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トランスアメリカ
 ロサンゼルスでメキシコ料理店と電話セールスとを掛け持ちで働き貯金に余念のないブリー。彼は性同一性障害で、性転換手術を1週間後に控えていた。そのための費用を稼ぐためがんばっていたのだ。今でも外見は女性そのものだが、ホルモン剤はかかせない。そんな彼のもとに一本の電話が掛かってきた。電話はニューヨーク市警からで、彼が昔男性の姿をしていた頃の名前であるスタンリーにだった。それは、彼の息子を逮捕し、まだ未成年なので連絡したのだという。そのことをカウンセラーに話すと、息子と会わなければ手術には同意しないと言われた。そこで、ニューヨークに行き、息子のトビーのもとへ。しかし、彼の生活荒んでおり、養父のところに送っていくことにする。いやがるトビーを伴い、車でニューヨークを出発する。しかし、彼の養父はひどい男で、トビーを託すことにはならず、そのまま二人でロサンゼルスに向かうことになる。やがて、二人はうち解けていくのだが、ある日トビーはブリーの秘密を目撃してしまう。それから、二人はぎくしゃくとした雰囲気になるなか、ニューメキシコでヒッチハイカーを同乗させる。しかし彼はとんだくわせもので、車ともども逃げ去ってしまう。そして、二人は途方にくれながら、親切なネイティブアメリカンのカルヴィンという男性にアリゾナまで送ってもらった。そこには、ブリーの実家があったのだ。彼の両親と妹は女性として現れたスタンリーにとまどいを隠せない。しかし、一緒のトビーが孫であることを知ると、大はしゃぎをするのだった。実家は豪邸で、両親はトビーをひきとって一緒に暮らしたいと言う。そうしたなか、心を開いたトビーにブリーがついに親子の関係を告白すると、ブリーを殴り倒し姿を消してしまったトビー。
 「ボーイズ ドント クライ」で題材にした事件から十年以上経って、少しは「性同一性障害」も社会的に認知されてきたのだろう。日本においても、こうした人たちが少なからずいて、戸籍の性の変更も認められる(一定の条件はあるのだが)ことになった。ただ、今日の朝日新聞紙上で、国内で性転換手術の第一人者の先生が定年を迎え、すぐには後継者がいないということが報道されていた。しかしながら、手術を希望する人は多くいるという。映画でも、この手術の予約を流すと次は1年以上先になるということが言われていた。とはいえ、自らのアイデンティということに率直に対峙するためとはいえ、精神的にも肉体的にも大変な負担を強いられることになるのだと思った。それは本人はもとより家族も含めてのことであり、いっそう深刻だと思った。それは、何より社会的な無知に根ざした偏見、差別が現在でも根強く存在していることも事実としてあることにも影響されているからであろう。人の多様性、違いを認め合うことの重要性は性という範疇でも尊重されなくてはならないということであろう。 
 主演のフェリシティ・ハフマンは難しい役を大変好演しており、当初は男性が演じているのではと思ってしまった程だった。また、バリーの父親役でバート・ヤング(「ロッキー」でエイドリアンの兄ポーリー役)も出演している。ロードムービーとしても良くできており、ネイティブ・アメリカンのカルヴィン役のグレアム・グリーンもいい味だしていて良かった。「性同一性障害」について知るうえでも、観る価値があると思う。


監督:ダンカン・タッカー
出演:フェリシティ・ハフマン 、ケヴィン・ゼガーズ
2005年米映画  上映時間103分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

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