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冒険者たち
 作家の山本一力がラジオで一番好きな映画は「冒険者たち」と言っていた。公開が67年ということで、まだビデオやDVDのなかった頃だから、関東圏でこの映画が再上映されるたびに、千葉や茨城あたりまで観に行っていたそうだ。その話を聞き、そういえば昔観たけど、主題歌の口笛の旋律が耳に残っており、さっそく、DVDで見直してみた。けっこう忘れていた。 世界最速の自動車エンジンを個人で開発中のローラン。彼の廃車のヤマの中にある研究室兼自宅に、若い女性が訪ねてきた。彼女はレティシアといい、前衛芸術家だった。車の廃材を使って作品を製作するための材料を分けてもらいたいと依頼に来たのだった。しかしローランは今は忙しいと言いつつ、車で出かけるところだった。それで、話は後と一緒に出かけることになった。行った先は、ローランの親友のマヌーがアクロバット飛行をしているところであった。こうして出会った3人がそれぞれの夢にむかって努力をするのだが、3人とも挫折してしまう。そして運をルーレットに託すもこれまた失敗。それで、マヌーを騙した保険屋から聞き出した情報から、3人でコンゴにむかうことになった。それは、コンゴの沖の海底に墜落した飛行機があり、その飛行機には大富豪が乗っていたという情報であった。入念な下調べと、潜水等の準備をしてコンゴに到着。そこで、飛行機を操縦していたパイロットともども、ついに財宝を発見することができたのだが、それを横取りしようとやって来た、危ない連中と銃撃戦になり、レティシアが巻き添えで死んでしまう。財宝は手に入れたものの、むなしさに襲われるローランとマヌー。実は二人とも、レティシアに恋心をいだいていたのだ。二人は、レティシアに潜水服を着せ海の底に葬った。その後、大金を手にした二人はレティシアの郷里を訪ね、彼女が好きだった、元ドイツ軍が第二次大戦中、要塞として使っていた「要塞島」に上陸した。そこで、もう一波乱があるのだが。 男二人女一人というシチュエーションは、仏映画では「太陽がいっぱい」や「突然炎のごとく 」でもあるのだが、「冒険者たち」ではレティシアは結局、どちらとも結ばれることなく死んでしまうのだが、マヌーとローランの男の友情は固く結ばれていた。アラン・ドロンはかっこいいのだが、この映画ではやはりリノ・ヴァンチェラのほうが渋くてよかった。ところで、コンゴ沖で見つけた財宝のうちのダイヤモンドはけっこう大きいものがたくさんあったと思う。そこで先だって観た「ブラッド・ダイヤモンド」で説明されていたように、あれほどのダイヤは普通のルートではさばけるものではないということだ。だから、都合良く登場した悪党一味の裏付けということになるのではなかろうか。いずれにせよ、都合の良い場面が続くのだが、細かいことはおいてもなかなかの傑作だ。

監督 ロベール・アンリコ
出演 アラン・ドロン 、リノ・ヴァンチュラ 、ジョアンナ・シムカス
1967年仏映画 上映時間 110分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

クィーン
1997年5月、労働党のトニー・ブレアが英国第73代首相に選任され、女王エリザベス2世から任命されて正式に就任した。その3か月後の8月末、突然のニュースでダイアナ元皇太子妃が自動車事故で亡くなったことが報じられた。チャールズはすぐにパリに飛びダイアナの遺体を飛行機でロンドンに運んできた。このときブレアも空港に出迎えに行った。その頃、エリザベス皇太后、エリザベス、夫のフィリップ、チャールズ、チャールズの子ウィリアムとヘンリーといった王家の人々は別荘にいた。主のいないバッキンガム宮殿にダイアナの遺体が安置され、多くの民衆が宮殿の前に花束を捧げていった。ダイアナはかつてエリザベス女王にとって頭痛の種であった。チャールズ皇太子との離婚後、民間人となったダイアナに対して英国王室は基本的には関係がないことになる。ただ、孫の二人の王子にとっては母親であるこには違いはない。そうしたダイアナは悲劇の死で、これまで以上の注目と追悼の的になっていた。日に日に花束が増え続け、ロンドンに帰らず、何らコメントを発表しない女王にあらぬ方向での非難が沸騰していた。そこで、ついに女王がロンドンに帰り、テレビでコメントを発表した。本来、労働党の首相であり妻のシェリー・ブースなど英王室に対して批判的な立場をとっているが、就任早々ダイアナの事故死を巡って、英王室と国民のダイアナ追悼の圧倒的な広がりのなかでの対立をうまく調整し人気を得たのがブレアであった。
 ダイアナの事故死をはじめ多くのニュース画像が多用されドキュメンタリー風に描かれていた。英王室とダイアナとの確執はたしかにあったように思えた。それでも、女王として伝統と格式にしたがい、古典的な対応こそがベストだと思っていたことが否定されて、時の移ろいを感じたのではなかろうか。ところで、広大な別荘の敷地内を女王自らがハンドルを握り、4駆車の運転をし、川の途中でストップしてしまったが、すぐに下をのぞき込み、シャフトが折れたことを連絡する場面があった。経歴によれば、女王は戦時中陸軍少尉として従軍し、軍用車輌の整備をしていたということを踏まえてのシーンということらしい。しかも、そこで迎えがくるまで、大自然のなか孤独感にさいなまれ涙し、突然現れた巨大な鹿に見とれてしまう場面が印象的だ。凛としたたたずまいと張りのある発声といったところ等女王になりきったヘレン・ミレンはよかった。それと、基本的にはこうした王室といった制度はどちらの側からも、なくしていった方がいいのでは思ってしまう。


