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2006/11
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佐賀のがばいばあちゃん
 1957年広島で居酒屋で働く母の帰りを兄と二人で待っているよう言われても、母恋しさに店まで行く明広。明広は、まだ小学2年生で父を原爆症で亡くし、母が一人で働かなくてはならなかった。でも、毎日のように店まで来てしまう明広に手を焼き、佐賀の実家に預けることにする。何も知らされず、佐賀からきた叔母とともに佐賀行きの汽車に押し入れられた明広。泣き疲れ着いた佐賀では、祖母と二人で暮らすことになる。貧しい生活で祖母は明広にかまどで朝一番に飯を炊くよう命じる。さらに、裏の川に張った縄に上流の青果市場から流れてきた野菜がひっかかったものを拾っておかずにしていた。豆腐も崩れた半額のものを買っていた。祖母は清掃の仕事をしていたが、仕事の行き帰りには磁石を引きずっていた。鉄くずがくっついてきたものをためて、売るのだった。そんな、貧乏暮らしで、運動会には教師達が気をつかって、明広に豪華なお弁当を食べさせてくれたりした。やがて、明広は剣道のように道具をそろえれば金がかかるため、ひたすら、それもはだしで走るだけの一人クラブをおこなっていた。そんなかいがあったてか、中学生になって野球部に入り活躍し、ばあちゃんが一番高いスパイクを買ってくれた。そして、中学最後マラソン大会に7年ぶりに母が広島から応援にやってきた。明広は全力で母の声援に応え猛スピードでかけるのだった。
 小学校2年から中学卒業までの時代が描かれているのだが、作者の島田洋七と同世代の目で見ると小学校から中学のあの時代の変化のスピードははんぱではなかったことをよく覚えている。そうした目でみると、この映画には違和感を覚えてしまう。テレビなどの使い方や時代を表す風景などちょっと違うという雰囲気なのだ。それに、吉行和子はどことなく品があって、声を張り上げても似合わないし、ミスキャストだと思う。子役もへたで、成人になった明広役の三宅裕司も冒頭だけならまだしも、本人同士の鉢合わせの場面はいただけない。作品的にはいまいちで、つまらなかった。

監督 倉内均
出演 吉行和子、浅田美代子、工藤夕貴
2006年日本映画 上映時間104分
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テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

