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地下水道
 第2次大戦末期1944年9月末、ドイツ軍も各地で追い詰められてきたなか、イギリスにあったポーランド亡命政権はポーランド本国での武装蜂起を指示した。しかし、火力では圧倒的にドイツ軍が優位であり、追い詰められたパルチザン軍は地下水道を経て郊外に脱出した。パルチザン軍のなかでザドラ中尉率いる中隊は、郊外で戦いを続けていた。しかし、空爆と戦車の攻撃で当初の隊員は半減していた。ここが最後の戦いになるのかという思いがあったが、司令部からは、再び地下水道を通りワルシャワ中央区に行き戦いを続けよという命令が出た。もう、かつての中隊というよりは、20数人の小隊規模になっていたが、何度も地下水道を通っているディジーという女性が道案内ができる唯一の人材だった。しかし、彼女と愛し合っていたコラブが直前の戦闘で負傷したため、彼の介抱をしながら地下水道に入るのだった。しかし、地下水道の中は暗く汚物が流れ、悪臭にまみれていた。しかも、反響音が大きく、ドイツ軍が毒ガスを撒いたという声が響き渡り右往左往する部隊。さらには、以前に入っていたパルチザン軍の死体や逃げ惑う市民もいて、次第に隊員たちはバラバラになってしまう。それでも、最初に地上に出た副隊長は出口で待っていたドイツ軍に捕まってしまう。ディジーとコラブも出口を見つけるが、上に登る体力が残っていないコラブのため、直接川に出る道を行く。しかし、川に出るがそこには鉄の格子があり、先には進めず、コラブは死んでしまう。後の隊員たちもちりぢりになり、滞留する有毒ガスにやられてしまう。ザトラと記録係の隊員だけは吊されていた手榴弾で一緒に来た士官を死なせたが、ついに地上に出ることができた。記録係は、やっと出られたのだから、さあ逃げようと言う。ところが、ザトラは、残りの連中はどこにいると記録係に聞く。すると彼は、皆動けなくなっていて誰もついてはこなかったと説明する。これに対して、ザトラは記録係が嘘をついたと怒りだし、彼を射殺してしまう。そして、一人になり、再び地下水道に戻るのだった。
 アンジェイ・ワイダの作品で、この後の「灰とダイヤモンド」に時代的に続く。また「カチンの森」も含めて、ポーランドの悲劇を実に端的に表している。そもそも、ロシア革命の後トロツキーの赤軍列車がロシア周辺を次々に革命を拡大していった。当然、ウクライナはあっという間に制圧され、キエフを経由してポーランドにもロシア赤軍が押し寄せてきたが、最後に勝利して赤軍を敗走させた。この後、第二次世界大戦の初動でドイツ軍によりポーランド軍は敗北する。しかし、ソ連もドイツ軍と反対方向から侵攻してきて、多くのポーランド軍人を収容所に送り込んだ。こうして、捕虜となったポーランド人たちが、カチンの森でソ連軍に虐殺されたのだった。しかも、ポーランドパルチザン軍への援助も意図的にせず、戦後の傀儡政権樹立むけての準備がなされた。その結果が「灰とダイヤモンド」で描かれた状態につながっていく。
 ちなみに、ワイダ監督の弟子を任ずる女流監督アニエスカ・ホランドの「ソハの地下水道」も、実話をベースにユダヤ人たちを地下水道で数年間匿うという作品もある。


監督:アンジェイ・ワイダ
出演:タデウシュ・ヤンチャル、テレサ・イジェフスカ、ィンチスワフ・グリンスキー、エミール・カレヴィッチ、ヴラデク・シェイバル

1956年ポーランド映画           上映時間:95分
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