監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ヘレン・ミレン、マイケル・シーン 、ジェームズ・クロムウェル
2006年英、仏、伊映画  上映時間104分

テーマ : 今日観た映画
ジャンル : 映画

スクラップ・ヘブン
 警察官のシンゴは捜査一課を希望するが、総務のデスクワークをしている。毎日、通勤で見かける駅にたむろし女性にからむ連中に内心腹を立てているものの何もできない自分に腹立たしさを感じていた。トイレ掃除の仕事をするテツもつまらなさそうにしていた。薬剤師のサキも、薬のなかに粒チョコを混ぜたりしていた。そんな3人がたまたま乗り合わせた夜のバスに彼らの他にもう一人の乗客しかいなかった。しかし、このバスはいつもの路線から大きくはずれたコースを走行していた。異変に気づいたテツが運転手に声をかけようとした時、もう一人の乗客がいきなりピストルを構えていた。彼は代議士の秘書で、代議士の汚職がばれそうなので、詰め腹を切らされそうになり、自殺するつもりで、バスジャックをしたという。そして、勝手にロシアンルーレットを3人に強要してきた。抵抗しようとしたテツは撃たれ、バスジャック犯も自らの頭を撃ち抜いていた。3ヶ月後、駅にたむろする連中に立ち向かう、傷が癒えたテツの姿を見つけたシンゴは、テツを助けることになった。そして二人で再会を祝しいろいろ話あっていると、テツが「想像力が足らないから、こんな世の中になっているんだ」と話す。二人は場末の公衆トイレに行き、そこで「世の中のクソどもに想像力を植えつけるんだ」と復讐代行をやろうと言い出すテツ。シンゴも賛成し、最初に依頼してきたのは、医療ミスで母親を殺された看護師だった。ミスをした大病院の院長を縛り上げ、テツとシンゴは特大青汁注射をちらつかせた。二人目は、虐待されている小学生。二人は、虐待の張本人である母親に子どもを誘拐したからとデタラメな指示をして、翻弄し最後には親子の絆を再確認させることに一役買った。その後も二人は、つぎつぎに復讐を請け負っていった。そんななか、シンゴにサキから連絡があった。警察官なのにバスのなかでサキを助けられなかった負い目から、彼女の依頼を受けることになったシンゴ。それは、サキの親に恋人のふりをして縁談話を断る芝居をすることだった。
 シンゴとテツは警察組織もまた、腐っているということで彼らの組織を覚醒させようということで、二人は深夜、交番に睡眠ガスを充満させ、警官から拳銃を奪った。しかし、これによって二人は追い詰められてしまうことになるのだった。一方サキもまた、密かに液体の爆発物を作り、それを持ってどこかに行ってしまった。
 本当に腹立たしいことが多い現実。虐待など、加害の側には被害の側の痛みや精神的苦痛に思いをはせるといった想像力は欠如しているのだろう。この想像力の欠如ということは、ひとつのキィーワードとなる。自らに都合よく物事を進行させるためには手段を選ばないといった自己中心的な思いと想像力は対極にあるといえる。そういう意味での主張はわかる。ただ、警察から拳銃を奪うというところでは、もっぱら警察権力というよりは、末端の交番勤務の警官が犠牲になるというところについては、逆に想像力不足ということになるのではなかろうか。