父親たちの星条旗
 第二次世界大戦末期の1945年2月16日米軍は、日本の硫黄島に空と海からの攻撃を開始した。当初10日間の予定だったこの攻撃は3日で終わり、3万人の米軍が上陸を開始した。硫黄島は東西8キロ南北4キロの小さな島だが米空軍のサイパン島などからの東京空襲の中間地点にあり、日本本土への空襲のためにどうしても必要な要であった。そのための大部隊の投入であった。最初の目標は硫黄島の南部にある標高169メートルの摺鉢山を陥落させることであった。しかし、硫黄島の日本軍2万2千人の抵抗は激しく、連日死闘が繰り広げられていた。それでも、圧倒的な武器と兵力で米軍は2月23日には摺鉢山を制圧した。その際、摺鉢山の頂上に星条旗を翻させたのだった。それは、米軍の士気を鼓舞させるものだった。数多くの海上の艦船からもそれは目立ち、海軍長官はその星条旗を記念に欲しいと言い出した。そこで、最初に星条旗を掲げた第1小隊にかわって第2小隊が星条旗を交換するため摺鉢山に登った。そしてまさに旗を立てようとしたところをAP通信のカメラマンが撮影し、さっそく米本国に配信された。新聞に掲載された写真は、たちまち反響をよんだ。米軍はさっそく、この星条旗を掲げた兵士達を本国に召還するのだった。しかし、硫黄島の戦闘は厳しさを増し、6人の兵士の内3人がすでに戦死していた。そこで残りの衛生兵のドク、伝令のレイニー、ネイティブアメリカンのアイラの3人が本土に帰還するのだった。彼らを待っていたのは、英雄ということでの熱烈な歓迎であった。しかし、軍当局は戦費が底をつきかけているなかで、彼ら3人を使っての戦時国債を売るための全国行脚をおこなったのだった。そんななか、アイラは当初から英雄として祭り上げられることに抵抗を感じていた。なぜなら、星条旗は最初に掲揚したのは自分たちではないということと、6人の内一人が間違って名前が伝えられていたこと、そして何より他の3人は戦死しているということが気になっていたのだった。そして、英雄とはうらはらに「インディアン」という差別にもさらされアイラは再び戦地に戻ることになった。一方レイニーは恋人と結婚し軍に協力するのだった。もう一人のドクは、一連のキャンペーンに協力し、戦後は妻と子どもたちのために働くのだった。彼は、家族には戦場のことは一切語らなかった。しかしある日、戦友の名を呼んで倒れ、はじめて戦争のことを口にして亡くなったのだった。それから、彼の息子が父親たちの星条旗について調べて、真実を知るのだった。
 最初の戦闘シーンは、「プライベート・ライアン」以来のそれこそ吹き飛ぶ首、手、足内臓露出といった場面もあった。しかし、アメリカ本土でのシーンが多く、戦場シーンはフラッシュバックのように出てくる方が多かった。冒頭にでてくる台詞で「戦争を語りたがる連中は、戦場を知らない奴だ。本当の戦場にいた連中は黙して語らない」というレイニーは、実際何も語らなかった。一方、ネイティブアメリカンのアイラは戦後帰還しても居場所を見つけることができず、アルコール依存症になってしまい、それが元で亡くなっている。こうしたPTSDの悲劇は、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、さらには現在のイラク戦争まで続いている。こうした愚行を繰り返しているアメリカの現在も含めて静かにこの映画は、戦争のもたらすものについて語っていると思う。

監督 クリント・イーストウッド
出演 ライアン・フィリップ 、ジェシー・ブラッドフォード
2006年米映画 上映時間132分

テーマ : 父たちの星条旗
ジャンル : 映画

初恋
 3億円事件と言えば、今でも記憶に残っている。これまでも、テレビや小説で数多く取り上げられてきた。それが、3億円強奪犯が実は女子校生だったという内容の映画だというので、興味をもった。
 高校1年生のみすずは、ある日長い間離れ離れになっていた兄の亮と会った。みすずの母は父の死後亮を連れて家を出て行き、みすずは叔父の家にやむなく居候しているのだった。孤独なみすずは、亮の仲間がたむろする新宿のジャズ喫茶Bを訪れた。1966年のことだった。そこにはアングラ劇団員のユカや、タケシ、テツ、ヤスと一人だけランボーを読んでいる東大生の岸がいた。翌67年学生運動が激化していった。そんななかで、相変わらずの生活が続き、68年に亮たちが新宿で学生と機動隊の攻防に巻き込まれ怪我をする。そんなおり、岸がみすずにある計画を話すのだった。実は、みすずは岸の紹介で柏田というバイク屋のおじさんにバイクや自動車の運転を習い無免許で運転ができるようになっていた。岸は東芝府中工場のボーナスを強奪する実行犯としてみすずにやれと言うのだった。意を決して、実行をすることになったみすず。そして、やり遂げた後、突然姿を消してしまった岸。彼が残したランボーの本に書き残された、みすずへの想い。
 映画事態のテンポが遅く、カメラアングルやショットもひどい。若いあんちゃん監督なので無理からぬことと思ってしまった。それにしても、時代背景もいい加減でデタラメすぎだ。映画のみすずとは同年代なので、あの時代のことは、はっきり覚えている。学生運動に関わるところも、ひどすぎる。とにかく当時を知らないから無理もないのかもしれないけど。それに、みすずが大学受験の発表を見に行っている大学が東大安田講堂なのだが、残念ながらあの1969年は東大闘争の余波で入学試験は実施されなかったし、第一、あの頃は受験生も多く、あまり勉強をしていそうにない、みすずがストレートですんなり大学に入れないと思うのだが。とにもかくにも、少女マンガじゃあるまいし、荒唐無稽でできの悪い最低の映画。つまらんの一語につきる

