。すると、あっと驚き車から出て行った。こうした一方、シークレットサービスの司令基地が置かれたホテルに連絡したバーンズだが、なぜか連絡がとれないのだった。
 息つく暇もなく、テンポ良く繰り広げられる展開は8人の視点から、それぞれ事件当日の午前11時59分から繰り返し展開される。そして、最後にそれがひとつになって、事件の概要がわかるという展開。こうした手法はアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の「アモレス・ペロス」でも使われていたが、今回はより臨場感あふれていた。エンターテイメントとしては、楽しめる作品だと思う。ただ、いわゆるダブルという存在には、注目してしまった。

監督:ピート・トラヴィス
出演:デニス・クエイド 、フォレスト・ウィッテカー 、シガニー・ウィーバー
2008年米映画 上映時間90分

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

戒厳令
 1921(大10)年の夏、北一輝を一人の女性が訪ねてきた。彼女は、朝日平吾の姉で小さな風呂敷包みを持ってきた。それは、平吾が安田財閥の当主である善次郎刺殺し、自らも自殺したとき着ていた着物と遺書であった。彼は、遺書で北一輝に遺書と遺品を届けて欲しいと書いていた。遺書は明らかに北の「日本改造法案」に影響を受けていた。北は、その着物を受け取り、血の臭いをかいだ。そして、それを、安田銀行へ持参し、遺族に見せた。そして、帰り際に金の包みを受け取るのだった。その後、北の「日本改造法案」に影響を受けた軍部の連中とは、西田税を通じて自らの影響力を行使するのみの北。彼は、戒厳令へのあこがれと、自らの思想が一人歩きし、多くの人々に影響を与えていることに躊躇する。そんな折り、一人の兵士と知り合う。彼も、北を信奉するひとりだった。彼は、陸軍のなかで北の影響下の連中と血判を押し、決起を誓っていた。そんななか、たまたま北と出会って、「決行は5月15日で、今この家で計画が話し合われている」と教えてくれた。兵士は、家にいた一人の士官から、手榴弾を渡され、変電所を爆破するよう言われた。しかし、この決起には北は反対で西田を介して陸軍の部隊を参加させないことにしていた。兵士は、変電所にには行ったものの、結局実行できなかった。そのことを詫びに北の家を訪ねた兵士だったが、北の元には、西田が裏切り者ということで拳銃で撃たれたという知らせが入った。北は兵士を伴い病院へ急行。病室には、憲兵隊の士官も待機していた。西田は奇跡的に命は助かった。しかし、兵士は憲兵隊に出頭する。しかし、政治腐敗、不景気とあふれる失業者という社会は続き、ついに2.26青年将校に率いられた一団が決起。主要拠点を武力制圧し、首都に戒厳令がひかれたのだ。
 北の生い立ちの影響からか、弱い側面に向き合うと自らに「罰」を与えるという自傷行為をおこなう場面が不気味だ。それと、精神統一を「法華経」の読経で、夫婦でおこなっている。あの時代、けっこうこの「法華経」がキーワードといえよう。日蓮宗の僧侶でもある井上日召率いる血盟団、田中智学の国柱会も日蓮宗と国家主義を混ぜ合わせつつ、法華経を中心においていた。宮沢賢治も一時この国柱会にいたし、石原完爾も信者だった。このあとにも創価教育学会や大日本立正交成会といった戦後に続く宗教団体も設立されている。この辺り、他宗派を基本的には認めない日蓮宗・法華経に帰依している宗派・団体の動きはなぜか怖さを感じてしまう。いっぽう、天皇との関係でも、2.26に関わって銃殺刑が科せられる際、実行部隊の磯部浅一と北だけが「天皇陛下万歳」を唱えなかったという。ここらについては、血盟団の井上、小沼と2.26の磯部について、かつて東映の「日本暗殺秘録」という映画で観た記憶がある。そんなことなどを思い出させた映画だ。

