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新・あつい壁
 フリーのルポライター卓也は、55年前熊本で起きた冤罪事で、無実でありながら死刑になったという話に興味をもった。卓也はこの人物がハンセン病患者ということを知り、熊本の菊池恵楓園に行くことにした。恵楓園で、吉村勇吉と事件について知っている入所者の増井、佐伯たちから詳しい話を聞いた。それで、吉村の無実を実感した卓也。55年前、役場職員宅にダイナマイトが投げ込まれる事件が起きた。この人物の報告でハンセン病療養所への入所勧告通知が出されたことを恨んでの犯行ということで逮捕された吉村。幸い、被害者はかすり傷程度だったものの、吉村は警察ではなく恵楓園に連行された。そこで、取り調べと裁判までおこなわれた。判事や検事などすべて白衣を着用していた。そして、ずさんな裁判で、吉村は懲役10年となった。彼は、無実でありながら服役させられ、刑期が終えても一生恵楓園にいなければならないということに、絶望し、恵楓園から脱走。娘と母親に一目あってから死のうとした。しかし、親戚でかくまってもらったものの、彼が逃亡したということを待っていたかのように、元役場元職員が殺されたのだった。警察に追い詰められ逮捕された吉村。今度の裁判では、1審で死刑の判決だった。吉村は、恵楓園内の医療刑務所で勉強し、無実を訴えた。しかし最高裁まで争ったが、1審の死刑判決は覆らなかった。それから、3次にわたる再審請求もおこなわれ、事件から10年たってようやく、重要な証言がでたのだが。  今なおハンセン病に対する差別と偏見を、現実にあった「藤本事件」をモチーフにして訴えている。あの「らい予防法」が廃止された後、菊池恵楓園の人たちを宿泊拒否事件についても触れている。事件後ホテル側の謝罪文について、不十分であるということで受け取らなかったことが、報道されて逆に差別的な手紙、ファックス等が集中したという。さらには、ハンセン病は特効薬プロトミンによって完治しても、迎えてくれる故郷がないというところに、差別の重みがある。ちなみに、宿泊拒否事件を引き起こした、アイスターグループは熊本県から問題のホテルの営業停止処分を受けたが、ホテル側はそのまま廃業してしまった。しかも、従業員への賃金不払いというおまけつきであった。何という人権感覚だろうと思った。
 ハンセン病についての差別については理解できるのだが、惜しむらくは「藤本事件」について、被害者の元役場職員についてもう少し説明があった方がよかったのではないだろうか。冤罪ということは理解できるのだが、真犯人像をイメージするためにも、ぜひとも説明が欲しかった。

監督:中山節夫 
出演:ケーシー高峰、高橋長英、趙和、安藤一夫、左時枝
2007年日本映画  上映時間111分
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テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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