監督 塙幸成
出演 宮崎あおい 、小出恵介
2006年日本映画 上映時間114分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

嫌われ松子の一生
 川尻松子は1947年福岡県に生まれた。父恒造は実直なサラリーマンで、松子の兄紀夫と妹久美の3人兄弟だが、生まれながら病弱な久美に父の愛がそそがれていることに嫉妬する松子。父の関心を得ようといい子になり、言われるままに大学を出て地元の中学の音楽教師になった松子。そんな松子にあこがれ以上の想いをいだく教え子の龍。修学旅行で宿泊先の旅館の金がなくなったことが原因で学校を辞めることになってしまう松子。そのことで、家を出て作家志望のDV男八女川と同棲した松子。しかし、経済的にもいきづまり自殺してしまう八女川。その後八女川の同人誌仲間の岡野の愛人になった松子。その後、風俗嬢となった松子は、小野寺というヒモとともに滋賀県の雄琴に行き風俗の仕事をするが、稼いだ金を小野寺が若い愛人に貢いでしまったことから、小野寺を殺して東京に逃亡した松子。そこで知り合った理容師の島津と同棲を始めた松子。しかし結局逮捕され、刑務所へ。刑務所のなかで出所したら島津とともに暮らそうと美容師の資格を取った松子。しかし、出所後ばったりあった教え子の龍はヤクザになっていて、想いを告げられ同棲することに。そして、組のいざこざに巻き込まれ足を悪くし、実家からも縁を切られゴミ部屋と化したアパートに引きこもってしまう松子。そんな松子を周囲は嫌われ松子と呼ぶようになる。そんななか、アパートの側の荒川の河川敷に殺害された松子の姿があった。
 何とも、後味のよくない映画だ。こんな感じは「ダンサー・イン・ザ・ダーク」以来だ。中島監督の前作「下妻物語」がおもしろかったので期待したのに、がっかり。暗い話なので、「昭和歌謡全集」のように劇画風の歌謡場面がいっぱいなのだが、いかんせんのめりこめなかった。何といっても中谷美紀は美しすぎて、あんな役は見ていられないという思いが強すぎたのかも。

監督 中島哲也
出演 中谷美紀 、瑛太 、伊勢谷友介
2006年日本映画 上映時間 130分

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

暴走機関車
 この作品は元をただせば、黒澤明監督がハリウッド進出を果たすべく脚本を書いたのだが、
難航しているうちに、「トラトラトラ」の方が先になってしまったらしい。結局「トラトラトラ」の方も降板ということになり、この作品は黒澤ではなくなくアンドレイ・ルブリョフ が監督したもの。
 真冬のアラスカの重犯罪者刑務所で、3年間も独房に入れられていたマニーは、訴訟に勝ちようやく独房から出ることになった。彼は、これまでに2度脱獄をしており、服役囚からは英雄視されている。しかし、ランキン所長はにがにがしく思っており、それで独房に入れていたのだった。そして、刑務所内のボクシング大会が開かれ、その喧噪の中でランキン所長に言い含められた囚人がナイフでマニーを殺そうとする。何とか難を逃れたマニーは、ランキンへの復讐のため、脱獄を決意する。刑務所のクリーニングの係をしているバックは、マニーに頼み込み、脱獄の手助けをしともに逃げることになった。下水道を通り何とか刑務所をでたものの、零下のアラスカの原野を歩き続けるのだった。やがて、鉄道の駅を見つけ、そこに潜り込み、衣服や靴を盗んで着替えた。そして、動き始めた4連のジーゼル列車に密かに乗り込んだ。乗客はだれもいなかったものの、発車と同時に初老の運転手が心臓発作で死んでしまい、機関車はブレーキを焼き切って、どんどんスピードを上げて走り続けるのだった。異変に気づいた鉄道会社では、制御装置で何とか切り抜けようとするのだが、なかなかうまくいかない。一方車内のマニーとバックも女性の運転助手から事情を聞き、列車を止めるには先頭の機関車まで行かなければならないのだが、凍り付いた機関車への道は不可能と思われた。
 鉄道パニックものとしては、はらはらどきどきなのだが、やはり黒澤脚本ということで、当時の「男らしさ」男と男の戦いといったところが焦点となっている。この作品以後、類似の鉄道パニックものでは「新幹線大爆破」はなかなかよかった。海外でも人気があったと言われている。そのせいか、近年の韓国映画「TUBE」はまさに、この「暴走機関車」と「新幹線大爆破」の鉄道場面を地下鉄に置き換えたもので、「暴走機関車」の走るコースをそのままなぞり、橋の上の走行での問題や、暴走の終点近くには化学工場があるといった設定までも同じだった。
 黒澤版「暴走機関車」見てみたかった。