監督 李相日
出演 加瀬亮 、オダギリジョー 、栗山千明
2005年日本映画 上映時間117分
 

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

母たちの村
 西アフリカの村で、平穏な日々を過ごしているコレのところに4人の少女たちが駆け込んできた。彼女たちは「割礼の儀式」から逃れてきたのだという。全部で6人いたのだが2人は町へ逃げていったという。コレは子どもの時の「割礼」が元で2度流産をし、3人目のの出産で「帝王切開」をして娘のアムサトゥを生むことができた。それで、7年前アムサトゥの「割礼」を拒否したのであった。そうした事情を知ってコレの元に4人は逃げ込んだのだった。コレはさっそく、「モーラーデ(保護)」を宣言し、家の入り口に紐を張った。これによって、コレが終結宣言をするまでは何人たりとも、このモーラーデをやぶることはできなくなった。さっそく、「割礼」を実施する赤い衣装の女性達が子どもたちの母親達とともに、コレの家にやって来た。彼女たちは、今すぐ子どもを渡して、「割礼」をさせるようにと言う。しかし、モーラーデによって家に入ることはできない。「割礼」を受けてない人は「ビラコロ」と呼ばれ、結婚の時に差別されてきた。しかし、「割礼」そのものが衛生状態が悪い中での行為であって、逆に感染症を併発し死に至ったり、コレのように流産やいろいろな後遺症にお悩まされる女性が多くいるという。そうしたなかで、村の長老たちも出てきてコレの行動を辞めさせようとする。村長たち長老はイスラム教の教えで「割礼」が必要だと言うのだが、コレは日頃からラジオを聴いて世界中で女性の「割礼」をしているのはアフリカだけで、他のイスラム教徒の女性はそんなことをしていないことも知っている。そんな折、フランスに留学していた村長の息子が帰国した。彼は、テレビをはじめ多くの土産を持ち帰り、生活も洋風にしようとしていた。しかし、父親をはじめ親戚たちは、テレビを禁じ、あわせてコレがラジオからいろいろな情報を得ていたことから、村のラジオを全て没収してしまう。こうしたなかで、コレの夫も兄に「男の沽券に関わるとして」皆の前でコレをむち打ち、モーラーデの撤回を迫った。しかしあくまでもがんばるコレに女性達が共感を感じるのだった。ついに、「傭兵」と呼ばれる露天商の男が止めに入り鞭打ちが中止された。そして、コレの勇気に共感する姉の第一夫人を中心に村の多くの女性も立ち上がる。
 イスラム社会ということなの男尊女卑の風潮が根強く残っていて、複数のの妻が当たり前で、女性は夫や長老たち男性の前では跪かなくてはならない。こうしたなかで、古い因習の「割礼」を辞めさせることは容易なことではない。しかし、彼女たちも「割礼」によって命を落としたり、後々まで様々な後遺症が残る人もいることを知っている。そうしたなかで、女性達がきちんとした教育を受けることの必要性が訴えられていた。それに対して、男達はただただメンツとか権威をかさに暴力とラジオを没収するといった強健の発動で対抗しようとする。この「割礼」という表現は、現在では正式には「性器切除」という。映画のなかでも、最後には正式に「性器切除」と字幕でも表現されていた。厳しい環境のなかで女性達ががんばり抜くといった、けっこう感動的な内容だ。アフリカの日常をかいま見られるということでもよかった。

監督 ウスマン・センベーヌ
出演 ファトゥマタ・クリバリ 、マイムナ・エレーヌ・ジャラ 、サリマタ・トラオレ
2004年仏映画  上映時間124分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