監督:吉田喜重
出演:三国連太郎、松村康世 、三宅康夫 、菅野忠彦
1973年日本映画  上映時間110分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ライラの冒険  黄金の羅針盤
 イギリスのオックスフォードが舞台なのだが、いわゆるパラレルワールドが舞台。そこでは、人間はダイモンという動物が寄り添いそれが魂のような存在となっており、いつでも身の回りにいる。オックスフォード大学のジョーダン学寮に住んでいるの主人公のライラという少女だった。彼女は両親を亡くし叔父のアスリエル卿が学寮長にライラを預けたのだった。それというのも、アスリエル卿は探検家であり、世界中を飛び回り調査と研究に明け暮れているからだ。12歳のライラは、学寮の調理場の職員の子ロジャーや近所の子どもたちと遊んでいた。でもその頃、子どもたちが次々に姿を消すという事件が起こり、ロジャーの姿も見えなくなっていた。いっぽう久しぶりに現れたアスリエル卿は大学で北極周辺での「ダスト」の異常についてプレゼンし、資金援助を得て北極へ向かうことになった。その直後、大学に現れたのがコールター夫人であった。彼女は上流社会で、絶大な力を持ちライラをしばらく預かりたいと申し出た。ライラも同意し、一緒に旅経つことになる。すると、学寮長が黄金に輝く羅針盤をライラに渡し「他人には絶対わたしてはならない」というのだった。コールター夫人との生活はライラには、うわべだけ派手だが、あれこれ注文が多く、彼女のダイモンであるゴールデンモンキーを使って、ライラから羅針盤を奪おうとするので、思わず逃げ出したライラ。すると、ライラを助けてくれたのが、ジプシャンの一団だった。彼らは、ロジャーと一緒にいなくなった子どもの母親たちで、ライラの後をつけてきていたのだった。そして、ともに北の地をめざすことになった。この後、鎧くまのイオレクとの出会い、さらには飛行船乗りのスコーズビーや魔女のペカーラたちの力をかり、北の地にあった秘密基地からロジャーや誘拐された子どもたちを救い出すことができた。しかし、まだ物語は始まったばかり。ところで、教権という、政治と社会を牛耳る超国家的カルト機関で教義団体という存在がでてくる。彼らが、コールター夫人の後ろに控え、いっぽうでアスリエル卿が北極で調べている「ダスト」の秘密を公表されたくないと思っているようだ。原作が児童文学ということなのだが、パラレルワールドということもあり、テンポはいいがストーリーのなかの教権とか鎧くまなどの存在の関係性がつかめぬまま観てしまう。小さい子どもたちにとっては、なかなか難解なのではないだろうか。「ロード・オブ・ザ・リング」「ハリーポッター」「ナルニア国物語」「エラゴン」といったファンタジー大作が続くなかの本作。次回作の公開までは、しばらく待たなくてはならない。「ロード・オブ・ザ・リング」などは一挙に3部作撮影しておいて、それをわざわざ順次公開していったのだが、観る側としてはできれば間をおかず公開して欲しい。それは、間が空けば前作の内容を大概忘れてしまうからだ。そうした思いを強くした。


監督:クリス・ワイツ
出演:ダコタ・ブルー・リチャーズ 、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ
2007年 米映画  上映時間112分

テーマ : ライラの冒険
ジャンル : 映画

ファーゴ
ノーカントリーの公開前に、コーエン兄弟の「ファーゴ」を観た。1987年の冬、ミネソタ州のミネアポリスで自動車ディーラーを義父から任されているジェリーは多額の借金を抱え、その返済にむけた事業を計画していた。妻の父親ウェイドは、資産家で自動車業界の大物だった。そこで、ジェリーはノース・ダコタのファーゴまで茶色の新車シエラを牽引し、とある酒場に行った。そこで、ジェリーはカールとグリムスラッドと会った。ジェリーは自分の妻ジーンを誘拐し義父から身代金を100万ドルをせしめ、それで借金の返済とかねてから計画していた駐車場建設事業をやろうとしていた。二人組は整備工場で働く元囚人からの紹介で、彼らには成功報酬として茶色の車シエラと8万ドルを渡すという約束だった。しかし、ミネアポリスに戻ったジェリーは、義父から、駐車場建設計画について話をしたいという呼び出しがあった。これで、誘拐偽装はちょっと待とうという気になったジェリーは、あちこち電話するが、二人組は見つからなかった。一方、義父はこの計画を彼の財政顧問とで駐車場を事業化しようとしていた。しかし、ジェリーにはまかせないということで、やけになる。そうした一方で、二人組は白昼、ジーンを誘拐しブレイナードという街へ移動中、警官の職務質問に会う。問答無用でグリムスラッドが警官を射殺。翌日、ブレイナードの女性警察署長で出産を控えているマージが雪深い現場に立ち、現場検証をおこなった。さらに、身代金の要求で、金を持っていくはずだったジェリーだったが、義父が持って行くと言い出す。受け渡し現場でもめて、カールは義父を射殺してしまった。それでも、マージはジェリーのところまで、捜査をすすめ、ついに二人組の車シエラを発見。しかし、大変なことになっていた。事件そのものは、あまりに稚拙で実行犯の粗暴さもめだっていた。犯人を追うマージが妊娠中で大きなお腹を抱えて、活躍するが、かつての旧友が妻を亡くしナーバスになりながら、マージを口説こうとする場面は、なぜか印象に残っている。結局たった一人取り残されたジェリーの息子はどうなってしまったのか、気にかかった。


監督:ジョエル・コーエン
出演:フランシス・マクドーマンド、ウィリアム・H・メイシー
、スティーヴ・ブシェミ
1996年 米映画 上映時間: 98分

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