監督 アンドレイ・コンチャロフスキー
出演 ジョン・ヴォイト、エリック・ロバーツ
1985年米映画 上映時間111分

テーマ : 私が観た映画&DVD
ジャンル : 映画

トンマッコルへようこそ
 1950年、朝鮮戦争のまっただ中、江原道のとある山奥に戦争などどこ吹く風というトンマッコル(子どものように純粋)という村があった。ある日、空から米軍の飛行機が墜落し、パイロットのスミスが村人に救助された。村で一番のインテリのキム先生が英語の教科書を使って会話を試みるがまったく通じない。一方同じ江原道で、朝鮮人民軍のリ・スファ中隊長は多くの負傷兵とともに移動中、韓国軍に襲撃され山奥に逃げ込んだ。しかし、助かったのは、中隊長のリと下士官のチャンと少年兵のソの3人だけになってしまった。3人は山中で休息中、トンマッコルの住人の奇妙な女の子ヨイルと出会った。そして、3人はトンマッコルへと足を踏み入れることになった。村の入り口にはホスアビという笑顔の人形がいっぱい飾ってあった。同じ頃、やはり江原道の森の中で自殺を図ろうとしていた韓国軍のピョ少尉を衛生兵のサンサンが助け、偶然出会った村の住人とともにトンマッコルへとやってきた。そこで、南北の兵士達が鉢合わせ、お互い銃を構えにらみ合うのだった。そんなにらみ合いは、一昼夜にもおよび、体力的に限界を超えた時、ふとした弾みで手榴弾が爆発し、村の食料小屋を吹き飛ばしてしまった。空からは、貯蔵してあった、とうもろこしがポップコーンとなって雪のように降ってきた。これを契機に、彼らも村の農作業を手伝うようになり、襲ってきた大イノシシを南北の兵士たちが力を合わせて退治して、心をかよわせるようになった。しかし、米軍はなぜかこのトンマッコル上空で消息を絶つ飛行機が相次いだことから、ここに人民軍の高射砲基地があるのではと疑うのだった。折りしも、飛行機の残骸から、スミスが無線で呼びかけたのを傍受した米軍は、スミスの救助とトンマッコル付近を爆撃することを決める。そして、空挺部隊がトンマッコルを急襲し、応戦して生き残った韓国軍空挺隊員から事態を知った南北の兵士たちとスミスは、トンマッコルの村人を守るための行動を開始するのだった。 
 パク監督が語っているように、蝶が舞い、大イノシシの出現や、村の入り口に置かれているホスアビなど随所に宮崎アニメの影響が出ている。それと、宮崎アニメには欠かせない音楽の久石譲が起用され、穏やかでファンタジックなサウンドが心和ませてくれる。朝鮮戦争という、同じ民族同士が戦うという現実に対しても、まったく無関係に平和に生きているトンマッコルの村人たちの生活に心を動かされ、南北に分かれ戦ってきた兵士たちも、村人たちのおおらかでのびのび生きているところに感化され、すっかりうち解けていく様子が何ともほのぼのとしてよかった。