ブラッド・ダイヤモンド
 1999年アフリカのシエラレオネ共和国は内戦状態にあった。漁師のソロモン・バンディーは自慢の息子を将来は医者にしようと家族とともに平穏に暮らしていた。しかし、ある日RUFという反政府勢力に村を襲われ、多くの人たちが無益に殺害された。ソロモンは家族を守ろうとして捕まった。しかし、そのがっしりした体躯に目をつけられ、彼らのダイヤモンド採掘場へと連行された。ある日、ソロモンは大きなピンク色のダイヤ原石を見つける。監視の目をかいくぐってダイヤを隠そうとした矢先、政府軍の攻撃を受けるのだった。ソロモンはRUFに間違われて、政府軍に連行された。留置所で武器やダイヤを密売して逮捕されていた元傭兵のアーチャーはソロモンが大きなピンクのダイヤを隠したことを知った。先に留置所を出たアーチャーはソロモンも釈放するよう働きかけ、ソロモンに近づくアーチャー。ある日アーチャーは、酒場でアメリカ人の女性雑誌記者マディー・ボウエンと一緒に酒を飲みながら、話をすることに。彼女はこの国から大量のダイヤが隣国経由で闇ルートで売買され、その金で互いに武器を買いあさり内戦を激化させていることを取材していた。アーチャーが内情を知っていることを突き止め、真相を聞き出そうとするマディー。ソロモンは村に残した家族のことを気にしていた。そうしたなか、RUFの攻勢が首都にまで及び、戦火のなか避難したアーチャーとソロモンは、マディのはからいで、難民キャンプにいることを突き止めることができた。しかし、息子はRUFに連れ去られ少年兵として洗脳されていた。そこでアーチャーは密輸ダイヤの取引メモをマディーに渡し、ソロモンとともにRUFの支配下にあるピンクのダイヤの隠し場所へと向かうことに。
 この作品で描かれていた「ブラッドダイヤ」のもたらす紛争をなくそうと、2003年からダイヤモンド原石の輸入規制が実施されたという。そうした一方で、有望なダイヤの原石は希少価値を維持するため、その大半はヨーロッパにある保管庫に厳重にしまわれているという。ダイヤの原石を採取する仕事は文字通り川にみを投じての手作業であり、大変な作業だ。しかも、これで産出したダイヤによって、必ずしも経済的な繁栄がもたらされていない。かえって紛争を激化させてきた。子どもたちまで戦闘にまきこまれ、殺され傷つけられ、果ては兵士とされ新たな殺戮の担い手されている。そんななかで、少年兵士たちの恐怖心を除去させるため、酒や麻薬が使われており、ウガンダやルワンダだけでなくいまだに多くの人々の命が簡単に奪われている。こうした実情をこの作品のなかで「アフリカの赤土は多くの人々の流した血で赤く染まっている」と言わしめている。ダイヤを巡る国際的なつながりを知るということだけでも、観る価値はある。また、主演のディカプリオは髭をたくわえ、野性味をだして大熱演なのだが、元々端正な顔立ちゆえにどこか損をしているという印象を受けた。

監督 エドワード・ズウィック
出演 レオナルド・ディカプリオ 、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー
2006年米映画  上映時間143分