監督:パク・クァンヒョン
出演:チョン・ジェヨン、シン・ハギュン、カン・ヘジョン、イム・ハリョン
2005年韓国映画 上映時間132分

テーマ : トンマッコルへようこそ
ジャンル : 映画

紙屋悦子の青春
 病院の屋上のベンチに座る老夫婦。入院している夫を妻が見舞って話し込んでいる。突然夫が昔話を始めた。それは1945年3月末、もう敗色濃厚な鹿児島県にある妻の実家のことだった。妻の旧姓は紙屋悦子で兄安忠と妻ふさの3人で暮らしていた。両親は、たまたま二人で出かけた東京で空襲に遭って亡くなって、まだいくらも経っていない。そんなある日、桜もちらほら咲き始めた頃、悦子の帰りが遅いと言いながら、たわいないことで言い争う安忠夫婦だった。悦子が帰宅すると、縁談があると告げる安忠。相手は安忠の後輩の明石の同期で海軍航空隊の永与少尉だという。明石のことを内心慕っている悦子、明石もまた悦子に思いをよせ、紙屋家を何度か訪ねているのだった。しかし、その明石の紹介で二人で明日家に来るという。ところが、安忠は徴用で熊本に行かなくてはならず、ふさも同行することになり、悦子一人で会うことになってしまう。それで、残っていた小豆でおはぎをつくるのだった。当日、かたくなっている永与にいろいろアドバイスする明石は、さりげなく先に帰ってしまった。二人だけになり、必死になって気持ちを伝えようとする永与に心を開く悦子。明石は航空隊のパイロットで、特攻に参加することになっている。永与は同じ航空隊でも整備に従事している。二人は海軍飛行科予備学生の同期で、文字通りの親友であった。何日か後の4月8日の夜、出撃を明日にひかえ、紙屋家に別れのあいさつをしに明石がやって来る。型どおりあいさつの後、ふさが気をきかせ、二人きりにする。死地に向かう明石は、つのる思いを押し殺し、永与に後を託すという。何とも気持ちを表現できず「戦果を挙げてください」としか言えない悦子。玄関で見送った後、台所で泣き崩れる悦子。それから数日後、永与が悦子を訪ねてきて、明石の出撃の際、悦子宛の手紙を託されたと持ってきた。手紙を渡し、残された者として、明石の分まで悦子を大事にすると言う永与。悦子も「あなたが迎えにきてくれるまで、ここでずっと待っている」というのだった。
 戦争の最中でも、痴話げんかとか、両親の思いで話で笑ってしまう日常もあるものの、そのいっぽうで死を日常化してしまう戦争の現実が重くのしかかってくる。悦子の義姉のふさが、当時はなかなか言えない「早く戦争が終わって欲しい」という本音を言う場面はよかった。しかし、特攻へと駆り立てられ、淡い恋ごごろを秘め、最後に手紙に託して死に向かっていった青年とそれを受け止めざるを得ない当時の悲しい青春が見事に描かれていた。黒木監督の遺作となったこの作品だが、戦争3部作と言われている「TOMORROW/明日」「美しい夏キリシマ」「父と暮せば」もいずれも力作揃いで、これが文字通り最後になってしまい、何とも惜しいと思う。
 こうした作品で、もう再び戦争への道を歩んではならないと訴えが、ひしひしと伝わってくる。いっぽう現実は、安倍内閣による教育基本法改悪、防衛省への格上げ、9条を中心にした憲法改悪、それによって戦争可能な軍事大国へとレールを強引に引こうとしている。これまで戦後61年間、現行憲法下で、他国の人も含め「殺さず、殺されず」と平和を維持してきたのだから、この先もこのままでいいではないか。こうしたことが、先の戦争で犠牲になった人々の大半の思いであろうと考えている。この映画を観てますますその思いを深めた。

監督:黒木和雄
出演:原田知世、永瀬正敏、松岡俊介、小林薫、本上まなみ
2006年 上映時間111分

テーマ : 日本映画
ジャンル : 映画

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