テーマ : “ブラッド・ダイヤモンド”
ジャンル : 映画

リリィシュシュのすべて
 いじめによる自殺が、昨年来また顕在化してきた。それで、「教室の悪魔」「君を守りたい」等の本を読み、現況に驚いた。そんな折ラジオで、首都大学東京の宮台真司がいじめに関わる映画が今年は何本か封切られると言っていた。それまでに、岩井俊二監督の「リリィシュシュのすべて」も見るべきだとも言っていた。「リリィシュシュのすべて」なら、まだ観てはいないが、探せば家にあったはずと思い、見つけ出してさっそく観ることにした。
 栃木県の郊外に住む蓮見雄一は中学2年生。床屋をしている母と二人暮らしだが、離婚して子どもが一人いる男と再婚しようというところだが、すでに妊娠していた。そんな、雄一は学校に行っても勉強にも部活の剣道にも身が入らない。それというのも、学校には星野修介というかつて中学入学当時一緒に剣道部に入った同級生がいて、いじめをはじめとした悪行を指示するボスがいるからだった。雄一は、夜彼らのたまり場に呼び出され自転車を壊され、裸にさせられ皆の前で自慰を強制されたり、何人かでCDショップから万引きもさせられたりしていた。しかし、星野は最初はむしろおとなしく、小学生の頃はいじめられていたのだ。そんな彼が、一年生の夏休み前、剣道部の同級生の雄一たちと沖縄に行きたいと話をしていて、偶然遭遇した他の中学生の集団が恐喝をして100万円ほどの大金を手にしたのを奪い取ってしまった。その金で仲間とともに、西表島に行って遊んでいたのだが、星野は海で溺れてしまった。2学期の始まった日、これまで、教室のなかで一番威張っていた生徒をイスで殴り倒し、ナイフをちらつかせ放課後には泥田に裸で犬かきのまねをさせた星野。すっかり力をもった星野はその日から、他の生徒の上に君臨する。津田詩織という女子生徒には、弱みにつけ込み「援交」という名の「売春」を強制する。ある日、詩織の「売春」後、星野への上納金を巻き上げた後、家が近いということで雄一に送っていってやれという同級生の言葉に従い、一緒に帰ることに。詩織は田んぼのあぜ道で、ポケットから3万円を道に捨て足で踏みつけ、ふいに川に入って行った。自殺衝動に駆られたものの、濡れて汚れた姿で帰宅する詩織。無言で家までついていった雄一。さらには、雄一がひそかに思いを寄せている久野陽子は、つっぱり女子生徒たちからは目の敵され、雄一が呼び出しに使われ、星野の実家の倒産した織物工場で男子生徒数人にレイプされてしまう。そんな彼らは、ある共通項があった。それは、リリィシュシュという歌手のファンで、携帯プレーヤで彼女の曲を聴き癒されていたのだ。雄一もフィリアというハンドルネームでWEBにリリィシュシュのファンサイトを立ちあげ、「青猫」に励まされるのだった。しかし、リリィシュシュのコンサート会場で、これまでの日常から逃れるための出来事が起こる。
 いじめの場面は衝撃的だったが、これも現在では現実に起きている。さらに映画「カナリヤ」では小学生の女の子が「タッチは別料金、見るだけやで」と老人から金をもらうシーンがあったが、「リリィ」では中学生の「売春」、レイプといった場面が出てくる。前述の本にもあるように、これもまた実際に起きている。そうした意味で、中学でのいじめの現状を否応なく追認させられてしまう。また、この作品でネットでの書き込みが重要な位置を占めているが、そこで使われているハンドルネームが誰なのかということも、大きな意味を持っている。また、「少年のバスジャック」事件についても触れられており、少年たちの不安定な心情を描いている。彼らはヘッドホンで耳を覆い、PCの画面上に打ち込む言葉を目で追う、そうした中で孤立し、そうしたなかでの不安と虚無感から他にいじめの標的を求めてしまうのだろうか。

監督:岩井俊二  
出演:市原隼人、忍成修吾、伊藤歩、蒼井優
2001年日本映画  上映時間146分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

アンフェア the movie
 警視庁公安刑事雪平夏美は、離婚した夫の元にいる一人娘美央と元夫が米国出張中だけ一緒に暮らしていた。多忙のためベビーシッターを頼み、その日の朝もベビーシッターに車のキーを渡し、学校へ送って行ってもらうことに。しかしその直後、大音響の爆発音がした。外には、美央が倒れており、車は炎上していた。急いで警察病院に運ばれた美央は、爆風で怪我をしていて、入院することになった。いっぽう、運転していたベビーシッターは死亡したので、運ばれた病院に向かうべく警察病院を後にした雪平。すると、彼女と入れ違いに、ピエロのようなマスクをした散弾銃で武装した若者の一団が警察病院を占拠した。彼らは、見かけとは違いしっかり訓練されていた。雪平は娘の身を案じ、現場の指揮をとる山路管理官に、捜査に加わりたいと申し出るが、あっさりと拒否され、やむなく単独行動をとることに。警察病院がハイテクの要塞であると説明した三上検死官が雪平と行動することになった。テロ対策部隊SATが投入されるが、全員帰還することなく全滅する。そして、病院から人質が解放されるが、美央はたまたま感染病棟へ逃げ込んでしまう。残る人質は極秘に入院していた警察庁長官で、これまでの警察上層部が隠し持っている裏金80億円を指定口座に入金せよというものだった。しかも、交渉相手には山路ではなく、警視庁公安部の斎木管理官を指名してきた。この裏金こそ、雪平が追っかけてきた彼女の父が殺された事件に関わるということがわかる。雪平は三上とも途中で別れ、単身で美央の待つ病棟へ向かう。
 テレビ版スペシャル「コード・ブレーキング―暗号解読」に続く設定になっているが、山路が再び管理官としてカンバックしている。裏金についての暗号も蓮見のPCに解読済みのデータが入っているはずなのだが、そこらあたりが若干ダブっているのではないだろうか。ただ内通者というか、次々に裏切り者が現れるので、けっこう疑心暗鬼になってしまった。それと、映画版ということでアクションを中心にしているのだが、やや無理があるのではないか、物足りなさを感じた。

監督:小林義則
出演:篠原涼子、椎名桔平、江口洋介
2007年日本映画 上映時間 112分

テーマ : 映画
ジャンル : 映画

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